有価証券報告書-第49期(平成29年4月1日-平成30年3月31日)
業績等の概要
(1)業績
当連結会計年度におけるわが国経済は、政府の経済対策により雇用情勢や企業収益の改善が見られ緩やかな回復基調が続きました。世界経済においても緩やかな回復が見込まれるなかで、通商問題の動向や地政学的リスクなどにより、先行き不透明な状況が続いております。
個人消費は持ち直しており、当業界の小売市場でもクリスマス以降回復の兆しが窺えますが、趣味・嗜好品の分野では消費者マインドはやや弱含みで、予断を許さない状況が続いております。
こうしたなか、当社グループにおきましては、「クオリティ・ファースト」を掲げ、製品品質、企画提案力、営業対応力を企業活動の品質と捉え、その改善・強化を進め、ジュエリー製造国内トップシェアのポジションを堅持しました。
当期においては、国際的なダイヤモンド市場の環境変化に鑑み、今後の市場変動、リスク発生の可能性などの評価・判断のための情報収集を行い、当社のダイヤモンド調達体制の見直しと、当期での大幅な仕入抑制を実施しました。この結果、当社のダイヤモンド素材販売は大幅に減少しました。
国内市場では、上述のとおりクリスマス商戦から小売市場の回復の兆しが窺え、当社においても第4四半期で売上は改善しましたが、通期では春夏の販売不振による先行き不透明感から、年末年始商戦の大口受注が通年に比べ遅れ、一時期に偏って受注が集中しました。このため受注見込みに対する変動ブレ幅が大きくなり、効率的対応が行えず、生産性を低下させる結果となり、減益となりました。
海外市場では、当社の強みであるODM製品提案が中国市場で順調に伸長しました。また、中国2工場を含め、海外事業を集約した本社機能を有する新組織として、桑山インターナショナルが当期末から立ち上がり、これによって中国市場をはじめ、アジア・北米の市場にスピーディに対応する製販一体体制の整備が進みましたが、期中での業績貢献には至りませんでした。
当期での生産性の低下など事業効率の悪化は、当社グループでの営業・製造体制に問題があったためと真摯に反省し、当期末より、主要取引先との年間受発注計画の組成などの施策に着手しており、次期での着実な改善と成果に繋げる所存です。
以上の結果、当連結会計年度での売上高は329億98百万円(前年同期比11.8%減)、売上総利益は91億4百万円(前年同期比8.4%減)となり、販売費及び一般管理費は82億34百万円(前年同期比4.8%減)となった結果、営業利益は8億69百万円(前年同期比32.1%減)、経常利益は為替差益の発生から10億10百万円(前年同期比35.9%減)となり、親会社株主に帰属する当期純利益は6億27百万円(前年同期比7.1%増)となりました。
当連結会計年度の品目別売上高を見ますと以下のとおりであります。
(単位:百万円)
当社グループは、宝飾品の製造、卸、販売事業の単一セグメントであるため、セグメント情報の記載を省略しております。
(2)キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は前連結会計年度末に比べ1億22百万円減少し28億19百万円となりました。それぞれの活動におきましては下記の通りです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は、3億93百万円となりました。これは主に税金等調整前当期純利益10億25百万円、減価償却費4億24百万円、売上債権の減少3億30百万円、たな卸資産の増加2億25百万円などによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果得られた資金は、4億86百万円となりました。これは主に定期預金の払戻による収入8億10百万円、製造設備などの有形固定資産の取得による支出3億45百万円などによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、11億49百万円となりました。これは主に長期借入れによる収入30億円、短期借入金の純減20億66百万円、長期借入金の返済による支出18億52百万円などによるものであります。
生産、受注及び販売の実績
(1)生産実績
当連結会計年度における生産実績を品目別ごとに示すと、次のとおりであります。
(注)1 金額は、販売価格によっております。
2 金額には、消費税等は含まれておりません。
3 「その他」品目の主たるものは、真珠・貴石付製品及びコイン関連製品であります。
