有価証券報告書-第41期(2024/04/01-2025/03/31)
33.金融商品の公正価値
金融商品は、その公正価値の測定にあたって、その公正価値の測定に用いたインプットの観察可能性及び重要性に応じて、公正価値ヒエラルキーの3つのレベルに区分しております。当該区分において、それぞれの公正価値のヒエラルキーは、以下のように定義しております。
・レベル1:同一の資産または負債の活発な市場における相場価格
・レベル2:資産または負債について、直接的に観察可能なインプットまたは間接的に観察可能なインプットのうち、レベル1に含まれる相場価格以外のインプットを使用して測定した公正価値
・レベル3:資産または負債について、観察可能な市場データに基づかないインプット(すなわち観察不能なインプット)を使用して測定した公正価値
当社グループは、公正価値の測定に使用される公正価値の階層のレベルを、公正価値の測定の重要なインプットの最も低いレベルによって決定しております。
(1)経常的に公正価値で測定する金融資産及び金融負債の公正価値
① 公正価値のヒエラルキー
公正価値の階層ごとに区分された、連結財政状態計算書に公正価値で認識する金融資産及び金融負債は以下のとおりであります。
前連結会計年度(2024年3月31日)
当連結会計年度(2025年3月31日)
レベル間の重要な振替が行われた金融商品の有無は毎期末日に判断しております。前連結会計年度及び当連結会計年度において、レベル間の重要な振替が行われた金融商品はありません。
② 公正価値の測定方法
(a)金融事業の有価証券
金融事業の有価証券の公正価値は、活発な市場における取引所の価格が入手できる場合には、公正価値ヒエラルキーレベル1に区分しております。活発な市場における取引所の価格が入手できない場合には、主にブローカーによる提示相場等、利用可能な情報に基づく取引価格を使用して測定している他、リスクフリーレートや信用スプレッドを加味した割引率のインプットを用いて、割引将来キャッシュ・フローに基づく評価技法で測定しており、インプットの観察可能性に応じてレベル2に区分しております。
(b)その他の金融資産及びその他の金融負債
(i) 投資有価証券
上場有価証券については、取引所の価格によっており、公正価値ヒエラルキーレベル1に区分しております。
非上場有価証券については、割引将来キャッシュ・フローに基づく評価技法、類似会社の市場価格に基づく評価技法、純資産価値に基づく評価技法、その他の評価技法を用いて算定しており、公正価値ヒエラルキーレベル3に区分しております。非上場有価証券の公正価値測定にあたっては、割引率、評価倍率等の観察可能でないインプットを利用しており、必要に応じて一定の非流動性ディスカウントを加味しております。
(ⅱ) デリバティブ
通貨関連
通貨関連取引については、期末日現在の先物為替レートを用いて算定した価値を現在価値に割引くことにより算定しております。通貨関連取引に係る金融資産及び金融負債については、公正価値ヒエラルキーレベル2に区分しております。
金利関連
金利関連取引については、将来キャッシュ・フローを満期日までの期間及び信用リスクを加味した利率で割り引いた現在価値により算定しております。金利関連取引に係る金融資産及び金融負債については、公正価値ヒエラルキーレベル2に区分しております。
(ⅲ) 投資信託
投資信託については、マーケット・アプローチに基づき、活発でない市場における同一資産の市場価格によっており、公正価値ヒエラルキーレベル2に区分しております。
(c)金融事業の貸出金
金融事業の貸出金の公正価値は、将来のキャッシュ・フローを満期までの期間及び信用リスクを加味した利率により割引いた現在価値によって算定しており、公正価値ヒエラルキーレベル2に区分しております。
③ レベル3の調整表
以下の表は、前連結会計年度におけるレベル3の金融商品の変動を表示しております。
以下の表は、当連結会計年度におけるレベル3の金融商品の変動を表示しております。
(注)連結損益計算書上の表示科目:金融収益、金融費用
④ レベル3の評価プロセス
非上場投資有価証券の公正価値の評価方針及び手続の決定は、投資有価証券を管理する部門から独立した財務・経理部門により行われており、評価モデルを含む公正価値測定については、個々の投資有価証券の事業内容、事業計画の入手可否及び類似上場企業等を定期的に確認し、その妥当性を検証しております。
⑤ レベル3に区分される資産に関する定量的情報
経常的に公正価値で測定するレベル3に区分される資産の評価技法及び重要な観察可能でないインプットに関する情報は以下のとおりであります。
前連結会計年度(2024年3月31日)
当連結会計年度(2025年3月31日)
