有価証券報告書-第8期(平成28年4月1日-平成29年3月31日)

【提出】
2017/06/27 15:37
【資料】
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【項目】
107項目

業績等の概要

(1) 業績
当連結会計年度におけるわが国経済は、企業収益や雇用環境の改善が進み、回復基調は継続しているものの、新興国経済の景気減速懸念に加え、英国のEU離脱問題や米国新政権の諸政策の不確実性などの影響もあり、先行きは不透明な状況での推移となりました。個人消費については、消費者の節約志向は依然として根強く、回復の動きは緩やかなものとなりました。
当住宅関連業界におきましては、住宅ローン金利が低位安定していることや相続税対策の一環として貸家需要が好調に推移したことなどにより、新設住宅着工戸数は堅調な推移となりましたが、足元では住宅向けの資金需要に頭打ち感が出始めるなど、先行きに不安が残る中での推移となりました。
このような環境の中で当社グループは、メイン事業である住宅資材販売事業において、市場ニーズの高い環境配慮商品の拡販や、非住宅分野の木造建築への取組みの拡大、広域に事業展開するビルダーやリフォーム・リノベーション業者への営業活動の強化に努めました。また、流通機能の付加価値の強化として工務店支援体制の充実を図るほか、売上総利益率の更なる改善に努め収益構造の変革に取組みました。その他、当連結会計年度におけるトピックスとしては、当社グループの住宅請負事業を担うジューテックホーム株式会社のメインブランドである「ウェルダンノーブルハウス」が、省エネルギー性能の優れた住宅に対して表彰が行われる「ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー」を3年連続で受賞したほか、グループ全体の経営効率化や営業力強化を図るため、平成28年4月1日付で静岡一帯を営業エリアとしていた静岡ベニヤ株式会社を株式会社ジューテックに統合いたしました。
以上の結果、当連結会計年度における売上高は、154,938百万円(前期比0.5%増)、営業利益が1,183百万円(前期比8.4%増)、経常利益が1,769百万円(前期比5.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益が1,047百万円(前期比7.0%増)となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末から5,079百万円減少の7,777百万円となりました。
(イ) 営業活動によるキャッシュ・フロー
営業活動の結果、資金は5,347百万円の減少(前連結会計年度は2,399百万円の増加)となりました。これは主として、税金等調整前当期純利益が1,600百万円あったほか、債権流動化を取り止めた影響で売上債権が7,984百万円増加したことによるものであります。
(ロ) 投資活動によるキャッシュ・フロー
投資活動の結果、資金は307百万円の増加(前連結会計年度は384百万円の増加)となりました。これは主として、有形固定資産の売却による収入が265百万円あったことによるものであります。
(ハ) 財務活動によるキャッシュ・フロー
財務活動の結果、資金は39百万円の減少(前連結会計年度は1,133百万円の減少)となりました。これは主として、長期借入れによる収入が1,500百万円あった一方で、長期借入金の返済による支出が1,326百万円あったことによるものであります。