有価証券報告書-第20期(平成29年3月1日-平成30年2月28日)

【提出】
2018/05/24 12:22
【資料】
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【項目】
68項目

業績等の概要

(1) 業績
当事業年度におけるわが国経済は、雇用及び所得環境の改善が進み緩やかな景気回復傾向にあるものの、海外経済の不確実性や地政学的リスクの高まりによる影響が懸念されるなど、景気の先行きは不透明な状況のまま推移いたしました。
外食産業におきましては、人件費の継続的上昇及び一部商材の更なる価格上昇の影響が懸念され、消費嗜好の多様化による他業種他業態との顧客獲得競争が一層激化するなど、経営環境は依然として厳しい状況が続いております。
このような状況のもと、「中期経営計画(2016年~2018年)」の2年目となる当事業年度におきましては、「リーディングカンパニーとしての地位確立」を年度方針に定め、断然ダントツのサービスレベル実現を目指した取り組みを推進してまいりました。
その一環として実施しております本部での集合研修によるクルー(アルバイト)教育や品質・衛生管理の強化といったQ・S・C・Aの継続的な磨き上げ、第2四半期累計期間におけるスポーツイベントが奏功した半面、第3四半期以降の悪天候の影響は大変大きく、また、「東証一部上場記念感謝セール」をはじめとする様々な集客策の展開も前年に大きな盛り上がりを見せたサッカーイベントの不利分を埋め合わせるには至らず、既存店の対前年比につきましては、客数101.3%となったものの、売上高につきましては99.7%となりました。
店舗につきましては、4月27日、ビル建替えのため一時休業しておりましたHUBブランド2店舗(上野店、渋谷2号店)を同時に再出店し、この結果当社は100店舗の規模に到達いたしました。さらに、HUBブランド3店舗(チョムチョム秋葉原店、西武新宿駅前店、リッチモンドホテル横浜駅前店)を新規に出店し、当事業年度末現在における店舗数は104店舗となりました。
これらの結果、当事業年度の売上高は10,986百万円(前年同期比7.5%増)、営業利益は777百万円(前年同期比1.8%増)、経常利益は780百万円(前年同期比2.0%増)、当期純利益は497百万円(前年同期比0.2%増)となり、売上・利益ともに過去最高となりました。
当社は、昭和55年の創業以来、英国PUB文化を日本に広めることにより、日本の暮らし・社会をより一層豊かなものにするとの創業者(故 中内㓛 氏)の想いを実現すべく、英国風PUBの単一業態のみで「感動文化創造事業」を展開してまいりました。そしてこの度、株主の皆様をはじめ関係各位のご支援により、平成29年12月4日をもちまして、東京証券取引所市場第一部銘柄指定を果たすことができました。
なお、当社は英国風PUB事業の単一セグメントであるため、セグメント別の業績は記載しておりません。
(2) キャッシュ・フローの状況
当事業年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前事業年度末に比べて292百万円増加し、1,808百万円となりました。それぞれの詳細は以下の通りであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度の営業活動の結果得られた資金は、1,183百万円(前年同期比398百万円の増加)となりました。
主な原因は、税引前当期純利益が729百万円となった一方で、法人税等の支払額が283百万円減少したことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度の投資活動の結果支出した資金は、537百万円(前年同期比147百万円の減少)となりました。
主な要因は有形固定資産の取得による支出が509百万円、差入保証金の差入による支出が21百万円及び長期前払費用の取得による支出が11百万円あったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度の財務活動の結果支出した資金は、353百万円(前年同期比4百万円の減少)となりました。
主な要因は、長期借入金の返済による支出が100百万円、リース債務の返済による支出が68百万円及び配当金の支払額が131百万円あったことによるものであります。