⑥ 重要な観察可能でないインプットの変動に係る感応度分析
レベル3に区分した金融商品について、観察可能でないインプットを合理的に考え得る代替的な仮定に変更した場合に重要な公正価値の増減は見込まれておりません。
(2)公正価値で測定されていないが、公正価値が開示されている金融資産及び金融負債の公正価値
① 公正価値のヒエラルキー
公正価値の階層ごとに区分された、公正価値で測定されていないが、公正価値が開示されている金融資産及び金融負債の公正価値のヒエラルキーは以下のとおりであります。なお、当金融資産及び金融負債には、償却原価で測定する金融資産及び金融負債が含まれております。
前連結会計年度(2024年3月31日)
(注)1.金融事業の貸出金は、1年返済(償還)予定の残高を含んでおります。
(注)2.借入金、社債は、1年返済(償還)予定の残高を含んでおります。
(注)3.公正価値と帳簿価額とが近似している金融資産、金融負債は、上表には含めておりません。
当連結会計年度(2025年3月31日)
(注)1.金融事業の貸出金は、1年返済(償還)予定の残高を含んでおります。
(注)2.借入金、社債は、1年返済(償還)予定の残高を含んでおります。
(注)3.公正価値と帳簿価額とが近似している金融資産、金融負債は、上表には含めておりません。
② 公正価値の測定方法
(a) 金融事業の貸出金
金融事業の貸出金の公正価値は、将来のキャッシュ・フローを満期までの期間及び信用リスクを加味した利率により割引いた現在価値によって算定しております。そのため、公正価値ヒエラルキーレベル2に区分しております。
(b) 金融事業の有価証券
金融事業の有価証券の公正価値は、市場価格のあるものは市場価格に基づき、市場価格のないものは第三者から入手した価格を使用しております。そのため、市場価格のあるもので、活発な市場価格があるものは公正価値ヒエラルキーレベル1、そうでないものはレベル2に区分しており、市場価格のないものは公正価値ヒエラルキーレベル3に区分しております。
(c) 敷金保証金
敷金保証金については、回収可能性を反映した将来キャッシュ・フローの残存期間に対応する国債の利回り等により割り引いた現在価値によって算定しております。そのため、公正価値ヒエラルキーレベル2に区分しております。
(d) 買入金銭債権
買入金銭債権については、マーケット・アプローチに基づき、活発でない市場における同一資産の市場価格、あるいは将来のキャッシュ・フローを満期までの期間及び信用リスクを加味した利率により割引いた現在価値によって算定しております。そのため、公正価値ヒエラルキーレベル2に区分しております。
(e)借入金
変動金利による借入金は、短期間で市場金利を反映しており、また、グループ企業の信用状態に借入後、大きな変動はないと考えられることから、帳簿価額を公正価値とみなしております。固定金利による借入金は、元利金の合計額を当該借入金の残存期間及び信用リスクを加味した利率で割引く方法により、公正価値を算定しております。そのため、公正価値ヒエラルキーレベル2に区分しております。
(f)社債
社債の公正価値は、市場価格のあるものは市場価格に基づき、市場価格のないものは元利金の合計額を当該社債の残存期間及び信用リスクを加味した利率で割り引く方法により算定しております。そのため、市場価格のあるものは公正価値ヒエラルキーレベル1に区分しており、市場価格のないものは公正価値ヒエラルキーレベル2に区分しております。
(g)金融事業の預金
要求払預金については、決算日に要求された場合の支払額(帳簿価額)を公正価値とみなしております。また、定期預金の公正価値は、一定の期間ごとに区分して、将来のキャッシュ・フローを割り引いて現在価値を算定しております。この割引率は、新規に預金を受け入れる際に使用する利率を用いております。そのため、公正価値ヒエラルキーレベル2に区分しております。
金融商品は、その公正価値の測定にあたって、その公正価値の測定に用いたインプットの観察可能性及び重要性に応じて、公正価値ヒエラルキーの3つのレベルに区分しております。当該区分において、それぞれの公正価値のヒエラルキーは、以下のように定義しております。
・レベル1:同一の資産または負債の活発な市場における相場価格
・レベル2:資産または負債について、直接的に観察可能なインプットまたは間接的に観察可能なインプットのうち、レベル1に含まれる相場価格以外のインプットを使用して測定した公正価値
・レベル3:資産または負債について、観察可能な市場データに基づかないインプット(すなわち観察不能なインプット)を使用して測定した公正価値
当社グループは、公正価値の測定に使用される公正価値の階層のレベルを、公正価値の測定の重要なインプットの最も低いレベルによって決定しております。
