有価証券報告書-第37期(平成28年4月1日-平成29年3月31日)

【提出】
2017/06/26 11:01
【資料】
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【項目】
103項目

業績等の概要

(1)業績
当連結会計年度におけるわが国経済は、政府や日本銀行の各種施策の推進により雇用情勢や所得環境の改善がみられるなど、緩やかな回復基調で推移いたしました。しかしながら、アジア新興国経済の減速や英国のEU離脱、米国新政権による政策変更など世界経済の不確実性が増す中、景気の先行きは総じて不透明な状況で推移し、個人消費においては物価上昇への懸念もあり、力強さを欠く状況が続きました。
他方で、米国経済においては、雇用や所得を取り巻く環境が改善し、堅調な個人消費が継続いたしました。
このような状況の中、当社グループにおいては、スポッチャ・アミューズメントにおいて「ナインボット by セグウェイ」など話題の新アイテムや最新機種を導入し売上向上を図るとともに、各種ボウリング大会やボウリング教室の開催・協賛、「大人1名に対して小学生1名無料キャンペーン」などの施策を実施し、将来のファン層の開拓も含めた幅広い層の顧客開拓に努めました。
また、営業基盤を拡大すべく、米国への出店を加速し、平成28年5月にグレイプバインミルズ店(テキサス州)、同年8月にサンバレー店(カリフォルニア州)、同年12月にエクストン店(ペンシルベニア州)、平成29年1月にサウスウエスト店(コロラド州)、同年3月にストーンクレスト店(ジョージア州)、及びフォックスバレー店(イリノイ州)の6店舗を出店いたしました。他方、国内においては平成28年4月にアリオ柏店(千葉県柏市)、同年10月にららぽーと湘南平塚店(神奈川県平塚市)を出店した一方で、賃貸借期間満了及び自社競合解消のため8店舗を退店いたしました。
以上の結果、当連結会計年度における連結業績は、売上高87,776百万円(前年同期比5.1%増)、営業利益6,681百万円(同4.9%増)、経常利益5,858百万円(同8.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益2,735百万円(同509.0%増)となりました。
当社グループは、総合アミューズメント事業の単一セグメントとしているため、セグメント別の業績を記載いたしておりません。なお、サービス別の業績は次のとおりであります。
①ボウリング
「大人1名に対して小学生1名無料キャンペーン」の実施や「健康ボウリング教室」(業界団体主催)の継続的な実施、スコアではなくストライクの数で競い合うアマチュア競技会「ストライカーズ」の実施などにより、幅広いボウリングファン層の拡大に努めましたが、前年同期に比べて0.5%の減収となりました。
②アミューズメント
コアユーザー向けの最新ゲーム機や大型メダルゲーム機の導入、人気機種のバージョンアップを積極的に行い、新たな客層の取り込みを図った結果、前年同期に比べて10.8%の増収となりました。
③カラオケ
「大人1名に対して小学生1名無料キャンペーン」の実施や人気音楽グループとのコラボルーム・グッズの提供を行うとともに、壁面に映し出した大映像の中で臨場感溢れるカラオケが楽しめる「デュアルモニタールーム」、「DVD&ブルーレイ鑑賞ルーム」の効果により、前年同期に比べて3.3%の増収となりました。
④スポッチャ
「ナインボット by セグウェイ」の全店導入や「バランススクーター」をはじめとする話題性のある新アイテムを積極的に導入した結果、前年同期に比べて0.8%の増収となりました。
(2)キャッシュ・フロー
当連結会計年度末における連結キャッシュ・フローの状況は、営業活動によるキャッシュ・フローで17,217百万円増加しましたが、投資活動によるキャッシュ・フローで3,527百万円減少し、財務活動によるキャッシュ・フローで16,964百万円減少しました。これらの結果、現金及び現金同等物は期首と比べて3,002百万円減少しております。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動により増加した資金は17,217百万円(前年同期比7.9%増)で、その主な内訳は、減価償却費11,940百万円の計上、税金等調整前当期純利益3,586百万円の計上及び減損損失1,598百万円の計上であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動により減少した資金は3,527百万円(前年同期比30.6%減)で、その主な内訳は、有形固定資産の取得による5,237百万円の支出、有形固定資産の売却による収入1,460百万円であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動により減少した資金は16,964百万円(前年同期比10.8%増)で、その主な内訳は、リース債務の返済による9,208百万円の支出及び長期借入金の返済による7,716百万円の支出であります。