有価証券報告書-第14期(2023/04/01-2024/03/31)
対処すべき課題
文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社が判断したものであります。
(1) 会社の経営の基本方針
当社の目指す姿として「経営理念」、「経営ビジョン」、「行動指針」を以下のとおり定めております。
<経営理念>グローバルな保険・金融サービス事業を通じて、安心と安全を提供し、活力ある社会の発展と地球の健やかな 未来を支えます
<経営ビジョン>すべてのお客さまに高品質の商品・サービスをお届けし、一人ひとりのお客さまからの確かな信頼を基に発展 する企業を創造します
<行動指針>『お客さま第一』:わたしたちは、常にお客さまの安心と満足のために、行動します
『誠実』:わたしたちは、あらゆる場面で、あらゆる人に、誠実、親切、公平・公正に接します
『チームワーク』:わたしたちは、お互いの個性と意見を尊重し、知識とアイデアを共有して、ともに成長します
『革新』:わたしたちは、ステークホルダーの声に耳を傾け、絶えず自分の仕事を見直します
『プロフェッショナリズム』:わたしたちは、自らを磨き続け、常に高い品質のサービスを提供します
『地域密着』:わたしたちは、常に、地域社会とのつながりを大切にします
『情熱』:わたしたちは、あらゆる場面で、熱い情熱を持って取り組みます
(2) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標
当社(単体)の「正味収入保険料」、「正味損害率」及び「正味事業費率」の2024年度見込み及び2023年度実績は次のとおりであります。
(3) 経営環境並びに事業上及び財務上の対処すべき課題
今後のわが国を含む世界経済は、景気の緩やかな回復が持続することが期待される一方、中国経済の先行き懸念などによる海外景気の下振れや、それに伴い、わが国の景気も下押しするリスクが懸念されます。
保険業界においては、企業保険分野における保険料調整行為、大手中古車販売店による自動車修理費の不正請求の問題を受けて、社会から損害保険業界への信頼を回復するための徹底した取組みを行うことが急務となっております。また、能登半島地震のような各種の災害に対しては、迅速な保険金の支払いや、各種防災・減災サービスの提供により、社会のレジリエンスを高める社会インフラとしての役割を果たしていくことが引き続き求められております。
このような中、MS&ADインシュアランスグループでは、2024年度は中期経営計画の後半2年間となる第2ステージの初年度となりますが、当社グループの「ミッション・ビジョン・バリュー」に立ち返り、全社員及び代理店・業務委託先の行動を見直し、お客さまの信頼回復に向けて全力で取り組んでまいります。
また、保険料調整行為等を踏まえて従来の事業のあり方を見直し、「お客さま第一」「ガバナンスの強化」「コンプライアンス」を基礎とし、「提供価値の変革」「事業構造の変革」「生産性・収益性の変革」のビジネススタイルの大変革を進めつつ、お客さまと真摯に向き合い、お客さま・社会の課題を解決していくことにより、CSVの実現と持続的な成長につなげるとともに、デジタル技術の進展や人手不足の進行等の事業環境変化を踏まえ、従来の基本戦略・基盤の取組内容を見直します。引き続き「リスクソリューションのプラットフォーマーとして、社会と共に成長する」ことをテーマに掲げ、レジリエントでサステナブルな社会を支える企業グループを実現するため、基本戦略「Value(価値の創造)」「Transformation(事業の変革)」「Synergy(グループシナジーの発揮)」、基本戦略を支える基盤「サステナビリティ」「品質」「人財」「ERM」について、各取組を進めてまいります。
当社においては、MS&ADインシュアランスグループの中核事業会社として、中期経営計画第2ステージ(2024年度~2025年度)の初年度を迎えますが、企業保険分野における保険料調整行為、大手中古車販売店における保険金不正請求の発生をターニングポイントと考え、当社が目指してきたミッション・ビジョン・バリューに今一度立ち返り、真にお客さま本位の企業へと生まれ変わるとともに、当社の基本戦略である社会との共通価値を生み出すCSV×DXの推進をさらに加速させ、お客さま・社会からの信頼回復に向けて取り組んでまいります。
中期経営計画第2ステージでは、「ミッション・ビジョン・バリューへの原点回帰」「選択と集中」「保険引受事業のサステナブル化」「新たな収益基盤構築」を重要課題と位置付け、全社員が一丸となって取り組んでまいります。
<中期経営計画第2ステージの重要課題>
そして、目指す姿として掲げる「CSV×DXを通じて、お客さま・地域・社会の未来を支えつづける」企業の実現に向け、当社が生まれ変わったことをお客さま・地域・社会に届け、その先にあるCSVを連鎖させ「ゲームチェンジ」を果たしてまいります。
加えて、サステナビリティの推進に向けて、引き続き自社のGHG排出量削減に取り組むとともに、カーボンニュートラルの実現につながる商品・サービスの提供やESG投融資の継続等により脱炭素社会への移行に貢献してまいります。
これら取組みにより、MS&ADインシュアランスグループの一員としてグローバルに事業展開する世界トップ水準の保険・金融グループを創造してまいります。
(1) 会社の経営の基本方針
当社の目指す姿として「経営理念」、「経営ビジョン」、「行動指針」を以下のとおり定めております。
<経営理念>グローバルな保険・金融サービス事業を通じて、安心と安全を提供し、活力ある社会の発展と地球の健やかな 未来を支えます
<経営ビジョン>すべてのお客さまに高品質の商品・サービスをお届けし、一人ひとりのお客さまからの確かな信頼を基に発展 する企業を創造します
