有価証券報告書-第96期(2025/04/01-2026/03/31)

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2026/06/24 15:43
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179項目
経営成績等の概要
(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
① 財政状態及び経営成績等の状況
当連結会計年度におけるわが国経済は、雇用や所得環境の改善を背景に、緩やかな回復基調を維持しました。一方で、中東情勢をはじめとする地政学リスクの更なる悪化、資源価格や原材料価格の高騰や恒常的な物価上昇など、景気の先行きは依然として不透明な状態が続いています。
このような状況のなかで、それぞれ異なる分野で事業活動を展開する当社グループは積極的な営業活動とサービスの提供に努め、当連結会計年度における売上高は257億5千6百万円(前期比105.7%)となりました。
また、徹底したコストの削減を図り収益の確保に全力を傾けました。利益面におきまして、営業利益は17億3千8百万円(前期比101.0%)、経常利益は19億3千5百万円(前期比102.0%)となりました。また、特別利益として投資有価証券の売却益を計上し、最終的な親会社株主に帰属する当期純利益は13億8千4百万円(前期比132.4%)となりました。
セグメント別の経営成績は以下のとおりであります。
○ 放送事業
放送事業におきましては、テレビ・ラジオともにネットタイム収入が好調だったほか、収益の柱となるスポット収入も前の年を上回る着地となりました。一方、営業費用は、ベースアップを行ったことにより人件費が増加しましたが、テレビ・ラジオの自社制作費が抑えられたため、前年同期に比べて0.6%減少しました。
この結果、当連結会計年度における売上高は58億6千9百万円(前期比0.1%増)となり、営業利益では3億6千8百万円(前期比17.6%増)となりました。
○ システム関連事業
システム関連事業におきましては、受託開発ではスマートフォン向けアプリの開発や、新潟をニアショア開発拠点とする受託案件が好調に推移しました。民間企業分野では、AIを活用した業務の自動化・省人化が進展しており、製造現場では自動搬送ロボットの導入および現場コンサルティング業務が増加しました。一方、Windows11関連の機器販売増加に伴い売上は伸長したものの利益率が低下したほか、ヘルスケア分野における基幹業務システムの教育標準化対応では、コストが増加しました。
この結果、当連結会計年度における売上高は183億6千1百万円(前期比6.8%増)となり、営業利益は12億8千5百万円(前期比1.3%減)となりました。
○ 建物サービスその他事業
建物サービスその他事業におきましては、前年度に受託した新規物件の設備管理業務や設備工事の受注が堅調に推移いたしました。加えて、新規不動産物件の取得や、プロモーション部門におけるテレビ・ラジオの新規広告主の獲得などにより、前年度比で増収となりました。利益面では、仕入原価の高騰による影響を受けたものの、全社的なコスト削減に注力した結果、利益の確保に努めました。
この結果、当連結会計年度における売上高は20億6千万円(前期比8.4%増)となり、営業利益は1億1千1百万円(前期比20.7%増)となりました。
② キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、93億7千4百万円となり、前連結会計年度末に比べ5億1千2百万円増加しております。
(イ)営業活動によるキャッシュ・フロー
営業活動の結果得た資金は24億6千5百万円となりました。主な要因といたしましては、法人税等の支払額7億7百万円などのキャッシュ・アウトはありましたが、税金等調整前当期純利益21億9千9百万円、減価償却費9億2百万円、売上債権の減少3億5千4百万円などのキャッシュ・インによるものです。
(ロ)投資活動によるキャッシュ・フロー
投資活動の結果使用した資金は14億3千8百万円となりました。主な要因といたしましては、定期預金の払戻による1億6千2百万円のキャッシュ・インはありましたが、定期預金の預入による1億6千8百万円、有形固定資産取得による6億8千9百万円、投資有価証券の取得による10億5千7百万円などのキャッシュ・アウトによるものです。
(ハ)財務活動によるキャッシュ・フロー
