四半期報告書-第51期第2四半期(平成29年7月1日-平成29年9月30日)

【提出】
2017/11/10 12:58
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25項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1) 業績の状況
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、企業業績が好調に推移し、雇用及び所得環境の改善が進み、個人消費も底堅さが増すなど、穏やかな回復基調が続いております。しかし、個人レベルでは、景気回復の実感が乏しく、消費回復の先行きが不透明な状況となっております。
小売業界におきましては、実質賃金が伸び悩む中、将来への不安感と現役世代に対する社会保障費の負担が増加し、消費者の節約志向は長期化しております。また、採用難による人手不足で人件費が増大するなど、経営環境は厳しさを増しております。
このような経営環境の中、当社グループは、お客様の来店動機と消費意欲を高めるための魅力ある店舗作りへ積極的に投資し、また従業員の労働環境を改善し、長く安心して活躍できる人事制度の改定へ取組みを行っております。
新店につきましては、平成29年4月、富山県高岡市に55店舗目となる「美幸町店」をオープンしました。海産売場の活気ある対面販売でバラ売りコーナーを拡充したほか、昼食や仕事・学校帰りのお客様のニーズを反映し、出来立てのお弁当や簡便食材を充実させたことなどにより、お客様よりご好評を得ております。
既存店の強化策につきましては、平成29年6月に「小松城南店」「高柳店」、平成29年7月に「大友店」「大久保店」を改装し、新店の機能を反映させました。また、生鮮や惣菜の品揃えを強化したほか、簡便、健康などお客様のニーズに合った商品を充実させました。
労働環境の改善への取組みとして、新たな福利厚生サービスの導入や労働時間管理を改善するシステム改修など人事制度関連へ投資するとともに、定年延長や子育て・介護・通院等で働く時間が限定される社員の働き方など、人事制度の見直しを行っております。
お客様の利便性向上への取組みとして、従来の会員カードを刷新し、平成29年10月30日の切替えに向けて新会員カード「アルビスPonta カード」の導入準備を行っております。新会員カードは、共通ポイント「Ponta(ポンタ)」とスーパーマーケット共通電子マネー「CoGCa(コジカ)」を同時に利用できる初めてのカードで、クレジット機能を搭載した「アルビスPonta カードプラス」と2種類で展開します。お客様にとって、小銭の出し入れ無く迅速に清算ができ、会員限定の様々なポイントアッププログラムを受けられるほか、地域の提携店舗、全国やインターネット上のPonta提携店舗、国内外のマスターカード加盟店舗を利用した際にもポイントが付与されるため、大変お得で便利なカードとなります。
将来の出店拡大を支える成長基盤構築への取組みとして、店舗の生産性向上に寄与するバックシステムとなる新センター(惣菜工場、生鮮加工工場)を建設する準備を行っております。
この結果、当第2四半期連結累計期間の業績は、天候不良やアニサキス問題等で主力の生鮮食品の販売が鈍化し、売上予算は未達となりましたが、前期に出店した高原町店や明倫通り店及び当期にオープンした美幸町店の影響により営業収益40,648百万円(前年同期比7.0%増)となりました。また、店舗投資に伴う一時経費負担の増加、福利厚生を含む人事制度関連の戦略的な支出、新会員カード関連支出等により、営業利益1,315百万円(前年同期比0.3%減)、経常利益1,573百万円(前年同期比1.5%増)となりました。さらに、新幹線用地買収に係る収用補償金を受領したことで、親会社株主に帰属する四半期純利益1,147百万円(前年同期比5.4%増)となりました。
また、平成29年10月4日、福井県福井市大願寺に福井地区4店舗目となる「大願寺店」をオープンし、同時に「アルビスPonta カード」の取扱いを先行開始しております。
(2) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前第2四半期連結累計期間に比べ484百万円増加し、4,409百万円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況と要因は次の通りであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は、前第2四半期連結累計期間に比べ297百万円増加し、1,967百万円となりました。
当第2四半期連結累計期間の営業活動によるキャッシュ・フローの内訳は、税金等調整前四半期純利益が1,693百万円、減価償却費748百万円、収用補償金177百万円、支払債務の増加額350百万円、未払消費税等の増加額50百万円等による資金の増加と、賞与引当金の減少額103百万円、売上債権の増加額75百万円、たな卸資産の増加額62百万円、法人税等の支払額406百万円等による資金の減少であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、前第2四半期連結累計期間に比べ508百万円減少し、1,013百万円となりました。
当第2四半期連結累計期間の投資活動によるキャッシュ・フローの内訳は、有形固定資産の売却による収入47百万円、敷金及び保証金の回収による収入447百万円等による資金の増加と、有形固定資産の取得による支出1,091百万円、敷金及び保証金の差入による支出270百万円等による資金の減少であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、前第2四半期連結累計期間に比べ580百万円減少し、452百万円となりました。
当第2四半期連結累計期間の財務活動によるキャッシュ・フローの内訳は、長期借入れによる収入1,000百万円等による資金の増加と長期借入金の返済による支出1,049百万円、配当金による支出額184百万円、リース債務の返済による支出117百万円等による資金の減少であります。
(3) 経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動
該当事項はありません。
(6) 主要な設備
前連結会計年度末において計画中であった重要な設備の新設が、当第2四半期連結累計期間において完了したものは、次のとおりであります。
会社名
事業所名
所在地事業の部門設備の内容完了年月完成後の増加能力
アルビス㈱
アルビス美幸町店
富山県
高岡市
スーパーマーケット部門店舗新設平成29年
4月
年間売上
2,000百万円