訂正有価証券届出書(新規公開時)
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連結財務諸表注記事項(IFRS)
1. 報告企業
LINE株式会社(以下「当社」という。)は、オンライン・ゲームのサービスを提供することを目的に、ハンゲームジャパン株式会社として、日本の会社法に基づき、2000年9月に日本で設立しております。当社は2003年8月に社名をNHN Japan株式会社に変更し、2013年4月にLINE株式会社に変更しております。当社は韓国に所在するNAVER Corporation(旧社名 NHN Corporation、以下「NAVER」という。)の子会社であります。また、NAVERは当社の最終的な親会社であります。当社の本社所在地は日本の東京都渋谷区渋谷2-21-1であります。
当社及び子会社(以下「当社グループ」という。)は、主として、クロス・プラットフォーム・メッセンジャー・アプリケーションである「LINE」の運営、コミュニケーション及びコンテンツの販売、並びに広告サービスを提供しております。コミュニケーション及びコンテンツの販売は主にLINEプラットフォームを通じて、広告サービスはLINE広告、livedoor及びNAVERまとめを通じて提供しております。また、当社グループは2014年9月に事業譲渡を行うまでの期間において、主にデータストレージ及びサーバ・ホスティング・サービスからなるデータ・マネジメント・サービス事業を行っております。
2. 作成の基礎
当社グループの連結財務諸表は連結財務諸表規則第1条の2に掲げる「特定会社」の要件を満たすことから、連結財務諸表規則第93条の規定により、IFRSに準拠して作成しております。
当社グループの連結財務諸表は当社の機能通貨である日本円(千円単位)で表示しております。
当社グループの連結財務諸表は、2016年6月3日に代表取締役社長 出澤剛及び取締役CFO 黄仁埈によって承認を受けております。
組替
当連結会計年度の表示形式に合わせ、前連結会計年度の連結財務諸表を一部組替表示しております。
過年度調整
当社グループは、2013年12月期及び2014年12月期に関する収益及び為替差損(純額)の誤りを2015年度の連結財務諸表において修正しております。当該修正により、連結損益計算書における継続事業から生じる税引前損失が123,616千円減少しております。当社グループは、当該修正が当期及びそれ以前の期間における連結財務諸表に対して与える影響は重要ではないと判断しております。
3. 重要な会計方針
連結財務諸表の作成において当社グループが採用した重要な会計方針は以下のとおりであります。会計方針は、連結財務諸表に表示されているすべての期間において、首尾一貫して適用しております。2015年1月1日以降開始する連結会計年度において国際会計基準審議会(以下「IASB」という。)によって新設又は改訂されたIFRSによる前連結会計年度及び当連結会計年度の当社グループの連結財務諸表への影響はございません。
(1)連結の基礎
連結財務諸表は、当社及び当社が直接的又は間接的に支配する子会社から構成されております。当社グループは、投資先に対するパワーを有し、投資先への関与により生じる変動リターンに対するエクスポージャー又は権利を有し、かつ投資先に対するパワーを通じて当該リターンに影響を与える能力を有している場合に投資先を支配していると判断しております。通常、投資先企業の議決権の過半数を所有することで、投資先を支配することとなります。
必要な場合には子会社の財務諸表を修正し、子会社財務諸表の会計方針を当社グループの会計方針に統一しております。子会社の決算日が当社の決算日と異なる場合、当該子会社は連結財務諸表の作成目的で、別途当社グループの決算日と同日の財務諸表を作成しております。
子会社における非支配持分は、親会社の当該子会社に対する所有持分とは区分して会計処理しております。子会社の損益及びその他の包括利益の各構成要素については、非支配持分が負の残高となる場合であっても、親会社の株主と非支配持分に帰属させております。子会社に対する支配の喪失とならない所有持分の変動については、資本取引として会計処理しております。非支配持分の変動額と支払対価又は受取対価の公正価値との差額は、当社の株主に帰属する持分として資本に直接認識しております。
2014年8月1日、NAVERの取締役会及び当社の取締役会は、NAVERが拠出したLINE Plus Corporation(以下、「LINE Plus」という。)の資本の減額(以下「LINE Plus減資」という。)を承認しております。当該減資の完了により、当社がLINE Plusの資本持分の100%を所有しております。2014年8月1日時点でのNAVERからLINE Plusに対する資本拠出累計額は7,253,669千円であります。LINE Plus減資の承認により、LINE PlusはNAVERが所有していたLINE Plusの持分の40%を買い戻すこととし、2014年9月5日の取引完了日にNAVERに80,000,000千韓国ウォン(8,288,000千円)の支払いをしております。
2014年8月、当社が60%の持分割合を有する子会社のLINE PlusはNAVERよりLINE Vietnam Co., Ltd.(以下「LINE Vietnam」という。) の持分割合の95%を取得しており、LINE Vietnamの残りの5%の非支配持分は同日に外部の第三者が取得しております。LINE Vietnamの株式及び議決権の全てを2012年2月28日にNAVERが取得しており、当該取得はNAVERにおいて企業結合として会計処理されております。当社グループによるLINE Vietnamの取得は共通支配下の企業結合として持分プーリング法を用いて会計処理しております。当該取引は、実際の取引日にかかわらず、2012年2月28日に行われたとみなし、LINE Vietnamを遡及して連結しております。その結果、当社グループのLINE Vietnamに対する持分割合は60%および、NAVERによる残り40%の非支配持分が前連結会計年度の連結財務諸表に遡及的に反映されています。
2014年9月19日、当社の取締役会は100%子会社である株式会社データホテル(以下「データホテル」という。)から成るデータ・マネジメント・サービス事業を売却する計画を承認しております。処分されたデータ・マネジメント・サービス事業は、NHN Entertainment Corporationの子会社に売却しております。NHN Entertainment Corporationは2013年8月にNAVERが分離設立した会社であり、NAVERは当該会社に対して9.54%の持分を所有しておりましたが、2014年9月30日に当該持分を処分しております。2014年9月30日時点では、NAVERは当該会社に対する持分を有しておりません。データ・マネジメント・サービス事業は2014年9月19日に非継続事業に分類され、2014年9月30日に売却が完了しております。その結果、データ・マネジメント・サービス事業は、連結損益計算書上、前連結会計年度において、非継続事業として分類しております。
当社グループ内の債権債務及び取引は、連結上、相殺消去しております。
(2)測定の基礎
当社グループの連結財務諸表は、公正価値で測定されている金融商品を除き、取得原価を基礎として作成しております。公正価値は、測定日時点の、市場参加者間の秩序ある取引において、資産を売却するために受け取るであろう価格又は負債を移転するために支払うであろう価格であります。
(3)企業結合
(a)企業結合
当社グループは前連結会計年度においてwit studio co., ltd(以下「wit studio」という。)を、当連結会計年度においてMixRadioサービス(以下「MixRadio」という。)を取得し、下記のとおり取得法を用いて会計処理しております。
IFRS第3号「企業結合」に基づき、各々の識別可能な資産及び負債は、以下を除き、取得日の公正価値で測定しております。
- 繰延税金資産及び負債は、IAS第12号「法人所得税」に基づき認識測定しております。
- 従業員給付制度は、IAS第19号「従業員給付」に基づき認識測定しております。
リース及び保険契約は、契約開始時、又は分類の変更となるような方法で契約条件が変更された場合には、当該変更の日における契約条件及びその他の要因に基づき分類しておりますが、契約条件が分類を修正するような方法で変更された場合には、当該変更日が取得日となる場合があります。
また、企業結合により引き受けた偶発負債については、現在の債務であり、かつ、公正価値を信頼性をもって測定できる場合にのみ認識しております。
企業結合において移転した対価は公正価値で測定しております。当該公正価値は取得企業が移転した資産、取得企業に発生した被取得企業の旧所有者に対する負債及び取得企業が発行した資本持分の取得日における公正価値の合計額として計算しております。取得関連コストは、企業結合を行うために取得企業において発生した費用であり、仲介者手数料、助言、法律、会計、評価など専門家に支払う費用又はコンサルティング費用、内部の買収部門の維持コストなどの一般管理費、負債性証券及び資本性証券の発行登録費用を含みます。取得関連コストは、負債性証券又は資本性証券の発行費用を除き、サービスの提供を受け、これらの費用が発生した期間において費用処理しております。
当社グループは、取得日において、のれんを以下の(1)から(3)の合計額から(4)の金額を控除した額で測定しております。
(1)移転した対価の公正価値
(2)被取得企業のすべての非支配持分の認識額
(3)企業結合が段階的に達成される場合には、取得企業が以前に保有していた被取得企業の資本持分の公正価値
(4)取得した識別可能な資産及び引き受けた負債の正味の金額(通常、公正価値)
当初認識後、のれんは取得原価から減損損失累計額を控除した額で測定しております。
(b)共通支配下の企業結合
当社グループは前連結会計年度にLINE VietnamをNAVERより取得しております。LINE Vietnamの取得は、共通支配下の企業結合として、以下のとおり会計処理しております。
共通支配下の企業結合とは、すべての結合企業または結合事業が最終的に企業結合の前後で同じ当事者によって支配され、その支配が一時的でない企業結合であります。当社グループはLINE Vietnamの取得に関して、NAVERの連結財務諸表において計上されている帳簿価額に基づき会計処理しております。LINE Vietnamの取得は、実際の取引日にかかわらず、NAVERの原始取得日である2012年2月28日に行われたものとして、LINE Vietnamの財務諸表を、当社グループの連結財務諸表の一部として遡及して連結しております。
(4)関連会社及び共同支配の取決め
(a)関連会社
関連会社とは、当社グループが当該企業の財務及び営業の方針に対して重要な影響力を有しているが支配をしていない企業をいいます。当社グループが他の企業に対して20%以上50%以下の議決権を有している場合、当社グループが重要な影響力を有していないことを明確に証明できないかぎり、重要な影響力を有していると推定しております。
当社グループの関連会社に対する投資は、持分法を用いて会計処理しております。持分法では、当初認識時に、関連会社に対する投資を原価で認識し、取得日以降においては、関連会社の純損益及びその他の資本の変動に対する当社グループの持分を認識することで帳簿価額を調整しております。当社グループと関連会社との間の取引から生じる損益は、当社グループによる当該関連会社に対する持分の範囲で消去しております。グループ内取引から生じる損失が、当社グループの連結財務諸表において認識しなければならない減損を示唆する場合、損失として認識しております。