(1)経常的に公正価値で測定する金融資産及び金融負債の公正価値
① 公正価値のヒエラルキー
公正価値の階層ごとに区分された、連結財政状態計算書に公正価値で認識する金融資産及び金融負債は以下のとおりであります。
前連結会計年度(2024年3月31日)
(単位:百万円) | |||||||
レベル1 | レベル2 | レベル3 | 合計 | ||||
経常的な公正価値測定 | |||||||
金融資産: | |||||||
その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産 | |||||||
金融事業の有価証券 | 270,795 | 23,134 | - | 293,929 | |||
その他の金融資産 | |||||||
投資有価証券 | 258,225 | - | 59,386 | 317,611 | |||
純損益を通じて公正価値で測定する金融資産 | |||||||
金融事業の貸出金 | - | 3,290,001 | - | 3,290,001 | |||
その他の金融資産 | |||||||
デリバティブ | |||||||
通貨関連 | - | 5,491 | - | 5,491 | |||
金利関連 | - | 5,353 | - | 5,353 | |||
投資信託 | - | 5,577 | - | 5,577 | |||
金融負債: | |||||||
純損益を通じて公正価値で測定する金融負債 | |||||||
その他の金融負債 | |||||||
デリバティブ | |||||||
通貨関連 | - | 2,372 | - | 2,372 | |||
金利関連 | - | 5,798 | - | 5,798 |
当連結会計年度(2025年3月31日)
(単位:百万円) | |||||||
レベル1 | レベル2 | レベル3 | 合計 | ||||
経常的な公正価値測定 | |||||||
金融資産: | |||||||
その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産 | |||||||
金融事業の有価証券 | 282,110 | 24,674 | - | 306,783 | |||
その他の金融資産 | |||||||
投資有価証券 | 175,522 | - | 61,311 | 236,832 | |||
純損益を通じて公正価値で測定する金融資産 | |||||||
金融事業の貸出金 | - | 4,837,093 | - | 4,837,093 | |||
その他の金融資産 | |||||||
投資有価証券 | - | - | 12,560 | 12,560 | |||
デリバティブ | |||||||
通貨関連 | - | 3,445 | - | 3,445 | |||
金利関連 | - | 9,939 | - | 9,939 | |||
投資信託 | - | 8,730 | - | 8,730 | |||
金融負債: | |||||||
純損益を通じて公正価値で測定する金融負債 | |||||||
その他の金融負債 | |||||||
デリバティブ | |||||||
通貨関連 | - | 1,624 | - | 1,624 | |||
金利関連 | - | 12,454 | - | 12,454 |
レベル間の重要な振替が行われた金融商品の有無は毎期末日に判断しております。前連結会計年度及び当連結会計年度において、レベル間の重要な振替が行われた金融商品はありません。
② 公正価値の測定方法
(a)金融事業の有価証券
金融事業の有価証券の公正価値は、活発な市場における取引所の価格が入手できる場合には、公正価値ヒエラルキーレベル1に区分しております。活発な市場における取引所の価格が入手できない場合には、主にブローカーによる提示相場等、利用可能な情報に基づく取引価格を使用して測定している他、リスクフリーレートや信用スプレッドを加味した割引率のインプットを用いて、割引将来キャッシュ・フローに基づく評価技法で測定しており、インプットの観察可能性に応じてレベル2に区分しております。
(b)その他の金融資産及びその他の金融負債
(i) 投資有価証券
上場有価証券については、取引所の価格によっており、公正価値ヒエラルキーレベル1に区分しております。
非上場有価証券については、割引将来キャッシュ・フローに基づく評価技法、類似会社の市場価格に基づく評価技法、純資産価値に基づく評価技法、その他の評価技法を用いて算定しており、公正価値ヒエラルキーレベル3に区分しております。非上場有価証券の公正価値測定にあたっては、割引率、評価倍率等の観察可能でないインプットを利用しており、必要に応じて一定の非流動性ディスカウントを加味しております。
