四半期報告書-第16期第3四半期(平成27年12月1日-平成28年2月29日)

【提出】
2016/04/12 10:42
【資料】
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【項目】
21項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1)業績の状況
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、政府、日本銀行による各種政策を背景に企業収益や雇用情勢などに改善がみられ、緩やかな回復基調といわれながらも、資源価格や為替の変動、新興国経済の減速等がみられ、景気の先行きに不透明感が見られる状況となっております。
わが国のオンラインゲーム市場においては、前連結会計年度より引続きユーザー数は伸びているものの、提供タイトルの増加・ソーシャルゲーム市場の拡大から事業環境が大きく変化を遂げております。
このような事業環境のもと、当社グループは当第3四半期連結累計期間におきましても、引き続き国際競争力のあるゲームの開発を続け、海外各国の運営会社との協力関係を深めながら安定的に成長させるとともに、日本国内はもとより海外各国での自社運営サービスの事業領域の拡充を図ってまいりました。
この結果、当第3四半期連結累計期間においては、ロイヤリティ等売上高122百万円(前年同期比38.1%増)、自社運営売上高は1,120百万円(前年同期比8.5%増)、売上高合計で1,243百万円(前年同期比10.8%増)となりました。利益面につきましては、営業損失274百万円(前年同期は営業損失35百万円)、経常損失350百万円(前年同期は経常損失19百万円)、税金等調整前四半期純損失330百万円(前年同期は税金等調整前四半期純損失19百万円)となりました。
海外からのロイヤリティ等収入に係る外国税額について控除しきれない金額が発生し、法人税等を17百万円(前年同期比20.6%減)計上し、最終的には親会社株主に帰属する四半期純損失348百万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純損失41百万円)となりました。
当社グループはオンラインゲーム事業の単一セグメントであるため、セグメント情報ごとの記載をしておりません。
(2)資産、負債及び純資産の状況
当第3四半期連結会計期間末における資産合計は、前連結会計年度末に比べ283百万円減少し、1,836百万円となりました。これは主に、売掛金122百万円、ソフトウェア56百万円、投資有価証券19百万円及びソフトウェア仮勘定18百万円の増加があった一方で、現金及び預金477百万円の減少が生じたことによるものであります。
当第3四半期連結会計期間末における負債合計は、前連結会計年度末に比べ56百万円減少し、460百万円となりました。これは主に、預り金49百万円、長期借入金31百万円の減少によるものであります。
当第3四半期連結会計期間末における純資産合計は、前連結会計年度末に比べ226百万円減少し、1,376百万円となりました。これは主に、資本金及び資本剰余金がそれぞれ63百万円の増加がある一方で、利益剰余金348百万円の減少によるものであります。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間における研究開発活動の金額は159百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(5)中長期的な会社の経営戦略
企業が持続的に成長し、その企業価値を高めていく為には、「収益性」「成長性」「安定性」の3つの要素をバランスよく追及することが大切でありますが、当社グループは未だ小規模のベンチャー企業でありますので、当面は経営の安定性を確保しながら企業規模を拡大成長させていくことが重要であると考えております。
そのための方策として、当社グループの強みである開発力を生かしオンラインゲーム及びスマートフォンやタブレット端末向けゲーム関連製品の開発を着実に実行してまいります。また、すでに進出済みの韓国、中国、台湾、香港、タイ、インドネシア、シンガポール、マレーシア、フィリピン、ベトナム、ブラジル、オランダ等以外の国々へ、当社グループ及び当社グループの開発ゲームの認知度を高めるべく自社運営サービス及びライセンス供与を進め各国の運営会社との連携を緊密にしながらサービスタイトルがヒットするよう努めてまいります。