半期報告書-第7期(平成26年4月1日-平成26年9月30日)

【提出】
2014/12/22 13:04
【資料】
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【項目】
103項目

対処すべき課題

当行グループにおける、具体的な対処すべき課題といたしましては、以下のとおりであります。
<第3次中期経営計画の策定・推進>○第3次中期経営計画の位置づけと考え方
当行は、投融資一体型の金融サービスを提供するオンリーワンの金融機関として、多様なステークホルダーの皆様からの期待・信頼に応えることを目指しており、「課題先進国」日本の持続的な成長に貢献するために、①「良質なリスクマネーの供給」と②「独自のナレッジの創造・提供」を通じて、多様な金融プレーヤーと共に円滑な市場を形成するとともに、新たな事業フロンティアの開拓や少子・高齢化に対応したまちづくり等、日本の課題を長期的な視点でとらえ、その解決に向け着実に取り組んで参ります。
その実施プロセスとして、長期的視点に立った良質なリスクマネーの供給とナレッジの提供により当行に期待される役割を果たし、日本の持続的な成長と株式会社としての中長期的な成長を実現するため、上記取り組みの第一歩として、第2次中期経営計画における取り組み等を踏まえ、平成26年度から平成28年度を対象とする第3次中期経営計画を策定しております。当計画において定めた目標を実現すべく、「主要な取り組み」を粘り強く進めて参ります。
○第3次中期経営計画の基本方針
当行は、平成26年度から始まる第3次中期経営計画の3年間において、長期的な少子・高齢化等の我が国が抱える構造問題を踏まえ、①産業の競争力強化や新たな事業フロンティアの開拓を通じた成長への貢献、②インフラ老朽化への対応やエネルギー供給態勢の再構築支援等インフラ・エネルギー分野への戦略的対応、③地域の方々とともに取り組む地域に応じた活性化及び④震災復興への貢献をはじめ、自然災害や国際的な経済混乱の伝播等危機に対するセーフティネットとしての役割の発揮に努めることで、「課題先進国」日本の持続的成長力の強化に貢献致します。
○主要な取り組み及び取り組みを通じて発揮する機能
主要な取り組みとして、以下の4つを挙げております。
(1)成長への貢献
・ 我が国産業の国際競争力強化に向けて、新たな事業創造や事業再編・M&A、グローバル化への対応を支援致します。また、環境、ヘルスケア、女性活躍の場創造等の成長分野支援に取り組みます。
(2)インフラ・エネルギー
・ 安全な交通ネットワーク等の整備・街づくり等に加えて、老朽化した公共インフラの更新に取り組みます。また、エネルギー供給態勢の再構築支援等に対応して参ります。
(3)地域に応じた活性化
・ 地域のお客様、投資家及び一般の金融機関とともに、地域の特性に応じた活性化に取り組みます。
(4)セーフティネットの強化
・ 危機発生時には、危機対応業務や自主的な取り組みを迅速かつ円滑に実施致します。
また、上記の主要な取り組みを通じて、以下の3つの機能を発揮します。
(1)リスクシェアファイナンス
・ 一般の金融機関や企業等とともに、協調投融資等を通じて適切なリスクシェアを推進致します。
(2)市場活性化ファイナンス
・ 地域金融機関や年金基金等の機関投資家の皆様とともに、シンジケートローン・アセットマネジメント等を通じ、その資金運用の機会を分かちあい、新たな資金循環を創造致します。
(3)ナレッジバンク
・ 中立的なネットワークを活かして、新しいビジネスの「場」の創造等による触媒機能を発揮致します。
<危機対応業務等への取り組み(震災対応等)>当行が指定金融機関として行っております危機対応業務については、当行が企業理念として掲げるパブリックマインド等にも合致しており、今後とも着実に取り組むべきものと考えております。特に、我が国の産業・社会インフラ・地域に未曾有の被害をもたらした「東日本大震災」に関しましては、過去の震災対応等における経験や産業界・政府部門とのネットワークを活かし、今後も復興に向けた危機対応業務等を適切に遂行して参ります。
危機対応業務につきましては、「第一部 企業情報」「第2 事業の状況」「1.業績等の概要」<危機対応業務について>をご参照ください。