有価証券報告書-第120期(2025/04/01-2026/03/31)
有報資料
当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1)経営方針、経営戦略等
当社グループは、1894年の創業以来、その130年を越える歴史の中で、常に時代の変化をとらえチャレンジする進取の精神と堅実なモノづくりの精神を両輪として発展を続けてきました。その時々の時代の流れやその都度の環境の変化を見極め、事業をその変化に機敏に対応させてきた結果、現在に至る当社の事業は多彩なフィールドに広がっています。祖業の繊維事業はもちろん、海外販路拡大を続ける医療用医薬品、そして資源や新興国のインフラに関わる事業への投資はグローバルな展開を見せています。
各事業分野では、ライフスタイルの変化をとらえ、人々が健康を楽しんで暮らしていくことをテーマにした商品開発や、省エネ技術の追求、そしてまた地球環境にやさしい製品作りを力強く推進しているところです。こうした製品の企画から製造、販売までのサプライチェーンを一から確立し、柔軟な発想で業種間をまたいだ事業を展開しています。皆様の幸福と健康を念頭に、各事業部に横串を刺した、事業の枠にとらわれないビジネスモデルを構築しています。
医薬事業においては、2型糖尿病・高脂血症をはじめとする生活習慣病領域、緑内障・高眼圧症などの感覚器領域を中心とした医療用医薬品、白内障治療に用いられる眼内レンズ(IOL)などの医療機器、より身近なくすりの提供を実現しているOTC医薬品、日本からグローバルな展開を推進するこれらの分野が相乗効果を生み、「ハイブリッド型」の事業活動を可能にしています。また、医療用検査・診断機器からマスクやサポーターなどの衛生・雑貨品、さらには、感染症対策として、抗原検査キットを販売するなど、健康・医療に関わる様々な事業に幅広く取り組んでいます。当社の医薬事業は、研究・開発から製造・販売・物流までの垂直統合が確立されています。これにより、「より安全で安心な製品」をお届けすることが可能となっています。
産業関連事業は、伝統的なトレーディングと新規事業投資によるマーケット開拓を特徴とした「総合商社」の一面を持っています。世界中に広がるネットワークを活かし、昨今は地球環境に配慮した商品・サービスの拡充にも力を注いでいます。この分野では、蓄電池の原料となるリチウム、機能性建築資材、植物由来の油脂・化学品原料などの取り扱い、LNG運搬船やアンモニア運搬船の傭船事業、水や空気の浄化にも利用されるヤシ殻活性炭製造事業(フィリピン)、植物性たんぱく質を原料とする加工食品製造事業(ベトナム)などに取り組んでいます。また、次世代エネルギーとして期待されるグリーンアンモニアを、製造から物流、販売まで一貫して手掛けるためのプロジェクトをインドのパートナーと共にスタートさせています。
生活関連事業においては、メンズ・レディスファッションをはじめとして、機能性衣料から環境に配慮した繊維製品、衛生商材の取扱い、海外ブランドを含めたブランド展開まで、その活動領域は大きく広がっています。さらに、ルームウェア、インテリア商品、アウトドアやサーフカジュアル商品、ファッション雑貨などを合わせ、総合生活関連商品の拡充を推進しています。この分野では、各種釣具商材の展開の強化や、ファッションに対しては消費者目線の商材開発や早期のトレンド把握によるクイックレスポンス対応、小売部門では店舗とWEB販売両軸の強化等を課題とし、対策に取り組んでまいります。
環境・省エネ事業においては、光学、電気、機械、AIなどの技術を活用し、お客様のニーズに合わせた独自のソリューションを提供すると共に、環境に配慮した事業展開と脱炭素社会への貢献を目指しています。産業用光学機器部門では、生産設備等に当社が開発したAI画像処理技術を組み込んだビジョンユニットを、引き続き開発・製造・販売しています。一方で、ロボティクス部門では工場や物流業界での人手不足を背景に、SIerとして柔軟な移動能力と高精度な作業性能を兼ね備えたパレタイズ・デパレタイズロボットをはじめ、顧客の要望に対応した省人化ユニットの開発・製造・販売を推進しました。次に、創エネ・省エネソリューションビジネス部門では、太陽光や系統用蓄電池などの電源開発および電力販売、省エネ分野ではLED照明等の販売を通じて、電気・エネルギー価格の上昇対策や脱炭素社会への貢献に努めています。そしてコンシューマー光学機器部門では、PROMINARブランドを中心とした最高級光学製品のグローバル展開を引き続き推進しており、堅調に推移しています。また、観光用望遠鏡では、クレジットカードタッチ決済など多数の新機能を追加し、利用率の向上を目指しています。これらの取り組みを通じて、顧客のニーズを先読みし、それぞれの課題解決に向けた最適なソリューションを提供し続けます。当事業では、これらの各部門が互いに連携し、各々の領域で革新的な技術とサービスを展開しています。
