有価証券報告書-第17期(平成28年4月1日-平成29年3月31日)
有報資料
文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。
(1)経営方針
「これまでのやり方や常識に全くとらわれず」「良いもの面白いもの望まれるものを徹底的に追求していく」というミッションの下、インターネットを軸に新しいエンターテインメントを生み出し、提供する、最強のエンターテインメント企業を目指しております。
(2)中長期的な会社の経営戦略
当社オリジナルのビジネスモデルを活かして、より一層、出版事業の拡大を図ると共に、出版事業を通して蓄積した自社IP(小説・漫画・キャラクターなど)を活用して、平成27年5月より開始しております、自社開発によるゲーム事業への展開に加え、キャラクター事業や映像事業などの分野にも積極的に展開することを目指しております。
(3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当社は、より高い成長性を確保する観点から「売上高」の伸び率において、市場全体の伸び率を上回ることを重視しております。加えて、企業価値の拡大を図るという観点にも立ち、「営業利益」及び「当期純利益」も重要な経営指標としております。
(4)経営環境
当社が属する出版業界におきましては、厳しい状況が続いております。出版科学研究所によると、平成28年の出版物の推定販売金額は、前年比3.4%減となる1兆4,709億円となりました。その内訳は、紙の「書籍」が同0.7%減となる7,370億円、「雑誌」は同5.9%減の7,339億円となっており、「雑誌」が特に厳しく、「雑誌」は「書籍」の売り上げを41年ぶりに下回る結果となりました。一方、電子出版物については、平成28年の電子出版市場は1,909億円となり、前年比27.1%増となる大幅な成長を遂げております。
(5)事業上及び財務上の対処すべき課題
当社は、将来の更なる飛躍に向け、縮小している出版事業のみに留まらず、出版事業により蓄積された自社IPを活用して、平成27年5月より、自社開発によるゲーム事業を展開してまいりました。その結果、当事業年度におけるゲーム事業セグメントの売上高は385,383千円(前期比760.6%増)と大きく伸長いたしましたが、利益確保に苦戦し、セグメント損失は208,163千円(前事業年度は46,170千円のセグメント損失)となりました。
主力である出版事業の増強とともに、出版事業に次ぐ収益の柱の育成に向けて、当社が認識している課題は次のとおりです。
① 取扱書籍のジャンル拡大
現在はライトノベルが売上高の約45%を占めておりますが、更なる業績拡大及びポートフォリオ最適化の観点から、今後は特定のジャンルに依存しないよう取扱書籍のジャンル拡大を図っていきたいと考えております。
その中でも、特に漫画は、市場として非常に有望であり、かつ、電子書籍との親和性も高いことから、当社といたしましては最も注力したいジャンルとなります。当社では、漫画事業部署の人員増強により、当社刊行小説のコミカライズを加速させております。加えて、インターネット上で人気のあるオリジナルコンテンツの収集・出版も手掛けるべく、漫画家やユーザーの方にとって魅力あるサイト作りにも努めております。
② 知名度の向上と作家・ユーザー数の拡大
当社のビジネスモデルは、インターネット上にて良質なコンテンツが数多く収集でき、かつ、多くのユーザーにより多角的に評価されることで出版時の成功率が事前に高められることを前提に成り立っておりますので、継続的な新規コンテンツ、及びユーザーの確保が必要不可欠となっております。
そのためには、当社並びに当社サービスの知名度向上、及び作家・ユーザーの方の満足度向上が重要であると認識しておりますので、当社といたしましては、出版物に対する広告宣伝活動等を積極的に実施することに加えて、作家・ユーザーの方からの当社Webサイトに対するリクエストにも適宜対応することで、その実現を目指しております。
③ 収益力のあるゲーム事業のモデル確立
当社がこれまで提供してきたゲームは、スマホアプリ『リ・モンスター(Re:Monster)』や『THE NEW GATE』、PCブラウザゲーム『ワンモア・フリーライフ・オンライン』を筆頭に、事前登録者数や初動売上高については、当社が想定する以上の成果をあげることができました。その結果、当社IPの人気や集客力について、自信を深める場面もありました。しかしながら、ゲーム配信後は、ゲーム事業に関する経験・ノウハウ不足から多くの問題が発生し、売上高並びに利益を維持し続けることが厳しい結果となってしまいました。
当社では、こうした状況を踏まえ、これまでにリリースしたゲームに対して詳細なデータ分析を行うことにより、効果的な施策を講ずることで各ゲームタイトルの売り伸ばしを狙うとともに、ゲーム事業の展開方法については精査・検討していく予定です。その精査・検討が完了するまでは新規タイトルのリリースは一旦、凍結する方針です。
④ 優秀な人材の確保・育成
当社の編集担当者は書籍ごとに配置され、その担当者の受け持つ領域は、企画、編集、販促ツール制作、広告出稿等、書籍の制作から売上に結びつくまでに必要な全ての業務となります。そのため、担当者ごとの成果がわかりやすく、モチベーションが維持しやすい仕組みとなっておりますが、同時に幅広い知識とスキルが求められます。
