有価証券報告書-第94期(令和2年4月1日-令和3年3月31日)
文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 経営の基本方針
2020年春、当社グループは企業理念を刷新致しました。
「TBSグループは、時代を超えて世界の人々に愛されるコンテンツとサービスを創り出し、多様な価値観が尊重され、希望にあふれる社会の実現に貢献してまいります。」
この理念を実現していく上で、当社グループの全員が常に心の中にとどめておくべき未来への志、お客様への大切な約束であるブランドプロミスも併せて制定致しました。
「最高の〝時″で、明日の世界をつくる。」
当社グループが、さまざまなフィールドで心揺さぶる”時間”をお届けし、社会を動かす起点となることを目指す。その未来への決意を表明したものです。
我々は、この企業理念及びブランドプロミスをあらゆる経営活動の指針とし、新しいことにチャレンジしつつ、公正・迅速な報道と愛されるコンテンツの提供に努めるとともに、さらなる企業価値の向上を目指し、株主の皆様のご期待にお応えしてまいりたいと存じます。
(2) 目標とする経営指標
当社グループは、企業価値を生み出す源泉としての指標である「売上高」と、本業の中で効率よく利益を生み出す指標としての「営業利益」を重要な経営指標としております。当連結会計年度の売上高は3,256億8千2百万円(前年比8.7%減)、営業利益108億4千1百万円(同17.3%減)でした。2021年度を初年度とする「TBSグループ 中期経営計画2023」では、「コロナ禍からの回復と成長への種まき」に取り組む期間とし、2023年度の目標を連結売上高3,700億円、同営業利益185億円としております。
(3) 経営環境及び対処すべき課題と当社グループの経営戦略など
少子高齢化、ライフスタイルの多様化、またデジタル化など当社を取り巻く環境は大きく変化しております。さらに昨年から新型コロナウイルス感染症拡大により、当社グループの事業は多大な影響を受けてきました。
予測が難しく変化が続く経営環境においても、社会に求められる企業として持続的に企業価値を向上していくことが、当社グループの最大の課題であると認識しております。こうした課題に対して、従来の積み上げ型ではなく、長期的な視点に立って将来の目指す姿からバックキャスティングする方法で取り組むべく、2030年の目指す姿である「TBSグループ VISION2030」を策定しました。そして、その実現に向けた第1フェイズとして、2021年度から2023年度を対象とした「TBSグループ 中期経営計画2023」を策定いたしました。
<「TBSグループ VISION2030」の概要>キーコンセプトは、
「放送の枠を超え コンテンツを無限に拡げよう あらゆる「最高の“時”」へ」。
当社グループにとって最大の武器は“コンテンツ創造”の力であります。ライフスタイルの多様化、インターネットの台頭などメディア環境が激変していく中で今まで以上に人々の“信頼”に応え、心や生活を豊かにする素晴らしいコンテンツを“創り”、さらに放送の枠を超えて“拡げる”(届ける)。「心揺さぶるもの」すべてをコンテンツと定義し、その価値を最大化するコンテンツグループを当社グループは目指します。
具体的には、オリジナルIP(知的財産)開発を推進し、クリエイティブを強化していきます。そして、創ったコンテンツを無限に広げる拡張戦略として「EDGE」を推進します。
EDGE: Expand Digital Global Experience
配信を強化してデジタルコンテンツを開拓し(Digital)、海外市場へのさらなる飛躍を追求し(Global)、ライブエンタテインメントやライフスタイルを“体験する”事業の拡大(Experience)へ当社リソースを集中していきます。
「VISION2030の達成で、放送事業以外の収益を飛躍的に拡大
TBSグループ VISION2030で、拡張戦略「EDGE」によって、成長事業領域・放送事業以外がグループ売上の60%を占めるまで拡大することにより、グループの成長をめざすとしています。
とはいえ、放送事業はこの成長の土台であり、放送事業の価値向上を目指すことに変わりはありません。これからの放送事業は、これまで培った価値“信頼”をさらに深化させ、広告媒体の機能を超えて価値共創ハブとなり、パートナーと新たな価値を提案すること、また、データマーケティング推進によるメディアパワーの進化を目指していきます。
