有価証券報告書-第43期(2025/01/01-2025/12/31)
有報資料
本項の記載内容に将来に関する事項が含まれておりますが、当該事項は当連結会計年度末現在において判断したものであります。
当社グループは、「生命科学の進歩に資する」という目的のもと、生命科学に携わるすべての人に科学を届けるための機能的な組織となり、生命科学に携わるすべての皆様から信頼されるパートナーとして、生命科学の進歩の一助になるよう、製品やサービス、情報の品質を高め、社会から認められる付加価値を誇りとし、持続的な成長を目指してまいりました。こうした中、昨今の社会環境の変化を捉え、当社グループは10年後のあるべき姿を見据え、新たに「ライフサイエンス(生命科学)の力で次代の価値を共創する」というビジョンを掲げました。社会と共に未来を創り出す企業を目指し、その実現に向け、以下の3つのグループ方針を推進してまいります。
1.研究成果の創出を加速させ、社会課題の解決に貢献する
2.信頼できる情報・知見を、世界の研究者と社会へ届ける
3.挑戦と共創を通じて、やりがいと生きがいを実現する
当連結会計年度におけるわが国経済は、エネルギー価格や原材料価格の高騰、さらには円安傾向が持続しました。海外においても、ウクライナ情勢の長期化や中東情勢の緊迫化といった地政学上のリスクに加え、米国の関税政策への懸念等から、先行きが不透明な状況で推移しました。また、当社グループ関連の、ライフサイエンスの基礎研究分野市場の動向は、大学・公的研究機関において堅調に予算執行がなされているものの、市場環境や同業他社との価格競争は依然として厳しい状況が続いております。
このような状況のもと、当社グループは、2023〜2025年度の3か年計画に基づき、新規事業の創出、既存事業の高度化、企業価値の向上に取り組んでまいりました。最終年度である2025年度は、鶏卵バイオリアクター及びScientist3事業といった新規事業の本格展開や、海外展開の強化による既存事業の一層の拡大などを目的に、戦略的な投資や体制強化、人材の確保を行いました。
2026年度からは、新たな中期経営計画に基づき、持続的な企業価値向上と社会的価値の創出を両立させるべく、以下の「5つの重点戦略」を推進してまいります。
1.ポートフォリオの転換
社内外のデータやAIによるトレンド分析等を活用し、収益性・成長性の高い商材を拡充
2.マーケティング機能の進化・強化
データに基づくマーケティング機能を強化し、顧客価値を最大化
3.新規事業の本格展開
鶏卵バイオリアクター技術を活用した有用タンパク質の生産やScientist3事業、原料供給事業など、既存の中心事業である試薬・機器の輸入販売ではない新規事業を本格展開
4.グローバル販売の強化
COSMO BIO USA, INC.の営業・マーケティング機能を強化し、グローバルにおける認知と売上を拡大
5.事業運営の最適化と強化
非連続的な成長を支えるため、戦略人事機能の強化や新規事業に対応したシステム・データ利活用、成長投資のための資金戦略などを実行
また、2023年度にマテリアリティを特定して以降、当社グループは段階的に具体的施策を推進してまいりました。2025年度には各施策の実行と深化を図っており、今後も引き続きこれらの活動を継続することで、サステナビリティへの貢献と企業価値の向上を目指してまいります。
当社グループでは、企業価値の向上を核となる目標とし、ROE8%以上の達成と資本コストの低減により、PBR1倍以上の株価水準を目指します。そのために、IR活動の充実や株主還元の強化、DXによる業務効率化を通した既存ビジネスの高収益化や付加価値の向上、新規ビジネスの創出による収益源の拡大などに取り組みます。
私たちは、どのような環境の中でも、生命科学の進歩発展のすべての場面において求められる責任ある事業者として、最前線で活躍される研究者を支えるパートナーであり続けたいと考えております。
今後も、社会の課題解決やSDGsに寄与し、持続的な成長の実現に向けて、環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)の取り組みを推進してまいります。
当社グループは、「生命科学の進歩に資する」という目的のもと、生命科学に携わるすべての人に科学を届けるための機能的な組織となり、生命科学に携わるすべての皆様から信頼されるパートナーとして、生命科学の進歩の一助になるよう、製品やサービス、情報の品質を高め、社会から認められる付加価値を誇りとし、持続的な成長を目指してまいりました。こうした中、昨今の社会環境の変化を捉え、当社グループは10年後のあるべき姿を見据え、新たに「ライフサイエンス(生命科学)の力で次代の価値を共創する」というビジョンを掲げました。社会と共に未来を創り出す企業を目指し、その実現に向け、以下の3つのグループ方針を推進してまいります。
1.研究成果の創出を加速させ、社会課題の解決に貢献する
2.信頼できる情報・知見を、世界の研究者と社会へ届ける
3.挑戦と共創を通じて、やりがいと生きがいを実現する
当連結会計年度におけるわが国経済は、エネルギー価格や原材料価格の高騰、さらには円安傾向が持続しました。海外においても、ウクライナ情勢の長期化や中東情勢の緊迫化といった地政学上のリスクに加え、米国の関税政策への懸念等から、先行きが不透明な状況で推移しました。また、当社グループ関連の、ライフサイエンスの基礎研究分野市場の動向は、大学・公的研究機関において堅調に予算執行がなされているものの、市場環境や同業他社との価格競争は依然として厳しい状況が続いております。
