半期報告書-第75期(平成29年4月1日-平成30年3月31日)

【提出】
2017/12/21 11:29
【資料】
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【項目】
88項目

業績等の概要

(1) 業績
当中間連結会計期間におけるわが国経済は、世界経済が回復基調にある中、企業業績は緩やかな回復基調が続いて参りました。しかしながら、米国の政策運営の行方や、特に、北朝鮮を始めとする地政学リスクの高まりなど、政治・経済情勢は、世界規模で不安定・不透明な要因もあり、依然として不透明な状況が続いております。
ホテル業界におきましては、訪日外国人客数の増加や好調な国内需要を背景に、期中の旅行消費額が前年同期比10%超増と過去最高で推移していることなどから、宿泊需要は引き続き堅調に推移しました。
このような情勢の中、当社グループは、グループビジョンである「日本をベースとした優良国際ラグジュアリーホテルチェーンとしての地位確立」の実現に向け、各種施策に取り組んでまいりました。
主な取り組みとして、新規事業につきましては、当期中に新たに運営管理契約を締結致しました6件のプロジェクトを加え、現在、11件の開業準備を進めております。
「ホテルオークラ東京」の本館建替計画につきましては、基礎工事が終了し、現在は、地上の鉄骨組上げ工事を進めております。
このような取り組みの結果、当中間連結会計期間における売上高は、前年同期比139百万円(0.4%)減の36,507百万円となりました。営業損益は前年同期比232百万円(15.1%)減の1,310百万円の利益、経常損益は33百万円(2.4%)減の1,358百万円の利益、親会社株主に帰属する中間純損益は783百万円増の932百万円の利益となりました。
セグメント別の業績は次のとおりであります。
ホテル事業につきましては、売上高は、改装工事に伴い当該期間中クローズした事業所の影響が主な要因となり、前年同期比67百万円(0.2%)減の32,736百万円となりました。営業損益につきましては国内2事業所で賃貸借契約改訂に伴う費用増が主な要因となり、234百万円(14.9%)減の1,338百万円の利益となりました。
レストラン事業につきましては、㈱ホテルオークラエンタープライズが、直営店舗の出店先閉店による減収を、主力である百貨店内店舗の増収及び新規案件の受託で補った結果、売上高は前年同期比12百万円(0.5%)減の2,345百万円、営業損益につきましては、49百万円増の57百万円の利益となりました。
その他につきましては、㈱ホテルオークラスペースソリューションズが、前期より継続している大型客船事業がが期初に終了し、その他の案件の竣工が主に下半期になったこと、また、㈱ホテルオークラエンタープライズが、一部の受託販売業務を見直したことが影響し、売上高は前年同期比58百万円(3.9%)減の1,426百万円となりました。営業損益につきましては、前年同期比で80百万円損失増の92百万円の損失となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当中間連結会計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は6,276百万円となり、前年同期と比較し1,074百万円(20.6%)増加いたしました。
当中間連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は2,699百万円となり、前年同期と比較して3,114百万円の増加となりました。
これは主に、税金等調整前中間純利益1,568百万円、減価償却費1,100百万円、補償金の受取額414百万円が生じた一方で、法人税等の支払額734百万円が生じたことによるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は1,335百万円となり、前年同期と比較して8,042百万円の減少となりました。
これは、前中間連結会計期間において連結範囲の変更を伴う子会社株式の取得による収入2,311百万円が生じた一方で、有形固定資産の取得による支出10,293百万円がございましたが、当中間連結会計期間においては、有形固定資産の取得による支出1,312百万円が生じたことによるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は2,015百万円となり、前年同期と比較して586百万円の増加となりました。
これは主に短期借入金の純増減額500百万円が生じた一方で、長期借入金の返済による支出1,971百万円、配当金の支払額300百万円が生じたことによるものです。