その一方で、昨今の読者ニーズは非常に移り変りが激しく、出版するタイミングが極めて重要となってきております。更に、今後は取扱ジャンルの拡大を目指しているため、編集担当者を増強し、ヒットが見込まれる作品はタイミングを逃すことなく確実に刊行していくことが必要となります。
加えて、当社のビジネスモデル上、取扱ジャンルを拡大するためには当社Webサイトのサービスを拡大し、当社Webサイトから調達可能なコンテンツの種類が拡大されていることが前提となりますので、Webサイトサービスの速やかな対応を行うためにも、エンジニア人員の増強も必要となってきます。
当社といたしましては、即戦力となる中途人材の確保を促進することに加え、積極的な新卒採用活動を行うことにより、将来の飛躍的な成長を担う人材を確保することに努めております。また同時に、社内教育の充実、及び当社並びに当社サービスの知名度を向上させるための施策を継続的に実施することにより、志望者を引き付ける企業作りも行っております。
⑤ 新たな販路の確保・拡大
現在、当社を取り巻く出版業界は厳しさを増し、とりわけ書店の数の減少が顕著であります。そうした中、当社の書籍コンテンツの販売チャネルを確保・拡大していくこと、さらにそうしたチャネルの収益力の高さを追い求めることが必要となっております。当社では当事業年度にはじめたアプリでの課金サービス「レンタル」をはじめ、当社アプリ及び当社Webサイトで当社書籍コンテンツを販売していく仕組みを強化し、投稿サイトという源泉から販売サイトという出口までの垂直の幹を太くしていくことを目指しております。
⑥ 自社IPを活かした事業拡大
当社主力である書籍の市場規模は年々縮小しているため、当社といたしましては、出版事業のみに留まらず、出版事業により蓄積された自社IPを活用した事業の多角展開を目指しております。具体的には、平成27年5月に開始いたしましたゲーム事業の他に、映像等の出版事業以外のメディア展開、グッズ販売、スマートフォン向けの新たなアプリサービス等への展開を目指しております。
⑦ 内部管理体制の強化
当社は、市場動向、競合企業、顧客ニーズ等の変化に対して速やかに対応し、持続的に成長を維持していくためには、内部管理体制の強化を通じた業務の標準化と効率化が重要であると考えております。そのため、当社といたしましては、内部統制の実効性を高めるための環境を整備し、コーポレート・ガバナンスを充実していくことにより、内部管理体制の強化に努めてまいります。これにより、組織的な統制・管理活動を通じてリスク管理の徹底とともに、業務の標準化と効率化を目指しております。
(1)経営方針
「これまでのやり方や常識に全くとらわれず」「良いもの面白いもの望まれるものを徹底的に追求していく」というミッションの下、インターネットを軸に新しいエンターテインメントを生み出し、提供する、最強のエンターテインメント企業を目指しております。
(2)中長期的な会社の経営戦略
当社オリジナルのビジネスモデルを活かして、より一層、出版事業の拡大を図ると共に、出版事業を通して蓄積した自社IP(小説・漫画・キャラクターなど)を活用して、平成27年5月より開始しております、自社開発によるゲーム事業への展開に加え、キャラクター事業や映像事業などの分野にも積極的に展開することを目指しております。
(3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当社は、より高い成長性を確保する観点から「売上高」の伸び率において、市場全体の伸び率を上回ることを重視しております。加えて、企業価値の拡大を図るという観点にも立ち、「営業利益」及び「当期純利益」も重要な経営指標としております。
(4)経営環境
当社が属する出版業界におきましては、厳しい状況が続いております。出版科学研究所によると、平成28年の出版物の推定販売金額は、前年比3.4%減となる1兆4,709億円となりました。その内訳は、紙の「書籍」が同0.7%減となる7,370億円、「雑誌」は同5.9%減の7,339億円となっており、「雑誌」が特に厳しく、「雑誌」は「書籍」の売り上げを41年ぶりに下回る結果となりました。一方、電子出版物については、平成28年の電子出版市場は1,909億円となり、前年比27.1%増となる大幅な成長を遂げております。
(5)事業上及び財務上の対処すべき課題
当社は、将来の更なる飛躍に向け、縮小している出版事業のみに留まらず、出版事業により蓄積された自社IPを活用して、平成27年5月より、自社開発によるゲーム事業を展開してまいりました。その結果、当事業年度におけるゲーム事業セグメントの売上高は385,383千円(前期比760.6%増)と大きく伸長いたしましたが、利益確保に苦戦し、セグメント損失は208,163千円(前事業年度は46,170千円のセグメント損失)となりました。
主力である出版事業の増強とともに、出版事業に次ぐ収益の柱の育成に向けて、当社が認識している課題は次のとおりです。
① 取扱書籍のジャンル拡大
現在はライトノベルが売上高の約45%を占めておりますが、更なる業績拡大及びポートフォリオ最適化の観点から、今後は特定のジャンルに依存しないよう取扱書籍のジャンル拡大を図っていきたいと考えております。