(2)受注実績
販売計画に基づく営業部門の製造指示による見込生産を行っております。
(3)販売実績
当連結会計年度における販売実績を製品、商品の品目別ごとに示すと、次のとおりであります。
(注)1 上記金額には消費税等は含まれておりません。
2 数量については、同一品目のなかでも種類が多く、かつ仕様も多岐にわたるため記載を省略しております。
財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析
文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1)当連結会計年度の経営成績の分析
当連結会計年度におけるわが国経済は、政府の経済対策により雇用情勢や企業収益の改善が見られ緩やかな回復基調が続きました。世界経済においても緩やかな回復が見込まれるなかで、通商問題の動向や地政学的リスクなどにより、先行き不透明な状況が続いております。
個人消費は持ち直しており、当業界の小売市場でもクリスマス以降回復の兆しが窺えますが、趣味・嗜好品の分野では消費者マインドはやや弱含みで、予断を許さない状況が続いております。
こうしたなか、当社グループにおきましては、「クオリティ・ファースト」を掲げ、製品品質、企画提案力、営業対応力を企業活動の品質と捉え、その改善・強化を進め、ジュエリー製造国内トップシェアのポジションを堅持しました。
当期においては、国際的なダイヤモンド市場の環境変化に鑑み、今後の市場変動、リスク発生の可能性などの評価・判断のための情報収集を行い、当社のダイヤモンド調達体制の見直しと、当期での大幅な仕入抑制を実施しました。この結果、当社のダイヤモンド素材販売は大幅に減少しました。
国内市場では、上述のとおりクリスマス商戦から小売市場の回復の兆しが窺え、当社においても第4四半期で売上は改善しましたが、通期では春夏の販売不振による先行き不透明感から、年末年始商戦の大口受注が通年に比べ遅れ、一時期に偏って受注が集中しました。このため受注見込みに対する変動ブレ幅が大きくなり、効率的対応が行えず、生産性を低下させる結果となり、減益となりました。
海外市場では、当社の強みであるODM製品提案が中国市場で順調に伸長しました。また、中国2工場を含め、海外事業を集約した本社機能を有する新組織として、桑山インターナショナルが当期末から立ち上がり、これによって中国市場をはじめ、アジア・北米の市場にスピーディに対応する製販一体体制の整備が進みましたが、期中での業績貢献には至りませんでした。
当期での生産性の低下など事業効率の悪化は、当社グループでの営業・製造体制に問題があったためと真摯に反省し、当期末より、主要取引先との年間受発注計画の組成などの施策に着手しており、次期での着実な改善と成果に繋げる所存です。
以上の結果、当連結会計年度での売上高は329億98百万円(前年同期比11.8%減)、売上総利益は91億4百万円(前年同期比8.4%減)となり、販売費及び一般管理費は82億34百万円(前年同期比4.8%減)となった結果、営業利益は8億69百万円(前年同期比32.1%減)、経常利益は為替差益の発生から10億10百万円(前年同期比35.9%減)となり、親会社株主に帰属する当期純利益は6億27百万円(前年同期比7.1%増)となりました。
(2)財政状態に関する分析
資産、負債及び純資産の状況
資産
流動資産は、前連結会計年度末に比べ3.5%減少し、187億22百万円となりました。これは、主として借入金返済による現金及び預金の減少、たな卸資産の商品及び製品が増加したことなどによります。
固定資産は、前連結会計年度末に比べ1.8%減少し、106億69百万円となりました。これは、主として機械装置及び運搬具の増加、連結子会社増加による投資有価証券の減少及び関係会社貸付金が減少したことなどによります。この結果、総資産は、前連結会計年度末に比べて2.9%減少し293億91百万円となりました。
負債
流動負債は、前連結会計年度末に比べて23.4%減少し、54億43百万円となりました。これは、主として短期借入金の返済による減少、未払法人税等が減少したことなどによります。
固定負債は、前連結会計年度末に比べて1.5%増加し、76億39百万円となりました。これは、主として長期借入金の借入により増加したことなどによります。この結果、負債合計は、前連結会計年度末に比べて10.6%減少し、130億82百万円となりました。
純資産
