有価証券報告書-第12期(平成29年3月1日-平成30年2月28日)

【提出】
2018/05/25 10:07
【資料】
PDFをみる
【項目】
117項目

対処すべき課題

文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1)会社の経営の基本方針
当社は、平成18年9月1日、DCMカーマ㈱、DCMダイキ㈱、DCMホーマック㈱の三社の共同株式移転により設立された持株会社であります。当社グループは、その後においても株式取得および営業譲受によるM&Aを行うなど、積極的に営業基盤の拡充を図り、平成30年2月末日現在において37都道府県に669店舗を展開する国内最大のホームセンターグループであります。
社名にあるDCM(デマンド・チェーン・マネジメント)には、単なる流通業としての技術論ではなく、お客さまの需要や社会・経済の変化に、常に柔軟に対応することで永続的かつ自立的な“無限”の成長が可能となる、との思いが込められております。当社グループはDCMを実現することで社会的に必要とされ、人々に信頼され、永続するために、単なるホームセンターにとどまることなく、新しい価値を提供してまいります。
<社是>奉仕・創造・団結
<経営理念>自然や社会と共生する快適ライフを創造します。
DCMネットワークを構築し、高い生産性を実現します。
志を同じくする者が団結し、たくましい人間集団を築きます。
<経営方針>Demand Chain Management
お客さま視点からの流通改革
<コーポレートスローガン>Do Create Mystyle
くらしの夢をカタチに
(2)目標とする経営指標
当社グループは、売上高営業利益率5.0%、自己資本利益率(ROE)7.0%を中期経営計画の目標とし、収益性と資本効率を高めることに努めてまいります。
(3)中長期的な会社の経営戦略
当社グループは、経営方針とコーポレートスローガンの2つの“DCM”の実現に向け、環境の変化に柔軟に対応し、社会に望ましい仕組み、企業文化を創造することで、社会に不可欠な存在となることを目指してまいります。そのために、①商品開発の強化、「コト」を重視した商品提案力を向上し、「便利さ」「楽しさ」「価値ある商品」を提案し、お客さまから支持される「魅力ある店づくり」に取り組んでまいります。②経営統合、業務提携等により経営基盤を拡大し、グループシナジーの追求とお取引先様との新しい協業体制を構築してまいります。
(4)経営環境
当社グループを取り巻く環境は、人口減少による市場規模の縮小、少子高齢化による労働力不足、業態を超えた販売競争等もあり、より厳しい状況になるものと予想されます。
(5)会社の対処すべき課題
中長期経営戦略実現に向けて、以下の8つの重点施策に取り組んでまいります。
①商品改革
市場の動向、お客さまのニーズを把握するためのプロセスを強化し、お客さまの需要に基づく商品開発や需要創造に取り組んでまいります。
②既存店改革
店舗規模別に新しい商品カテゴリーや専門性を強化した売場を導入し、より目的来店性を高めた店舗づくりに取り組んでまいります。
③新規事業・新業態開発
300坪の小型ホームセンターとプロショップの積極展開のほか、収益の柱となる新しい事業・業態の開発に努めてまいります。
④カスタマーリレーションインフラ構築
SNS・IT・メディア等を活用した販促方法により、チラシ以外でのお客さまとの関係強化手法の構築に取り組んでまいります。
⑤物流・情報システム改革
効率的な物流ネットワークの再構築によるコスト低減、新たなグループイン企業が柔軟に対応可能なシステム構造改革に取り組んでまいります。
⑥ストアオペレーション改革
チェーンストアとして、効率的な店舗運営を追求してまいります。
⑦人事制度改革
社会環境の変化や多様化する従業員の価値観、働き方に対応した人事制度を構築してまいります。
⑧間接コスト改革
社会や環境の変化に柔軟に対応できるよう、継続的なコスト削減、本社機能の効率化に取り組み、経営体質の更なる強化に努めてまいります。