関連会社が類似の状況における同様の取引及び事象に対して、当社グループとは異なる会計方針を適用している場合には、当社グループが持分法を適用するにあたり、当該関連会社の財務諸表に必要な調整を行っております。
当社グループの関連会社に対する損失の持分が当該関連会社に対する持分を超過する場合には、長期投資を含む関連会社投資の帳簿価額をゼロとし、それ以上の損失の認識を中止しております。
(b)共同支配の取決め
共同支配の取決めは、複数の当事者が共同支配を有する取決めをいいます。当該取決めに関する各当事者の権利及び義務に応じて、共同支配事業と共同支配企業に分類しております。
共同支配事業は、取決めに対する共同支配を有する当事者が当該取決めに関する資産に対する権利及び負債に対する義務を有している共同支配の取決めであります。当社グループは共同支配事業に対する持分に係る資産、負債、収益及び費用の会計処理を特定の資産、負債、収益及び費用に適用されるIFRSに従って行っております。
共同支配企業は、共同支配を有する当事者が共同支配の取決めの純資産に対する権利を有している共同支配の取決めであります。共同支配企業については持分法を適用して会計処理をしております。
(5)外貨換算
(a)外貨建取引
外貨建取引は、取引日における為替レートにより各グループ企業の機能通貨に換算しております。外貨建の貨幣性資産及び負債は、報告期間末日の為替レートにより機能通貨へ再換算しております。取得原価で測定する外貨建の非貨幣性資産及び負債は、当初の取引日における為替レートを用いて換算しております。公正価値で測定する外貨建の非貨幣性資産及び負債は、公正価値測定日の為替レートにより機能通貨へ再換算しております。
再換算により生じた換算差額は損益として認識しております。ただし、売却可能な資本性投資の換算による差額、在外営業活動体に対する純投資のヘッジ手段として指定された金融負債、及びキャッシュ・フロー・ヘッジから生じる換算差額については、その他の包括利益として認識します。
(b)在外営業活動体
当社グループの表示通貨が在外営業活動体の機能通貨と異なる場合は、当該財務諸表を、次のとおり、当社グループの表示通貨に換算しております。
ハイパー・インフレ経済の通貨を機能通貨としない在外営業活動体の資産及び負債は、報告期間末日の為替レートにより表示通貨に換算しております。在外営業活動体による収益及び費用は、報告期間の平均為替レートにより表示通貨に換算しております。当該外貨換算差額はその他の包括利益として認識しております。
在外営業活動体を処分する場合、当該在外営業活動体に関連する外貨換算差額は、処分損益の一部として損益に振り替えております。在外営業活動体を含む子会社の、支配の喪失を伴わない部分的な処分においては、当該在外営業活動体の外貨換算差額の累計額を、持分割合に基づき非支配持分に振り替えております。支配の喪失となる場合の部分的な処分においては、関連する持分の外貨換算差額は、損益に振り替えております。
(6)現金及び現金同等物
現金及び現金同等物は、手許現金、要求払預金及び取得日から3ヶ月以内に期日の到来する短期投資から構成されております。このような投資は、流動性が高く、容易に一定の金額に換金できる性質を有しております。現金及び現金同等物は、価値の変動について僅少なリスクしか負わないため、当社グループでは、短期の支払手段として用いております。
(7)金融資産
当社グループは、金融資産を、純損益を通じて公正価値で測定する金融資産、満期保有投資、貸付金及び債権、及び売却可能金融資産の4つのカテゴリーに分類し、測定しております。当社グループは金融資産に係る契約条項の当事者になった時点で連結財政状態計算書に金融資産を認識しております。
金融資産は、当初認識時において純損益を通じて公正価値で測定する金融資産に分類される場合を除き、公正価値に当該金融資産に直接帰属する取引コストを加算した金額で測定しております。通常の方法による金融資産の売買、すなわち、関係する市場における規則又は慣行により一般的に設定されている期間内での資産の引渡しを要求する契約による資産の購入又は売却取引の場合は、当該取引の約定日において会計処理しております。
(a)純損益を通じて公正価値で測定する金融資産
売買目的で保有する金融資産は、純損益を通じて公正価値で測定する金融資産として分類しております。当該金融資産の当初認識時には、関連する取引費用は発生時に損益として認識しております。 純損益を通じて公正価値で測定する金融資産は公正価値で測定し、公正価値の変動は損益として認識しております。
(b)満期保有投資
固定又は決定可能な支払金額と固定の満期を有する金融資産は、当社グループがこれらを満期まで保有する明確な意図と能力を有する場合には、満期保有投資に分類しております。当初認識後、満期保有投資は、実効金利法による償却原価で測定しております。
(c)貸付金及び債権
貸付金及び債権は、支払額が固定されている、若しくは決定可能な金融資産であります。当初認識後、貸付金及び債権は、割引の影響が軽微である貸付金及び債権を除き、実効金利法による償却原価で測定しております。
(d)売却可能金融資産
売却可能金融資産とは、純損益を通じて公正価値で測定する金融資産、満期保有投資又は貸付金及び債権のいずれにも分類されない金融資産をいいます。当初認識後、売却可能金融資産は公正価値で測定され、公正価値の変動は、税効果控除後、資本のその他の包括利益累計額に認識しております。売却可能金融資産の認識を中止した場合、又は減損損失が認識された場合には、その他の包括利益で既に認識されている累積損益を純損益に振り替えております。
売却可能金融資産に係る受取配当金は、当社グループの支払いを受ける権利が確定した時点で、損益として認識しております。
(e)デリバティブ
当社グループは為替リスクをヘッジするための為替予約などのデリバティブ取引を行う場合があります。デリバティブは当初、契約締結日における公正価値で認識し、その後公正価値で再測定しております。デリバティブの公正価値の変動から生じた利得又は損失は損益として認識しております。デリバティブは公正価値が正となる場合には金融資産として、負となる場合には金融負債として計上しております。
非デリバティブの主契約に組み込まれているデリバティブは、次の場合に、主契約と分離し、デリバティブとして会計処理しております。
・デリバティブの定義に該当すること
・組込デリバティブの経済的特徴及びリスクが主契約のそれらに密接に関連していないこと
・当該契約が純損益を通じて公正価値で測定されるものではないこと
(f)金融資産の認識の中止
当社グループは、金融資産から生じるキャッシュ・フローに対する契約上の権利が消滅した場合、又は金融資産のキャッシュ・フローを受け取る契約上の権利を譲渡し、当該金融資産の所有に係るリスクと経済価値のほとんどすべてが移転された場合に、当該金融資産の認識を中止しております。当社グループが移転した金融資産から創出又は保持された権利及び義務は、別個の資産又は負債として認識しております。
当社グループが当該金融資産の所有に係るリスクと経済価値のほとんどすべてを保持している場合には、当該金融資産の認識を継続し、受け取った対価について金融負債を認識しております。
(8)金融負債
当社グループは金融負債に係る契約条項の当事者になった時点で連結財政状態計算書に金融負債を認識しております。当初認識時、金融負債は、取引コスト控除後の公正価値で測定しております。当初認識後、金融負債は、実効金利法を用い、償却原価で測定しております。
当社グループは、金融負債が消滅した時、すなわち、契約中に特定された債務が免責、取消し又は失効した時に、当該金融負債の認識を中止しております。
(9)たな卸資産
主として商品からなるたな卸資産は、原価と正味実現可能価額とのいずれか低い額で測定しております。たな卸資産の原価は先入先出法により算定しております。正味実現可能価額は見積売価から販売に要するコストを控除して算定しております。
(10)資本金
普通株式は、資本として分類しております。普通株式及びストック・オプションの発行に直接帰属する増分費用は、税効果控除後の額を資本の減少として会計処理しております。
(11)有形固定資産
有形固定資産は、取得原価から減価償却累計額及び減損損失累計額を控除した価額で認識、測定しております。取得原価には、意図した方法で稼動可能な状態とするために直接起因するコスト、解体及び除去並びに原状回復費用を含めております。
有形固定資産の一部を交換するコストについては、当該有形固定資産の帳簿価額に含まれるか、又は当該有形固定資産の一部が内包する将来の経済的便益が当社グループに流入する可能性が高く、取得原価を信頼性をもって測定できる場合には、個別の資産として認識しております。これに伴い、交換された部分の有形固定資産については認識を中止しております。有形固定資産の日々のサービスにかかる費用については、発生時に費用として認識しております。
土地及び建設仮勘定は減価償却しておりません。有形固定資産は以下の見積耐用年数にわたって定額法で減価償却を行っております。有形固定資産の取得原価の合計額のうち、重要な構成部分については、当該構成部分の耐用年数にわたり、個別に減価償却しております。
有形固定資産項目の認識の中止から生じる利得又は損失は、正味の処分収入と当該資産項目の帳簿価額との差額として算定し、その他の営業収益又は費用として認識しております。
前連結会計年度及び当連結会計年度の見積耐用年数は以下のとおりであります。
有形固定資産の耐用年数、残存価額及び減価償却方法は各連結会計年度末に見直しを行い、従前の見積りと異なる場合には、これを変更しております。なお、当該変更は会計上の見積りの変更として会計処理しております。
(12)借入コスト
当社グループは、適格資産の取得、建設又は生産に直接起因する借入コストを、当該資産の取得原価の一部として資産計上しております。その他の借入コストは発生時に費用処理しております。適格資産とは、意図した使用又は販売が可能となるまでに相当の期間を要する資産をいいます。
当社グループは、資産化に適格な借入コストの金額を、適格資産の取得のために個別に資金を借り入れた範囲で、当期中に当該借入金について発生した実際の借入コストから当該借入金の一時的な投資による投資収益を控除した差額として算定しております。
当社グループが、一般目的で資金を借り入れ、適格資産を取得するために当該借入を使用した範囲で、当該資産への支出に実効金利により計算した資産化率を乗じることにより、資産化の対象となる借入コストの金額を算定しております。資産化率は適格資産の取得のために特別に行った借入を除く、当社グループの当期中の借入金残高に対する借入コストの加重平均としております。ある期間に資産化する借入コストの金額は、当該期間に発生した借入コストの金額を超えることはありません。
(13)無形資産
無形資産は、当初、取得原価で測定し、その後、取得原価から償却累計額及び減損損失累計額を控除した額を帳簿価額としております。
耐用年数を確定できる無形資産は、それぞれの見積耐用年数にわたって、主として定額法で償却し、減損の兆候が存在する場合にはその都度、減損テストを行っております。無形資産の残存価額はゼロと見積もっております。
前連結会計年度及び当連結会計年度の耐用年数を確定できる無形資産の見積耐用年数は以下のとおりであります。
