有価証券報告書-第47期(平成29年3月1日-平成30年2月28日)

【提出】
2018/05/24 9:41
【資料】
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【項目】
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業績等の概要

(1) 業績
当連結会計年度におけるわが国経済は、海外の経済・政治情勢に対する懸念は残るものの、継続する政府による各種政策の効果もあり、企業収益及び雇用・所得環境の改善を背景に個人消費は持ち直しの動きが見られ、緩やかな回復基調が続きました。
ペット業界におきましては、個人消費の持ち直しや猫人気による猫の飼育頭数の増加など需要増加の動きが見られたものの、単身世帯や核家族世帯の増加による新規飼育の減少など、ペット関連市場を取り巻く経営環境は依然として厳しい状況が続いております。
このような状況の下、当社グループでは第2次中期経営計画の戦略を立案し、確実に推進する為に平成29年3月1日より経営戦略室を設置するとともに、営業本部内の役割を明確にする為に、営業本部内を「拠点担当・広域得意先担当・物流担当」の3副本部長制といたしました。
ペットフード・ペット用品の卸売事業につきましては、「日本一のペットカテゴリー企画会社」を目指して、ペットの専門知識や企画力を高め、商品の安定供給から売場作りの企画提案までのトータルプロデュースを行い、顧客満足度を高めてまいりました。また、在庫管理面では、在庫回転率向上に注力し、在庫金額の適正化を進めております。
一方、ペッツバリュー株式会社では、店舗開発事業の管理店舗数が219店舗になり、また、商品開発事業では高付加価値商品の開発及び販売を推進いたしました。
また、株式会社ケイ・スタッフでは、得意先様の売場活性化に繋がる営業企画提案を引き続き実施しており、卸売事業の販売促進を支援することによる売上拡大を図ってまいりました。
以上の結果、当連結会計年度の当社グループの売上高は、797億8千6百万円(前期比2.7%増)となりました。また、低価格志向の影響によりペットフード及びペット用品類の販売単価が下落する中、在庫管理の徹底による適正在庫での運用及び効率化を進めたものの、配送費用の増加をはじめとする物流コストの上昇により、販売費及び一般管理費は93億5千9百万円(前期比3.0%増)となり、営業利益は2億2千1百万円(前期比22.0%減)となりました。
経常利益は2億3千1百万円(前期比20.6%減)となり、また、親会社株主に帰属する当期純利益は1億7千5百万円(前期比68.4%減)となりました。
(2) キャッシュ・フロー
当連結会計年度における連結ベースの現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ2億円減少し(前期は4千8百万円の減少)、30億8千6百万円となりました。これは、財務活動によるキャッ
シュ・フローが2億7千9百万円の収入超過となったものの、営業活動によるキャッシュ・フローが3億7千7百万円の支出超過となり、投資活動によるキャッシュ・フローが1億2百万円の支出超過となったことによるものであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度の営業活動の結果使用した資金は3億7千7百万円となりました(前期比398.9%増)。これは、主に税金等調整前当期純利益を2億2千8百万円計上したこと及び仕入債務の増加額6億2千3百万円があったものの、売上債権の増加額11億2千5百万円、未収入金の増加額1億2千8百万円があったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度の投資活動の結果使用した資金は1億2百万円となりました(前期は7億3千8百万円の収入超過)。これは、主に無形固定資産の取得による支出6千8百万円があったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度の財務活動の結果得られた資金は2億7千9百万円となりました(前期は7億1千1百万円の支出超過)。これは、主に配当金の支払額1億2千万円があったものの、短期借入金の純増額4億5千万円があったことによるものであります。