財務活動の結果使用した資金は5億1千4百万円となりました。主な要因といたしましては、リース債務の返済による3億6千8百万円、自己株式の取得による1億3百万円、配当金の支払いによる8千9百万円などのキャッシュ・アウトによるものです。
③ 生産、受注及び販売の実績
当社グループはシステム関連事業など若干の例外を除いて、放送事業、建物サービスその他事業の性質上受注生産形態に馴染まない売上が多いため、生産規模及び受注規模を金額・数量で記載しておりません。
このため、生産、受注及び販売の実績は「①財政状態及び経営成績等の状況」における各セグメントの経営成績にその概要を示しております。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
① 経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
当社グループの当連結会計年度の経営成績の内容は、次のとおりであります。
(売上高)
当連結会計年度における売上高は257億5千6百万円(前期比105.7%)となりました。放送事業、システム関連事業、建物サービスその他事業において、増収となりました。
(営業利益)
当連結会計年度の営業利益は、徹底したコストの削減を図り、17億3千8百万円(前期比101.0%)となりました。
(経常利益)
当連結会計年度における経常利益は19億3千5百万円(前期比102.0%)となり、前連結会計年度に比べ3千7百万円の増益となりました。営業外収益の主なものは受取配当金1億6千7百万円で、営業外費用では支払利息1千9百万円であります。
(特別損益)
当連結会計年度において、特別利益は投資有価証券売却益など3億2千7百万円の計上となりました。特別損失では固定資産除却損2千3百万円、投資有価証券評価損3千9百万円を計上いたしました。
(親会社株主に帰属する当期純利益)
当連結会計年度の税金等調整前当期純利益は21億9千9百万円(前期比117.5%)となり、税効果会計適用後の法人税等負担額は6億8千4百万円(前期比108.7%)となりました。その結果、親会社株主に帰属する当期純利益は13億8千4百万円(前期比132.4%)となりました。
② 財政状態の状況に関する認識及び分析・検討内容
当社グループの当連結会計年度末の財政状態の内容は、次のとおりであります。
(イ)資産
(流動資産)
前連結会計年度末に比べて、4億7千5百万円増加の165億3千万円となりました。これは売掛金が3億5千5百万円減少したものの、現金及び預金が5億1千8百万円、仕掛品が2億1千8百万円増加したことによります。
(固定資産)
前連結会計年度末に比べて、31億4千7百万円増加の204億7百万円となりました。これは、有形固定資産が3億6千1百万円、無形固定資産が3千6百万円、投資その他の資産が27億4千9百万円増加したことによります。
この結果、総資産は、369億3千7百万円となり、前連結会計年度末に比べて36億2千3百万円増加しております。
(ロ)負債
(流動負債)
前連結会計年度末に比べて、3億5千3百万円増加の55億4百万円となりました。これは、未払金が2億7千1百万円、受注損失引当金が7千2百万円増加したことによります。
(固定負債)
前連結会計年度末に比べて、7億4千9百万円増加の34億2千2百万円となりました。これは、リース債務が1億9百万円、繰延税金負債が5億5千6百万円増加したことによります。
この結果、負債合計は、89億2千7百万円となり、前連結会計年度末に比べて11億2百万円の増加となりました。
(ハ)純資産
(株主資本)
当連結会計年度末残高は、230億9千9百万円となりました。これは、資本剰余金が17億7千8百万円、利益剰余金が12億9千5百万円増加したことによります。
(その他の包括利益累計額)
当連結会計年度末残高は、34億8千5百万円となりました。これは、その他有価証券評価差額金29億2千3百万円、退職給付に係る調整累計額5億6千1百万円によります。
(非支配株主持分)
当連結会計年度末の残高は、14億2千5百万円となり、前連結会計年度末に比べて1億2千7百万円増加しております。
この結果、純資産合計は、前連結会計年度末に比べて25億2千万円増加の280億1千万円となりました。
③キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
キャッシュ・フローの状況につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
(参考)キャッシュ・フロー関連指標
2025年3月期2026年3月期
自己資本比率(%)72.672.0