公共的・社会的使命をもつメディアを包含するグループならではのESG経営として、私たちが暮らす地球に(E)、社会や働く仲間に(S)、責任企業として(G)「最高の”時”」を提供するため様々な施策を講じていきます。私たちはコンテンツを通じて、全てのステークホルダーとともに、多様な価値観が尊重される、幸福で持続可能な社会を共創してまいります。
<「TBSグループ 中期経営計画2023」の概要>「TBSグループ 中期経営計画2023」は、「TBSグループ VISION 2030」が視野におく期間(2021年度~2030年度)のフェイズ1にあたり、テーマは「回復と種まき」としました。コロナショックからの回復と成長戦略による収益拡大を推進しつつVISION2030へ向けた成長の種をまきます。
「VISION2030」における中期経営計画2023

「TBSグループ 中期経営計画2023」全体像
まず、当中期経営計画期間の喫緊の課題として、コア事業である放送の変革に取り組みます。
次世代の視聴者獲得のため、新ファミリーコア(男女4~49歳の個人視聴率)を重点ターゲットとしつつ、リーチの最大化も目指します。また、データ連携の強化でメディア価値の訴求・説明と提案をしていきます。
そして、社会課題や夢をテーマに大型番組横断の展開を推進、信頼とリーチをもとに提供価値を再構築していきます。
全国系列の効率化・競争力向上のため、系列全社共同で経営基盤の強化策を推進します。
成長戦略としては、「VISION2030」に掲げたコンテンツの拡張戦略「EDGE」の具体化として、まず、Digital領域で、配信強化とデジタルコンテンツの開拓を推進します。動画配信の利用を毎期伸長して収益拡大しつつ、ニュースのリーチ拡張、デジタルコンテンツビジネスの新規開発も追求します。
そして、Global領域では海外市場へのさらなる飛躍をめざし、販路再構築とフォーマットビジネスの拡充、世界市場を前提としたグローバル流通コンテンツの制作、その他の海外パートナーとの新規ビジネス開発を、アライアンスの拡充やM&Aも活用して推進します。
さらに、Experience領域では、ライブエンタテインメント〝体験する″事業の拡大へ、アジア初上陸となる「ハリー・ポッターと呪いの子」ロングラン公演を開始するほか、オリジナル企画の開発とマルチユース展開、さらに赤坂エンタテインメント・シティ計画の実現に向け、サカスエリアで観覧機能付きスタジオの開設等を進めます。
この他、ライフスタイル事業は、スタイリングライフグループのPLAZAの構造改革による収益力の再生をベースに、新たな成長軌道を目指します。さらに、知育・教育領域の体験価値事業の開発に取り組みます。
これらを支え、推進する経営基盤としては、コーポレートブランドの強化と、グループ再編による組織強化を継続してまいります。
また、成長ドライバーとして、戦略的投資、デジタルテクノロジーによる競争力・成長力の実装、及び、独創性を持つ挑戦志向の人材による組織力の向上を図ります。
当社らしいESG経営としては、メディアの社会的使命と責任を遂行するため、事実を公正、正確に伝え、信頼できる情報を発信、また、社会課題を問い、ひとりひとりを動かし社会を動かす起点となるよう取り組みます。2030年のSDGs達成へ貢献するため、さまざまなパートナーと共に取り組みます。
「TBSグループ 中期経営計画2023」では上記のような取り組みの結果として、2023年度の定量目標を、連結売上高3,700億円、連結営業利益185億円、売上高営業利益率5.0%としております。セグメント別では、メディア・コンテンツ事業が、放送収入の回復と配信事業の拡大、ライブエンタテインメントの回復によって、売上高2,905億円、セグメント利益90億円、ライフスタイル事業は、スタイリングライフグループの業績回復により、売上高635億円、利益22億円、不動産・その他事業は売上高160億円、利益73億円を目標といたします。
業績としては、コロナ禍からの回復を進める期間となりますが、同時に新しいTBSグループの姿への成長を実現するための種まきを実行します。
