訂正有価証券報告書-第30期(平成28年4月1日-平成29年3月31日)

【提出】
2017/08/10 15:37
【資料】
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【項目】
94項目

業績等の概要

(1) 業績
当連結会計年度におけるわが国経済は、消費増税再延期や雇用の改善などから、ゆるやかな景気の持ち直しが期待される反面、英国のEU離脱問題や米国新政権の動向などにより、為替、株式市場への不確実性が高まるなど、景気の先行きへの不透明感が強まりました。
当社グループの属するフリーペーパー・フリーマガジン市場は、媒体及びターゲットの多様化が進んでおりますが、紙媒体だけでなくインターネット広告との価格競争が恒常化しております。また、実質所得の伸び悩みや先行き不安に伴い依然として消費者の生活防衛意識が高いこともあり、厳しい経営環境が続いております。
このような経営環境の中、当社は売上計画達成に向け、家庭ポスティング型フリーペーパーの媒体力の充実、新聞購読者減少に伴う折込チラシサービスの収益拡大、求人倍率の高位安定とパートアルバイト領域の恒常的な人手不足に対応するための求人広告事業の拡大等に取り組んでまいりました。求人広告事業については一定の成果は図れたものの、競合他社との低価格競争及び他業種との顧客獲得競争の激化等の影響が想定以上に大きく、当連結会計年度における売上高は6,997,713千円(前年同期比7.2%減)となりました。利益面につきましては、営業損失311,302千円(前年同期は175,827千円の損失)、経常損失338,870千円(前年同期は179,062千円の損失)、親会社株主に帰属する当期純損失561,149千円(前年同期は45,765千円の利益)となりました。
なお、当社は、平成29年3月30日開催の当社臨時株主総会において、RIZAPグループ株式会社を引受先とする第三者割当増資に関連する議案及び発行可能株式総数の変更に関する定款の一部変更に係る議案が承認され、今後の成長戦略に向けた資金調達を実施すると共に、RIZAPグループ株式会社の連結子会社となっております。
フリーペーパー事業の収益改善はもとより、弊社のWEB事業として「スタンプ機能」「くじ機能」「プッシュ通知機能」を持ったスマホアプリ「ぱどにゃんこCHECK」が、20万ダウンロードを超えており、既存のアプリに地元イベント情報のコンテンツ収集などを追加、情報を充実させていくことにより、地元情報でローカルNo1メディアを構築していくことで、利益の増加を図ってまいります。
(2) キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ742,142千円増加し当連結会計年度末には、2,196,893千円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれぞれの要因は下記のとおりであります。
(イ)営業活動によるキャッシュ・フロー
営業活動の結果減少した資金は283,392千円(前連結会計年度は185,445千円の資金減)となりました。
資金減少の主な内訳は税金等調整前当期純損失534,238千円が減損損失220,601千円を上回ったためであります。
(ロ)投資活動によるキャッシュ・フロー
投資活動の結果増加した資金は210,331千円(前連結会計年度は444,575千円の資金増)となりました。
資金増加の主な内訳は、有価証券の売却及び償還による収入218,984千円であります。
(ハ)財務活動によるキャッシュ・フロー
財務活動の結果増加した資金は817,337千円(前連結会計年度は113,107千円の資金減)となりました。
資金増加の主な内訳は、株式の発行による収入996,469千円によるものであります。