有価証券報告書-第38期(令和3年4月1日-令和4年3月31日)
文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。
当社グループは、決算期間が2ヶ月と短かった創業の年を除いた2期目以降、年平均成長率が15%と創業以来右肩上がりで、安定的に高成長を達成してまいりました。
技術的にはメインフレーム時代からクライアントサーバー時代へ、そしてWebコンピューティング時代からクラウドコンピューティング時代、そしてさらなる現在のDX時代へと変わっていく中で、高い成長率を示すクラウド、ビッグデータ/AI、RPAなどの新しいデジタル技術を成長領域と捉え、いち早く取り組むことで成長し続けてまいりました。
当社グループが事業を展開するDX市場は、企業のDXに対する注目度の高まりに伴って急速に成長しており、今後もこの成長傾向は持続すると予測しております。
企業は多様な働き方と新たなビジネスモデルの創出を目指していくものと考えており、これらの実現のためには、クラウドプラットフォームなどのデジタル技術の活用は今や不可欠となっております。ペーパレスの促進や社内システムのクラウド化、企業が競争力を向上させるためのデータの分析・活用などの需要は、さらなる成長が期待されております。一方で、システム開発の手法も変化し、コードをなるべく書かないローコード開発や短い期間で開発を行うアジャイル開発などが求められ、これらを実現するためのプラットフォームやツールベースのシステム開発のニーズはますます高まると考えております。
このような環境の中で、当社は更なる成長を実現するための新たな中期経営計画(2023年3月期~2025年3月期)を策定し、持続的な成長と高付加価値経営に向けての目標を設定いたしました。売上高は年平均成長率15%以上の持続的な成長を目指し、営業利益率は16%以上を確保する高成長・高収益経営を目指してまいります。
その実現のためにも、お客様のDXを支援していくだけでなく当社自身も変革していく「コムチュア・トランスフォーメーション(CX)」を掲げ、グローバルなプラットフォームベンダーやツールベンダーとの連携を軸として、次のステージに向けた更なる成長を目指してまいります。
この取り組みを進めていくうえで、当社グループが抱える主要な課題は、①新分野へのイノベーション、②人材の育成と補強、③高付加価値化への継続的な取組みの3点と認識しております。
① 新分野へのイノベーション
当社グループは、これからもITの大きな変化の節目をしっかり捉え、技術革新にスピーディに対応し、絶え間ないイノベーションを続けることで、更なる成長を図ってまいります。自由な研究開発ができる環境を整え、引き続き拡大が見込まれるDX領域を核とした最先端技術領域に、他社に先駆け積極的にシフトしてまいります。
更に、高い成長が見込まれる市場環境を背景として常に受注予算の3倍の案件総量を確保することで、良質な案件を受注し収益力を向上させてまいります。
② 人材の育成と補強
人材は当社グループにとっての源泉であり、付加価値の高いサービスを提供するための最も重要な経営資源であります。お客様のDXを推進していくために、プロジェクトマネージャーやベンダー資格の取得などによる次世代を担う高スキル人材の育成に加え、新卒採用や中途採用によるコアとなる適性の高い人材の積極的な採用、自発的な学習環境を整えることで、若手社員を中心に実践的なスキルアップを図ってまいります。
③ 高付加価値化の継続的実施
当社グループでは、高付加価値化を事業戦略の一丁目一番地と考え、具体的な指標として一人当たり売上高の毎年7%以上アップを目指し、企業として成長し続けるために、次の施策をグループ一丸となって推進してまいります。
(a)提案力強化
| ● | コンサルティングやシステム設計等の上流工程から入り、開発から保守・運用までのトータルサービスを提供する、より付加価値の高い提案の実施 |
| ● | 得意技としてのソリューションやサービスメニューを複合的に組み合わせることによる幅広い顧客への提案 |
(b)技術力強化
| ● | 価格競争力のあるベンダー資格取得者(クラウド・デジタル・データアナリスト関連等)の拡充 |
| ● | クラウド、ビッグデータ/AI、RPA、ローコードプラットフォームなどのDX領域での新技術の習得と活用 |
(c)営業力強化
| ● | お客様の満足度向上策の着実な実施や密着度を高める活動による、既存のお客様の深掘や横展開活動の実施 |
| ● | ソリューションメニュー化やテンプレート化による、ホームページやセミナーを活用した新規のお客様の開拓の促進 |
以上の活動を通して、当社グループは更なる高付加価値化と継続的な成長を推進してまいります。
(中長期的な会社の経営戦略)
今後、DXが社会の変革をますます加速させ豊かな社会の実現が見込まれる中で、当社グループが更なる高付加価値経営を持続していくためには、様々なステークホルダーの皆様と連携しながら、ともに繁栄し続ける企業であることが重要であると考えております。
その実現に向け、経営理念「お客様には"感動"を、社員には"夢"を」をベースにサステナビリティへの取組みや10年後の姿を明確にし、新たな中期経営計画を策定いたしました。
お客様のDX推進と課題解決を通じて高付加価値サービスを提供するとともに、社員が働きやすい環境の整備など「超一流企業」としての基盤づくりを進め、これまで以上に成長スピードを加速してまいります。そのうえで、10年後に「売上高1,000億円企業」に挑戦いたします。
その実現に向け、3つの事業戦略を柱とし、それを支える経営基盤の強化と積極的な投資に取り組むことで、更なる高付加価値経営と持続的な成長を目指してまいります。
経営理念
「お客様には"感動"を 社員には"夢"を」
サスティナビリティ方針
「わたしたちはお客様のDXを推進することで、経済・社会課題の解決と社会価値の最大化に貢献してまいります。」
事業戦略
| ベンダー(グローバルプラットフォームベンダー)連携 | ・ | 提案フェーズからの連携による営業プロセスの強化により、案件総量を拡大します。 |
| ・ | プラットフォームベースにした資格者の育成やソリューションメニューの開発により、技術力やサービス品質力を向上させます。 | |
| 提案力強化 | ・ | 「お客様のささやきをカタチにする」ためのチームでの提案活動の徹底により、お客様満足度を向上させます。 |
| ・ | 提案フレームワークを活用した提案プロセスの標準化により、お客様に提供するサービスの付加価値を高めます。 | |
| 人材リソース拡大 | ・ | SPI(※)を活用した優秀人材の採用とグループ会社であるエディフィストラーニング社の教育ノウハウのグループ展開により、高スキル人材の採用と育成を加速させます。 |
| ・ | DX領域において、社員リソースに加えビジネスパートナー社のエンジニアリソースの確保と育成により、営業機会損失の防止に努めます。 | |
| ※ | SPI:読解力・論理力・データを根拠とした判断力などを測定する適性検査 |
経営基盤の強化
・働き方改革
リモートワークの推進や業務環境の改善による生産性の向上。
・知の蓄積
フレームワーク化やソリューションメニュー化による組織全体のレベルの底上げ。
・業務プロセス改革
プロジェクト管理強化による不採算案件の撲滅とプロセスの遵守による内部統制の強化。
投資戦略
・M&A
DX領域における事業拡大に向けた資本効率重視の投資。
・人材投資
持続的な成長に向けた優秀な人材の採用・育成と社員満足度につながる報酬レベルの向上。
・事業・経営革新
更なる高付加価値化に向けたソリューションメニュー開発や業務プロセスの革新。