有価証券報告書-第49期(2025/01/01-2025/12/31)
②戦略
当社は、気候変動が事業に与える影響を評価するため、IEA(国際エネルギー機関)やIPCC(気候変動に関する政府間パネル)などのシナリオを参照し、リスクと機会の特定を行いました。これに基づき、気候変動に伴う規制強化や市場の変化に対応し、製品の環境性能を向上させる技術開発を進めるとともに、サプライチェーン全体での環境負荷の低減に取り組んでいます。
1) 参照シナリオの概要
2) 気候変動リスクと機会、当社への影響及び対応
(注)1.影響度の基準 大:当社の事業及び財務への影響が大きくなることが想定される
中:当社の事業及び財務への影響がやや大きくなることが想定される
小:当社の事業及び財務への影響が軽微であることが想定される
2.時間軸の基準 短期:3年以内、 中期:3~10年、長期:10年超
当社は、気候変動が事業に与える影響を評価するため、IEA(国際エネルギー機関)やIPCC(気候変動に関する政府間パネル)などのシナリオを参照し、リスクと機会の特定を行いました。これに基づき、気候変動に伴う規制強化や市場の変化に対応し、製品の環境性能を向上させる技術開発を進めるとともに、サプライチェーン全体での環境負荷の低減に取り組んでいます。
1) 参照シナリオの概要
| 区分 | 1.5/2℃未満シナリオ | 4℃シナリオ | |
| 概要 | 地球の平均気温上昇を1.5~2℃以内に抑えることを目指し、カーボンプライシングや排出規制の強化が進むことが予測される。 4℃シナリオと比較して移行リスクは高いが、物理的リスクは相対的に抑えられる。 | 温暖化対策が不十分で、地球温暖化が進行する結果、平均気温が4℃程度上昇することが予測され、極端な気候変動により物理リスクが増加する。 気候変動に関する規制は行われないため、移行リスクの影響度は相対的に小さい。 | |
| 参照 | 移行 | IEA Net Zero by 2050 scenario (NZE) | IEA Stated Policies Scenario (STEPS) |
| 物理 | IPCC RCP 2.6 | IPCC RCP 8.5 | |
2) 気候変動リスクと機会、当社への影響及び対応
| 区分 | 分類 | リスク・機会の内容 | 当社への影響 | 当社の対応 | 影響度 | 時間軸 |
| 移行 | リスク | 炭素税や排出規制の強化に伴うコスト増加 | CO2排出に対する課税により、製造コストが上昇し収益性に影響 | 排出量削減技術の導入、エネルギー効率の改善 | 大 | 中期 |
| リスク | 低炭素技術の進展による市場競争激化 | 他社との競争によるシェア低下のリスク | 技術開発投資の強化、パートナーシップ構築 | 中 | 中期 | |
| リスク | 原材料価格の上昇(化石燃料の減少による) | 潤滑油の主要原料となる石油系化合物のコストが上昇する可能性 | 再生ベースオイルの活用や、資源効率向上を進める | 中 | 中期 | |
| 機会 | EV市場の拡大 | 電気自動車市場の拡大により、新しい潤滑油製品のニーズが高まる | EV向け専用潤滑油の開発・提供を加速 | 中 | 中期 | |
| 機会 | カーボン・オフセット製品へのニーズ拡大 | 新製品の売上増加とブランディング強化に寄与 | カーボン・オフセット製品開発、製品ラインアップの拡充 | 中 | 短期 | |
| 物理 | リスク | 台風や洪水など異常気象による生産拠点の被害やサプライチェーン寸断 | 製品供給の遅延やコスト増加の懸念 | リスクの高い拠点の強化、サプライヤー多様化、事業継続計画(BCP)の見直し、災害リスク軽減策の強化 | 大 | 長期 |
(注)1.影響度の基準 大:当社の事業及び財務への影響が大きくなることが想定される
中:当社の事業及び財務への影響がやや大きくなることが想定される
小:当社の事業及び財務への影響が軽微であることが想定される
2.時間軸の基準 短期:3年以内、 中期:3~10年、長期:10年超