不動産事業においては、投資マンション事業および分譲マンション事業の拡大と差別化した戸建て分譲事業の確立、並びに開発力(設計から建設、管理まで)の外販化によるソリューション力の向上に取り組んでまいります。
ホスピタリティ事業は、ホテル事業並びにウェディング、リゾート挙式事業を中心に事業展開を推進しています。ホテル事業では、トラベルガイド等での最高評価の獲得に値するラグジュアリークラスのホテルブランディング事業の確立を目指しており、2025年10月に開業いたしましたエスパシオ ナゴヤキャッスルをはじめ、ハワイ州ワイキキのESPACIO THE JEWEL OF WAIKIKI、エスパシオ 箱根迎賓館 麟鳳亀龍、名古屋観光ホテルの運営に従事しています。ワタベウェディング㈱を中心としたウェディング、リゾート挙式事業では、ホテル事業との新たなシナジーを生み出すべく商品・サービスの拡充に取り組んでまいります。
以上のように、当社グループは「健康と環境」をテーマに、世界の人々の幸福を追求し、健康で豊かな暮らしを実現するため、世界的なネットワークを通じて製品・サービスを提供し続けており、また、今後も100年後、200年後を見据え、時代の変化に合わせフレキシブルに事業を変革させながら、事業を次代に継承していきます。
(2)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
今後のわが国経済は、企業の投資意欲や雇用・所得環境の改善を背景に、内需を中心とした緩やかな成長が続くことが期待されます。一方で、海外経済の動向や地政学リスク、エネルギー価格の変動、金融政策の行方などには引き続き留意が必要であり、景気の先行きには不透明感も残ります。こうした状況を踏まえ、経済は外部リスクに警戒しつつも、総じて底堅く推移する見通しです。
このような中、当社グループは、既存の枠組みにとらわれない柔軟な発想のもと、事業活動を通じて豊かで活力ある社会の創造に貢献するとともに、将来世代へと受け継がれる持続可能な社会の実現に向け、着実かつ継続的に取り組んでまいります。また、不透明な経営環境の下においても事業活動の維持拡大に必要な資金の流動性と資金の源泉を安定的に確保することに注力してまいります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1)経営方針、経営戦略等
当社グループは、1894年の創業以来、その130年を越える歴史の中で、常に時代の変化をとらえチャレンジする進取の精神と堅実なモノづくりの精神を両輪として発展を続けてきました。その時々の時代の流れやその都度の環境の変化を見極め、事業をその変化に機敏に対応させてきた結果、現在に至る当社の事業は多彩なフィールドに広がっています。祖業の繊維事業はもちろん、海外販路拡大を続ける医療用医薬品、そして資源や新興国のインフラに関わる事業への投資はグローバルな展開を見せています。
各事業分野では、ライフスタイルの変化をとらえ、人々が健康を楽しんで暮らしていくことをテーマにした商品開発や、省エネ技術の追求、そしてまた地球環境にやさしい製品作りを力強く推進しているところです。こうした製品の企画から製造、販売までのサプライチェーンを一から確立し、柔軟な発想で業種間をまたいだ事業を展開しています。皆様の幸福と健康を念頭に、各事業部に横串を刺した、事業の枠にとらわれないビジネスモデルを構築しています。
医薬事業においては、2型糖尿病・高脂血症をはじめとする生活習慣病領域、緑内障・高眼圧症などの感覚器領域を中心とした医療用医薬品、白内障治療に用いられる眼内レンズ(IOL)などの医療機器、より身近なくすりの提供を実現しているOTC医薬品、日本からグローバルな展開を推進するこれらの分野が相乗効果を生み、「ハイブリッド型」の事業活動を可能にしています。また、医療用検査・診断機器からマスクやサポーターなどの衛生・雑貨品、さらには、感染症対策として、抗原検査キットを販売するなど、健康・医療に関わる様々な事業に幅広く取り組んでいます。当社の医薬事業は、研究・開発から製造・販売・物流までの垂直統合が確立されています。これにより、「より安全で安心な製品」をお届けすることが可能となっています。
