四半期報告書-第135期第3四半期(平成30年4月1日-平成30年6月30日)

【提出】
2018/08/01 9:29
【資料】
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【項目】
24項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において当社が判断したものであります。
(1)業績の状況
当第3四半期累計期間におけるわが国経済は、政府・日銀の経済・金融政策を背景に、企業収益や雇用・所得環境の着実な改善が続き、個人消費も持ち直す等、景気は緩やかな回復基調で推移しました。ただし、海外経済の不確実性、金融資本市場の変動の影響や貿易摩擦問題の動向等、先行き不透明な状況が続きました。
このような状況下、当社は各事業がそれぞれの特性に応じた施策の推進に努めました。営業収益は、保険事業、不動産事業は前年同期を上回り、千本松牧場、ゴルフ事業は前年同期を下回りましたが、全体では前年同期比増収となりました。営業総利益は、保険事業は増益となりましたが、他の3事業は減益となり、全体では前年同期比減益となりました。一般管理費は人件費の増加を主因に前年同期を上回り、営業利益は前年同期比減益となりました。
当第3四半期累計期間の経営成績は、営業収益が3,805百万円(前年同期比14百万円増)、営業総利益は515百万円(前年同期比30百万円減)、一般管理費は459百万円(前年同期比7百万円増)となり、営業利益は56百万円(前年同期比37百万円減)となりました。営業外収益にゴルフ会員権消却益115百万円(前年同期比38百万円減)を計上したことを主因に、経常利益は209百万円(前年同期比49百万円減)、四半期純利益は170百万円(前年同期比65百万円減)となりました。
セグメント別の業績は、次のとおりです。
①保険事業
お客様とのリレーションを強化し、リスク分析に基づくそれぞれのニーズに合った商品提案を行う等コンサルティング営業を推進しました。営業収益は、生命保険分野は法人契約の新規成約を主因に、損害保険分野は契約更改が順調に推移したことを主因に、両分野ともに増加し、全体では848百万円(前年同期比60百万円増)となりました。営業原価は前年同期とほぼ同水準となり、営業総利益は326百万円(前年同期比60百万円増)となりました。
②不動産事業
賃貸ビル全体の入居率はほぼ満室状態で安定的に推移しました。営業収益は、前期に入居したテナントの賃貸収入が寄与した、さくら堀留ビルの増収を主因に1,168百万円(前年同期比7百万円増)となりました。営業原価は、池袋室町ビルのテナントの移動に伴う改装工事による修繕費の増加を主因に前年同期を上回り、営業総利益は406百万円(前年同期比37百万円減)となりました。
③千本松牧場
「千本松牧場」の歴史と伝統、雄大な自然、一貫生産等を各種メディア、SNS等を活用した情報発信に努めていた中で、5月には那須塩原市とともに取り組んできた「千本松牧場」を含めた日本遺産申請が、「明治貴族が描いた未来~那須野が原開拓浪漫譚~」として、文化庁の認定を受け、「千本松牧場」のブランドと認知度がより一層高まりました。
営業推進部門は、このブランドイメージを意識しながら、アイスクリームやヨーグルトの新商品を開発するとともに、量販店等のお取引先に対し品揃え管理等きめ細かな営業に努めたことより、前年同期比増収となりました。
直販サービス部門は、季節イベントの開催企画に磨きをかけ、お客様にご来場いただけるように注力しましたが、秋口の長雨や台風の直撃、冬場も平年以上に気温が低く雪が多かったことなど天候に恵まれず、春のJR「栃木デスティネーションキャンペーン」を軸に旅行会社との連携強化により挽回に努めましたが、ご来場者数は前年同期を下回り、売店、レストランの減収を主因に前年同期比減収となりました。
酪農部門は、秋から冬にかけての天候不順により搾乳牛のコンディションが芳しくなく、春以降徐々に回復してきましたが、生乳販売が減少したことを主因に前年同期比減収となりました。
この結果、営業収益は部門全体では1,285百万円(前年同期比35百万円減)となりました。支払手数料、減価償却費等経費の減少を主因に営業原価は前年同期を下回りましたが、営業総損失は82百万円(前年同期比10百万円悪化)となりました。
④ゴルフ事業
昨年に引き続き、ホウライカントリー倶楽部での男子プロのサードクォリファイングトーナメント開催や西那須野カントリー倶楽部での関東ゴルフ連盟主催のジュニア合同ラウンド研修会開催などにより、「戦略的なチャンピオンコース」としてのコース評価は着実に高まりました。両コースを使用したゴルフレッスン番組のテレビ放映等メディアを活用した広報や、各種競技会の誘致に積極的に取組みました。また、乗用カートの新車導入等の設備更新やコース管理体制見直しにより、お客様へのサービスやコースコンディションの一層の向上に努めました。春以降のご来場者数は前年同期を上回りましたが、秋口の2週連続での大型台風の襲来や、年末・年始の大寒波の積雪によるクローズが大きく影響し、累計のご来場者数は前年同期にとどかず、営業収益はプレー収入の減少を主因に504百万円(前年同期比17百万円減)となりました。営業原価は、委託管理費等経費の増加を主因に前年同期を上回り、営業総損失は135百万円(前年同期比42百万円悪化)となりました。
(2)財政状態に関する説明
当第3四半期会計期間末における総資産は、17,097百万円となり、前事業年度末と比較して214百万円減少しました。
流動資産は、未収入金の減少を主因に前事業年度末比113百万円減少し、3,668百万円となりました。固定資産は、有形固定資産の減少を主因に前事業年度末比101百万円減少し、13,429百万円になりました。
負債は、長期預り保証金の減少を主因に、前事業年度末に比較して323百万円減少し、9,658百万円になりました。
純資産は、四半期純利益の計上を主因に、前事業年度末に比較して109百万円増加し、7,439百万円になりました。自己資本比率は43.5%と、前事業年度末に比較して1.2ポイント上昇しました。
(3)経営方針・経営戦略等
当第3四半期累計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期累計期間において、当社の事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(5)研究開発活動
特記すべき事項はありません。