有価証券報告書-第23期(平成27年4月1日-平成28年3月31日)

【提出】
2016/06/27 13:02
【資料】
PDFをみる
【項目】
115項目

業績等の概要

(1) 業績
当連結会計年度におけるわが国経済は、政府の経済政策や日銀の金融緩和を背景に、景気は緩やかな回復基調にありましたが、個人消費の伸び悩みなどを要因として先行きは不透明な状況が続いております。
当社グループにおきましては、「世界No.1のグローバル・オンライン・コミュニティ・カンパニー」を目指し、オンラインゲーム事業からスマートフォンアプリ事業へ事業主体の移行を進めてまいりました。
当社グループの当連結会計年度における業績の概況は以下のとおりであります。
当連結会計年度における業績の概況は、連結売上高464,175千円(前期比32.2%減)となり、大幅な減収となりました。
これは、スマートフォンアプリ事業において第1四半期連結会計期間に、スマートフォンゲームアプリ「Flyff All Stars(フリフオールスターズ)」日本語版のダウンロード配信開始により、売上高が一時的に増加したものの、オンラインゲーム事業のアイテム販売やロイヤリティ収入が全地域で減少傾向が継続したため、売上高が減少したことによります。
また、スマートフォンゲームアプリ「Arcane(アーケイン)」の日本語版及び英語版のライセンスを平成27年10月15日に取得、欧州版のライセンスを平成28年2月22日に取得し、平成28年5月18日に英語版(Android)をオーストラリア及びニュージーランドにて、平成28年5月25日に英語版(Android)を米国、カナダ及びその他英語圏にてダウンロード配信を開始いたしました。さらに、PCオンラインゲーム「Rapplez(ラペルズ)」を題材にしたスマートフォンゲームアプリの開発に着手しております。
なお、株式会社ガーラウェブの全株式を平成27年4月23日にトライベック・ストラテジー株式会社に譲渡したことにより、第1四半期連結会計期間から連結の範囲から除外し、その他事業の売上高も減少いたしました。
また、販売費及び一般管理費につきましては、「Flyff All Stars(フリフオールスターズ)」日本語版のダウンロード配信開始に伴い、TVCMやWEBプロモーション、オフラインイベント開催等のマーケティング活動の費用を計上したことにより、営業損失426,822千円(前期営業損失288,596千円)、経常損失447,266千円(前期経常損失259,541千円)親会社株主に帰属する当期純損失470,952千円(前期親会社株主に帰属する当期純損失271,820千円)となりました。
セグメントの業績の概況は次のとおりであります。
① 日本
日本セグメントでは、国内子会社㈱ガーラジャパンが平成27年6月から「Flyff All Stars(フリフオールスターズ)」日本語版のダウンロード配信を開始し、平成27年6月に英語版を含む全世界で100万ダウンロードを達成し、日本語版は平成27年6月18日に50万ダウンロードを達成いたしました。第1四半期連結会計期間において、「Flyff All Stars(フリフオールスターズ)」日本語版の売上高はダウンロード配信開始後の初月であることもあり概ね順調に推移したものの、第2四半期連結会計期間以降はダウンロード数や売上高が減少し低調な推移となりました。
また、前連結会計年度において日本セグメントの主要子会社でありました㈱ガーラウェブの全株式を平成27年4月23日にトライベック・ストラテジー株式会社に譲渡したことにより、第1四半期連結会計期間から連結から除外したため、㈱ガーラウェブのその他事業売上高の計上がなくなりました。
さらに、当社が保有するゲームキャラクターに関する知的財産権により、「Flyff All Stars(フリフオールスターズ)」のロイヤリティ収入が一時的に増加したものの、第2四半期連結会計期間以降のスマートフォンゲームアプリの売上高減少により、日本セグメントの売上高(内部取引を含む)は減少いたしました。
また、「Flyff All Stars(フリフオールスターズ)」日本語版のダウンロード配信開始に伴い、AKB48を起用したTVCM放映や、WEBプロモーション、イベント開催等のマーケティング活動により、当該ゲームの認知度を向上させることを中心にプロモーションを積極的に展開した結果、前連結会計年度比で大幅増のマーケティング費用を計上したことにより、販売費及び一般管理費が増加いたしました。
なお、平成27年10月15日に韓国のPlayWorks Corporationが開発したリアルタイム本格的MMORPGスマートフォンゲームアプリ「Arcane(アーケイン)」の英語版及び日本語版のライセンスを当社が取得し、平成28年2月22日に欧州におけるライセンスも取得し、英語版(Android)につきましては、平成28年5月よりダウンロード配信を開始しております。
これらの結果、日本セグメントにおける売上高は89,641千円(内部取引を含む)と前連結会計年度比で95,287千円(51.5%)の減収となり、セグメント損失が302,458千円(内部取引を含む。前連結会計年度は169,913千円の損失)となりました。
② 韓国
韓国セグメントでは、Gala Lab Corp.のオンラインゲーム事業で主力ゲームの「Flyff Online(フリフオンライン)」及び「Rappelz(ラペルズ)」において、ユーザーへのアイテム販売減少によるロイヤリティの減収やライセンス期間終了によるライセンスフィーの減収等から大幅に売上高が減少いたしました。
スマートフォンアプリ事業では、「Flyff All Stars(フリフオールスターズ)」日本語版のダウンロード配信開始に伴い、ロイヤリティ収入(内部取引)が増加いたしましたが、第2四半期連結会計期間以降は減収となりました。
これらの結果、韓国セグメントの売上高は447,182千円(内部取引を含む)と前連結会計年度比で141,082千円(24.0%)の減収となり、セグメント損失が127,198千円(内部取引を含む。前連結会計年度は127,161千円の損失)となりました。
なお、「Flyff All Stars(フリフオールスターズ)」ベトナム語版のダウンロード配信は、2016年3月16日に開始いたしました。
Gala Mix Inc.は「Arcane(アーケイン)」英語版の運営管理業務を行っております。
また、Gala Connect Inc.は事業準備中であります。
(2) キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末に比べて73,714千円減少し、当連結会計年度末には305,764千円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(イ)営業活動によるキャッシュ・フロー
営業活動の結果、使用した資金は1,155,296千円(前期は343,256千円の資金使用)となりました。
支出の主な内訳は税金等調整前当期純損失477,013千円、売上債権の増加43,350千円、前払費用の増加575,321千円、法人税等の支払額8,016千円であります。
(ロ)投資活動によるキャッシュ・フロー
投資活動の結果、使用した資金は167,066千円(前期は22,001千円の資金獲得)となりました。
収入の主な内訳は定期預金の払戻による収入400,000千円であり、支出の主な内訳は定期預金の預入による支出500,000千円、無形固定資産の取得による支出71,551千円であります。
(ハ)財務活動によるキャッシュ・フロー
財務活動の結果、獲得した資金は1,255,202千円(前期は326,270千円の資金獲得)となりました。
収入の主な内訳は株式の発行による収入1,047,222千円、短期借入金の増加額148,561千円、非支配株主からの払込による収入46,800千円であります。