<行動指針>『お客さま第一』:わたしたちは、常にお客さまの安心と満足のために、行動します
『誠実』:わたしたちは、あらゆる場面で、あらゆる人に、誠実、親切、公平・公正に接します
『チームワーク』:わたしたちは、お互いの個性と意見を尊重し、知識とアイデアを共有して、ともに成長します
『革新』:わたしたちは、ステークホルダーの声に耳を傾け、絶えず自分の仕事を見直します
『プロフェッショナリズム』:わたしたちは、自らを磨き続け、常に高い品質のサービスを提供します
『地域密着』:わたしたちは、常に、地域社会とのつながりを大切にします
『情熱』:わたしたちは、あらゆる場面で、熱い情熱を持って取り組みます
(2) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標
当社(単体)の「正味収入保険料」、「正味損害率」及び「正味事業費率」の2024年度見込み及び2023年度実績は次のとおりであります。
2024年度見込み | (2023年度実績) | |
正味収入保険料 | 1兆4,150億円 | (1兆3,689億円) |
正味損害率 | 70.8% | (66.4%) |
正味事業費率 | 34.4% | (34.2%) |
(3) 経営環境並びに事業上及び財務上の対処すべき課題
今後のわが国を含む世界経済は、景気の緩やかな回復が持続することが期待される一方、中国経済の先行き懸念などによる海外景気の下振れや、それに伴い、わが国の景気も下押しするリスクが懸念されます。
保険業界においては、企業保険分野における保険料調整行為、大手中古車販売店による自動車修理費の不正請求の問題を受けて、社会から損害保険業界への信頼を回復するための徹底した取組みを行うことが急務となっております。また、能登半島地震のような各種の災害に対しては、迅速な保険金の支払いや、各種防災・減災サービスの提供により、社会のレジリエンスを高める社会インフラとしての役割を果たしていくことが引き続き求められております。
このような中、MS&ADインシュアランスグループでは、2024年度は中期経営計画の後半2年間となる第2ステージの初年度となりますが、当社グループの「ミッション・ビジョン・バリュー」に立ち返り、全社員及び代理店・業務委託先の行動を見直し、お客さまの信頼回復に向けて全力で取り組んでまいります。
また、保険料調整行為等を踏まえて従来の事業のあり方を見直し、「お客さま第一」「ガバナンスの強化」「コンプライアンス」を基礎とし、「提供価値の変革」「事業構造の変革」「生産性・収益性の変革」のビジネススタイルの大変革を進めつつ、お客さまと真摯に向き合い、お客さま・社会の課題を解決していくことにより、CSVの実現と持続的な成長につなげるとともに、デジタル技術の進展や人手不足の進行等の事業環境変化を踏まえ、従来の基本戦略・基盤の取組内容を見直します。引き続き「リスクソリューションのプラットフォーマーとして、社会と共に成長する」ことをテーマに掲げ、レジリエントでサステナブルな社会を支える企業グループを実現するため、基本戦略「Value(価値の創造)」「Transformation(事業の変革)」「Synergy(グループシナジーの発揮)」、基本戦略を支える基盤「サステナビリティ」「品質」「人財」「ERM」について、各取組を進めてまいります。
当社においては、MS&ADインシュアランスグループの中核事業会社として、中期経営計画第2ステージ(2024年度~2025年度)の初年度を迎えますが、企業保険分野における保険料調整行為、大手中古車販売店における保険金不正請求の発生をターニングポイントと考え、当社が目指してきたミッション・ビジョン・バリューに今一度立ち返り、真にお客さま本位の企業へと生まれ変わるとともに、当社の基本戦略である社会との共通価値を生み出すCSV×DXの推進をさらに加速させ、お客さま・社会からの信頼回復に向けて取り組んでまいります。
中期経営計画第2ステージでは、「ミッション・ビジョン・バリューへの原点回帰」「選択と集中」「保険引受事業のサステナブル化」「新たな収益基盤構築」を重要課題と位置付け、全社員が一丸となって取り組んでまいります。
<中期経営計画第2ステージの重要課題>
1 | ミッション・ビジョン・バリューへの 原点回帰 | ・「お客さま第一」の再徹底 ・ビジネスパートナーである代理店・扱者と真のパートナーシップを築く ・これら取組みに社員が安心して専念できるマネジメント・評価への変革 |
2 | 選択と集中 | ・代理店・扱者とともにお客さまへ向き合い、お客さまの期待に応え、 利益を拡大させる取組みへの資源・態勢の集中を徹底 ・とりわけ海外事業は早期黒字化に向け、現法ガバナンスを強化し、選択と集中を徹底 |
3 | 保険引受事業のサステナブル化 | ・トップライン・マーケットシェア最優先を変革 ・CSV×DXによる高付加価値戦略の具現化 ・リスクに見合った保険料設定と過不足ない適正支払いの追 求 (損害保険の基本に立ち返る) |
4 | 新たな収益基盤構築 | ・代理店・扱者とともにお客さまに向き合うデジタルマーケティングの加速、デジタル・データを中心とした保険以外の事業収益基盤構築 |
そして、目指す姿として掲げる「CSV×DXを通じて、お客さま・地域・社会の未来を支えつづける」企業の実現に向け、当社が生まれ変わったことをお客さま・地域・社会に届け、その先にあるCSVを連鎖させ「ゲームチェンジ」を果たしてまいります。
加えて、サステナビリティの推進に向けて、引き続き自社のGHG排出量削減に取り組むとともに、カーボンニュートラルの実現につながる商品・サービスの提供やESG投融資の継続等により脱炭素社会への移行に貢献してまいります。
これら取組みにより、MS&ADインシュアランスグループの一員としてグローバルに事業展開する世界トップ水準の保険・金融グループを創造してまいります。