訂正有価証券報告書-第75期(令和3年4月1日-令和4年3月31日)

【提出】
2022/12/27 15:15
【資料】
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【項目】
134項目
文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
巣ごもり需要の終息により、紙媒体マーケットのダウントレンドは再度加速することが予測されます。電子図書館を始め、デジタル教科書の普及も進み、デジタルシフト、DX化は出版業界全体で一層進んでいくことが見込まれます。また、世界情勢不安定化による原油等の資源価格の高騰、人手不足や最低賃金引き上げによる人件費の上昇圧力も相まって、事業運営に係る諸コストは一過性の上昇にとどまらず、更に上昇していくものと予測されます。
なお、業界・業種を超えた事業連携の動きは引き続き活発化すると思われます。当社が掲げる出版流通改革の志を共有できる取り組みに対しては、お互いの知見を持ち寄りながら幅広い連携を図って参ります。
当社グループは、事業拡大に邁進すると共に、リーダーシップを持って出版業界改革を実行し、持続可能な出版流通ビジネスモデルの確立と、多様性に富んだ日本の豊かな読書環境の保全に尽力して参ります。
当社グループは、事業会社の再編、連結経営の強化をさらに進めます。適切な経営指標の設定と情報開示によって経営の透明性を確保し、グループ全体の企業価値の適正評価に資するよう努めて参ります。
1.「本業の復活」のために
出版流通事業はグループの中核的事業であり、新しい取次像を確立するため、リアル・デジタル双方の領域において当社の存在感を高められるように努めて参ります。併せて、様々なアプローチを通じ、書店経営が持続可能な環境を実現させ、社会における書店業並びに人々のライフスタイルにおける読書の復権に努めて参ります。
①出版流通の構造改革実現に向けて
出版流通ネットワークの安定化のため、当社では返品率改善、効率販売の徹底に継続して取り組みます。
マーケットイン型出版流通の具現化を更に推し進め、大日本印刷株式会社(以下、DNP)グループとの提携においては、当社の桶川センターにDNPグループの書籍流通センターを完全移管し、加えて同社が持つPODの知見を組み合わせ、書籍流通の高機能化を図って参ります。
併せて、仕入配本・流通プラットフォーム「en CONTACT(※)」の実稼働開始並びに「マーケットイン型販売契約」の実証試験範囲拡大を通じて、雑誌流通へ依存しない形へ書籍流通の構造改革を更に推し進めて参ります。
※仕入配本・流通プラットフォーム「en CONTACT」
・業界標準データベースであるJPROと連携し、仕入・配本・販売を一気通貫に繋ぎ、読者ニーズ起点の出版流通を実現するためのプラットフォーム
・近刊予約を実現する書店向けウェブシステム、仕入受付をオンライン上で完結させる
出版社向けウェブシステムで構成され、流通プラットフォームの業界標準を作ることを目指す
また、当社は、出版業界横断型の改革を志向する出版文化産業振興財団の考え方に賛同し、読書推進や書店経営環境の改善並びに行政との連携強化に協力して参ります。
②デジタル領域での事業規模拡大
株式会社メディアドゥ(以下、メディアドゥ)との資本業務提携を通じ、デジタル領域での事業規模を引き続き拡大して参ります。NFT(非代替性トークン)デジタル特典付き商品開発のスピードを加速させると同時に、「OverDrive」の導入促進とコンテンツ拡充に注力して参ります。なお、メディアドゥは独自で開発した視覚障碍者向け電子図書館サービス「アクセシブルライブラリー」を2022年4月1日より稼働させており、当社もその普及に協力して参ります。
また、ユーザーに読書スタイルの選択肢を提示することで書店の付加価値向上を目指す店頭での電子書籍販売ビジネスについては、2022年4月1日より当社グループ書店での実証試験を開始しております。
さらに、GIGAスクール構想によって競争環境の激化が予測されるデジタル教科書・デジタル副教材市場においても、書店参画が可能な新たなビジネススキームを早期に確立させ、書店経営環境の安定化を図って参ります。
2.「事業領域の拡大」のために
本業を下支えする安定的な収益獲得とともに、成長性の高い事業を当社グループに取り入れるため、引き続き「事業領域の拡大」を図って参ります。
①不動産事業
不動産事業では、企業の収益基盤の強化として引き続き保有不動産の活用を進めます。旧本社跡地については、三菱地所株式会社グループと三菱商事都市開発株式会社との間で基本協定書を締結し、2024年11月竣工に向けた開発を進めて参ります。
②その他新規事業
フィットネス事業、コワーキング事業につきましては、アフターコロナを見据えた戦略を策定し、店舗拡大、サービスの進化を図って参ります。
従業員発のビジネスアイデアの具現化を目的とする新規事業・新業態開発プロジェクトにつきましては、複数のプロジェクトが事業立ち上げに向けた準備を進めております。当期においては、小説投稿サイト「小説家になろう」とタイアップした「第1回 新人発掘コンテスト」の企画など、当社ならではの強みや事業機会を活かした新たな企業価値の創造に取り組んでおります。
また、グループ会社の株式会社マリモクラフト及び株式会社デルフォニックスについては、引き続きグループ会社間の連携を強化し、新たな商品開発、販路拡大を推し進めて参ります。
3.経営基盤の強化
①業務再構築と生産性向上
新本社オフィスでの業務が本格稼働し、従来から進めてきた業務プロセスの抜本的改革と再構築を更に推し進めております。当社では、全社規模の部門横断的な業務改革プロジェクトを新たに発足するなど、生産性の向上をさらに加速させ、経営基盤の強化を図って参ります。
②持続可能な社会の実現に向けて
当社はSDGs(持続可能な開発目標)に賛同し、事業を通じて社会や環境に良い影響をもたらすことで、持続可能な社会づくりに貢献して参ります。特に、地球環境問題への対応を重要な経営課題として捉え、出版市場が環境や資源に与える負荷軽減のため、更なる返品減少や効率的な輸配送の実現、環境に配慮した商品展開の推進、適宜適量供給などに取り組んで参ります。
以上のような方針の下、当社は内外の課題解決に真摯に取り組み、事業戦略の実行に全力で取り組んで参ります。

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