有価証券報告書-第28期(平成29年2月1日-平成30年1月31日)

【提出】
2018/04/26 15:28
【資料】
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【項目】
96項目

業績等の概要

(1)業績
当連結会計年度における婦人靴業界におきましては、消費者の節約志向が引き続き強く、低価格商品への需要が高まる等、依然として厳しい状況が続いております。
このような環境の下、当社では、一貫してデザイン性を追求した高付加価値商材の積極的な投入、適正価格の維持に努めたものの、非常に苦戦を強いられました。
この結果、当連結会計年度につきましては、売上高5,902百万円(前年同期比10.2%減)、営業利益44百万円(前年同期は79百万円の営業損失)、経常利益23百万円(前年同期は135百万円の経常損失)となり利益面では前年を上回る結果となりました。
しかしながら期末において小売事業のうち直営店8店舗につき、営業活動から生じる利益が継続的にマイナスであり、今後の収益改善が困難視されるため、当該店舗設備残高を減損損失(61百万円)として計上しました。これにより平成30年1月期通期において小売事業における直営店の減損損失は84百万円となりました。
これらの結果、親会社株主に帰属する当期純損失は、80百万円(前年同期は436百万円の親会社株主に帰属する当期純損失)となりました。
当連結会計年度におけるセグメントの業績は以下のとおりであります。なお、セグメントの業績については、セグメント間の内部売上高又は振替高を含めて記載しております。
(卸売事業)
卸売事業におきましては、専門店及びアパレル向け販売が前年を大きく下回りました。粗利率は上昇し、販管費は減少したものの、売上のマイナスが大きく営業利益も前年を下回りました。
これらの結果、卸売事業における売上高は2,009百万円(前年同期比15.7%減)、営業利益は383百万円(同16.4%減)となりました。
(小売事業)
小売事業におきましては、JELLY BEANSくずはモール店、あみプレミアム・アウトレット店をオープンした一方、JELLY BEANSららぽーと磐田店、ららぽーと柏の葉店、ららぽーと富士見店、ヴィーナスフォート店を閉店し、1月31日現在における直営店舗数は33店舗となりました。売上高につきましては、直営既存店で前年同期比7.1%減、直営店全店では、店舗数の減少もあり同11.1%減となりました。
これらの結果、小売事業における売上高は3,434百万円(前年同期比9.5%減)となりましたが、新規出店が少なかったことなどから、営業利益は311百万円(同21.0%増)となりました。
(EC事業)
EC事業におきましては、自社WEB販売及び通販サイト向け販売ともに好調であったことから、売上高は458百万円(前年同期比16.9%増)、営業利益は89百万円(同89.1%増)となりました。
(2)キャッシュ・フロー
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べて22百万円減少し、357百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの主な要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果、獲得した資金は196百万円(前年同期は21百万円の収入)となりました。
これは主に、減価償却費170百万円、減損損失84百万円及び売上債権の減少額69百万円に対し、仕入債務の減少額74百万円によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果、獲得した資金は22百万円(前年同期は89百万円の支出)となりました。
これは主に、定期預金の払戻による収入128百万円、有形固定資産の売却による収入86百万円に対し、定期預金の預入による支出133百万円、有形固定資産の取得による支出45百万円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果、使用した資金は242百万円(前年同期は28百万円の支出)となりました。
これは、長期借入金の返済による支出943百万円、リース債務の返済による支出69百万円及び配当金の支払額29百万円に対し、長期借入れによる収入800百万円によるものであります。