純資産合計は、前連結会計年度末に比べて、4.3%増加し163億9百万円となりました。これは、主として投資有価証券時価上昇によるその他有価証券評価差額金の増加、親会社株主に帰属する当期純利益の計上による利益剰余金の増加などによります。
これらの結果、当連結会計年度末の自己資本比率は、前期末の51.7%から55.5%となり、1株当たり純資産額は前期末の1,554円73銭から1,621円71銭となりました。
(3)経営成績に重要な影響を与える要因について
当社グループの経営成績は以下の事業環境の変化に影響を受ける場合があります。当社製品のうちマシンチェーン等の貴金属地金を主体とする製品は、地金相場に連動した販売価格を採用し相場の影響を排除しておりますが、地金相場の変動に相関して販売価格が変動し、売上高に影響を与える場合があります。また製品に使用される材料地金以外に、鋳造・切削・研磨等の製造過程で必要となる工程用地金を在庫保有するため、貴金属相場の変動により在庫保有地金との価格乖離が生じ、損益に影響を及ぼす場合があります。
また当社グループは海外営業において米ドルを中心とした取引決済を行い、海外子会社では材料仕入、経費支払、本社との取引に外貨決済が発生するため、為替相場の変動により為替差損益が生じる場合があります。
また宝飾品業界の特性として、ファッションジュエリー市場でのクリスマス等の季節変動要因、ブライダル市場での婚姻組数など人口動態変化が取引先の発注時期、発注数量に反映され当社グループの業績に影響を及ぼす場合があります。
(4)経営戦略の現状と見通し
当社グループを取り巻く事業環境は、国内景気は緩やかな回復が続くと期待されますが、海外では中国を始めアジア新興国の経済の先行きの不確実性、米国を中心とする通商問題の動向、金融資本市場の変動などによる下振れリスクが懸念されます。
当業界では、昨年のクリスマス時期から小売市場での回復の兆しが窺えましたが、消費者の節約志向や先行きの不透明感から市場動向は予断を許さない状況が予想されます。
当社グループでは、当期で顕在化した課題への対処が最優先事項と認識し、主要取引先と協働での年間開発計画策定に注力し、受注予定管理の精緻化と納期短縮を図ります。そのために営業・製造間の緊密な連携と、当社グループ4工場の生産管理の一元化による生産能力の最適化を推進いたします。また、取引先ニーズに応える迅速な新製品の開発に向けて、営業・製造の開発チームを統合する組織変更を当期末に実施しました。これらの施策により、「クオリティ・ファースト」を土台として競争力を磨き、ジュエリー製造国内トップシェアの地位をさらに堅固とする所存です。
海外市場では、当期末に立ち上がった桑山インターナショナルの体制の充実を図るため、現地での多様な人材の発掘・採用を進め、市場動向の把握から商品の開発提案、製造販売に至るビジネスモデルを確立し、取引先とのより緊密な関係の構築を目指します。
また、市場の環境変化に対するリスク軽減の視点から、在庫の縮減・効率化、徹底した与信管理にも引き続き取り組んでまいります。さらに、グループ事業拡大に対応して、国内外に展開するグループ会社間での緊密な連携により、スピード感のある事業の発展に努めてまいります。
(5)資本の財源および資金の流動性についての分析
当社グループの資金状況については、当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は前連結会計年度末に比べ1億22百万円減少し28億19百万円となりました。それぞれの活動におきましては下記の通りです。
営業活動の結果得られた資金は、3億93百万円となりました。これは主に税金等調整前当期純利益10億25百万円、減価償却費4億24百万円、売上債権の減少3億30百万円、たな卸資産の増加2億25百万円などによるものであります。
投資活動の結果得られた資金は、4億86百万円となりました。これは主に定期預金の払戻による収入8億10百万円、製造設備などの有形固定資産の取得による支出3億45百万円などによるものであります。
財務活動の結果使用した資金は、11億49百万円となりました。これは主に長期借入れによる収入30億円、短期借入金の純減20億66百万円、長期借入金の返済による支出18億52百万円などによるものであります。
(6)経営者の問題認識と今後の方針について
当社グループの経営陣は、現在の事業環境及び入手可能な情報に基づき最善の経営方針を立案するよう努めております。
