有価証券報告書-第40期(平成28年10月1日-平成29年9月30日)

【提出】
2017/12/25 9:04
【資料】
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【項目】
94項目

業績等の概要

(1)業績
当連結会計年度におけるわが国の経済は、雇用・所得情勢が堅調に推移し、個人消費の持ち直しもあり、穏やかな回復傾向にあります。しかしながら、アメリカの新政策の動向、イギリスのEU離脱問題の影響、主要新興国における経済成長の鈍化など、依然として先行きは不透明な状況が続いております。
当社グループが属する情報サービス産業におきましては、ビッグデータ、AI、及びIoTの活用に向けたIT投資の増加、オリンピック開催に向けたサイバーセキュリティ対策への投資の増加、及び金融機関や企業の底堅い需要に期待は持てますが、慢性的なIT技術者の不足などにより、依然として厳しい経営環境になっております。
このような状況の中で当社グループは「顧客密着型ソリューションの競争力を強化する」、「長期ビジョン実現に向けた確かな一歩を踏み出す」、「新たな挑戦を支える管理基盤を構築する」の3つの基本方針のもと中期経営計画の達成に努めてまいりました。又、基本方針の1つ「長期ビジョン実現に向けた確かな一歩を踏み出す」の戦略である新たなサービスの創出として、連結子会社「株式会社LOCOBEE」による、インバウンド向けコミュニケーションアプリ「LocoBee(ロコビー)」のサービスを開始しました。
これらの結果、当連結会計年度におきましては、売上高は7,398百万円となりました。又、利益につきましては、営業利益は343百万円、経常利益は383百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は206百万円となりました。
事業部門別の業績を示すと、次のとおりであります。
(ITソリューション事業)
ITソリューション事業につきましては、情報・通信・メディア、金融・証券・保険などの受注が増加したことなどにより、売上高は7,240百万円となりました。
(ITサービス事業)
ITサービス事業につきましては、連結子会社「株式会社LOCOBEE」による新規サービス開始の遅れやチケット系サービスの受注が横ばいに推移したことなどにより、売上高は158百万円となりました
(2)キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、2,716百万円となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、以下のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フローの状況)
営業活動の結果得られた資金は250百万円となりました。
この主な要因は、法人税等支払額△232百万円、賞与引当金の増減額△52百万円となったものの、税金等調整前当期純利益352百万円及び退職給付に係る負債の増減額82百万円等によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フローの状況)
投資活動の結果使用した資金は2百万円となりました。
この主な要因は、無形固定資産の取得による支出△25百万円、有形固定資産の取得による支出△9百万円となったものの、貸付金の回収による収入35百万円等及び従業員に対する貸付金の回収による収入4百万円等によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フローの状況)
財務活動の結果使用した資金は98百万円となりました。
これは、配当金の支払額△98百万円によるものです。