有価証券報告書-第13期(平成25年10月1日-平成26年9月30日)
有報資料
当社グループの主要事業であります大型総合フォトマスク事業につきましては今後も一定の収益は見込めるものの、既に成熟市場段階にあるため、当社グループの持続的な成長のためには、既存のフォトマスク事業においてグローバルNo.1を目指すとともに、新たな事業の柱を構築することが目下の急務であります。
このような状況の中、当社グループは、次の2つの課題に取り組んでまいります。
(1) 新規事業案件の早期事業化
イメージングデバイス分野におきましては、医療・食品関連業界などエレクトロニクス業界以外の新たなグローバル市場に対して「デジタルマイクロスコープ/自動計測コロニーカウンター」の販売を効率的に行うための販売ルートの確立や継続的な製品開発に取り組むことにより、売上規模の拡大を図っております。
また、プリンテッドエレクトロニクス分野におきましては、将来のプリンテッドエレクトロニクス市場の成長を見据えて、「厚膜レジスト原盤」に加え、当社が長年培ってきたフォトマスク製造技術を応用し、世界最大の高精細な印刷版「ガラスドライエッチング版」の製造技術を開発いたしました。今後は、これらの製品の開発および販売により、プリンテッドエレクトロニクス業界の進展に貢献してまいります。
加えて、「RFID(=Radio Frequency Identification(無線による固有識別)の略)」分野におきましては、これまで研究を進めてきた極小RFIDが、2つの大学で研究に必要なキーパーツとして採用されており、この度「蟻の生態」に関する研究成果の一部が学会発表されました。今後は、この極小RFIDの持つ潜在的な可能性を開花させるよう顧客ニーズの探索を継続し、事業化を目指してまいります。
さらに、医療・ヘルスケア分野につきましては、日本をはじめアジア各国で高齢化が進む中、今後拡大が見込まれる有望な成長市場と捉え、平成26年10月に第二種医療機器製造販売業許可を取得いたしました。現時点ではヘルスケア事業開発グループを創設するなど社内のインフラを整備している段階ではありますが、今後は、医療・ヘルスケア業界への進出を目指してまいります。
その他にも、M&Aや他企業との業務提携を視野に入れ、当社コア技術を最大限活かす方法を模索中であります。
(2) フォトマスク事業グローバルNo.1
当期は低温ポリシリコン液晶パネル製造ラインや中国の新規パネルメーカー等に積極的に注力し、マーケットシェアを拡げることができましたが、生産キャパシティの問題により顧客からの短納期要求に応えきれないこともあり、その対応のため、当第4四半期連結会計期間中において生産能力拡大のための設備投資を実施いたしました。一部のパネルメーカーでのフォトマスク内製化の動きもあるなど厳しい事業環境ではありますが、今後は技術力による差別化をはじめ、提案力・サービス力・短納期対応力などあらゆる側面から総合力でグローバルNo.1を目指してまいります。