政策保有株の売却による資金や営業キャッシュ・フロー等をもとに、1,000億円以上の成長投資に果断に取り組み、中長期的な利益拡大、及び資本効率の向上をめざします。
(1) 経営の基本方針
2020年春、当社グループは企業理念を刷新致しました。
「TBSグループは、時代を超えて世界の人々に愛されるコンテンツとサービスを創り出し、多様な価値観が尊重され、希望にあふれる社会の実現に貢献してまいります。」
この理念を実現していく上で、当社グループの全員が常に心の中にとどめておくべき未来への志、お客様への大切な約束であるブランドプロミスも併せて制定致しました。
「最高の〝時″で、明日の世界をつくる。」
当社グループが、さまざまなフィールドで心揺さぶる”時間”をお届けし、社会を動かす起点となることを目指す。その未来への決意を表明したものです。
我々は、この企業理念及びブランドプロミスをあらゆる経営活動の指針とし、新しいことにチャレンジしつつ、公正・迅速な報道と愛されるコンテンツの提供に努めるとともに、さらなる企業価値の向上を目指し、株主の皆様のご期待にお応えしてまいりたいと存じます。
(2) 目標とする経営指標
当社グループは、企業価値を生み出す源泉としての指標である「売上高」と、本業の中で効率よく利益を生み出す指標としての「営業利益」を重要な経営指標としております。当連結会計年度の売上高は3,256億8千2百万円(前年比8.7%減)、営業利益108億4千1百万円(同17.3%減)でした。2021年度を初年度とする「TBSグループ 中期経営計画2023」では、「コロナ禍からの回復と成長への種まき」に取り組む期間とし、2023年度の目標を連結売上高3,700億円、同営業利益185億円としております。
(3) 経営環境及び対処すべき課題と当社グループの経営戦略など
少子高齢化、ライフスタイルの多様化、またデジタル化など当社を取り巻く環境は大きく変化しております。さらに昨年から新型コロナウイルス感染症拡大により、当社グループの事業は多大な影響を受けてきました。
予測が難しく変化が続く経営環境においても、社会に求められる企業として持続的に企業価値を向上していくことが、当社グループの最大の課題であると認識しております。こうした課題に対して、従来の積み上げ型ではなく、長期的な視点に立って将来の目指す姿からバックキャスティングする方法で取り組むべく、2030年の目指す姿である「TBSグループ VISION2030」を策定しました。そして、その実現に向けた第1フェイズとして、2021年度から2023年度を対象とした「TBSグループ 中期経営計画2023」を策定いたしました。
<「TBSグループ VISION2030」の概要>キーコンセプトは、
「放送の枠を超え コンテンツを無限に拡げよう あらゆる「最高の“時”」へ」。
当社グループにとって最大の武器は“コンテンツ創造”の力であります。ライフスタイルの多様化、インターネットの台頭などメディア環境が激変していく中で今まで以上に人々の“信頼”に応え、心や生活を豊かにする素晴らしいコンテンツを“創り”、さらに放送の枠を超えて“拡げる”(届ける)。「心揺さぶるもの」すべてをコンテンツと定義し、その価値を最大化するコンテンツグループを当社グループは目指します。
具体的には、オリジナルIP(知的財産)開発を推進し、クリエイティブを強化していきます。そして、創ったコンテンツを無限に広げる拡張戦略として「EDGE」を推進します。
EDGE: Expand Digital Global Experience
配信を強化してデジタルコンテンツを開拓し(Digital)、海外市場へのさらなる飛躍を追求し(Global)、ライブエンタテインメントやライフスタイルを“体験する”事業の拡大(Experience)へ当社リソースを集中していきます。
「VISION2030の達成で、放送事業以外の収益を飛躍的に拡大
TBSグループ VISION2030で、拡張戦略「EDGE」によって、成長事業領域・放送事業以外がグループ売上の60%を占めるまで拡大することにより、グループの成長をめざすとしています。とはいえ、放送事業はこの成長の土台であり、放送事業の価値向上を目指すことに変わりはありません。これからの放送事業は、これまで培った価値“信頼”をさらに深化させ、広告媒体の機能を超えて価値共創ハブとなり、パートナーと新たな価値を提案すること、また、データマーケティング推進によるメディアパワーの進化を目指していきます。
