訂正有価証券報告書-第60期(平成25年6月1日-平成26年5月31日)

【提出】
2014/09/12 10:12
【資料】
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【項目】
130項目

業績等の概要

(1)業績
当連結会計年度におけるわが国経済は、財政・金融政策の効果から緩やかな回復が続き、消費者物価も上昇に転じました。さらに、年度末にかけては消費税増税前の駆け込み需要が顕在化し、国内景気の回復基調はさらに鮮明となりました。一方、北海道経済は公共投資の急増や、円高修正などを背景にした観光来道客の増加などから、建設・観光関連業種を中心に景況感が著しく改善しました。
このような経済環境の中、当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、新たに中期経営計画「TAP」(テーオー・アドヴァンス・プラン)を策定し、次世代に向けた進化・拡大の基盤固めを推進するため、コア事業の強化と新規事業の創出に基軸を置いた事業を展開いたしました。
この結果、売上高は38,919百万円(前連結会計年度比9.3%増)となりました。利益面につきましては、営業利益は536百万円(同7.8%減)、経常利益は507百万円(同1.5%減)、当期純利益は365百万円(同72.2%増)となりました。
セグメントの業績は、次のとおりであります。
なお、当連結会計年度より、報告セグメントの区分を変更しており、以下の前年同期比較については、前年同期の数値を変更後のセグメント区分に組み替えた数値で比較しております。
木材事業におきましては、公共工事及び設備投資の増加に伴い、フローリングの施工・販売は堅調に推移いたしました。また建材・合板の売上については住宅投資の増加により前年を上回りました。
この結果、売上高は11,952百万円(同6.4%増)となりました。
流通事業におきましては、「イエローグローブ佐呂間店」(北海道常呂郡)や、流通事業では関東初出店となる「ワールドインポートブティックEXアリオ市原店」(千葉県市原市)をオープンするなど販売力の強化に努めましたが、同業他社との競合激化により売上高は前年を下回りました。
この結果、売上高は16,272百万円(同0.1%減)となりました。
住宅事業におきましては、消費税率引き上げ前の駆け込み需要などから、新築戸建住宅の受注は順調に推移いたしましたが、分譲マンションの在庫減少に伴い、売上高は前期を下回りました。
この結果、売上高は1,556百万円(同0.4%減)となりました。
建設事業におきましては、介護老人保健施設及び学校法人施設工事などの受注状況は順調に推移いたしましたが、当連結会計年度における売上高は2,558百万円(同6.9%減)となりました。
不動産賃貸事業におきましては、売上高は539百万円(同2.2%減)となりました。
自動車関連事業におきましては、前連結会計年度に函館日産自動車株式会社を連結子会社化したことにより、前連結会計年度では第3四半期より連結業績に含めていますが、当連結会計年度では通年で寄与していること及び住宅事業同様に消費税率引き上げによる需要増により新車販売台数は大幅に増加いたしました。
この結果、売上高は5,117百万円(同112.5%増)となりました。
サービス等事業におきましては、売上高は922百万円(同10.9%増)となりました。なお、従来「流通事業」に含めていた介護用品の販売については、当連結会計年度よりサービス付き高齢者住宅・デイケア施設等を取得したことに伴い、セグメントを「サービス等事業」に変更いたしました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、税金等調整前当期純利益が489百万円となったこと及び仕入債務が増加したことなどにより、前連結会計年度に比べ375百万円増加し、1,667百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動により獲得した資金は1,248百万円(前年同期は1,329百万円の獲得)で、主に仕入債務が478百万円増加したことなどによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動により使用した資金は621百万円(前年同期は680百万円の獲得)で、主に有形固定資産の取得に伴う支出が978百万円あったことなどによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動により使用した資金は251百万円(前年同期は1,609百万円の使用)で主に長期借入による収入が4,685百万円あったものの、短期借入金が2,298百万円の減少及び長期借入金の返済による支出が2,394百万円あったことなどによるものであります。