耐用年数を確定できる無形資産の見積耐用年数及び償却方法は、各連結会計年度末において見直ししております。
研究開発費
新たに科学上又は技術的な知識と理解を得る目的で行われた研究活動に関する費用は、発生時に費用として認識しております。開発費用は、信頼性をもって測定することが可能であり、開発中の製品やプロセスが技術的、商業的に実行可能で、可能性の高い将来の経済的便益があり、当社グループが、開発を完成させ、適切な資源の利用又は売却の意図を有している場合に、当該費用を資産化しております。その他の開発に関連する費用は、発生時に費用として認識しております。
(14)リース
リース取引
契約がリースであるか又は契約にリースが含まれているかについては、リース開始日における契約の実質に基づき判断しております。契約の履行が特定の資産の使用に依存している、又は契約により当該資産を使用する権利が与えられる場合、当該取引はリース取引としております。
(a)ファイナンス・リース
リースが所有に伴うリスクと経済的便益のほとんどすべてを移転させるものである場合、当該リースはファイナンス・リースとして分類しております。
借手としてのリース
ファイナンス・リースは、リース開始日に算定したリース物件の公正価値とリース開始日に算定した最低支払リース料総額の現在価値のいずれか低い金額で、リース期間の起算日に資産として計上しております。最低リース料総額の現在価値を算定する場合に使用する割引率は、実務上可能な場合にはリースの計算利子率とし、実務上不可能な場合には、借手の追加借入利子率としております。最低リース料総額は、財務費用と負債残高の返済部分とに配分しております。財務費用は、負債残高に対して一定の期間利子率となるように、リース期間中の各期間に配分しております。リース資産は、リース期間及びその耐用年数のいずれか短い期間にわたって減価償却しております。
(b)オペレーティング・リース
連結財政状態計算書に資産計上されたファイナンス•リース以外のすべてのリース契約は、オペレーティング•リースに分類しております。
借手としてのリース
オペレーティング・リースに基づくリース料は、リース期間にわたり定額法で費用として認識しております。
貸手としてのリース
当社グループは、前連結会計年度及び当連結会計年度において、サーバ、データストレージ、ネットワーク機器、パソコン、ソフトウェアに関連する解約可能なリース契約を結んでおります。当該リース資産は、連結財政状態計算書の「有形固定資産」に含まれており、有形固定資産の中での類似の資産と首尾一貫した見積耐用年数にわたり減価償却しております。オペレーティング・リースからのリース収益(借手に支払われたインセンティブ控除後)は、リース期間にわたり、定額法によって認識しております。
(15)金融資産の減損
純損益を通じて公正価値で測定されていない金融資産は、減損している客観的な証拠の有無を各報告日にて検討しております。金融資産の減損は、金融資産の当初認識後に損失事象が発生したという客観的証拠が存在し、かつ当該損失事象が見積将来キャッシュ・フローに対して信頼性をもって見積もることができる影響を有している場合に認識しております。なお、将来の事象の結果として予想される損失は、可能性が高い場合でも、認識しておりません。
資本性証券を含む金融資産が減損しているという客観的証拠には、発行体又は債務者の著しい財政的困難、債務者による支払不履行又は支払遅延、そうでなければ当社グループが斟酌しない条件での当社グループに対する債務の再編、借手又は発行体の破産の兆候、当該金融資産における活発な証券市場の消滅、個々の金融資産の見積将来キャッシュ・フローの減少は信頼性をもって見積もることができなくとも、当初認識後における金融資産グループの見積将来キャッシュ・フローへの影響が不利であることを示す観察可能なデータの存在などがあります。
また、売却可能金融資産として分類された持分証券への投資に関しては、取得原価を下回る公正価値の著しい下落又は長期にわたる下落は、減損の客観的証拠となります。
金融資産の減損の客観的な証拠がある場合は、減損損失を測定し、認識しております。
(a)償却原価で測定する金融資産
償却原価で測定する金融資産の減損損失は当該資産の帳簿価額と、見積将来キャッシュ・フローを当該金融資産の当初の実効金利で割り引いた現在価値との間の差額として算定しております。当該金融資産の将来キャッシュ・フローを見積もることが実務上不可能な場合には、当該金融資産に対する減損損失は、観察可能な直近の市場取引から得た価格を用いて算定することとなります。当社グループは、当該金融資産の減損損失に関して直接に又は引当金勘定を通じて減額する場合があります。以後の期間において、減損損失の額が減少し、その減少が減損を認識した後に発生した事象に客観的に関連付けることができる場合には、以前に認識された減損損失は引当金勘定の修正による戻入れを行っております。なお、当該金融資産の帳簿価額が、将来的に、現実的な回復の見通しがない場合には、当該金融資産の帳簿価格は直接減額しております。
(b)売却可能金融資産
売却可能金融資産の減損については、その他の証拠と兆候も考慮しておりますが、通常、当該金融資産の公正価値が、6ヶ月以上継続して取得原価を下回った場合、又は当該金融資産の公正価値が取得原価を20パーセント以上下回った場合、当該金融資産は減損していると判断しております。売却可能金融資産の公正価値の下落が、その他の包括利益で認識されてきており、かつ、当該金融資産が減損している客観的な証拠がある場合、その他の包括利益で認識されていた累積損失は、当該金融資産の認識が中止されていない場合でも、資本から損益へと振替えております。売却可能金融資産として分類された資本性金融商品への投資について損益として認識された減損損失は損益を通じて戻し入れられることはありません。以後の期間において、売却可能金融資産として分類された負債性金融商品の公正価値が増加し、その増加が客観的に、減損損失を損益として認識した後に発生した事象に関連付けることができる場合、減損損失は損益を通じて戻し入れが行われます。
(16)非金融資産の減損
繰延税金資産及び売却目的で保有する非流動資産を除く、有形固定資産や耐用年数を確定できる又は確定できない無形資産などの非金融資産は、報告日に、減損の兆候があるかどうかを検討しております。減損の兆候が存在する場合には、当該資産の回収可能価額の見積りを行っております。また、毎年の減損テストは、のれん及び耐用年数を確定できない無形資産を対象として行っております。
個別の資産の回収可能価額を測定することが不可能である場合には、資金生成単位の回収可能額を見積もっております。資金生成単位とは、他の資産又は資産グループからのキャッシュ・インフローとはおおむね独立したキャッシュ・インフローを生成する最小の識別可能な資産グループをいいます。資産又は資金生成単位の回収可能価額は、使用価値又は売却費用控除後の公正価値のいずれか高い金額となります。使用価値は、資産又は資金生成単位が創出すると見込まれる見積将来キャッシュ・フローに対して税引前割引率を用いて算定しております。当該税引前割引率は、貨幣の時間価値及び将来キャッシュ・フローの見積りを調整していない当該資産又は資金生成単位に固有のリスクに関する現在の市場評価を反映しております。
資産又は資金生成単位の帳簿価額が回収可能価額を超過する場合には、減損損失を損益として認識しております。回収可能価額の算定に用いた見積りに変更があった場合には、減損損失の戻入れを行っております。減損損失の戻入れは、減損前の資産の帳簿価額に、減価償却を反映した帳簿価額を超えない範囲で行っております。
のれん
企業結合において取得したのれんは、被取得企業のその他の資産及び負債が当該単位に配分されているか否かにかかわらず、被取得企業を取得した日より、企業結合によるシナジーからの便益を得られることが見込まれる各資金生成単位に配分しております。のれんが配分された資金生成単位に対する減損テストは毎年、又は減損の兆候が存在する場合はその都度、行っております。資金生成単位の回収可能価額が帳簿価額を下回る場合、減損損失は、まず、当該資金生成単位に配分されたのれんの帳簿価額を減額するよう配分し、その後、その他の各資産の帳簿価額に基づき、比例的に配分しております。減損損失は損益として認識し、その後、のれんについて認識した減損損失の戻入れは行われません。資金生成単位を処分する場合、当該資金生成単位に配分されているのれんの金額は、処分損益の算定に含めております。
(17)従業員報酬
(a)短期従業員給付
短期従業員報酬は、従業員が関連する勤務を提供した年次報告期間の末日後12ヶ月以内にすべてが決済されると予想される従業員報酬であります。割引前の短期従業員報酬は、従業員が勤務した期間に対応し、発生主義で会計処理しております。
(b)確定給付制度
当社グループでは、韓国、台湾及びタイに所在する子会社の従業員に対して、確定給付制度を設けております。確定給付制度は、確定拠出制度以外の退職後給付制度であります。当社グループの確定給付制度債務は、従業員が現在及び過去の期間の勤務の対価として獲得した、将来の予想給付額であります。確定給付制度債務の計算は、予測単位積増方式を使用し、独立年金数理人によって毎年行われております。当該計算結果は当社グループのマネジメントによって査閲承認されております。
当期勤務費用とは、当期中の従業員の勤務により生じる確定給付制度債務の現在価値の増加であります。過去勤務費用とは、確定給付制度の導入若しくは変更により生じる、過去の期間の従業員の勤務に係る確定給付制度債務の現在価値の変動のことであり、当該変動額は全て、関連した制度の変更が行われた期の損益として会計処理しております。
確定給付負債(純額)の再測定は、主として、実績修正及び数理計算上の仮定の変更の影響から生じる数理計算上の差異からなります。実績修正は従前の数理計算上の仮定と実際の結果との差異から生じます。当社グループは確定給付負債(純額)の再測定をその他の包括利益として認識しております。
確定給付制度債務の現在価値の算定に用いられる割引率は、当社グループの債務の期間と近似する満期日を持ち、給付を支払う際の通貨と同一の通貨建てである優良社債の報告日時点の利回りであります。
確定給付負債(純額)に係る利息純額は、当連結会計年度における拠出及び給付の支払いより生じる確定給付負債(純額)の変動を考慮した、確定給付負債(純額)に上記の割引率を乗じて算定しております。確定給付負債(純額)に係る利息額は、損益として認識しております。
(18)株式報酬
当社グループは、役員及び従業員に対してストック・オプションを付与しております。ストック・オプションの公正価値は付与日時点で測定しております。ストック・オプションに関する従業員報酬費用は2年間の権利確定期間にわたって認識しております。ストック・オプションの公正価値の評価技法及び仮定についての詳細は、注記4. 重要な会計上の判断、見積り及び仮定、並びに注記28. 株式報酬に記載しております。
(19)マーケティング費用
当社グループでは、ブランド認知度を高めるため及び新しいサービスのプロモーションのためのマーケティング費用が発生しております。当社グループのマーケティング費用は、主として、テレビ広告やモバイル広告などのマスメディア広告、及びブランドのプロモーションイベントから発生しております。マーケティングに係る人件費は、マーケティング費用には含まれておらず、従業員報酬費用の一部として計上しております。マーケティング活動に関連する支出は発生時に費用として認識しております。
(20)引当金