公共的・社会的使命をもつメディアを包含するグループならではのESG経営として、私たちが暮らす地球に(E)、社会や働く仲間に(S)、責任企業として(G)「最高の”時”」を提供するため様々な施策を講じていきます。私たちはコンテンツを通じて、全てのステークホルダーとともに、多様な価値観が尊重される、幸福で持続可能な社会を共創してまいります。
<「TBSグループ 中期経営計画2023」の概要>「TBSグループ 中期経営計画2023」は、「TBSグループ VISION 2030」が視野におく期間(2021年度~2030年度)のフェイズ1にあたり、テーマは「回復と種まき」としました。コロナショックからの回復と成長戦略による収益拡大を推進しつつVISION2030へ向けた成長の種をまきます。
「VISION2030」における中期経営計画2023

「TBSグループ 中期経営計画2023」全体像
まず、当中期経営計画期間の喫緊の課題として、コア事業である放送の変革に取り組みます。次世代の視聴者獲得のため、新ファミリーコア(男女4~49歳の個人視聴率)を重点ターゲットとしつつ、リーチの最大化も目指します。また、データ連携の強化でメディア価値の訴求・説明と提案をしていきます。
そして、社会課題や夢をテーマに大型番組横断の展開を推進、信頼とリーチをもとに提供価値を再構築していきます。
全国系列の効率化・競争力向上のため、系列全社共同で経営基盤の強化策を推進します。
成長戦略としては、「VISION2030」に掲げたコンテンツの拡張戦略「EDGE」の具体化として、まず、Digital領域で、配信強化とデジタルコンテンツの開拓を推進します。動画配信の利用を毎期伸長して収益拡大しつつ、ニュースのリーチ拡張、デジタルコンテンツビジネスの新規開発も追求します。
そして、Global領域では海外市場へのさらなる飛躍をめざし、販路再構築とフォーマットビジネスの拡充、世界市場を前提としたグローバル流通コンテンツの制作、その他の海外パートナーとの新規ビジネス開発を、アライアンスの拡充やM&Aも活用して推進します。
さらに、Experience領域では、ライブエンタテインメント〝体験する″事業の拡大へ、アジア初上陸となる「ハリー・ポッターと呪いの子」ロングラン公演を開始するほか、オリジナル企画の開発とマルチユース展開、さらに赤坂エンタテインメント・シティ計画の実現に向け、サカスエリアで観覧機能付きスタジオの開設等を進めます。
この他、ライフスタイル事業は、スタイリングライフグループのPLAZAの構造改革による収益力の再生をベースに、新たな成長軌道を目指します。さらに、知育・教育領域の体験価値事業の開発に取り組みます。
これらを支え、推進する経営基盤としては、コーポレートブランドの強化と、グループ再編による組織強化を継続してまいります。
また、成長ドライバーとして、戦略的投資、デジタルテクノロジーによる競争力・成長力の実装、及び、独創性を持つ挑戦志向の人材による組織力の向上を図ります。
当社らしいESG経営としては、メディアの社会的使命と責任を遂行するため、事実を公正、正確に伝え、信頼できる情報を発信、また、社会課題を問い、ひとりひとりを動かし社会を動かす起点となるよう取り組みます。2030年のSDGs達成へ貢献するため、さまざまなパートナーと共に取り組みます。
「TBSグループ 中期経営計画2023」では上記のような取り組みの結果として、2023年度の定量目標を、連結売上高3,700億円、連結営業利益185億円、売上高営業利益率5.0%としております。セグメント別では、メディア・コンテンツ事業が、放送収入の回復と配信事業の拡大、ライブエンタテインメントの回復によって、売上高2,905億円、セグメント利益90億円、ライフスタイル事業は、スタイリングライフグループの業績回復により、売上高635億円、利益22億円、不動産・その他事業は売上高160億円、利益73億円を目標といたします。
業績としては、コロナ禍からの回復を進める期間となりますが、同時に新しいTBSグループの姿への成長を実現するための種まきを実行します。
政策保有株の売却による資金や営業キャッシュ・フロー等をもとに、1,000億円以上の成長投資に果断に取り組み、中長期的な利益拡大、及び資本効率の向上をめざします。