四半期報告書-第172期第2四半期(令和2年4月1日-令和2年6月30日)

【提出】
2020/08/13 15:45
【資料】
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注記事項-のれんの減損テスト、連結財務諸表(IFRS)

6.のれんの減損テスト
(海外事業セグメントに係るのれん)
当社グループでは、APAC地域(アジア太平洋)および海外事業におけるAPAC地域以外の地域(EMEA地域(欧州・中東・アフリカ)およびAmericas地域(米州))ののれんに対して、原則として毎年10月1日を基準日として年次の減損テストを実施することとしております。しかしながら、新型コロナウイルス感染症の拡大による現在の経済状況の悪化を鑑み、これをのれんが減損している可能性を示す兆候が存在しているものとして、当第2四半期連結会計期間末においても減損テストを実施いたしました。また、各地域に未配分の全社資産および全社費用が含まれる海外事業セグメント全体についても、その減損の要否をあわせて確認しております。APAC地域および海外事業におけるAPAC地域以外の地域ののれんは、当第2四半期連結会計期間末において、それぞれ74,287百万円および641,851百万円、前連結会計年度末において、それぞれ68,172百万円(減損損失控除後)および680,458百万円であります。
回収可能価額は、経営陣により承認された当連結会計年度の最新見込みおよびその後4ヶ年の業績予想を基礎とする使用価値に基づき算定しております。当該見込みおよび業績予想において、新型コロナウイルス感染症の拡大による影響は、当連結会計年度が最も大きく、そこから回復基調になるという前提をおいております。また、オペレーティング・マージンについては、当連結会計年度から緩やかに改善するという前提をおいております。5年を超える期間におけるキャッシュ・フローについて設定した継続成長率、および使用価値の算定に使用した税引前の割引率は、それぞれ以下のとおりであります。
前連結会計年度(2019年12月31日)
資金生成単位グループ継続成長率割引率
APAC地域1.5%10.8%
海外事業におけるAPAC地域以外の地域1.61%~1.75%9.0%
海外事業セグメント全体1.5%~2.0%9.0%

当第2四半期連結会計期間(2020年6月30日)
資金生成単位グループ継続成長率割引率
APAC地域1.5%10.6%
海外事業におけるAPAC地域以外の地域1.61%~1.75%9.2%
海外事業セグメント全体1.5%~1.75%9.4%

いずれの資金生成単位グループについても、回収可能価額が帳簿価額を上回っていることから、当第2四半期連結会計期間においてのれんの減損損失を認識しておりません。回収可能価額が帳簿価額を上回っている割合(余裕率)、および、他のすべての変数が一定であると仮定した上で、回収可能価額を帳簿価額と等しくするのに必要となる、主要な仮定の変化(ブレイクイーブン)は、それぞれ以下のとおりであります。
資金生成単位グループ余裕率ブレイクイーブン
継続成長率割引率オペレーティング・マージン
APAC地域56%△7.4%+4.3%△5.6%
海外事業におけるAPAC地域以外の地域27%△3.1%+2.1%△4.2%
海外事業セグメント全体18%△2.1%+1.4%△2.7%