(ⅱ) デリバティブ
通貨関連
通貨関連取引については、期末日現在の先物為替レートを用いて算定した価値を現在価値に割引くことにより算定しております。通貨関連取引に係る金融資産及び金融負債については、公正価値ヒエラルキーレベル2に区分しております。
金利関連
金利関連取引については、将来キャッシュ・フローを満期日までの期間及び信用リスクを加味した利率で割り引いた現在価値により算定しております。金利関連取引に係る金融資産及び金融負債については、公正価値ヒエラルキーレベル2に区分しております。
(ⅲ) 投資信託
投資信託については、マーケット・アプローチに基づき、活発でない市場における同一資産の市場価格によっており、公正価値ヒエラルキーレベル2に区分しております。
(c)金融事業の貸出金
金融事業の貸出金の公正価値は、将来のキャッシュ・フローを満期までの期間及び信用リスクを加味した利率により割引いた現在価値によって算定しており、公正価値ヒエラルキーレベル2に区分しております。
③ レベル3の調整表
以下の表は、前連結会計年度におけるレベル3の金融商品の変動を表示しております。
(単位:百万円) | |
投資有価証券 | |
2023年4月1日残高 | 55,929 |
取得 | 3,996 |
純損益に認識した損益 | - |
その他の包括利益に認識した損益 | 409 |
売却 | △351 |
その他 | △597 |
2024年3月31日残高 | 59,386 |
以下の表は、当連結会計年度におけるレベル3の金融商品の変動を表示しております。
(単位:百万円) | |
投資有価証券 | |
2024年4月1日残高 | 59,386 |
取得 | 15,846 |
純損益に認識した損益(注) | 3 |
その他の包括利益に認識した損益 | △2,755 |
売却 | △431 |
その他 | 1,823 |
2025年3月31日残高 | 73,870 |
(注)連結損益計算書上の表示科目:金融収益、金融費用
④ レベル3の評価プロセス
非上場投資有価証券の公正価値の評価方針及び手続の決定は、投資有価証券を管理する部門から独立した財務・経理部門により行われており、評価モデルを含む公正価値測定については、個々の投資有価証券の事業内容、事業計画の入手可否及び類似上場企業等を定期的に確認し、その妥当性を検証しております。
⑤ レベル3に区分される資産に関する定量的情報
経常的に公正価値で測定するレベル3に区分される資産の評価技法及び重要な観察可能でないインプットに関する情報は以下のとおりであります。
前連結会計年度(2024年3月31日)
公正価値 (百万円) | 評価技法 | 観察可能でない インプット | 範囲 | ||||
非上場株式 | 46,277 | インカムアプローチ | 割引率 | 5.0%~16.6% |
当連結会計年度(2025年3月31日)
公正価値 (百万円) | 評価技法 | 観察可能でない インプット | 範囲 | ||||
非上場株式 | 60,070 | インカムアプローチ | 割引率 | 3.2%~16.6% |
⑥ 重要な観察可能でないインプットの変動に係る感応度分析
レベル3に区分した金融商品について、観察可能でないインプットを合理的に考え得る代替的な仮定に変更した場合に重要な公正価値の増減は見込まれておりません。
(2)公正価値で測定されていないが、公正価値が開示されている金融資産及び金融負債の公正価値
① 公正価値のヒエラルキー
公正価値の階層ごとに区分された、公正価値で測定されていないが、公正価値が開示されている金融資産及び金融負債の公正価値のヒエラルキーは以下のとおりであります。なお、当金融資産及び金融負債には、償却原価で測定する金融資産及び金融負債が含まれております。
前連結会計年度(2024年3月31日)
(単位:百万円) | |||||||||
帳簿価額 | 公正価値 | ||||||||
レベル1 | レベル2 | レベル3 | 合計 | ||||||
金融資産: | |||||||||
金融事業の貸出金 | 26,396 | - | 26,375 | - | 26,375 | ||||
金融事業の有価証券 | 119,838 | 103,702 | 5,108 | 9,993 | 118,803 | ||||
その他の金融資産 | |||||||||
買入金銭債権 | 14,050 | - | 13,670 | - | 13,670 | ||||
金融負債: | |||||||||
借入金及び社債 | |||||||||
