有価証券報告書-第12期(平成29年1月1日-平成29年12月31日)

【提出】
2018/03/27 13:38
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【項目】
96項目

業績等の概要

(1)業績
当社グループが事業を展開するインターネット業界は、スマートデバイスの普及拡大を背景に、引き続きインターネット利用が増加傾向にあります。
このような事業環境の中、当社グループでは、求人情報メディアを始めとする複数のインターネットメディアを運営しております。
当連結会計年度は、転職クチコミサイト「転職会議」を始めとした複数のメディアが順調に規模を拡大し、増収となりました。また、「マッハバイト(「ジョブセンス」より名称変更)」や「転職ナビ(「ジョブセンスリンク」より名称変更)」のサイト名変更を含むリニューアルを行うなど、メディアの価値向上に注力いたしました。併せて、アジア航測株式会社との共同開発による不動産営業ツール「IESHIL CONNECT」の提供開始、スターツコーポレーション株式会社及び株式会社Wizとの間でそれぞれ合弁会社の設立を決議する等、他社連携が進展いたしました。一方、営業利益は、広告投下の増加、新規人員の採用等により、減益となりました。
以上の結果、当連結会計年度の売上高は6,350,770千円(前期比18.3%増)、経常利益は457,217千円(前期比20.4%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は306,853千円(前期比980.5%増)となりました。
各事業の業績は、次のとおりであります。
① 求人情報メディア事業
求人情報メディア事業におきましては、成功報酬型ビジネスモデルを活用したアルバイト求人サイト「マッハバイト」、正社員転職サイト「転職ナビ」、転職クチコミサイト「転職会議」、新卒就活サービス「就活会議」等を分類しております。
当連結会計年度は、「マッハバイト」は平成29年9月、「転職ナビ」は平成29年6月にそれぞれサービス名称の変更及びサイトのリニューアルを行いました。「マッハバイト」では、サイトのリニューアル及びユーザー体験の向上を優先したことや、一部低単価案件の影響等により、売上高は横ばいとなりました。「転職会議」は、事業法人向け採用支援サービスを始めとするマネタイズの強化、「就活会議」は、平成30年卒就活生の登録が順調に進んだこと等により、それぞれ増収となりました。セグメント利益は、広告投下の増加等により、減益となりました。
この結果、売上高は4,942,816千円(前期比8.8%増)、セグメント利益は1,317,350千円(前期比22.9%減)となりました。
各サイトの売上高は、次のとおりであります。
・マッハバイト:2,219,421千円(前期比0.4%減)
・転職ナビ:1,427,679千円(前期比7.2%増)
・転職会議:1,070,673千円(前期比24.3%増)
・その他(ジョブセンス派遣、就活会議):225,042千円(前期比87.4%増)

② 不動産情報メディア事業
不動産情報メディア事業におきましては、成功報酬型ビジネスモデルを活用した賃貸情報サイト「DOOR賃貸」、不動産情報サービス「IESHIL(イエシル)」(以下、「イエシル」)を分類しております。
当連結会計年度は、「DOOR賃貸」では、物件掲載数の大幅な増加及び広告を中心とした集客の拡大を行いました。「イエシル」では、不動産会社紹介サービスなどのマネタイズ施策に取り組んだほか、新たに不動産ビジネスパーソン向け営業ツールとして、物件ごとに災害リスク情報等の住環境データを検索・閲覧できる「IESHIL CONNECT」の提供を開始いたしました。
この結果、売上高は543,139千円(前期比130.3%増)、セグメント利益は111,837千円(前期セグメント損失60,957千円)となりました。
③ イーコマース事業
イーコマース事業におきましては、連結子会社である株式会社wajaが運営する海外ファッションECサイト「waja」等を分類しております。
当連結会計年度は、顧客満足度向上のための新サービスや、Webマーケティング強化によるコンバージョン改善施策に引き続き取り組みました。当初想定より遅れたものの、当社からwajaへのWebマーケティングノウハウの注入が進展いたしました。
この結果、売上高は577,112千円(前期比31.3%増)、セグメント利益は2,682千円(前期セグメント損失58,391千円)となりました。
④ その他事業
その他事業におきましては、テスト運用中のサービスを含む複数の新規事業及び検索エンジン対策を中心としたWebマーケティングに関する助言業務による収入等を分類しております。
新規事業では、株式会社ユニラボとの共同運営によるBtoBのサービス比較・発注情報サイト「アイミツ」や、競争入札型転職サービス「転職ドラフト」、医療情報サイト「治療ノート」の利用拡大や早期収益化に取り組んでおります。
この結果、売上高は288,006千円(前期比94.2%増)、セグメント損失は1,642千円(前期セグメント損失69,834千円)となりました。

(2)キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は前連結会計年度末より349,721千円増加し、3,073,994千円となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において営業活動により得られた資金は、450,006千円(前年同期は879,205千円の収入)となりました。
これは主に、税金等調整前当期純利益434,967千円、減価償却費97,257千円、減損損失22,249千円の発生、違約金収入の受取額217,993千円、売上債権の増加額53,659千円及び法人税等の支払額268,874千円等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において投資活動により使用した資金は101,105千円(前年同期は105,359千円の支出)となりました。
これは主に、有形固定資産の取得による支出79,054千円及び無形固定資産の取得による支出22,294千円等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において財務活動により得られた資金は820千円(前年同期は6,259千円の収入)となりました。
これは、株式の発行による収入820千円によるものであります。