このような状況のもと、当社グループは、2023〜2025年度の3か年計画に基づき、新規事業の創出、既存事業の高度化、企業価値の向上に取り組んでまいりました。最終年度である2025年度は、鶏卵バイオリアクター及びScientist3事業といった新規事業の本格展開や、海外展開の強化による既存事業の一層の拡大などを目的に、戦略的な投資や体制強化、人材の確保を行いました。
2026年度からは、新たな中期経営計画に基づき、持続的な企業価値向上と社会的価値の創出を両立させるべく、以下の「5つの重点戦略」を推進してまいります。
1.ポートフォリオの転換
社内外のデータやAIによるトレンド分析等を活用し、収益性・成長性の高い商材を拡充
2.マーケティング機能の進化・強化
データに基づくマーケティング機能を強化し、顧客価値を最大化
3.新規事業の本格展開
鶏卵バイオリアクター技術を活用した有用タンパク質の生産やScientist3事業、原料供給事業など、既存の中心事業である試薬・機器の輸入販売ではない新規事業を本格展開
4.グローバル販売の強化
COSMO BIO USA, INC.の営業・マーケティング機能を強化し、グローバルにおける認知と売上を拡大
5.事業運営の最適化と強化
非連続的な成長を支えるため、戦略人事機能の強化や新規事業に対応したシステム・データ利活用、成長投資のための資金戦略などを実行
また、2023年度にマテリアリティを特定して以降、当社グループは段階的に具体的施策を推進してまいりました。2025年度には各施策の実行と深化を図っており、今後も引き続きこれらの活動を継続することで、サステナビリティへの貢献と企業価値の向上を目指してまいります。
| 重要課題(マテリアリティ) | 内 容 | ||
| E | 環境への取り組み | 製造事業における環境汚染の防止 | ・研究開発及び製造施設での排水基準や廃棄物法令遵守、原価・在庫管理見直しによる環境負荷軽減の取り組み ・ChromaJean社のペプチド精製プラットフォーム導入により、有機溶媒の使用量及び消費電力ともに削減 |
| 流通改革・在庫施策・環境負荷の低減 | ・エコ資材の導入(発泡スチロールやドライアイス再利 用、リサイクル素材の活用など)を推進 ・「ホワイト物流」推進や輸送手段の改善を通じ、効率的 で持続可能な物流体制の強化 ・産業廃棄物の管理及び処理の徹底 | ||
| S | 持続的成長を支える 事業活動 | 研究活動のサポート・パートナーシップ(ライフサイエンス研究への支援) | ・日本全国をカバーする販売代理店網による研究者のサポ ート ・メーカーとのコミュニケーションを強化し、選抜された 信頼感のあるメーカーとの仕入網の構築 ・新商品情報、最新の技術情報の発信及び各商品の法令 情報提供 ・輸出向け販促資料や商品データを充実させ、グローバ ル展開を強化 |
| 新規事業基盤・イノベーション | ・産学官連携によるオープンイノベーションの推進 ・資本提携及び業務提携への取り組み ・鶏卵バイオリアクター技術による有用タンパク質の生産 ・自社製品やペプチド・抗体生産における技術開発・研究 開発 ・研究者と受託サービスのマッチングプラットフォーム「Scientist³」の展開 | ||
| 次世代への支援 | ・生命ロボットコンテスト(iGEM)への支援継続 ・Tools for School 公開講座応援団継続(ライフサイエ ンス関係の市民体験講座へ教材及び費用の一部を提 供)、参加団体とのコミュニケーション ・「Science Signaling」日本語サイトの運営継続 | ||
| 働きがいのある 職場づくり | 労働環境とワークライフバランスの実現 | ・テレワーク制度、フレックス勤務制度、介護休暇制度な どの活用支援 ・選択制確定給付企業年金制度の活用促進 ・ハラスメント防止への取り組み(研修及び内部通報 体制) | |
| 人的資本の拡充・生産性の向上 | ・採用の強化(新卒、多様なキャリア及び背景をもつ 人材) ・教育研修制度の実施(選択型研修及び階層別研修) ・マニュアル整備、法令対応研修の実施など、人材育成 と業務標準化 | ||
| G | ガバナンスの強化・充実 | ガバナンスの向上 | ・取締役会実効性評価アンケート実施による改善 ・「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対 応方針」の推進 ・事業継続計画(BCP)を策定し継続的に運用 |
| コンプライアンスの徹底 | ・法令情報の社内外への明確な発信、マニュアル整備に よる法令遵守の徹底 ・情報セキュリティ強化(SSO基盤切替・ネットワーク 機器更新など) | ||
当社グループでは、企業価値の向上を核となる目標とし、ROE8%以上の達成と資本コストの低減により、PBR1倍以上の株価水準を目指します。そのために、IR活動の充実や株主還元の強化、DXによる業務効率化を通した既存ビジネスの高収益化や付加価値の向上、新規ビジネスの創出による収益源の拡大などに取り組みます。
私たちは、どのような環境の中でも、生命科学の進歩発展のすべての場面において求められる責任ある事業者として、最前線で活躍される研究者を支えるパートナーであり続けたいと考えております。
今後も、社会の課題解決やSDGsに寄与し、持続的な成長の実現に向けて、環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)の取り組みを推進してまいります。