人々の生活に豊かな彩りを添えるジュエリーの企画製造に携わる企業として、「心と夢を、輝きでむすぶ」というテーマの下、企業理念として「誠実を礎として、創造性豊かな製品の提供を通じ、人々の生活に輝きと潤いを届けます」を掲げ、経営の基本方針としております。
さらに、日々の事業活動における行動指針として、以下の4項目とスピード感のある行動を社内にて徹底しております。
- Sincerity 誠実を旨とし、弛まぬ努力をします。
- Challenge 現状に満足することなく、常に挑戦します。
- Quality First 常にクオリティを優先します。
- Happiness 自らの夢を追求し、人々の幸せに貢献します。
なお、当社グループは基本方針に基づき安定的な経営基盤確保のため、内部留保に重点を置くと共に、株主に対する利益還元を重点課題と認識しております。
内部留保資金の使途に関しましては、技術開発及び製品・商品開発、システム投資、国内外での営業体制の強化、製造拠点の充実など将来の企業価値増大のために長期的な視点で考えてまいります。
(1)業績
当連結会計年度におけるわが国経済は、政府の経済対策により雇用情勢や企業収益の改善が見られ緩やかな回復基調が続きました。世界経済においても緩やかな回復が見込まれるなかで、通商問題の動向や地政学的リスクなどにより、先行き不透明な状況が続いております。
個人消費は持ち直しており、当業界の小売市場でもクリスマス以降回復の兆しが窺えますが、趣味・嗜好品の分野では消費者マインドはやや弱含みで、予断を許さない状況が続いております。
こうしたなか、当社グループにおきましては、「クオリティ・ファースト」を掲げ、製品品質、企画提案力、営業対応力を企業活動の品質と捉え、その改善・強化を進め、ジュエリー製造国内トップシェアのポジションを堅持しました。
当期においては、国際的なダイヤモンド市場の環境変化に鑑み、今後の市場変動、リスク発生の可能性などの評価・判断のための情報収集を行い、当社のダイヤモンド調達体制の見直しと、当期での大幅な仕入抑制を実施しました。この結果、当社のダイヤモンド素材販売は大幅に減少しました。
国内市場では、上述のとおりクリスマス商戦から小売市場の回復の兆しが窺え、当社においても第4四半期で売上は改善しましたが、通期では春夏の販売不振による先行き不透明感から、年末年始商戦の大口受注が通年に比べ遅れ、一時期に偏って受注が集中しました。このため受注見込みに対する変動ブレ幅が大きくなり、効率的対応が行えず、生産性を低下させる結果となり、減益となりました。
海外市場では、当社の強みであるODM製品提案が中国市場で順調に伸長しました。また、中国2工場を含め、海外事業を集約した本社機能を有する新組織として、桑山インターナショナルが当期末から立ち上がり、これによって中国市場をはじめ、アジア・北米の市場にスピーディに対応する製販一体体制の整備が進みましたが、期中での業績貢献には至りませんでした。
当期での生産性の低下など事業効率の悪化は、当社グループでの営業・製造体制に問題があったためと真摯に反省し、当期末より、主要取引先との年間受発注計画の組成などの施策に着手しており、次期での着実な改善と成果に繋げる所存です。
以上の結果、当連結会計年度での売上高は329億98百万円(前年同期比11.8%減)、売上総利益は91億4百万円(前年同期比8.4%減)となり、販売費及び一般管理費は82億34百万円(前年同期比4.8%減)となった結果、営業利益は8億69百万円(前年同期比32.1%減)、経常利益は為替差益の発生から10億10百万円(前年同期比35.9%減)となり、親会社株主に帰属する当期純利益は6億27百万円(前年同期比7.1%増)となりました。
当連結会計年度の品目別売上高を見ますと以下のとおりであります。
(単位:百万円)
| 前連結会計年度 自 平成28年4月1日 至 平成29年3月31日 | 当連結会計年度 自 平成29年4月1日 至 平成30年3月31日 | 増減 | |
| ネックレス | 10,419 | 10,017 | △401 |
| ブレスレット | 1,183 | 1,211 | 28 |
| リング | 7,825 | 7,617 | △207 |
| その他 | 17,965 | 14,151 | △3,813 |
| 売上高計 | 37,393 | 32,998 | △4,394 |
当社グループは、宝飾品の製造、卸、販売事業の単一セグメントであるため、セグメント情報の記載を省略しております。
