訂正有価証券報告書-第62期(平成28年4月1日-平成29年3月31日)

【提出】
2017/07/20 10:10
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業績等の概要

(1) 業績
当連結会計年度におけるわが国経済は、政府による経済・金融政策等を背景に雇用環境および企業収益は緩やかな回復基調が続いております。一方で、英国のEU離脱による世界経済への影響や中国をはじめとした新興国・資源国の海外経済の鈍化、米国新政権による政策動向の不透明感や地政学リスクに対する警戒感の高まりなど、依然として先行き不透明な状況が続いております。
このような経済環境のもと、当社グループにおきましては、国内外の積極的な営業展開を進めるとともに、コスト競争力のある生産調達ルートの確立と生産効率の向上を図り、収益体質の強化に努めてまいりました。
その結果、当連結会計年度におきましては、主力事業の自動車用フロアーマットは、昨年4月に発生しました熊本地震の影響や軽自動車の燃費不正問題があったものの、年度半ば以降から受注の持ち直しが見え始め、各自動車メーカーの新車販売の効果もあり、売上高69億12百万円(前期比3.2%増)となりました。利益面につきましては、期中の為替相場は、6月に行われた英国の国民投票によるEU離脱決定後の急激な円高進行から11月の米国大統領選挙後の結果を機に一転して円安に向かうなどドル円は神経質な乱高下を見せましたが、昨年度に比べ期中平均レートが円高であったことなどから、営業利益1億76百万円(前期比157.3%増)、経常利益1億89百万円(前期比366.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益1億50百万円(前期比476.2%増)となりました。
セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。
①自動車用品関連
自動車用品関連につきましては、当社が取り扱う自動車用フロアーマットの売上は、車種による好不調はあったものの、小型車・軽自動車向けを中心に人気車種の販売が好調であったことなどから、売上高51億41百万円(前期比3.8%増)となりました。また、昨年度に比べ為替の期中平均レートが円高であったことなどから、営業利益1億26百万円(前期比176.8%増)となりました。
②産業資材関連
産業資材関連につきましては、半導体向けのマガジンスティックの需要増加に伴い売上が好調に推移したこと、下水道補修用部材についても順調な受注を獲得していることから、売上高17億70百万円(前期比1.7%増)営業利益50百万円(前期比118.8%増)となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの状況につきましては、現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は18億72百万円と前連結会計年度末と比較して98百万円の増加となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
税金等調整前当期純利益が1億88百万円、減価償却費1億45百万円、賞与引当金の増加64百万円、役員退職慰労引当金の減少41百万円、売上債権の増加1億36百万円、たな卸資産の増加1億16百万円、仕入債務の増加2億59百万円などにより、当連結会計年度における資金の収入は3億38百万円となり、前連結会計年度末と比較して79百万円の収入増加となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
有形固定資産の取得による支出1億31百万円、保険積立金の積立による支出38百万円などにより、当連結会計年度における投資活動による資金の支出は1億63百万円となり、前連結会計年度末と比較して9百万円の支出減少となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
長期借入金の返済による支出16百万円、配当金の支払額50百万円などにより、当連結会計年度末における財務活動による資金の支出は67百万円となり、前連結会計年度末と比較して31百万円の支出増加となりました。