時価ベースの自己資本比率(%)33.144.2
キャッシュ・フロー対有利子負債比率(%)0.30.2
インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍)122.9128.8

自己資本比率:自己資本/総資産
時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産
キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/キャッシュ・フロー
インタレスト・カバレッジ・レシオ:キャッシュ・フロー/利払い
(注1)いずれも連結ベースの財務数値により計算しています。
(注2)株式時価総額は自己株式を除く発行済株式数をベースに計算しています。
(注3)キャッシュ・フローは、営業キャッシュ・フローを利用しています。
(注4)有利子負債は連結貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っている全ての負債を対象としています。
④重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。当社グループでは、連結財務諸表の作成にあたって、特に以下の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定が重要であると考えております。
今後の見通しにつきましては、雇用・所得環境の改善等により、国内経済が緩やかに回復していくことが期待されますが、長期化する物価高や地政学リスクの懸念等に引き続き留意する必要があります。国内外の経済の先行きは不透明感が増しており、先行きが見通せない中ではありますが、現時点で、合理的に見通せる範囲で、業績予想を算定致しました。
(イ)繰延税金資産
繰延税金資産は毎期、過去の課税所得の推移や将来の課税所得の見込等を勘案し、回収可能性を慎重に検討し計上しております。回収可能性が認められないと判断した場合には適正と考えられる金額へ減額する可能性があります。
(ロ)製品保証引当金
製品販売後に発生する製品保証費用に備えるため、翌連結会計年度以降に発生が見込まれる当該費用の見積額を製品保証引当金として計上しております。当該見積りには、保証に係る工数の見込みなどの仮定を用いております。当該仮定について、新たな事実の発生により工数等の見直しが必要となった場合、翌連結会計年度以降の連結財務諸表において認識する製品保証引当金の金額に重要な影響を与える可能性があります。
(ハ)受注損失引当金
受注契約に係る将来の損失に備えるため、連結会計年度末で将来の損失額を合理的に見積ることが可能なものについて、翌連結会計年度以降に発生が見込まれる損失額を計上しております。当該見積りには、受注契約に係る残工数の見込みなどの仮定を用いております。当該見積り及び当該仮定について、残工数の変動等により見直しが必要となった場合、翌連結会計年度以降の連結財務諸表において認識する受注損失引当金の金額に重要な影響を与える可能性があります。
(ニ)投資の減損
当社グループは、取引関係維持のために取引先や金融機関の株式を保有しております。これらの株式には、価格変動性の高い公開会社の株式と、株価の決定が困難な非公開会社の株式が含まれております。公開会社の株式への投資の場合、期末における時価が取得原価に比べ50%以上下落した場合に減損処理を行っております。また、非公開会社の株式への投資の場合、それらの会社の純資産額が取得価額に比べて50%以上下落した場合に減損処理を行っております。
将来の指標悪化又は投資先の業績不振により、現在の簿価に反映されていない損失又は簿価の回収不能額を生じた場合、評価損の計上が必要となる場合があります。
(ホ)固定資産の減損
当社グループは、固定資産の減損に係る回収可能性の評価にあたり、主として事業の種類を基本単位として資産のグルーピングを行い、収益性が著しく低下した資産グループについて、固定資産の帳簿価額を回収可能価額まで減損し、当該減少額を減損損失として計上することとしております。
回収可能価額の評価の前提条件には、投資期間を通じた将来の収益性の評価や資本コストなどが含まれますが、これらの前提条件は長期的な見積りに基づくため、将来の当該資産グループを取り巻く経営環境の変化による収益性の変動や市況の変動により、回収可能性を著しく低下させる変化が見込まれる場合、減損損失の計上が必要となる場合があります。

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