(2)キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は前連結会計年度末に比べ1億22百万円減少し28億19百万円となりました。それぞれの活動におきましては下記の通りです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は、3億93百万円となりました。これは主に税金等調整前当期純利益10億25百万円、減価償却費4億24百万円、売上債権の減少3億30百万円、たな卸資産の増加2億25百万円などによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果得られた資金は、4億86百万円となりました。これは主に定期預金の払戻による収入8億10百万円、製造設備などの有形固定資産の取得による支出3億45百万円などによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、11億49百万円となりました。これは主に長期借入れによる収入30億円、短期借入金の純減20億66百万円、長期借入金の返済による支出18億52百万円などによるものであります。
生産、受注及び販売の実績
(1)生産実績
当連結会計年度における生産実績を品目別ごとに示すと、次のとおりであります。
| 品目別 | 前連結会計年度 自 平成28年4月1日 至 平成29年3月31日 | 当連結会計年度 自 平成29年4月1日 至 平成30年3月31日 | 前年同期比(%) |
| 金額(千円) | 金額(千円) | ||
| ネックレス・ゴールド | 2,854,973 | 3,204,243 | 112.23 |
| ネックレス・プラチナ | 1,827,187 | 1,825,566 | 99.91 |
| ブレスレット・ゴールド | 752,212 | 857,149 | 113.95 |
| ブレスレット・プラチナ | 133,529 | 125,930 | 94.31 |
| リング | 1,697,111 | 1,795,567 | 105.80 |
| その他 | 10,540,831 | 10,441,915 | 99.06 |
| 合計 | 17,805,843 | 18,250,370 | 102.50 |
(注)1 金額は、販売価格によっております。
2 金額には、消費税等は含まれておりません。
3 「その他」品目の主たるものは、真珠・貴石付製品及びコイン関連製品であります。
(2)受注実績
販売計画に基づく営業部門の製造指示による見込生産を行っております。
(3)販売実績
当連結会計年度における販売実績を製品、商品の品目別ごとに示すと、次のとおりであります。
| 品目別 | 前連結会計年度 自 平成28年4月1日 至 平成29年3月31日 | 当連結会計年度 自 平成29年4月1日 至 平成30年3月31日 | 前年同期比(%) |
| 金額(千円) | 金額(千円) | ||
| ネックレス・ゴールド | 7,454,211 | 7,291,547 | 97.82 |
| ネックレス・プラチナ | 2,965,343 | 2,726,353 | 91.94 |
| ブレスレット・ゴールド | 1,001,706 | 1,061,021 | 105.92 |
| ブレスレット・プラチナ | 181,463 | 150,381 | 82.87 |
| リング | 7,825,549 | 7,617,978 | 97.35 |
| その他 | 17,965,449 | 14,151,659 | 78.77 |
| 合計 | 37,393,725 | 32,998,939 | 88.25 |
(注)1 上記金額には消費税等は含まれておりません。
2 数量については、同一品目のなかでも種類が多く、かつ仕様も多岐にわたるため記載を省略しております。
財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析
文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1)当連結会計年度の経営成績の分析
当連結会計年度におけるわが国経済は、政府の経済対策により雇用情勢や企業収益の改善が見られ緩やかな回復基調が続きました。世界経済においても緩やかな回復が見込まれるなかで、通商問題の動向や地政学的リスクなどにより、先行き不透明な状況が続いております。