当社グループが過去の事象の結果として現在の法的又は推定的債務を有しており、当該債務を決済するために経済的便益を有する資源の流出が必要となる可能性が高く、当該債務の金額について信頼性のある見積りができる場合、引当金を認識しております。
引当金に関連するキャッシュ・アウトフローの金額と時期については不確実性があります。事象及び状況に必然的に関連するリスクと不確実性は、引当金の最善の見積りを行うにあたり考慮に入れております。貨幣の時間価値の影響に重要性がある場合の引当金の金額は、将来見積キャッシュ・フローの現在価値としております。
当社グループの引当金は、主として、リース物件に係る原状回復義務についての引当金及び将来においてユーザーが
仮想アイテムと交換することによる、販促目的の無償の仮想通貨の使用に応じて他社に支払われるライセンス料などに対する引当金で構成されております。
引当金は、各報告期間の末日現在で再検討し、当該時点の最善の見積りを反映するよう調整しております。債務を決済するために経済的便益を有する資源が流出する可能性がもはや高くない場合には、引当金を戻入しております。
引当金は、当該引当金を当初に認識した対象である支出に対してのみ使用しております。
(21)売上収益
当社グループは、主として、クロス・プラットフォーム・メッセンジャー・アプリケーションである「LINE」の運営、コミュニケーション及びコンテンツの販売並びに広告サービスを提供しております。コミュニケーション及びコンテンツの販売は主にLINEスタンプを含む様々なコミュニケーション手段及びLINE GAMEなどのコンテンツをユーザーに提供しております。広告サービスは、LINE公式アカウント及びLINEスポンサードスタンプなどの広告商材を用いたLINEプラットフォーム上にて、あるいは、livedoorやNAVERまとめなどのウェブポータル上にて提供しております。商材やサービスの詳細情報については注記5. セグメント情報に記載しております。
当社グループは、報告期間末日時点の取引の進捗度に応じて売上収益を認識しております。売上収益ごとの取引の進捗度の決定については下記のとおりであります。また、売上収益は、通常の事業の過程で提供したサービスの対価の公正価値から売上税等の税金を控除した額で測定しております。
仮想通貨
仮想通貨は、クレジットカード又は現金で購入することができます。サービスの種類に応じて、ユーザーは、現金、クレジットカード又は当社グループの仮想通貨を用いて支払いを行います。ユーザーの購入のほとんどは、Apple App StoreとGoogle Playのような決済処理サービスプロバイダを通じて行われます。当該決済処理サービスプロバイダは、各取引に対して決済手数料を請求します。
当社グループは仮想通貨を販売した時点では、前受金として連結財政状態計算書に表示しております。当社グループとユーザーとの利用規約で規定されているとおり、仮想通貨の払戻しは行いません。しかし、当社グループが事業を中止した場合においては、「日本の資金決済に関する法律」(平成21年6月24日法律第59号。以下「資金決済法」という。)に従い返金が要求される可能性があります。仮想通貨の使用時点での収益認識については、以下に記載のとおりであります。
(a) LINEビジネス・ポータル
(i)コミュニケーション-LINEスタンプ及びクリエイターズスタンプ
LINEスタンプ及びクリエイターズスタンプ(以下、「スタンプ」という。)は、ユーザーが購入し、インスタントメッセージで使用するイラストであります。スタンプの購入は、現金、仮想通貨又はクレジットカードのいずれかで行われます。
仮想通貨がスタンプの購入のために使用された場合、ユーザーの仮想通貨残高は、購入価格分減少し、スタンプの収益認識期間にわたり売上収益として認識します。当社グループは、ユーザーにスタンプを提供するにあたって、本人として役務を提供しております。当社グループによって追跡調査された過去の使用パターンに基づき、当社グループは利用者によるスタンプの予想総使用の大部分は購入から90日間で発生していると判断しており、実際の使用は同期間中の初期に集中しております。従って、当社グループは、90日の見積使用期間にわたり、初期に比重を置く方法でスタンプの売上収益を認識しております。
(ii)コンテンツ-LINE GAME及びアプリケーション
外部コンテンツプロバイダが開発したゲーム
外部コンテンツプロバイダが開発したすべてのゲームは、LINEプラットフォームから無料でダウンロードすることができます。ユーザーは、ゲーム内仮想アイテムを現金又はクレジットカードを使って購入することができます。
当社グループでは、外部コンテンツプロバイダとレベニューシェア契約を結んでおります。当該契約では、ユーザーがLINEプラットフォームを経由しゲーム内仮想アイテムを購入した場合、当社グループが、決済処理サービスプロバイダからの純収入額の一定割合を受け取ることとなっております。
ユーザーに対するゲーム内仮想アイテムの販売に関しては、当社グループは、外部コンテンツプロバイダが、モバイルゲームの開発、メンテナンス及びアップデートについて主たる責任を負っており、ユーザーが購入し、ゲーム内で使用することができるゲーム内仮想アイテムを作成していることから、外部コンテンツプロバイダがゲーム関連サービス提供のための主たる義務者であると判断しております。
当社グループは、外部コンテンツプロバイダを当社グループの顧客であるとし、当社グループは、ゲーム期間において、当該顧客へ(1)ユーザーのゲームへの導入(チャネリング)、(2)決済代行、(3)サーバ・ホスティング・サービスの各サービスを提供することであると考えております。
当社グループは、それぞれのサービスの提供は別個の会計単位であると考え、決済代行とサーバ・ホスティング・サービスの各提供価格を過去のコストや同業他社のマージン率を考慮したコスト・プラス・マージンで見積もっております。チャネリングはこれらの見積価額を差し引いた残りの受取額を配分しております。
当社グループは、チャネリングに係る履行義務はユーザーがゲーム内仮想アイテムを購入したときに充足することから、対応する売上収益は当該時点で認識しております。
ゲームの終了予告は、ゲームが終了する2ヶ月前にユーザーに通達されます。ゲーム終了の予告が行われた時点から、ユーザーはゲーム内アイテムの購入ができなくなりますが、2ヶ月間ゲームをすることができ、決済はユーザーによるゲーム内アイテム購入から3ヶ月後に行われます。従って、サーバ・ホスティング・サービスについてはゲーム終了の予告からゲーム終了までの2ヶ月、決済代行については、ゲーム終了の予告後3ヶ月、すなわち、ゲーム終了後1ヶ月までサービスを提供する必要があります。
当社グループのサーバ・ホスティング・サービス及び決済代行に係る履行義務は、これらのサービスを提供したとき、すなわち、前者はゲーム提供の開始からゲーム終了までの期間にわたり、後者はゲーム提供の開始からゲーム終了後1ヶ月にわたり、充足することとなります。従って、サーバ・ホスティング・サービス及び決済代行に対応する売上収益は、上記の期間にわたり規則的に認識しております。しかしながら、ゲーム終了予告後は収入が発生しなくなることから、当社グループはゲーム終了予告後のサーバ・ホスティング及び決済代行に係る履行義務に対応する売上収益をサービス提供開始時から繰り延べし、それぞれ、ゲーム終了の予告後2ヶ月及び3ヶ月の期間にて売上収益を認識しております。
なお、当社グループは、2012年度から当社グループのプラットフォームを通じて外部開発ゲームサービスを提供しております。当連結会計年度末において、既に終了した外部開発ゲーム及び提供中の外部開発ゲームの平均提供期間は概ね16ヶ月であります。当連結会計年度において、サーバ・ホスティング・サービスに係る売上収益は概ね16ヵ月で、決済代行サービスに係る売上収益は概ね17ヵ月にわたって認識しております。
内部開発したゲーム及びアプリケーション
本人または代理人
当社グループは、当社グループが開発したゲーム及びアプリケーション(以下「アプリ」という。)をユーザーに提供しております。当社グループは当該ゲーム及びアプリの提供に関して、本人であると判断しております。当社グループの主たる責任は、ゲーム又はアプリ並びにゲーム又はアプリ内仮想アイテムを開発、メンテナンスし、ユーザーに提供することであります。
消費性アイテム及び永久性アイテム
すべてのゲーム又はアプリは無料でダウンロードすることができますが、ゲーム及アプリ内の当社グループが開発したゲーム又はアプリ内仮想アイテムは、現金、クレジットカード及びゲーム又はアプリ内の当社グループの仮想通貨で購入することができます。当社グループは、内部開発したゲーム及びアプリにおいて消費性アイテムと永久性アイテムを提供しております。
消費性アイテムの売上収益認識
消費性アイテムは、ユーザーの一定の行為により消費され、いかなる継続的な便益もユーザーにもたらさないという共通の性質を有しております。消費性アイテムは、一般的にユーザーが購入すると同時に消費されることから、販売時に売上収益を認識しております。
永久性アイテムの売上収益認識
永久性アイテムは、ユーザーに継続的な便益をもたらす性質を有しております。一般的に、永久性アイテムがユーザーに便益をもたらす期間は、(1)アイテムがユーザーに便益をもたらさなくなる時点(アイテムの使用期間が便益をもたらす期間を表します。)(2)廃棄などユーザーによるアプリ内及びゲーム内の特定の行動によりアイテムがゲーム・ボード又はアプリから削除される時点、(3)ユーザーがゲーム又はアプリの使用を止める時点、のうち最も早い時点までの期間となります。従って、当社グループは(イ)アイテムの見積使用期間にわたる定額法、或いは、(ロ)アイテムの使用期間を見積もることができない場合には、ゲームボード又はアプリから削除されたアイテム分を調整したうえで、課金ユーザーの見積平均プレイ期間にわたる定額法、のいずれかの方法で認識しております。
(イ)アイテムの見積使用期間による売上収益認識
永久性アイテムの見積使用期間は購買パターンやユーザーの使用状況に係る過去のデータを考慮して算定しております。前連結会計年度及び当連結会計年度において、当社グループが開発したゲームのうち1つだけが永久性アイテムに対して見積使用期間で売上収益を認識しており、当該期間は数日間と見積もっております。前連結会計年度及び当連結会計年度については、そのような内部開発ゲームからの販売額に重要性はありません。
(ロ)アイテムの使用期間を見積もることができない場合の売上収益認識
① 平均プレイ期間の見積による売上収益認識
当社グループはプレイ期間を課金ユーザーが最初に仮想通貨を購入した日から休眠ユーザーとなるまでの期間と定義しております。課金ユーザーが最後のログインから2ヶ月経過している場合に、休眠ユーザーとみなしております。課金ユーザーの平均プレイ期間を見積もるにあたり、当社グループは、その月に初めて仮想通貨を購入した課金ユーザーから構成される月次コホートを分析し、各月のコホートが休眠ユーザーとなるまでの日数を分析しております。観察された実績データに基づき、当社グループは課金ユーザーの期先減少を外挿して、観察可能なデータが利用可能な日以降の課金ユーザー存続期間終了日を決定しております。当社グループは見積平均プレイ期間の算定にあたり、これら実際のデータ及び推定データを使用しております。前連結会計年度及び当連結会計年度において、1つの内部開発アプリに対して見積平均プレイ期間を使用して売上収益を認識しており、当該見積平均プレイ期間は、それぞれ、約7ヶ月から12ヶ月及び11ヶ月から21ヶ月であります。