産業関連事業は、伝統的なトレーディングと新規事業投資によるマーケット開拓を特徴とした「総合商社」の一面を持っています。世界中に広がるネットワークを活かし、昨今は地球環境に配慮した商品・サービスの拡充にも力を注いでいます。この分野では、蓄電池の原料となるリチウム、機能性建築資材、植物由来の油脂・化学品原料などの取り扱い、LNG運搬船やアンモニア運搬船の傭船事業、水や空気の浄化にも利用されるヤシ殻活性炭製造事業(フィリピン)、植物性たんぱく質を原料とする加工食品製造事業(ベトナム)などに取り組んでいます。また、次世代エネルギーとして期待されるグリーンアンモニアを、製造から物流、販売まで一貫して手掛けるためのプロジェクトをインドのパートナーと共にスタートさせています。
生活関連事業においては、メンズ・レディスファッションをはじめとして、機能性衣料から環境に配慮した繊維製品、衛生商材の取扱い、海外ブランドを含めたブランド展開まで、その活動領域は大きく広がっています。さらに、ルームウェア、インテリア商品、アウトドアやサーフカジュアル商品、ファッション雑貨などを合わせ、総合生活関連商品の拡充を推進しています。この分野では、各種釣具商材の展開の強化や、ファッションに対しては消費者目線の商材開発や早期のトレンド把握によるクイックレスポンス対応、小売部門では店舗とWEB販売両軸の強化等を課題とし、対策に取り組んでまいります。
環境・省エネ事業においては、光学、電気、機械、AIなどの技術を活用し、お客様のニーズに合わせた独自のソリューションを提供すると共に、環境に配慮した事業展開と脱炭素社会への貢献を目指しています。産業用光学機器部門では、生産設備等に当社が開発したAI画像処理技術を組み込んだビジョンユニットを、引き続き開発・製造・販売しています。一方で、ロボティクス部門では工場や物流業界での人手不足を背景に、SIerとして柔軟な移動能力と高精度な作業性能を兼ね備えたパレタイズ・デパレタイズロボットをはじめ、顧客の要望に対応した省人化ユニットの開発・製造・販売を推進しました。次に、創エネ・省エネソリューションビジネス部門では、太陽光や系統用蓄電池などの電源開発および電力販売、省エネ分野ではLED照明等の販売を通じて、電気・エネルギー価格の上昇対策や脱炭素社会への貢献に努めています。そしてコンシューマー光学機器部門では、PROMINARブランドを中心とした最高級光学製品のグローバル展開を引き続き推進しており、堅調に推移しています。また、観光用望遠鏡では、クレジットカードタッチ決済など多数の新機能を追加し、利用率の向上を目指しています。これらの取り組みを通じて、顧客のニーズを先読みし、それぞれの課題解決に向けた最適なソリューションを提供し続けます。当事業では、これらの各部門が互いに連携し、各々の領域で革新的な技術とサービスを展開しています。
不動産事業においては、投資マンション事業および分譲マンション事業の拡大と差別化した戸建て分譲事業の確立、並びに開発力(設計から建設、管理まで)の外販化によるソリューション力の向上に取り組んでまいります。
ホスピタリティ事業は、ホテル事業並びにウェディング、リゾート挙式事業を中心に事業展開を推進しています。ホテル事業では、トラベルガイド等での最高評価の獲得に値するラグジュアリークラスのホテルブランディング事業の確立を目指しており、2025年10月に開業いたしましたエスパシオ ナゴヤキャッスルをはじめ、ハワイ州ワイキキのESPACIO THE JEWEL OF WAIKIKI、エスパシオ 箱根迎賓館 麟鳳亀龍、名古屋観光ホテルの運営に従事しています。ワタベウェディング㈱を中心としたウェディング、リゾート挙式事業では、ホテル事業との新たなシナジーを生み出すべく商品・サービスの拡充に取り組んでまいります。
以上のように、当社グループは「健康と環境」をテーマに、世界の人々の幸福を追求し、健康で豊かな暮らしを実現するため、世界的なネットワークを通じて製品・サービスを提供し続けており、また、今後も100年後、200年後を見据え、時代の変化に合わせフレキシブルに事業を変革させながら、事業を次代に継承していきます。
(2)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
今後のわが国経済は、企業の投資意欲や雇用・所得環境の改善を背景に、内需を中心とした緩やかな成長が続くことが期待されます。一方で、海外経済の動向や地政学リスク、エネルギー価格の変動、金融政策の行方などには引き続き留意が必要であり、景気の先行きには不透明感も残ります。こうした状況を踏まえ、経済は外部リスクに警戒しつつも、総じて底堅く推移する見通しです。
このような中、当社グループは、既存の枠組みにとらわれない柔軟な発想のもと、事業活動を通じて豊かで活力ある社会の創造に貢献するとともに、将来世代へと受け継がれる持続可能な社会の実現に向け、着実かつ継続的に取り組んでまいります。また、不透明な経営環境の下においても事業活動の維持拡大に必要な資金の流動性と資金の源泉を安定的に確保することに注力してまいります。