有価証券報告書-第108期(令和2年4月1日-令和3年3月31日)

【提出】
2021/06/23 14:27
【資料】
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【項目】
154項目

有報資料

(1) 経営方針
当社グループは、「より良いスポーツ品とスポーツの振興を通じて社会に貢献する」という経営理念のもと、中長期の経営方針を定め、それをさらに年度の全社方針に展開し事業推進しております。当社グループは、この経営理念により、スポーツの振興と発展のため積極的に使命と役割を果たし、社会への貢献と企業の発展を目指しております。
また、当社グループは、主たる経営指標としてROA(総資産事業利益率)を採用しております。ROAは収益的成長と財務状態が適正にバランスすることにより向上する指標であり、現時点で中期的な目標を連結ベースで7%以上といたしております。この目標を達成するために、資産の効果的・効率的な投下による収益の最大化を図り、企業価値を増大させていきたいと考えております。
(2) 経営環境及び対処すべき課題
当社グループは、持続的成長と企業価値向上のため、下記のとおり経営の重点課題に取り組んでまいります。
私たちを取り巻く環境は、新型コロナウイルス感染症の世界的な拡大や急速なデジタル・情報化社会の発展などを背景に大きく変化しており、これらの変化は、運動不足やストレスの増加、人と人との交流の減少といった、社会の健全な発展に大きな影響を及ぼす課題につながることが懸念されます。
それに対し、スポーツには、心身の健康の維持だけでなく、国や世代を超えたコミュニケーションを生み出す力、人や地域の可能性を引き出す大きな力があります。当社グループは、「より良いスポーツ品とスポーツの振興を通じて社会に貢献する」という経営理念のもと、より多くの人々にスポーツへのアクセスを提供し、一人ひとりが輝ける、より豊かでサステナブルな社会の実現に貢献していきます。
そのため、当社グループは2030年に向けた価値創造ストーリーを掲げました。「ミズノの強み」”Heritage & Beyond”、「ミズノのビジネス領域」”Sports & Beyond”、「ミズノの提供する社会価値」”Responsibility & Beyond”の3つの枠組み(※詳細は後述)から、環境、社会におけるサステナビリティ課題の解決につながる事業の意識を明確にし、強みを生かした事業展開により社会課題の解決を起点とした新たなビジネスを創出し、SDGsを含めたサステナビリティへの貢献を通じて、ブランド価値と企業価値を高めてまいります。
新型コロナウイルス感染症の収束時期を見通すことは依然困難で、今後も厳しい経営環境が続くことが予想されます。そのような状況のもと、当社グループは、IT/デジタル技術を活用して、既存ビジネスの変革、新規ビジネスの創出、革新的な生産性向上を図っていきます。また、コロナ禍においてアウトドアスポーツとして人気の高まりを見せるゴルフやランニング事業をグローバルで強化するとともに、競技スポーツ品だけではなく生活用品やワークビジネス、ベトナムの小学生に親しまれているミズノヘキサスロンのような運動プログラムの普及やスポーツ施設の運用など、多様なシーンに目を向けた事業展開をさらに進めてまいります。
2030年に向けた価値創造ストーリー
■ミズノの強み:Heritage & Beyond
これまでに培った強みを生かし、新たな戦略ドメインにチャレンジ
Heritage:これからも全事業で継続して培うべきビジネス資産Beyond:強みを生かした新規戦略ドメインと 今後新たに獲得していく強み
• スポーツブランドとしての信頼• トップアスリートに選ばれる開発力• 高い品質を実現する技術力• スポーツに関連するネットワーク• スポーツマインドを持つ人材• ライフスタイル• 健康• ワークビジネス• 施設運営サービス• BtoB• イノベーション創発(新研究開発拠点)


■ミズノのビジネス領域:Sports & Beyond
スポーツを核としたビジネス領域の拡大にチャレンジ
SportsBeyond:Sports
• for Sports Players
スポーツをする人をターゲットとしたビジネス
• for Sports Community
スポーツを応援する人をターゲットとしたビジネス
• 快適な日常生活をサポートするビジネス
• 中高年の健康、子どもの発育、障がい者の支援を
ターゲットとしたビジネス
• 作業安全・効率化をターゲットとしたビジネス
• 技術・知見を生かしたSDGs貢献型ビジネス

■ミズノの提供する社会価値:Responsibility & Beyond
新たな事業展開を通じたサステナビリティとSDGsへの貢献にチャレンジ
Responsibility:ビジネスに伴う責任ある企業行動Beyond:ビジネスを通じた社会的価値の提供
• 安全で高品質な製品への責任• 人権に配慮した責任ある調達• ライフサイクルを通じた地球環境問題への責任• 責任ある事業慣行• スポーツの持つ多面的な価値への貢献
・スポーツを核とした地域コミュニティの発展・スポーツを軸とした多様性の推進・スポーツを通じた平和貢献
• 社会課題解決(SDGs)への貢献
・健康寿命の延伸・子どもの運動能力・体力の向上・ミズノの技術を応用したSDGs貢献

また、当社グループは、社会からの期待や懸念、また、当社グループ事業が環境や社会に与える影響を踏まえて、CSR・サステナビリティ上の重要課題(マテリアリティ)の特定を行い、製造サプライヤーにおける環境・社会影響への低減、子どもの体力・運動能力の向上やシルバー世代の健康寿命の延伸、ダイバーシティなどを重要課題として定め、取り組みを進めております。
当社グループの経営理念「より良いスポーツ品とスポーツの振興を通じて社会に貢献する」は、単に良質なスポーツ品の提供のみならず、スポーツの楽しさを一人でも多くの人々に届け「フェアプレー、フレンドシップ、ファイティング・スピリット」というスポーツの宿す精神を一人でも多くの人々に体験してもらうこと、また、社会が直面する課題に対しスポーツの持つ可能性を最大限に活かしたソリューションを関係機関と協力して提供すること、そして、それらの活動を通じて、一人ひとりが輝ける豊かでサステナブルな社会の実現に貢献することを包含しております。
この取り組みの一環として、2018年9月に当社は、ベトナム社会主義共和国の教育訓練省と「ミズノ・ヘキサスロン運動プログラム導入と定着に関する協力覚書」を締結しました。
「ミズノ・ヘキサスロン」とは、運動が苦手な子どもでも楽しくスポーツの基本動作を習得できる運動遊びメニューと運動能力測定を組み合わせた当社が開発した運動プログラムであります。
ベトナム初等義務教育の新学習指導要領にミズノ・ヘキサスロン運動プログラムが、正式に導入されることを目指し、2015年から活動を続けておりましたが、一連の活動に対し、2018年9月に、経済産業省を主務官庁とするニュービジネス協議会主催の「第6回グローバル大賞(経済産業大臣賞)国際アントレプレナー賞」を受賞するなど一定の評価を得ております。
今後も、日本だけではなく、海外の国や地域に根差したグローバルなスポーツ振興活動を積極的に推進してまいります。

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