個人消費は持ち直しており、当業界の小売市場でもクリスマス以降回復の兆しが窺えますが、趣味・嗜好品の分野では消費者マインドはやや弱含みで、予断を許さない状況が続いております。
こうしたなか、当社グループにおきましては、「クオリティ・ファースト」を掲げ、製品品質、企画提案力、営業対応力を企業活動の品質と捉え、その改善・強化を進め、ジュエリー製造国内トップシェアのポジションを堅持しました。
当期においては、国際的なダイヤモンド市場の環境変化に鑑み、今後の市場変動、リスク発生の可能性などの評価・判断のための情報収集を行い、当社のダイヤモンド調達体制の見直しと、当期での大幅な仕入抑制を実施しました。この結果、当社のダイヤモンド素材販売は大幅に減少しました。
国内市場では、上述のとおりクリスマス商戦から小売市場の回復の兆しが窺え、当社においても第4四半期で売上は改善しましたが、通期では春夏の販売不振による先行き不透明感から、年末年始商戦の大口受注が通年に比べ遅れ、一時期に偏って受注が集中しました。このため受注見込みに対する変動ブレ幅が大きくなり、効率的対応が行えず、生産性を低下させる結果となり、減益となりました。
海外市場では、当社の強みであるODM製品提案が中国市場で順調に伸長しました。また、中国2工場を含め、海外事業を集約した本社機能を有する新組織として、桑山インターナショナルが当期末から立ち上がり、これによって中国市場をはじめ、アジア・北米の市場にスピーディに対応する製販一体体制の整備が進みましたが、期中での業績貢献には至りませんでした。
当期での生産性の低下など事業効率の悪化は、当社グループでの営業・製造体制に問題があったためと真摯に反省し、当期末より、主要取引先との年間受発注計画の組成などの施策に着手しており、次期での着実な改善と成果に繋げる所存です。
以上の結果、当連結会計年度での売上高は329億98百万円(前年同期比11.8%減)、売上総利益は91億4百万円(前年同期比8.4%減)となり、販売費及び一般管理費は82億34百万円(前年同期比4.8%減)となった結果、営業利益は8億69百万円(前年同期比32.1%減)、経常利益は為替差益の発生から10億10百万円(前年同期比35.9%減)となり、親会社株主に帰属する当期純利益は6億27百万円(前年同期比7.1%増)となりました。
(2)財政状態に関する分析
資産、負債及び純資産の状況
資産
流動資産は、前連結会計年度末に比べ3.5%減少し、187億22百万円となりました。これは、主として借入金返済による現金及び預金の減少、たな卸資産の商品及び製品が増加したことなどによります。
固定資産は、前連結会計年度末に比べ1.8%減少し、106億69百万円となりました。これは、主として機械装置及び運搬具の増加、連結子会社増加による投資有価証券の減少及び関係会社貸付金が減少したことなどによります。この結果、総資産は、前連結会計年度末に比べて2.9%減少し293億91百万円となりました。
負債
流動負債は、前連結会計年度末に比べて23.4%減少し、54億43百万円となりました。これは、主として短期借入金の返済による減少、未払法人税等が減少したことなどによります。
固定負債は、前連結会計年度末に比べて1.5%増加し、76億39百万円となりました。これは、主として長期借入金の借入により増加したことなどによります。この結果、負債合計は、前連結会計年度末に比べて10.6%減少し、130億82百万円となりました。
純資産
純資産合計は、前連結会計年度末に比べて、4.3%増加し163億9百万円となりました。これは、主として投資有価証券時価上昇によるその他有価証券評価差額金の増加、親会社株主に帰属する当期純利益の計上による利益剰余金の増加などによります。
これらの結果、当連結会計年度末の自己資本比率は、前期末の51.7%から55.5%となり、1株当たり純資産額は前期末の1,554円73銭から1,621円71銭となりました。
(3)経営成績に重要な影響を与える要因について
当社グループの経営成績は以下の事業環境の変化に影響を受ける場合があります。当社製品のうちマシンチェーン等の貴金属地金を主体とする製品は、地金相場に連動した販売価格を採用し相場の影響を排除しておりますが、地金相場の変動に相関して販売価格が変動し、売上高に影響を与える場合があります。また製品に使用される材料地金以外に、鋳造・切削・研磨等の製造過程で必要となる工程用地金を在庫保有するため、貴金属相場の変動により在庫保有地金との価格乖離が生じ、損益に影響を及ぼす場合があります。
