訂正有価証券報告書-第94期(2023/04/01-2024/03/31)
② 戦略
当社グループは、パーパス「次代の生活品質を高める 事業の創造者として 人びとの幸せを実現する」のもと、事業創造型商社として新しい価値を創造し続けるとともに、ESG経営の推進により、社会課題の解決とその先にある人びとの幸せの実現に取り組んでおります。
そのような取り組みのなか、中期経営計画に掲げるESG経営の推進に向けた3つの重点施策「サステナブル事業分野への積極的投資」「人材の充実と新しい働き方の推進」「実効性の高いガバナンス体制の強化」を踏まえて、当社グループに関係する課題を抽出し、「事業を通じた社会課題の解決」および「社会課題解決のための経営基盤強化」の2つの側面から分析を行い、当社グループのマテリアリティ(重要課題)を特定しております。

当社グループは、マテリアリティへの取り組みを推進することにより、中長期的なグループの成長と持続可能な国際社会の実現を目指します。
a) 気候変動
・参照シナリオ
気候変動のリスクと機会を明確にするために2つのシナリオを設定しました。「気候変動対策が進まず成行きのまま気温が上昇し、それによる物理的リスク・機会が発生するシナリオ」を4℃シナリオとして「急性」「慢性」について分析を行いました。
一方、「温暖化防止に向けて様々な活動が実施され、脱炭素社会への移行に伴うリスク・機会が発生するシナリオ」を2℃未満シナリオとして「政策・規制」「技術」「市場」「評判」について分析を行いました。
・シナリオ分析ステップ
シナリオ分析を行う上で、当社の事業部門(繊維および工業製品事業)ごとに具体的な検討を行い、以下のフローの通り主要なリスクおよび機会による財務インパクトの算定、対応策の検討を行いました。

・気候変動リスクと機会の種類の特定
事業のレジリエンス評価のため、複数シナリオのもとで重要な気候変動リスク・機会について特定を行いました。
・気候変動リスクに対する財務影響と対応策
特定された重要な気候変動リスク・機会についてシナリオ分析を行い、財務影響およびその対応策を考案しました。
時間軸(目安)
影響レベル(目安)
当社グループは、パーパス「次代の生活品質を高める 事業の創造者として 人びとの幸せを実現する」のもと、事業創造型商社として新しい価値を創造し続けるとともに、ESG経営の推進により、社会課題の解決とその先にある人びとの幸せの実現に取り組んでおります。
そのような取り組みのなか、中期経営計画に掲げるESG経営の推進に向けた3つの重点施策「サステナブル事業分野への積極的投資」「人材の充実と新しい働き方の推進」「実効性の高いガバナンス体制の強化」を踏まえて、当社グループに関係する課題を抽出し、「事業を通じた社会課題の解決」および「社会課題解決のための経営基盤強化」の2つの側面から分析を行い、当社グループのマテリアリティ(重要課題)を特定しております。

当社グループは、マテリアリティへの取り組みを推進することにより、中長期的なグループの成長と持続可能な国際社会の実現を目指します。
a) 気候変動
・参照シナリオ
気候変動のリスクと機会を明確にするために2つのシナリオを設定しました。「気候変動対策が進まず成行きのまま気温が上昇し、それによる物理的リスク・機会が発生するシナリオ」を4℃シナリオとして「急性」「慢性」について分析を行いました。
一方、「温暖化防止に向けて様々な活動が実施され、脱炭素社会への移行に伴うリスク・機会が発生するシナリオ」を2℃未満シナリオとして「政策・規制」「技術」「市場」「評判」について分析を行いました。
| 区分 | シナリオの概要 | 分析対象としてリスクのタイプ |
| 4℃シナリオ | 気候変動対策が進まず成行きのまま気温が上昇し、それによる物理的リスク・機会が発生するシナリオ | 物理的リスクの「急性」「慢性」 |
| 2℃未満シナリオ | 温暖化防止に向けて様々な活動が実施され、脱炭素社会への移行に伴うリスク・機会が発生するシナリオ | 移行リスクの「政策・規制」 「技術」「市場」「評判」 |
・シナリオ分析ステップ
シナリオ分析を行う上で、当社の事業部門(繊維および工業製品事業)ごとに具体的な検討を行い、以下のフローの通り主要なリスクおよび機会による財務インパクトの算定、対応策の検討を行いました。

