このような社会環境の中、当社グループにおいては、前期に引き続き自動車販売事業者、自動車関連金融事業者など、お客様における業務のDX化の一助となるべく、大規模法人向けSaaS提供企業として新機能追加や新商品開発の推進に取り組みました。当社の重要な顧客グループである新車販売事業者においては、「新車の長納期化」時に受注したバックオーダーを引き続き消化している過程にあり、また人気車種に関しては引き続き年単位の納期の状態や受注停止状態となっています。新車販売台数の回復は「長納期化」以前の通常販売活動に戻ることを意味せず、販売促進ツールとなる当社商品の新規導入については期首想定よりも厳しいものとなりました。先行して原価をかけ、自動車販売事業者の要望に対応する商品を開発していますが、こちらも期首想定より収益化に時間が掛かっている状況です。
この結果、当期における当社グループの売上高は、856,782千円(前年同期比2.3%増)となりました。引き続きリカーリングの性質による売上が大半であり、ストック型売上として、フロー型ビジネスと比較し安定的に推移するものです。営業利益は、293,545千円(前年同期比7.8%増)となりました。前年第1四半期においてMA関連費用や受注残に係る顧客関連資産償却費を計上していることが増加要因となっています。経常利益は320,195千円(前年同期比7.0%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は183,819千円(前年同期比2.4%増)となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
2023/11/10 13:35