また当社グループは海外営業において米ドルを中心とした取引決済を行い、海外子会社では材料仕入、経費支払、本社との取引に外貨決済が発生するため、為替相場の変動により為替差損益が生じる場合があります。
また宝飾品業界の特性として、ファッションジュエリー市場でのクリスマス等の季節変動要因、ブライダル市場での婚姻組数など人口動態変化が取引先の発注時期、発注数量に反映され当社グループの業績に影響を及ぼす場合があります。
(4)経営戦略の現状と見通し
当社グループを取り巻く事業環境は、国内景気は緩やかな回復が続くと期待されますが、海外では中国を始めアジア新興国の経済の先行きの不確実性、米国を中心とする通商問題の動向、金融資本市場の変動などによる下振れリスクが懸念されます。
当業界では、昨年のクリスマス時期から小売市場での回復の兆しが窺えましたが、消費者の節約志向や先行きの不透明感から市場動向は予断を許さない状況が予想されます。
当社グループでは、当期で顕在化した課題への対処が最優先事項と認識し、主要取引先と協働での年間開発計画策定に注力し、受注予定管理の精緻化と納期短縮を図ります。そのために営業・製造間の緊密な連携と、当社グループ4工場の生産管理の一元化による生産能力の最適化を推進いたします。また、取引先ニーズに応える迅速な新製品の開発に向けて、営業・製造の開発チームを統合する組織変更を当期末に実施しました。これらの施策により、「クオリティ・ファースト」を土台として競争力を磨き、ジュエリー製造国内トップシェアの地位をさらに堅固とする所存です。
海外市場では、当期末に立ち上がった桑山インターナショナルの体制の充実を図るため、現地での多様な人材の発掘・採用を進め、市場動向の把握から商品の開発提案、製造販売に至るビジネスモデルを確立し、取引先とのより緊密な関係の構築を目指します。
また、市場の環境変化に対するリスク軽減の視点から、在庫の縮減・効率化、徹底した与信管理にも引き続き取り組んでまいります。さらに、グループ事業拡大に対応して、国内外に展開するグループ会社間での緊密な連携により、スピード感のある事業の発展に努めてまいります。
(5)資本の財源および資金の流動性についての分析
当社グループの資金状況については、当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は前連結会計年度末に比べ1億22百万円減少し28億19百万円となりました。それぞれの活動におきましては下記の通りです。
営業活動の結果得られた資金は、3億93百万円となりました。これは主に税金等調整前当期純利益10億25百万円、減価償却費4億24百万円、売上債権の減少3億30百万円、たな卸資産の増加2億25百万円などによるものであります。
投資活動の結果得られた資金は、4億86百万円となりました。これは主に定期預金の払戻による収入8億10百万円、製造設備などの有形固定資産の取得による支出3億45百万円などによるものであります。
財務活動の結果使用した資金は、11億49百万円となりました。これは主に長期借入れによる収入30億円、短期借入金の純減20億66百万円、長期借入金の返済による支出18億52百万円などによるものであります。
(6)経営者の問題認識と今後の方針について
当社グループの経営陣は、現在の事業環境及び入手可能な情報に基づき最善の経営方針を立案するよう努めております。
人々の生活に豊かな彩りを添えるジュエリーの企画製造に携わる企業として、「心と夢を、輝きでむすぶ」というテーマの下、企業理念として「誠実を礎として、創造性豊かな製品の提供を通じ、人々の生活に輝きと潤いを届けます」を掲げ、経営の基本方針としております。
さらに、日々の事業活動における行動指針として、以下の4項目とスピード感のある行動を社内にて徹底しております。
- Sincerity 誠実を旨とし、弛まぬ努力をします。
- Challenge 現状に満足することなく、常に挑戦します。
- Quality First 常にクオリティを優先します。
- Happiness 自らの夢を追求し、人々の幸せに貢献します。
なお、当社グループは基本方針に基づき安定的な経営基盤確保のため、内部留保に重点を置くと共に、株主に対する利益還元を重点課題と認識しております。
内部留保資金の使途に関しましては、技術開発及び製品・商品開発、システム投資、国内外での営業体制の強化、製造拠点の充実など将来の企業価値増大のために長期的な視点で考えてまいります。