有価証券報告書-第47期(平成27年4月1日-平成28年3月31日)

【提出】
2016/06/28 11:16
【資料】
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【項目】
115項目

対処すべき課題

当社グループを取り巻く今後の事業環境は、景気回復が期待される一方個人消費の回復の遅れや海外景気の下振れリスクもあり、予断を許さない状況が続くと認識しております。
また宝飾品市場においても、個人消費はやや弱含みで推移すると見られ、市場競争激化による利益率低下が生じる懸念があります。一方素材面では、ダイヤモンドの国際相場の変動による影響やトレーサビリティ明確化に対応するコスト増などにも留意する必要があります。
当社グループでは、こうした状況のもとで中期的な安定成長を確保するために、引き続き製造能力の増強と製造技術の高度化による製品競争力の強化に取り組み、併せて営業方針としてクオリティ・ファーストを掲げ、企画力や営業力の強化にも努め、製品品質の信頼度に加えて総合的な企業活動の品質を高めて、ジュエリー製造国内トップシェアの地位を盤石とする所存です。また、前年度において貴金属地金の相場変動や為替変動の影響から海外製造拠点との取引で利益損失を生じた問題への対策から、現在、海外製造拠点との取引を委託加工取引に転換するシステム準備を進めており、当期中盤より実施を予定しております。これらの課題に対処しつつ、在庫の効率化にも引き続き取り組み、与信管理も徹底してまいります。またグループ事業拡大に対応して、国内外に展開するグループ会社間での緊密な連携でグローバルな視点から経営資源の活用を図り事業の発展に努めてまいります。