有価証券報告書-第61期(平成27年4月1日-平成28年3月31日)

【提出】
2016/06/29 13:51
【資料】
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【項目】
112項目

業績等の概要

(1) 業績
当連結会計年度におけるわが国経済は、政府の経済政策や金融政策を背景に企業収益や雇用環境は緩やかな回復基調が続いておりますが、中国をはじめとした新興国や資源国の海外経済の減速懸念や年度後半からの急激な為替変動の影響など、先行きは依然として不透明な状況が続いております。
このような経済環境のもと、当社グループにおきましては、中長期的な経営戦略として徹底した体質改革とコスト競争力のある生産調達ルートの確立などを重点方針に掲げ、ベトナム子会社を中心に生産設備の新設拡充を図り、グループ全体で企画開発設計から提案までトータルにサポートできる体制を基本とし、ものづくり企業に焦点を当てた施策展開を進めてまいりました。その結果、当連結会計年度における業績につきましては、売上高6,695百万円(前期比2.7%増)、営業利益68百万円(前期比58.7%減)、経常利益40百万円(前期比81.8%減)、親会社株主に帰属する当期純利益26百万円(前期比86.7%減)となりました。
セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。
①自動車用品関連
自動車用品関連につきましては、当社が取り扱う自動車用フロアーマットの売上は小型車・軽自動車向けを中心に上半期においては好調に推移しました。下半期においては当社のシェアが高い軽自動車と一部車種の販売が低迷しましたが、年度後半にかけては一部の人気車種の販売が好調であったことなどから、売上高4,954百万円(前期比5.0%増)となりました。利益面につきましては、期中の円安による仕入れ価格の高騰が大きく影響したことなどから、営業利益45百万円(前期比74.2%減)となりました。
②産業資材関連
産業資材関連につきましては、電子部品向け部材及び一部の高採算商品の売上は順調に推移しましたが、家電用部材及び鋼製家具用部材の売上げの落ち込みが影響したことから、売上高1,741百万円(前期比3.2%減)となりました。利益面におきましては、不採算品の原価見直しなどを実施した結果、営業利益23百万円(前期は営業損失10百万円)となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における連結ベースでの現金及び現金同等物は1,774百万円と前連結会計年度末と比べ45百万円の増加となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
税金等調整前当期純利益が40百万円、減価償却費151百万円、売上債権の減少86百万円、たな卸資産の減少250百万円、仕入債務の減少257百万円などにより、当連結会計年度における営業活動による資金の収入は258百万円となり、前連結会計年度と比べ25百万円の収入増加となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
有形固定資産の取得による支出235百万円、保険積立金の積立による支出38百万円などがあった一方で、定期預金の払戻による収入100百万円などがあったため、当連結会計年度における投資活動による資金の支出は173百万円となり、前連結会計年度と比べ77百万円の支出増加となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
長期借入金の約定返済による支出16百万円、配当金の支払による支出69百万円、長期借入れによる収入50百万円などにより、当連結会計年度における財務活動による資金の支出は36百万円となり、前連結会計年度と比べ31百万円の支出減少となりました。