② ゲームボード又はアプリから削除されたアイテムの調整
ゲームボード又はアプリから削除された永久性アイテムに対応する売上収益は販売額に見積削除率を適用した額を認識しております。見積削除率はユーザーがゲームボード又はアプリから永久性アイテムを削除した割合であります。
新規ゲーム又はアプリをリリースした場合の売上収益認識
新規ゲーム又はアプリなどをリリースした場合には、関連する売上収益の認識方針を決定するにあたり、仮想アイテムの性質や、ユーザーによる当該アイテムの使用状況、サポートデータの利用可能性を検討しております。また、新規ゲーム又はアプリについて、過去データが不十分である場合には、他の内部開発ゲーム又はアプリに関して存在するデータ、同業他社や当社のデータなどを考慮する場合があります。当社グループがユーザーの使用状況を分析するための十分なデータを有していない場合で、かつ、ゲーム寿命を合理的に見積もるための類似のゲーム又はアプリを参照できない場合、当社グループは、過去データが十分になるまで販売額の全額を繰り延べております。
十分なデータが整った以後においては、四半期毎に、見積使用期間や見積平均プレイ期間などの永久性アイテムに関する見積りをゲーム又はアプリごとに評価しております。
前連結会計年度の売上収益の見積り
前連結会計年度においては、売上収益を認識するにあたり、1つの内部開発ゲームについて、前連結会計年度の第3四半期より前の期間においては平均プレイ期間を見積もるためのデータが十分ではなく、前連結会計年度の第3四半期から十分となりました。そのため、前連結会計年度の第1四半期及び前連結会計年度の第2四半期末時点においては見積削除率を適用した、ユーザーが利用可能ではない仮想アイテムの割合分のみを売上収益として認識し、前連結会計年度の第3四半期から、当該ゲームの平均プレイ期間を合理的に見積もるための実績データを有するようになったと判断し、ユーザーが継続的に利用可能な仮想アイテムについても、見積平均プレイ期間にわたって売上収益を認識しております。
当連結会計年度の売上収益の見積り
当連結会計年度の第2四半期において、当社グループは1つの内部開発ゲームをリリースしましたが、当連結会計年度の第4四半期開始まで、当該内部開発ゲームの平均プレイ期間を合理的に見積もるための十分なデータを有しておりませんでした。当連結会計年度の第2四半期及び第3四半期においては類似の特徴を有する他のゲームの見積平均プレイ期間に基づき売上収益を認識しております。当連結会計年度の第4四半期において、当該ゲームの平均プレイ期間を見積もるための十分なデータを有していると判断したことから、ユーザーが継続的に利用可能な仮想アイテムについて、当該ゲームの見積平均プレイ期間に渡る売上収益の認識を開始しております。
仮想通貨の販売及び使用
仮想通貨がゲーム内又はアプリ内仮想アイテムの購入により使用された場合、ユーザーの仮想通貨残高は購入価格分だけ減少し、前述のとおり、対応する前受金が適切な売上収益の認識期間にわたり、売上収益へと振り替えられます。売上収益はユーザーが支払った対価の総額で認識しております。仮想通貨の販売にかかわる決済処理サービスプロバイダへの支払手数料は、販売時に連結損益計算書上「決済手数料及びライセンス料」として計上しております。
(iii)その他
その他には主としてLINEキャラクター商品の販売が含まれております。物品の販売に係る収益は、主として、物品の所有に伴う重要なリスク及び経済価値が買手に移転したときに認識しております。通常、それは物品の引渡し時点であります。物品の販売による売上収益は、返品や値引を加味した、受領又は受領可能な対価の公正価値により測定しております。
(iv)LINE広告-LINE公式アカウント、LINEスポンサードスタンプ及びLINEフリーコインサービス
LINE公式アカウントを使うことによって、企業及び著名人が、当該企業又は著名人を「友だち」として追加したLINEユーザーに直接メッセージを送信することができます。当社グループは、LINE公式アカウント登録利用による売上収益を当該広告契約期間にわたり定額法で認識しております。また、公式アカウントの広告主は、無料でダウンロードすることができるLINEスポンサードスタンプをLINEユーザーに提供することがあります。LINEスポンサードスタンプの使用パターンはLINEスタンプに類似し、総使用量のうち、使用期間の初期にその多くが利用されます。そのため、LINEスポンサードスタンプの売上収益を初期に比重を置く方法で、広告契約期間開始日から208日間にわたって認識しており、当該契約期間中、LINEスポンサードスタンプはユーザーが利用可能です。
LINEフリーコインサービスは、当社グループが提供するpay-per-action型広告サービスであります。広告主は、ユーザーによるアプリのダウンロードの完了又はコマーシャルの閲覧など、特定のアクションごとに、所定の固定単価を当社グループに支払います。それと引き換えに、当社グループはユーザーに対して、当該広告主が開発したアプリやコマーシャルをLINEプラットフォーム上に掲載し、無償でLINEコインを発行しております(以下、「LINEフリーコイン」という)。当社グループは、LINEフリーコインサービスの売上収益を、当社グループが発行したLINEフリーコインに帰属する部分の売上収益を除いて、ユーザーが広告契約で規定された特定のアクションを行った時点において認識しております。LINEフリーコインに帰属する売上収益は、LINEコインの平均販売価格で測定しております。報告期間末日時点において未使用のLINEフリーコインに帰属する売上収益は繰り延べられ、使用されたLINEフリーコインに係る売上収益は、購入された仮想アイテムの売上収益認識方針に従って認識しております。
(v)ポータル広告
当社グループは、livedoorやNAVER まとめのウェブポータルを通じて広告サービスを提供しております。当社グループは、ウェブポータル広告に係る売上収益を、当該広告契約期間にわたり定額法で認識しております。
(b)データ・マネジメント・サービス
当社グループは、データ・マネジメント・サービスを提供し、契約期間にわたり売上収益を認識しております。当社グループは、2014年9月30日に、データ・マネジメント・サービス事業を売却しております。その結果、データ・マネジメント・サービス事業は前連結会計年度における連結損益計算書において、非継続事業の一部として分類しております。詳細は注記3. 重要な会計方針(1)に記載のとおりであります。
(22)財務収益及び財務費用
財務収益は、主に定期預金と満期保有投資からの受取利息で構成されております。受取利息は、実効金利法を用いて損益に計上しております。
財務費用は、借入金に係る利息及び引当金の割引の巻き戻しで構成されております。適格資産の取得、建設又は生産に直接起因しない借入コストは、実効金利法を用いて損益に認識しております。
(23)その他の営業外収益及び費用
その他の営業外収益は、受取配当金、売却可能金融資産の処分益、及び純損益を通じて公正価値で測定する金融資産の公正価値の変動で構成されております。受取配当金は当社グループの配当の受取りが確定した時点で認識しております。
その他の営業外費用は、純損益を通じて公正価値で測定する金融資産の公正価値の変動及び売却可能金融資産の減損損失で構成されております。
(24)法人所得税
法人所得税費用は、当期税金及び繰延税金で構成されております。当期税金及び繰延税金は、それらが企業結合に関連している場合、それらが直接資本又はその他の包括利益に認識されている場合を除き、純損益に認識しております。
(a)当期税金
当期税金は、報告期間の末日において制定されている又は実質的に制定されている税率を使用した、当該期間の課税所得または損失に係る納税見込額又は還付見込額並びに過年度の未払法人税等の修正額からなります。課税所得は、将来の期間において加算又は減算される一時差異や加算又は減算不能な項目を会計上の利益から除いて算定されるので、会計上の利益とは異なります。
(b)繰延税金
繰延税金は、財務報告目的での資産及び負債の帳簿価額と課税計算目的に使用される額との一時差異に関して、資産・負債法を使用して認識しております。繰延税金負債はすべての将来加算一時差異について認識しております。繰延税金資産は、すべての将来減算一時差異、未使用の繰越欠損金及び繰越税額控除について、それらを利用できる課税所得が生じる可能性が高い範囲内で、認識しております。ただし、のれんの当初認識から生じる将来加算一時差異、または、会計上の利益にも、課税所得にも影響しない企業結合以外の取引に係る資産又は負債の当初認識から生じる一時差異、について繰延税金は認識しておりません。
当社グループは、子会社及び関連会社への投資に係る全ての将来加算一時差異について、当社グループが当該一時差異を解消する時期をコントロールすることができ、かつ予測可能な期間内に当該一時差異が解消しない可能性が高い場合を除き、繰延税金負債を認識しております。当社グループは、子会社及び関連会社に対する投資から生じたすべての将来減算一時差異について、当該一時差異が予測可能な期間に解消し、かつ当該一時差異を利用できる課税所得が稼得される可能性が高い範囲内で、繰延税金資産を認識しております。
繰延税金資産の帳簿価額は、各報告期間の末日時点で再検討され、一部又は全部の繰延税金資産の便益を受けるために、十分な課税所得を利用できる可能性が確実ではなくなった程度に応じ、繰延税金資産の帳簿価額を減額しております。
繰延税金資産及び負債は、報告期間の末日までに制定され、又は実質的に制定されている税率及び税法に基づいて、資産が実現する期又は負債が決済される期に適用されると予想される税率で測定しております。繰延税金負債及び繰延税金資産の測定は、報告期間の末日において、当社グループが想定している、当社グループの資産及び負債の帳簿価額の回収又は決済から生じる税務上の帰結を反映しております。
繰延税金資産及び負債は、それらが関連する当期税金負債及び資産と相殺される法的強制力のある権利が存在し、かつ、それらが同一の税務当局によって同一の納税主体に対して課せられる法人所得税に係る場合にだけ、相殺しております。
(25)1株当たり利益
当社グループは、普通株式に関して、基本的及び希薄化後1株当たり利益を表示しております。基本的1株当たり利益は、当社の普通株主に帰属する純損益を、自己株式調整後の当期中の発行済普通株式の加重平均株式数で除して計算しております。希薄化後1株当たり利益は、普通株主に帰属する純損益及び自己株式調整後の発行済普通株式の加重平均株式数に関して、当社グループの役員及び従業員に付与されたストック・オプションなど、すべての希薄化性潜在的普通株式による影響について調整を行った上で算定しております。潜在的普通株式は、普通株式への転換により、継続事業からの1株当たり利益が増加する場合又は損失が減少する場合に、逆希薄化効果を有しております。希薄化後1株当たり利益の算定においては、1株当たり利益に逆希薄化効果をもつと考えられる潜在的普通株式の転換、行使又はその他の発行を仮定しておりません。
(26)事業セグメント
当社グループは当社グループの最高意思決定機関が資源配分の意思決定を行い、業績を評価するために検討する内部報告を基礎としてセグメントを識別しております。最高意思決定機関は当社の取締役会であります。