借入金 | 1,481,176 | - | 1,471,120 | - | 1,471,120 | ||||
社債 | 309,653 | 308,027 | - | - | 308,027 | ||||
金融事業の預金 | 3,826,137 | - | 3,829,405 | - | 3,829,405 |
(注)1.金融事業の貸出金は、1年返済(償還)予定の残高を含んでおります。
(注)2.借入金、社債は、1年返済(償還)予定の残高を含んでおります。
(注)3.公正価値と帳簿価額とが近似している金融資産、金融負債は、上表には含めておりません。
当連結会計年度(2025年3月31日)
(単位:百万円) | |||||||||
帳簿価額 | 公正価値 | ||||||||
レベル1 | レベル2 | レベル3 | 合計 | ||||||
金融資産: | |||||||||
金融事業の貸出金 | 36,353 | - | 36,330 | - | 36,330 | ||||
金融事業の有価証券 | 135,715 | 98,897 | 16,396 | 14,503 | 129,795 | ||||
その他の金融資産 | |||||||||
敷金保証金 | 70,489 | - | 65,601 | - | 65,601 | ||||
買入金銭債権 | 35,161 | - | 34,433 | - | 34,433 | ||||
金融負債: | |||||||||
借入金及び社債 | |||||||||
借入金 | 1,766,726 | - | 1,719,117 | - | 1,719,117 | ||||
社債 | 788,781 | 744,328 | 28,914 | - | 773,242 | ||||
金融事業の預金 | 4,563,387 | - | 4,572,049 | - | 4,572,049 |
(注)1.金融事業の貸出金は、1年返済(償還)予定の残高を含んでおります。
(注)2.借入金、社債は、1年返済(償還)予定の残高を含んでおります。
(注)3.公正価値と帳簿価額とが近似している金融資産、金融負債は、上表には含めておりません。
② 公正価値の測定方法
(a) 金融事業の貸出金
金融事業の貸出金の公正価値は、将来のキャッシュ・フローを満期までの期間及び信用リスクを加味した利率により割引いた現在価値によって算定しております。そのため、公正価値ヒエラルキーレベル2に区分しております。
(b) 金融事業の有価証券
金融事業の有価証券の公正価値は、市場価格のあるものは市場価格に基づき、市場価格のないものは第三者から入手した価格を使用しております。そのため、市場価格のあるもので、活発な市場価格があるものは公正価値ヒエラルキーレベル1、そうでないものはレベル2に区分しており、市場価格のないものは公正価値ヒエラルキーレベル3に区分しております。
(c) 敷金保証金
敷金保証金については、回収可能性を反映した将来キャッシュ・フローの残存期間に対応する国債の利回り等により割り引いた現在価値によって算定しております。そのため、公正価値ヒエラルキーレベル2に区分しております。
(d) 買入金銭債権
買入金銭債権については、マーケット・アプローチに基づき、活発でない市場における同一資産の市場価格、あるいは将来のキャッシュ・フローを満期までの期間及び信用リスクを加味した利率により割引いた現在価値によって算定しております。そのため、公正価値ヒエラルキーレベル2に区分しております。
(e)借入金
変動金利による借入金は、短期間で市場金利を反映しており、また、グループ企業の信用状態に借入後、大きな変動はないと考えられることから、帳簿価額を公正価値とみなしております。固定金利による借入金は、元利金の合計額を当該借入金の残存期間及び信用リスクを加味した利率で割引く方法により、公正価値を算定しております。そのため、公正価値ヒエラルキーレベル2に区分しております。
(f)社債
社債の公正価値は、市場価格のあるものは市場価格に基づき、市場価格のないものは元利金の合計額を当該社債の残存期間及び信用リスクを加味した利率で割り引く方法により算定しております。そのため、市場価格のあるものは公正価値ヒエラルキーレベル1に区分しており、市場価格のないものは公正価値ヒエラルキーレベル2に区分しております。
(g)金融事業の預金
要求払預金については、決算日に要求された場合の支払額(帳簿価額)を公正価値とみなしております。また、定期預金の公正価値は、一定の期間ごとに区分して、将来のキャッシュ・フローを割り引いて現在価値を算定しております。この割引率は、新規に預金を受け入れる際に使用する利率を用いております。そのため、公正価値ヒエラルキーレベル2に区分しております。