有価証券報告書-第12期(2023/03/01-2024/02/29)

(3) リスク管理・モニタリング
当社は、人的資本経営に関する様々なリスクを把握するため、主要なリスクの状況について定期的にモニタリング、評価・分析を行い、必要な指示、監督を行うとともに、その内容を定期的に取締役会に報告する体制を整えております。
モニタリングの仕組みの一つとして、2015年以降、自社商材でもある従業員満足度(ES)調査(現在の「tenpoketチームアンケート」(注1))を定期的に行い、組織課題を定点観測するとともに、その他の指標(該当者ヒアリングや労務情報等)も合わせて、課題抽出・改善のプロセスを繰り返してきました。
2023年6月に実施をしたチームアンケート結果(正社員データ、個票より一部抜粋)はこちらです。

(注1)tenpoket チームアンケートとは、従業員エンゲージメントに影響を及ぼす要素を36項目の設問に組み込み、「上司(リーダーシップ)」「所属組織の環境」「スタッフ自身」の3区分にてチーム力を総合的に診断し、改善テーマを明確化する当社サービスです。国内最大級の研究機関である、国立研究開発法人産業技術総合研究所との共同研究にて開発いたしました。
この中でも特に「上司(リーダーシップ)」区分は、組織や所属スタッフに与える影響力が大きい事が研究成果で分かっており、当社では、リーダーやマネージャーが自身のリーダーシップやマネジメントを振り返るツールとして活用をしています。

※全社(正社員スタッフ)のtenpoket チームアンケート推移

全社の結果とあわせて、職種別や職務領域別の結果を確認することで、その時々の組織の課題を明らかにし、改善を進めてまいりました。
MSRの調査件数が急増し、多様な業種で調査の導入が進んだ2015年頃には、MSR運用チームのES低下が課題となりましたが、処遇改善やマネジメントの強化(部門方針の共有機会、定期的な1on1による成長支援)を推進する事でこれを解消してまいりました。
2018~2019年頃にはサービスラインナップの増加により、コンサルタントスタッフの業務負荷増が顕著な課題となりましたが、間接部門(専門職、サポートスタッフ)の増強や業務フローの整理により、コンサルタントスタッフ業務負荷の軽減を推進してまいりました。
2020~2022年頃には、中堅層の離職が重なり、離職率が一時的に7.6%まで上昇するに至りました。
事業方針や戦略方針の共有など全社コミュニケーションの方法や機会の見直し、採用強化による増員に加えて、ミドルマネージャーの抜擢や育成支援を重ねる事で、直近の離職率は4.2%に落ち着いています。