・気候変動リスクと機会の種類の特定
事業のレジリエンス評価のため、複数シナリオのもとで重要な気候変動リスク・機会について特定を行いました。
・気候変動リスクに対する財務影響と対応策
特定された重要な気候変動リスク・機会についてシナリオ分析を行い、財務影響およびその対応策を考案しました。
| リスク | シナリオ項目 | 事業における インパクト | 事業部門 | 時間軸 | 影響 レベル | 当社における 対応策 | ||
| 繊維 | 工業 製品 | |||||||
| 移 行 リ ス ク | 政 策 ・ 規 制 | 炭素税導入・炭素税率の上昇 | 炭素税が導入され、負担コストが発生する可能性がある。 | ○ | ○ | 短~中期 | 小 | Scope1,2の排出量を把握するとともに、削減目標を設定 |
| 地球温暖化に伴い、原材料が高騰する可能性がある。 | ○ | ○ | 短~中期 | 中 | ・リサイクル原料の活用、環境配慮型商材の拡大 ・原材料調達手段の多様化 ・サプライヤーに対する長期的なGHG削減目標の設定依頼 | |||
| 工場の電気料金高騰による調達価格の高騰が発生する可能性がある。 | ○ | ○ | 短期 | 中 | ||||
| プラスチック製品規制 | 環境関連情報の計測・表示が要件化され、それらに対応することにより価格競争力が下がる可能性がある。 | ○ | ○ | 短~中期 | 中 | ・リサイクル原料の活用、環境配慮型商材の拡大 ・脱炭素ニーズに応えるラインナップの拡大(生分解性樹脂など) | ||
| 製品・原材料に関する規制対策 | 環境関連情報の計測・表示が要件化され、それらに対応することにより価格競争力が下がる可能性がある。 | ○ | ○ | 短~中期 | 中 | Scope1,2,3など気候変動関係の情報開示の推進 | ||
| 物 理 リ ス ク | 慢 性 | 平均気温上昇、降水パターンの変動、海面上昇 | 水不足や電力供給制限、関連工場の施設・設備被害による輸送の遅延または停止にともない、間接的に調達が困難となり収益性を損なう可能性がある。 | ○ | ○ | 中~長期 | 中 | ・関連工場へのBCP策定要請/継続的な見直し ・サプライチェーンの強化 ・有事に備えた事前対応強化(在庫水準見直し、複数購買や拠点化の検討等) |
| 機 会 | 資 源 効 率 | リサイクル率向上、未利用資源の価値化 | 未利用資源を効率よく使うことで廃棄物の減少が実現する循環型ビジネスモデルの構築により、需要拡大の可能性がある。 | ○ | 短~中期 | 中 | 工場や製造設備プロセスなどの再利用および供給サービスにおける情報収集や売買交渉のサポート業務の開始 | |
| 製 品 と サ │ ビ ス | 気候変動や環境配慮に適用するサービス | 環境に配慮した商材の需要が増加する可能性がある。 | ○ | 短~中期 | 中 | 従来の石油由来よりCO2を大幅に軽減するサトウキビを原料とする再生可能なポリエチレン素材の拡販 | ||
| ○ | 短~中期 | 中 | プラスチックごみ問題の解決に寄与する生分解性樹脂の拡販 | |||||
| ○ | 短~中期 | 中 | 次世代の再生エネルギーである有機太陽電池の開発と普及活動 | |||||
| 市 場 | 季節変動による需要増 | 急激な気温の変化が購買意欲や需要を左右する可能性がある。 | ○ | 短~中期 | 中 | ・季節性商品の販売拡大 ・機能性素材を活かした衣類の拡充 | ||
時間軸(目安)
| 長期 | 10~30年 |
| 中期 | 3~10年 |
| 短期 | 0~3年 |
影響レベル(目安)
| 大 | 事業戦略や財務への影響が非常に大きくなることが想定される。 |
| 中 | 事業戦略や財務への影響がやや大きくなることが想定される。 |
| 小 | 事業戦略や財務への影響が軽微であることが想定される。 |