訂正有価証券報告書-第21期(平成25年4月1日-平成26年3月31日)

【提出】
2015/03/17 10:03
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業績等の概要

(1) 業績
当連結会計年度のわが国経済は、政府の経済政策や日銀による金融緩和による円高の是正や株価の上昇が進み、企業収益や個人消費が回復傾向となりましたが、円安による輸入物価上昇、中国などの海外経済動向、さらには消費税増税による消費減退懸念などにより先行き不透明感が存在しております。
当社グループにおきましては、「世界No.1のグローバル・オンライン・コミュニティ・カンパニー」を目指し、オンラインゲーム事業からスマートフォンアプリ事業へ事業主体の移行を進めてまいりました。
当社グループの当連結会計年度における業績の概況は以下のとおりであります。
当連結会計年度の売上高は814,280千円(前期比62.5%減)と減少いたしました。減少の主な要因としては、当社グループの主力事業であるオンラインゲーム事業の欧米子会社を前第3四半期連結累計期間をもって株式譲渡により連結から除外した影響、データマイニング事業の国内子会社を前第1四半期連結累計期間をもって株式譲渡により連結から除外した影響及びオンラインゲーム事業における主力ゲームの売上高が中国を除き全地域で減少したこと、さらにはスマートフォンアプリ事業においてゲームアプリのサービス提供が予定より遅れたことによるものであります。利益面では、売上高の減少に伴う利益の減少やスマートフォンアプリ事業におけるアプリ開発費用が先行し、人件費や事務所賃借料等のコスト削減を進めたものの営業損失は345,971千円(前期は営業損失820,547千円)、経常損失は277,615千円(前期は経常損失865,388千円)となりました。また、特別利益に新株予約権戻入益75,179千円、持分変動利益42,750千円を計上したものの、特別損失としてオンラインゲームのうち収益性が見込めないソフトウェア等の減損損失58,965千円を計上した結果、当期純損失は263,277千円(前期は当期純損失2,268,566千円)となりました。
セグメントの業績の概況は次のとおりであります。
なお、前連結会計年度に欧州子会社Gala Networks Europe Ltd.を連結子会社から除外したことにより、当連結会計年度は「欧州」セグメントはありません。また、南米子会社Gala-Net Brazil Ltd.を連結子会社から除外したことにより「米州」を「米国」に名称変更しております。
① 日本
日本セグメントでは、オンラインゲーム事業において、経営効率化を目的に㈱ガーラジャパンのパブリッシングサービス主体をGala Lab Corp.(韓国)に移管し、オンラインゲーム運営の一部業務をGala Lab Corp.から受託するビジネス構造に変更し、㈱ガーラジャパンは大幅に規模縮小化を図りました。
スマートフォンアプリ事業では、㈱ガーラポケットが提供する「Supermagical」(スーパーマジカル)のiOS版は収益貢献には至りませんでした。同社では、国内ゲームアプリの海外展開サポート、外国人の“オタク”向けソーシャルアプリ及び外国人向けの日本ゲームアドネットワーク等の新規ビジネスの準備を進めてまいりました。
なお、前第1四半期連結累計期間をもってデータマイニング事業会社㈱ガーラバズを株式譲渡により連結から除外しているため、当連結会計年度の日本セグメントにおける主な売上高は連結子会社㈱ガーラウェブのその他事業(ホームページ制作・保守、コミュニティ関連サービス)となりました。
日本における当社及び連結子会社による売上高は183,597千円(内部取引を含む)と前期比67.1%の大幅な減収となりました。セグメント損失は314,737千円(内部取引を含む。前連結会計年度は348,106千円の損失)となりました。
② 米国
米国セグメントでは、スマートフォンアプリ事業会社Gala Innovative Inc.においてスマートフォン向けのゲーム開発に向けて準備を進めておりましたが、第1四半期連結会計期間において事業資金不足や人材確保が困難になるなど経営状況が悪化し、事業継続が難しくなったことから、第2四半期会計期間に事業活動を休止いたしました。
米国セグメント損失は39,669千円(内部取引を含む。前連結会計年度は245,008千円の損失)となりました。
なお、米国子会社における事業再開は当面予定しておりません。
③ 韓国
韓国セグメントでは、Gala Lab Corp.のオンラインゲーム事業で、各地域における主力ゲームの売上高は減少傾向にあるものの、日本向けのオンラインゲームパブリッシングが移管されたことにより、第1四半期会計累計期間から日本向けの売上高が増加要因となり、売上高は693,189千円(内部取引を含む)と前期比で81,615千円(13.3%)の増収となり、セグメント利益が27,484千円(内部取引を含む。前連結会計年度は129,732千円の損失)となりました。
なお、Gala Lab Corp.において、スマートフォンアプリ事業でゲームアプリ「Dungeons & Golf」(ダンジョンズ&ゴルフ)のiOS英語版のサービス提供を第3四半期連結会計期間に開始し、Android英語版のサービス提供を第4四半期連結会計期間に開始いたしました。また、第4四半期連結会計期間にAndroid日本語版でのサービス提供(サービス提供会社はAppBankGames㈱)を開始いたしました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末に比べて57,252千円増加し、当連結会計年度末には373,208千円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(イ)営業活動によるキャッシュ・フロー
営業活動の結果、使用した資金は429,257千円(前期は261,078千円の資金使用)となりました。
収入の主な内訳は売上債権の減少64,311千円、減損損失58,965千円、減価償却費15,128千円及び株式報酬費用12,831千円であり、支出の主な内訳は税金等調整前当期純損失218,911千円、新株予約権戻入益75,179千円、法人税等の支払58,511千円及び持分変動利益42,750千円であります。
(ロ)投資活動によるキャッシュ・フロー
投資活動の結果、獲得した資金は32,514千円(前期は376,711千円の資金獲得)となりました。
これは主に定期預金の払戻による収入によるものであります。
(ハ)財務活動によるキャッシュ・フロー
財務活動の結果、獲得した資金は450,338千円(前期は218,256千円の資金使用)となりました。
これは主に株式の発行による収入によるものであります。