その中でも、特に漫画は、市場として非常に有望であり、かつ、電子書籍との親和性も高いことから、当社といたしましては最も注力したいジャンルとなります。当社では、漫画事業部署の人員増強により、当社刊行小説のコミカライズを加速させております。加えて、インターネット上で人気のあるオリジナルコンテンツの収集・出版も手掛けるべく、漫画家やユーザーの方にとって魅力あるサイト作りにも努めております。
② 知名度の向上と作家・ユーザー数の拡大
当社のビジネスモデルは、インターネット上にて良質なコンテンツが数多く収集でき、かつ、多くのユーザーにより多角的に評価されることで出版時の成功率が事前に高められることを前提に成り立っておりますので、継続的な新規コンテンツ、及びユーザーの確保が必要不可欠となっております。
そのためには、当社並びに当社サービスの知名度向上、及び作家・ユーザーの方の満足度向上が重要であると認識しておりますので、当社といたしましては、出版物に対する広告宣伝活動等を積極的に実施することに加えて、作家・ユーザーの方からの当社Webサイトに対するリクエストにも適宜対応することで、その実現を目指しております。
③ 収益力のあるゲーム事業のモデル確立
当社がこれまで提供してきたゲームは、スマホアプリ『リ・モンスター(Re:Monster)』や『THE NEW GATE』、PCブラウザゲーム『ワンモア・フリーライフ・オンライン』を筆頭に、事前登録者数や初動売上高については、当社が想定する以上の成果をあげることができました。その結果、当社IPの人気や集客力について、自信を深める場面もありました。しかしながら、ゲーム配信後は、ゲーム事業に関する経験・ノウハウ不足から多くの問題が発生し、売上高並びに利益を維持し続けることが厳しい結果となってしまいました。
当社では、こうした状況を踏まえ、これまでにリリースしたゲームに対して詳細なデータ分析を行うことにより、効果的な施策を講ずることで各ゲームタイトルの売り伸ばしを狙うとともに、ゲーム事業の展開方法については精査・検討していく予定です。その精査・検討が完了するまでは新規タイトルのリリースは一旦、凍結する方針です。
④ 優秀な人材の確保・育成
当社の編集担当者は書籍ごとに配置され、その担当者の受け持つ領域は、企画、編集、販促ツール制作、広告出稿等、書籍の制作から売上に結びつくまでに必要な全ての業務となります。そのため、担当者ごとの成果がわかりやすく、モチベーションが維持しやすい仕組みとなっておりますが、同時に幅広い知識とスキルが求められます。
その一方で、昨今の読者ニーズは非常に移り変りが激しく、出版するタイミングが極めて重要となってきております。更に、今後は取扱ジャンルの拡大を目指しているため、編集担当者を増強し、ヒットが見込まれる作品はタイミングを逃すことなく確実に刊行していくことが必要となります。
加えて、当社のビジネスモデル上、取扱ジャンルを拡大するためには当社Webサイトのサービスを拡大し、当社Webサイトから調達可能なコンテンツの種類が拡大されていることが前提となりますので、Webサイトサービスの速やかな対応を行うためにも、エンジニア人員の増強も必要となってきます。
当社といたしましては、即戦力となる中途人材の確保を促進することに加え、積極的な新卒採用活動を行うことにより、将来の飛躍的な成長を担う人材を確保することに努めております。また同時に、社内教育の充実、及び当社並びに当社サービスの知名度を向上させるための施策を継続的に実施することにより、志望者を引き付ける企業作りも行っております。
⑤ 新たな販路の確保・拡大
現在、当社を取り巻く出版業界は厳しさを増し、とりわけ書店の数の減少が顕著であります。そうした中、当社の書籍コンテンツの販売チャネルを確保・拡大していくこと、さらにそうしたチャネルの収益力の高さを追い求めることが必要となっております。当社では当事業年度にはじめたアプリでの課金サービス「レンタル」をはじめ、当社アプリ及び当社Webサイトで当社書籍コンテンツを販売していく仕組みを強化し、投稿サイトという源泉から販売サイトという出口までの垂直の幹を太くしていくことを目指しております。
⑥ 自社IPを活かした事業拡大
当社主力である書籍の市場規模は年々縮小しているため、当社といたしましては、出版事業のみに留まらず、出版事業により蓄積された自社IPを活用した事業の多角展開を目指しております。具体的には、平成27年5月に開始いたしましたゲーム事業の他に、映像等の出版事業以外のメディア展開、グッズ販売、スマートフォン向けの新たなアプリサービス等への展開を目指しております。
⑦ 内部管理体制の強化
当社は、市場動向、競合企業、顧客ニーズ等の変化に対して速やかに対応し、持続的に成長を維持していくためには、内部管理体制の強化を通じた業務の標準化と効率化が重要であると考えております。そのため、当社といたしましては、内部統制の実効性を高めるための環境を整備し、コーポレート・ガバナンスを充実していくことにより、内部管理体制の強化に努めてまいります。これにより、組織的な統制・管理活動を通じてリスク管理の徹底とともに、業務の標準化と効率化を目指しております。