前連結会計年度において、当社グループは、当社グループの事業単位であるLINEビジネス・ポータル及びデータ・マネジメント・サービスの2つの報告セグメントを識別しておりましたが、2014年9月30日に、データ・マネジメント・サービス事業を売却しております。その結果、データ・マネジメント・サービス事業は前連結会計年度の連結損益計算書において、非継続事業の一部として分類しております。詳細は注記3.重要な会計方針(1)に記載のとおりであります。
当社グループは当連結会計年度の第4四半期より、最高経営意思決定者が事業活動の意思決定や、各構成単位への資源配分のために使用する主要な業績測定についての意思決定に用いる事業単位の構成を変更しました。報告セグメントは現在、LINEビジネス・ポータル事業とMixRadio事業の2つの事業単位に基づいております。詳細は注記5.セグメント情報に記載のとおりであります。
(27)非継続事業及び売却目的で保有する非流動資産
他の部分から営業上及び財務報告目的上明確に区別できる事業及びキャッシュ・フローからなる当社グループの構成単位が、売却目的保有に分類されたか、又は既に処分された場合で、かつ、当該構成単位が (1) 独立の主要な事業分野又は営業地域を表す場合、 (2) 独立の主要な事業分野又は営業地域を処分する統一された計画の一部である場合、又は (3) 転売のみを目的に取得した子会社である場合のいずれかに該当する場合、非継続事業として表示しております。
2014年9月に、当社グループはデータ・マネジメント・サービス事業を売却することを決定しております。連結損益計算書では、非継続事業からの損益は、継続事業からの損益とは区分して表示しております。非継続事業から生じたキャッシュ・フローの情報は注記24. 非継続事業に記載のとおりであります。また、注記24. 非継続事業の開示を除き、連結損益計算書で参照している注記は、継続事業に関連した注記としております。
非流動資産及び処分グループの帳簿価額が、継続的使用ではなく、主として、売却によって回収される場合には、当該非流動資産及び処分グループは、売却目的保有に分類しております。売却目的保有に分類された非流動資産又は処分グループは、IFRS第5号「売却目的で保有する非流動資産及び非継続事業」において定義された測定範囲の一部ではない場合を除き、帳簿価額と、売却コスト控除後の公正価値のいずれか低い金額で測定しております。
(28)公表されているが未発効の基準
当連結会計年度末において、公表されているが未発効の基準又は解釈指針は以下のとおりであります。当社グループは、これらの基準又は解釈が発効した時点で該当する場合、適用する予定であります。
- IFRS第9号「金融商品」
IASBは、IAS第39号「金融商品: 認識及び測定」の内容を置き換えるためにIFRS第9号「金融商品」の最終版を公表し、その中で金融資産、金融負債及び非金融商品を売買する一定の契約の認識及び測定に関する要求事項を規定しております。IFRS第9号は、金融商品の財務報告の新基準であり、原則主義に基づき、IASBプロジェクトの分類及び測定、減損及びヘッジ会計のフェーズを集約するものであります。IFRS第9号は単一の分類及び測定のアプローチに基づいて構築されており、管理されている事業モデル、並びに貸倒損失の適時な認識につながる予想損失モデルに基づく新しい減損の要求事項を含めたキャッシュ・フローの特性を反映するものであり、減損会計の対象となるすべての金融商品に適用可能な単一のモデルであります。また、IFRS第9号は、銀行やその他の企業が、公正価値で負債を測定する方針を採用した場合の自己の信用度の低下により生じる自己の負債の価値の下落に対して純損益を通じて収益を計上するという、いわゆる「自己の信用」の問題を取り扱っております。IFRS第9号は2018年1月1日以降に開始する事業年度から適用され、早期適用も容認されております。当社グループは、IFRS第9号を早期適用しないことを決定しており、現在IFRS第9号の適用による影響は検討中であります。
- 減価償却及び償却の許容される方法の明確化(IAS第16号「有形固定資産」及びIAS第38号「無形資産」の改訂)
IASBは、収益を基礎とした減価償却方法を使用して資産の減価償却費を算定することは適切ではないということを明確にするため、IAS第16号「有形固定資産」及びIAS第38号「無形資産」の改訂を公表しております。IASBはまた、収益は一般的に、無形資産として内包された権利の経済的便益の消費を測定するには不適切な基礎であると推定していることを明確にしております。しかし、この推定は限られた状況において反証可能であります。これらの改訂は2016年1月1日以降に開始する事業年度から適用され、早期適用も認められております。当社グループは、IAS第16号及びIAS第38号の改訂が、将来の連結財務諸表において重要な影響を与えるとは考えておりません。
- IFRS第15号「顧客との契約から生じる収益」
IASBは、IFRS第15号「顧客との契約から生じる収益」を公表しております。IFRS第15号では、5つのステップから構成される収益認識モデルが定められており、一部の例外を除いて、取引形態や業種に関係なく、すべての顧客との契約から生じる収益に適用されます。5つのステップから構成される収益認識モデルに加え、IFRS第15号には契約を獲得するための増分コストと契約の履行に直接関連するコストの会計処理も規定しております。これらのコストは、回収が見込まれる場合には資産計上され、事後的に償却及び減損テストが行われます。また、IFRS第15号は、企業の通常の活動から生じるアウトプットに該当しない、例えば有形固定資産や無形資産の売却のような一部の非金融資産の売却から生じる利得及び損失の認識と測定にも適用されます。IFRS第15号は2018年1月1日以降開始する事業年度から完全な遡及適用又は修正遡及適用を要求しており、早期適用も認められております。修正遡及適用アプローチの下では、当基準適用初年度の期首から、その時点で存在する契約に対して同基準を適用することが認められますが、遡及修正として、当基準適用初年度において、当該契約に関してIFRS第15号適用により生じる過年度からの累積的影響額を認識することが求められております。このアプローチを採用した場合、初めて当基準を適用する年度について、現行のIFRSに基づく収益に関する比較情報も追加で開示している限り、比較年度の修正再表示は要求されておりません。当社グループは、IFRS第15号を早期適用しないことを決定しており、現在IFRS第15号の適用による影響は検討中であります。
- IFRS第11号「共同支配の取決め:持分の取得に係る会計処理」
改訂IFRS11では共同支配事業者が共同支配事業の持分の取得に係る会計処理について、共同支配事業の活動がIFRS第3号「企業結合」で定義する「事業」を構成する場合には、IFRS第3号における企業結合に係る会計処理の原則を適用すべきであることを規定しております。また、当該改訂は、共同支配を維持する同一の共同支配事業に対する追加の持分取得時において、従前から保有していた共同支配事業に対する持分を再測定しないことも明確にしております。さらに、当該IFRS第11号の改訂は、報告企業を含む共同支配を有する当事者が、同一の最終的な支配当事者の共通支配下にある場合には、適用範囲外としております。これらの改訂は共同支配事業に対する当初の持分取得及び同一の共同支配事業に対する追加の持分の取得の両方に適用され、2016年1月1日以降開始する事業年度より将来に向かって適用されます。なお、早期適用も認められます。当社グループは、IFRS第11号を早期適用しないことを決定しており、これらの改訂が当社グループに及ぼす影響は現在、検討中であります。
- IFRS第16号「リース」
IASBは2016年1月にIFRS第16号「リース」を公表しております。本基準は、リースの借手及び貸手におけるリース契約の認識、測定、表示及び開示の原則を定めております。IFRS第16号において、リースの借手は、現行の基準であるIAS第17号「リース」において求められていたファイナンス・リースとオペレーティング・リースの区分をせず、単一の会計モデルを使用することとなります。IFRS第16号は、2019年1月1日以降に始まる事業年度より適用され、IFRS第15号を適用する場合においては早期適用が認められます。当社グループは、IFRS第16号の適用による影響を検討中であります。
4. 重要な会計上の判断、見積り及び仮定
当社グループは連結財務諸表の作成にあたり、収益、費用、資産及び負債の報告額、並びに関連する開示に影響する見積りを行い、仮定を置いております。これらの見積り及び仮定は、過去の経験及び連結会計年度末において合理的であると判断された様々な要因を勘案したマネジメントの最善の判断に基づいております。その性質上、これらの仮定及び見積りに係る不確実性は将来の期間において資産又は負債の帳簿価額の重要な修正を要する結果となる可能性があります。
見積り及び仮定はマネジメントにより継続的に見直ししております。見積り及び仮定の変更による影響は、当該変更の期間又は当該変更の期間及び将来の期間において認識します。マネジメントによる見積り及び仮定のうち、当社グループの連結財務諸表に認識された金額に重要な影響を与え得るものは以下のとおりであります。
(a) 減損
- 非金融資産
のれんを除く非流動資産
有形固定資産及び耐用年数を確定できる無形資産等ののれんを除く非流動資産は、報告期間の末日において減損の兆候について評価を行っております。当社グループは減損の兆候が存在するかどうかを評価するために内部及び外部の情報源を検討しております。減損の兆候のいくつかは、当社グループが事業を行う又はその資産を利用する市場における技術、市場、経済又は法的環境における、陳腐化や悪影響のある著しい変化であります。減損の兆候が存在する場合には、その範囲を決定するために資産の回収可能価額を見積もっております。同様に、資産の回収可能価額の決定には、当該価額及び最終的な減損の額に重要な影響をあたえ得る、マネジメントによる見積りが含まれております。
のれん
のれんの減損テストにあたり、のれんが配分された資金生成単位の帳簿価額が、当該のれんが配分された資金生成単位の回収可能価額により裏付けられるかについて、当社グループは判断を行使し、評価しております。
資金生成単位の回収可能価額は、見積りを含む使用価値の算定に基づいております。使用価値の算定に用いた主要な仮定には、割引率、永久成長率及びマネジメントにより承認された財務予算に基づく5年以内のキャッシュ・フロー予測があります。計画期間以降のキャッシュ・フロー予測は、永久成長率を用いて推定しております。キャッシュ・フロー予測は、過去の経験を勘案したものであり、マネジメントの最善の見積りを表しております。これらの仮定は、ユーザー・トレンド、マーケティング費用、会社のIT関連支出及び競合他社との競争といった要因により、重要な調整の対象となる可能性があります。のれんが配分された異なる資金生成単位の回収可能価額の算定に使用される主要な仮定は、注記12.減損損失に記載のとおりであります。
- 償却原価で測定する金融資産
償却原価で測定する金融資産について、当社グループは金融資産の減損に関する客観的な証拠の有無について四半期ごとに評価しております。客観的な証拠がある場合、当社グループは当該資産の帳簿価額と見積将来キャッシュ・フローの現在価値との差額を減損損失として認識しております。当社グループが将来キャッシュ・フローを見積もる際には、マネジメントは債務不履行の可能性、回収までの期間及び損失の過去の傾向を勘案し、また、現在の経済及び信用状態を反映し、実際の損失が過去の傾向を上回るか否かを決定しております。当社グループは、何らかの調整が償却原価で測定する金融資産の減損の額に重要な影響を与える可能性があるため、これらの見積りは重要であると考えております。
