四半期報告書-第32期第2四半期(平成28年2月1日-平成28年4月30日)

【提出】
2016/06/14 15:22
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31項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1) 経営成績の分析
当第2四半期連結累計期間(平成27年11月1日~平成28年4月30日)におけるわが国経済は、雇用環境や企業収益の改善により緩やかな回復基調にあるものの、足元の円高や株安、新興国経済の減速懸念などにより設備投資や消費者マインドの一部に慎重な姿勢も見られるなど、その先行きは不透明な状況で推移しました。
このような環境のもと当社グループは、快適なクルマ社会の実現に向け、サービスの基盤となる駐車場及びモビリティネットワークの拡大を図るとともに、新サービスの導入やポイントプログラムの充実等を通じてドライバーの方々の支持を得ることに努めてまいりました。
この結果、当第2四半期連結累計期間の当社グループの売上高は936億64百万円(前年同期比8.2%増)、営業利益95億31百万円(同20.2%増)、経常利益93億8百万円(同17.4%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は60億10百万円(同22.5%増)となりました。
報告セグメントごとの業績は次のとおりであります。
「駐車場事業」
地域に密着したきめの細かな開発営業と大手法人向けコンサルティング営業により、土地オーナーとの密接な関係を構築し駐車場ドミナントの深耕を図っております。また、料金体系の変更や近隣店舗向けの駐車チケットの販売等、データ分析を通じて駐車場の特性に応じた運営施策を行っているほか、タイムズ駐車場のみならずレンタカーサービスやカーシェアリングサービスのご利用においても後払い精算ができる法人のお客様向けカードや電子マネーの導入等、決済手段の多様化対応を通じ、お客様の利便性向上に努めております。
この結果、当四半期連結累計期間末におけるタイムズ駐車場の運営件数は15,412件(前連結会計年度末比102.8%)、運営台数は523,664台(同104.8%)、月極駐車場及び管理受託駐車場を含めた総運営件数は16,800件(同102.4%)、総運営台数は633,698台(同104.0%)となり、当事業の売上高(セグメント間の内部売上高を含む)は696億88百万円(前年同期比6.3%増)、営業利益は118億31百万円(同10.2%増)となりました。
「モビリティ事業」
会員数が61万人を超えた(前連結会計年度末は549,058人)カーシェアリングサービスにおいては、タイムズ駐車場以外の駅・空港など交通結節点への車両配備を進めており、法人会員様のご利用が増加し、平日の稼働が伸長しております。また、レンタカーサービスにおいては、店舗にてカーシェアリング会員カードをかざすことでレンタカー貸出が可能になる簡易貸出サービス「ピッとGo」を法人会員様にも拡大するなど、当社グループのサービスをより身近にご利用頂くための環境整備を進めております。
この結果、モビリティ事業全体の当四半期連結累計期間末の車両台数は前連結会計年度末比104.9%の40,947台(うち、カーシェアリングサービスの車両台数は14,917台)となり、当事業の売上高(セグメント間の内部売上高を含む)は240億46百万円(前年同期比14.0%増)、営業利益は14億34百万円(前年同期比135.0%増)となりました。
(2) 財政状態の分析
当第2四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末比44百万円増加して1,455億6百万円となりました。主な増減と致しましては、増加で前払費用等を含む流動資産のその他が9億74百万円、機械装置及び運搬具(純額)が12億57百万円、長期前払費用等を含む投資その他の資産が10億55百万円、減少で現金及び預金が42億18百万円となっております。
負債合計は、同15億12百万円増加し、810億92百万円となりました。主な増減と致しましては、増加で未払金等を含む流動負債のその他で30億73百万円、減少で長・短借入金11億6百万円、未払法人税等9億49百万円となっております。
純資産は、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上による増加60億10百万円、利益剰余金の配当による減少80億円などにより、同14億67百万円減少し、644億14百万円となりました。
(3) キャッシュ・フローの状況の分析
当第2四半期連結累計期間末における現金及び現金同等物は前連結会計年度末に比べて42億18百万円減少し、158億44百万円となりました。
当四半期連結累計期間に係る区分ごとのキャッシュ・フローの状況は以下の通りです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動により得られたキャッシュ・フローは、183億38百万円(前年同期比26億15百万円の増加)となりました。主な内訳といたしましては、減価償却費を加えた税金等調整前四半期純利益198億31百万円に対し、法人税等の支払額46億13百万円があったことなどによるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動に使用したキャッシュ・フローは、120億14百万円(前年同期比13億88百万円の支出の増加)となりました。これは主として、タイムズ駐車場の開設や営業車両の取得に伴う、有形固定資産の取得による支出87億5百万円、長期前払費用の取得による支出19億10百万円によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、105億7百万円の資金の支出(前年同期比14億91百万円の支出の増加)となりました。これは、短期借入金の純増額25億円、株式の発行による収入6億64百万円があった一方、配当金の支払額79億95百万円、長期借入金の返済36億6百万円があったことなどによるものです。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当連結会社の事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(5) 研究開発活動
特記事項はありません。