(b) 繰延税金資産の回収可能性
当社グループは、連結財政状態計算書上の資産又は負債の帳簿価額とその税務基準額の差異である一時差異について繰延税金資産及び負債を認識しております。繰延税金資産及び負債は、報告期間末日時点において制定されている、又は実質的に制定されている税法に基づいた税率及び、資産が実現する期又は負債が決済される期に適用されると予想される税率を用いて算定しております。繰延税金資産は、課税所得が生じる可能性が高い範囲内で、すべての減算一時差異、未使用の繰越欠損金及び未使用の繰越税額控除について認識しております。将来の課税所得の見積りは、当社グループのマネジメントにより承認された財務予算に基づき算定しており、マネジメントの主観的な判断及び見積を伴います。当社グループは、前提条件の何らかの調整や将来の税法の改正が繰延税金資産及び負債の額に重要な影響を与える可能性があるため、これらの見積りは重要であると考えております。
(c) 公正価値で測定される金融商品についての公正価値算定方法
当社グループが保有する金融資産及び金融負債は以下の公正価値で測定しております。
- 同一銘柄の資産又は負債に係る活発な市場での相場価格
- 資産又は負債に係る相場価格以外の直接又は間接の観察可能なインプットを用いて算定された公正価値、及び
- 観察不能なインプットを組み込んだ評価技法を用いて算定された公正価値
特に観察不能なインプットを組み込んだ評価技法を用いて算定された公正価値は、経験に基づく仮定など、当社グループのマネジメントによる判断と仮定及びディスカウント・キャッシュ・フロー法のような特定の数値計算方式に基づくものとなります。
(d) 引当金
当社グループはオペレーティング・リースによるリース資産に係る資産除去債務を連結財政状態計算書に計上しております。この引当金は、オペレーティング・リースの解約に伴い、オペレーティング・リース資産を契約書に規定されている状態に回復する際に発生すると予想される費用について経営者の最善の見積りに基づいて認識しております。この見積りは、連結会計年度末におけるリスクと不確実性を考慮に入れております。
ユーザーによる仮想アイテム購入のための仮想通貨の将来の使用に関して外部のプラットフォーム・パートナーへ支払うべきライセンス料などに対する引当金を計上しています。プロモーション及びマーケティング目的の仮想通貨はユーザーに無償で提供しております。
(e) 確定給付制度
確定給付制度の費用及び債務の現在価値は、数理計算による評価を用いて算定しております。数理計算による評価は、割引率及び将来の昇給率を含む様々な仮定を伴うものであります。
当社グループは、確定給付制度債務の現在価値を算定するために、報告期間末日時点の確定給付制度債務に適用される通貨及び見積り支払期間と整合した優良社債の市場利回りを基に割引率を決定しております。将来の昇給率の見積りは、過去の昇給率及び将来の見積りインフレ率に基づいております。
評価に内在する複雑性及び長期という性質のために、確定給付制度債務はこれらの仮定の変化に対して高い感応度を有しております。すべての仮定は各報告日において見直ししております。
当社グループの確定給付制度債務についての詳細は、注記17. 従業員給付において記載しております。
(f) 株式報酬
役員及び従業員に付与したストック・オプションに関連する株式報酬費用の見積りは、ブラック・ショールズ・マートン(以下「ブラック・ショールズ」という。)オプション価値算定モデルにより決定されたオプションの公正価値に基づいております。ブラック・ショールズモデルは、オプション付与日における予想ボラティリティ、ストック・オプションの予想残存期間及びオプション付与日における株式の公正価値など、高度な判断を要する様々な仮定を伴うものであります。なお、これらについては、下記に追加で説明しております。
予想ボラティリティの見積りは、類似する上場企業である参照企業の過去のボラティリティに基づいております。ストック・オプションの予想残存期間の見積りは、将来の株価の変動予想及びオプション保有者の予想行使パターンに基づいております。
(g) 普通株式の評価
当社グループは、株式の市場価格を利用できないため、オプション付与日における普通株式の公正価値を算定するために重要な判断を行使しております。その評価は、過去の財務数値、当社グループの将来の事業及び財務予測、類似する上場企業の市場価格、全般的な経済及び業界の見通し、並びに第三者によるストック・オプション付与日の評価など、評価日におけるすべての関連する事実及び状況に基づいております。
(h) 収益
当社グループが開発したゲーム内又はアプリ内仮想アイテムの販売に係る収益は、購買パターンやログイン情報、ユーザーの仮想アイテムの削除率などの過去のデータを考慮に入れた、ユーザーが便益を消費すると見込まれる期間にわたり、認識しております。
LINEスタンプ、クリエイターズスタンプ及びLINEスポンサードスタンプの販売に起因する収益は、使用やユーザーの行動に係る過去のデータを考慮に入れた、ユーザーがLINEスタンプ、クリエイターズスタンプ及びLINEスポンサードスタンプを使用すると見込まれる期間にわたり、認識しております。
5. セグメント情報
当社グループの事業セグメントは、分離された財務情報が入手可能であり、その経営成績が当社グループの最高経営意思決定者によって経営資源の配分の決定及び業績を評価するために定期的に検討される構成単位であります。報告セグメントを形成するにあたり、集約された事業セグメントはありません。
当社グループは前連結会計年度の第3四半連結会計期間末まで、当社グループの事業単位でもある、LINEビジネス・ポータル事業とデータ・マネジメント・サービス事業の2つの事業セグメントを識別しておりました。当社グループは、2014年9月30日をもって、データ・マネジメント・サービス事業を売却しております。その結果、データ・マネジメント・サービス事業は前連結会計年度の連結損益計算書において、非継続事業の一部として分類しているため、当社グループは前連結会計年度末において単一の報告セグメントとしております。詳細は注記3. 重要な会計方針(1)に記載のとおりであります。
注記3. 重要な会計方針(26)に記載のとおり、当社グループは当連結会計年度の第4四半期より、最高経営意思決定者が事業活動の意思決定や、各構成単位への資源配分のために使用する主要な業績測定についての意思決定に用いる事業単位の構成を変更しました。報告セグメントは現在、LINEビジネス・ポータル事業とMixRadio事業の2つの事業単位に基づいております。
セグメント情報は継続事業について表示しております。
(1) 報告セグメントの概要
当社グループは2つの報告セグメントを有しております。
(2) 報告セグメントごとの利益または損失
セグメントの業績は、営業利益または損失に基づいて評価され、連結財務諸表の営業利益または損失と整合する方法で測定されております。当社グループは当第1四半期にMixRadioを取得しており、報告セグメントごとの利益または損失の情報は当連結会計年度のみ開示しております。
当連結会計年度
(単位:千円)
(1) セグメント間売上収益は連結上では消去しております。なお、セグメント間売上収益は両セグメント間で合意された対価の額で行われております。
(2) MixRadio事業において、有形固定資産、のれん及びその他の無形資産、その他の資産等について合わせて4,613,344千円の減損損失を認識しております。MixRadio関連の主な減損損失については、注記9. 有形固定資産、注記11. のれん及びその他の無形資産、及び注記12. 減損損失に記載しております。
セグメント損失から継続事業に係る税引前損失への調整表は以下のとおりであります。
(単位:千円)
これらの項目は当社グループとして管理しており、個々のセグメントに配分しておりません。
(3) 主要なサービスからの収益
当社グループの前連結会計年度及び当連結会計年度の継続事業の主要なサービス別の売上収益は以下のとおりであります。
(1) コミュニケーションからの売上収益は、主にLINEスタンプ及びクリエイターズスタンプの提供によるものであります。
(2) コンテンツからの売上収益は、主にLINE GAMEの仮想アイテムの販売によるものであります。
(3) LINE広告からの売上収益は主にLINE公式アカウント、LINEフリーコイン及びLINEスポンサードスタンプの提供によるものであります。
(4) ポータル広告からの売上収益は主にlivedoor及びNAVERまとめでの広告によるものであります。
(4) 地域別に関する情報
外部顧客からの売上収益
地域別の売上収益は顧客の所在地を基礎とし、国又は地域に分類しております。コミュニケーション及びコンテンツからの売上収益はユーザーの所在地を基礎に分類しております。ポータル広告からの売上収益はサービスが提供される地域に基づき分類しております。
非流動資産
非流動資産は、有形固定資産及び無形資産で構成されております。
(5) 主要な顧客に関する情報
前連結会計年度及び当連結会計年度において、売上収益の額の10%以上を占める単一の顧客はありません。
6. 現金及び現金同等物
前連結会計年度末及び当連結会計年度末における現金及び現金同等物の内訳は以下のとおりであります。
7. 売掛金及びその他の債権
前連結会計年度末及び当連結会計年度末における売掛金及びその他の債権は以下のとおりであります。
(1) 売掛金(非流動)については、その決済期日の超過期間に基づき、報告日において個別に減損テストを行っております。その結果、当該債権全額に対して貸倒引当金を計上しております。
売掛金及びその他の債権に関する貸倒引当金の変動状況については注記26. 財務上のリスク管理に記載しております。
8. たな卸資産
前連結会計年度末及び当連結会計年度末におけるたな卸資産は以下のとおりであります。
商品原価(継続事業)として認識されたたな卸資産は、前連結会計年度及び当連結会計年度において、それぞれ812,713千円、2,474,809千円であります。商品原価(継続事業)として認識されたたな卸資産の評価減の金額は、前連結会計年度及び当連結会計年度において、それぞれ61,991千円、734,218千円であります。
9. 有形固定資産
(1) 前連結会計年度の有形固定資産の変動状況は以下のとおりであります。
(1) 前連結会計年度の非継続事業に係る減価償却費473,415千円が含まれております。
(2) 当連結会計年度の有形固定資産の変動状況は以下のとおりであります。
(1) 当連結会計年度において、MixRadio事業の減損テストの結果、MixRadio事業が有する54,407千円の備品及び機械装置の全額を減損処理しております。当該減損損失は、連結損益計算書の「その他の営業費用」に計上しております。詳細は注記12. 減損損失に記載しております。
(3) 有形固定資産の取得に関する契約上のコミットメントは以下のとおりであります。
ファイナンス・リース契約により保有している有形固定資産の帳簿価額は前連結会計年度末において2,023千円、また当連結会計年度末において1,329千円であります。ファイナンス・リース及び割賦契約に基づく前連結会計年度及び当連結会計年度における有形固定資産の取得はありません。リース資産及び割賦契約による資産は、関連するファイナンス・リース及び割賦負債に関する担保として差し入れております。
土地(前連結会計年度末及び当連結会計年度末において帳簿価額2,584,357千円)は、当社グループの銀行借入のうちの一つについて、第一順位の抵当権が付されておりましたが、当連結会計年度末において当該抵当権は解除されております。建設仮勘定は、現在建設中の建物に対する資本的支出に関連するものであります。
10. 借入コストの資産化
前連結会計年度における借入コストの資産計上額は、12,683千円であります。資産化に必要な借入コストの金額の算定のために用いた利率は、一般目的借入の実効金利であり、前連結会計年度において、0.49%であります。当連結会計年度における借入コストの資産計上額はゼロであります。
11. のれん及びその他の無形資産
(1) 前連結会計年度におけるのれん及びその他の無形資産の変動状況は以下のとおりであります。
(1) ソフトウェアは主に外部取得のソフトウェアであります。前連結会計年度末におけるソフトウェアの残存耐用年数は3年であります。
(2) 当社グループがwit studioを取得したことによるものです。詳細は注記30. 企業結合に記載しております。
(3) 当社グループがデータ・マネジメント・サービス事業を譲渡したことによるものです。詳細は注記24. 非継続事業に記載しております。
(4) 前連結会計年度における非継続事業に係る償却費27,960千円が含まれております。
(2) 当連結会計年度におけるのれん及びその他の無形資産の変動状況は以下のとおりであります。
(1) ソフトウェアは主に外部取得のソフトウェアであります。当連結会計年度末におけるソフトウェアの残存耐用年数は3年であります。
(2) 主に当社グループがMixRadioを取得したことによるものです。詳細は注記30. 企業結合に記載しております。
(3) 当社グループののれんの年次の減損テストの結果、MixRadio事業に係るのれん、ソフトウェア、音楽に関する権利及びその他の無形資産の全額に対して、それぞれ、2,691,671千円、709,287千円、446,408千円及び217,963千円の減損損失を認識しております。当該減損損失は、連結損益計算書の「その他の営業費用」に計上しております。詳細は注記12. 減損損失に記載しております。
のれんの帳簿価額は、前連結会計年度末及び当連結会計年度末において、それぞれ2,410,555千円、3,120,767千円であります。のれんの大部分は、2010年のライブドア株式会社の買収により認識したものであります。
(3) 前連結会計年度に発生した研究開発費は、2014年9月19日に非継続事業に分類されたデータ・マネジメント・サービス事業によるものです。詳細は注記24. 非継続事業に記載しております。当連結会計年度に発生した研究開発費はありません。連結損益計算書の非継続事業に係る純利益として認識した研究開発費は以下のとおりであります。
12. 減損損失
(1) のれんの減損
のれんに係る年次の減損テストは、前連結会計年度及び当連結会計年度の10月1日に実施しております。のれんは、減損テスト目的のために、前連結会計年度においては1つの資金生成単位に、当連結会計年度においては2つの資金生成単位に配分しております。2つの資金生成単位は、当社グループの事業セグメントであり、報告セグメントでもあります。
減損テストの目的で各資金生成単位に配分されたのれんは以下のとおりであります。
資金生成単位の回収可能価額は、当社グループのマネジメントにより承認された5年以内の財務予算上の将来キャッシュ・フロー予測に基づいて使用価値を計算しております。将来キャッシュ・フロー予測は、過去の経験を勘案したものであり、マネジメントによる最善の見積りを表しております。使用価値の算定に用いられた主な仮定には割引率、永久成長率及び将来キャッシュ・フロー予測があります。これらの仮定は、マーケティング予算、IT関連の支出及び競合他社との競争といった要因により重要な調整の対象となる可能性があります。計画期間を超えるキャッシュ・フローは、永久成長率を用いて推定しております。
当社グループは、貨幣の時間価値や資金生成単位に固有のリスクを反映した割引率の見積りを行うにあたり、リスクフリーレートを、年次の減損テストを実施する日における日本の10年国債の1ヶ月の平均市場利回りと同じであると仮定しております。当社グループは、会社固有のプレミアムや、株式プレミアムのような、リスクプレミアムも、割引率に含めております。永久成長率は当社グループの主要な事業国である、日本、台湾及びタイの長期平均インフレ率で、外部のマクロ経済データを考慮しております。
(a)LINEビジネス・ポータル事業
使用価値の算定に用いた重要な仮定は以下のとおりであります。
年次の減損テストの結果、前連結会計年度及び当連結会計年度においては、のれんの減損損失を認識しておりません。
(b)MixRadio事業
当社グループは、当連結会計年度の第1四半期に「LINE」のサービス拡充及び更なるグローバル展開の土台とすることを目的としてMixRadioを取得いたしました。 (詳細は注記30.企業結合に記載しております。)しかしながら、当連結会計年度下期において音楽配信業界は急激な競争の激化が進みました。特に、大手テクノロジー企業が音楽配信サービスに参入したことにより、多くのユーザー間の競合の拡大を招きました。さらに、需要増に支えられたレーベル側の交渉力の上昇による音楽ロイヤルティの大幅な増加及び、ユーザー獲得のためのマーケティング費用の増加がMixRadio事業及び当社グループの長期的な収益性に影響を与えました。この結果、第4四半期において、当社グループは、戦略的判断を変更し当社のコア事業である、LINEビジネス・ポータル事業に集中し、翌連結会計年度において、MixRadio事業を売却又は、売却先が見つからない場合にはMixRadio事業を清算することを計画しております。
当連結会計年度末において、具体的な買収先は確定していないため、当社グループはMixRadio事業を精算する可能性が高いと考えており、将来キャッシュ・フローがマイナスであると見込まれるため、MixRadio事業について全額の減損損失を認識しております。この結果、当連結会計年度末において、MixRadio事業の、のれんについて2,691,671千円の減損損失を計上しております。
(2) 仮定の変更に係る感応度
LINEビジネス・ポータル事業について、当社グループのマネジメントは、回収可能価額は、資金生成単位の帳簿価額を大幅に上回っており、減損テストの結果資金生成単位に対する予測期間で使用されたキャッシュ・フロー予測や割引率などの仮定が合理的に起こりうる範囲で変化した場合、減損損失が発生する可能性は高くないと考えております。
MixRadio事業について、上述のとおり、全額減損損失として処理していることから、感応度分析を省略しております。
(3) 有形固定資産及び耐用年数を確定できる無形資産の減損
前連結会計年度において、有形固定資産及び耐用年数を確定できる無形資産の減損損失は認識しておりません。当連結会計年度においては、MixRadioに関連して、耐用年数を確定できる無形資産については、1,373,658千円、有形固定資産については54,407千円の減損損失を認識しております。詳細は注記9.有形固定資産及び注記11. のれん及びその他の無形資産に記載しております。
13. 引当金
前連結会計年度及び当連結会計年度における引当金の変動状況は以下のとおりであります。
(単位:千円)
オペレーティング・リース物件に関連する資産除去債務
当社グループは、オペレーティング・リース物件をオペレーティング・リース終了時にレンタル契約で定められた状態まで回復させる原状回復義務があり、当該オペレーティング・リース物件の原状回復義務について引当金を認識しております。当該レンタル契約は2017年までに終了する予定であります。
ポイント引当金
当社グループは、プロモーション及びマーケティング目的のために、仮想通貨を無償でユーザーに提供しております。当社グループは、将来においてユーザーによる仮想アイテムの購入のためのプロモーションを目的とした無償の仮想通貨の使用時に、外部のプラットフォーム・パートナーに支払うライセンス料などについて引当金を認識しております。
その他
その他は主に、本社移転を予定しているため、既存の本社オフィスについての賃貸契約に関して発生すると予想される損失に係る引当金であります。
14. 法人所得税
(1) 前連結会計年度及び当連結会計年度において、その他の包括利益の各項目に係る当期税金及び繰延税金は以下のとおりであります。
(単位:千円)
(2) 繰延税金資産及び繰延税金負債
前連結会計年度及び当連結会計年度における、繰延税金資産及び繰延税金負債の変動状況は以下のとおりであります。
(1)その他における減少額は、主として、データホテルの売却に起因しております。詳細は注記3. 重要な会計方針(1)に記載しております。
連結財政状態計算書で表示されている繰延税金資産及び繰延税金負債の金額との調整は以下のとおりであります。
当社グループは、繰延税金資産及び繰延税金資産について相殺する法的強制力のある権利を有している場合、かつ、当期税金資産及び当期税金負債が同一の税務当局が課している法人所得税に関するものである場合にのみ税金資産と税金負債を相殺しております。
繰延税金資産を認識していない将来減算一時差異、税務上の繰越欠損金及び繰越税額控除の内訳は以下のとおりであります。
繰延税金資産を認識していない繰越欠損金の繰越期限別の内訳は以下のとおりであります。
繰延税金資産を認識していない繰越税額控除の繰越期限別の内訳は以下のとおりであります。
前連結会計年度末及び当連結会計年度末において、子会社及び関連会社宛投資に関する繰延税金負債を認識していない将来加算一時差異の合計金額は、2,076,670千円及び6,897,050千円であります。
(3) 前連結会計年度及び当連結会計年度における法人所得税の内訳は以下のとおりであります。
(1) 当期法人所得税費用は、過去に未認識であった繰越欠損金や将来減算一時差異からの税金便益を含んでおります。これらの税金収益は前連結会計年度及び当連結会計年度において、それぞれゼロ、1,800,969千円であります。
(2) 従前評価減していた繰延税金資産の戻入れを繰延税金資産の評価減により一部相殺した繰延税金の便益額を表しております。当社グループの前連結会計年度及び当連結会計年度における繰延税金収益は、ゼロ及び5,698,746千円であります。
(3) 2011年11月30日に法人税法の改正が行われた結果、法定実効税率は、前連結会計年度において、概ね38.0%としております。その後、2014年3月31日及び2015年3月31日に法人税の改正が行われた結果、当連結会計年度より法定実効税率は概ね35.6%としており、2016年度は概ね33.1%、2017年度は概ね32.3%としております。従って、当社グループは、繰延税金資産及び繰延税金負債を当該資産及び負債が実現又は決済されるであろう期間に適用されると予想される当該税率を用いて測定しております。
(4) 当社グループの税引前損益に法定実効税率を適用して算定した法人所得税と、前連結会計年度及び当連結会計年度における、連結損益計算書上の実際の法人所得税費用との差異は以下の理由によります。
(1) 永久差異は、主に非居住者である従業員や役員に付与されたストック・オプションに係る費用などの税務上損金算入できない株式報酬費用によるものであります。
(2) 前連結会計年度において、主に、繰延税金資産を認識していない当社グループの韓国子会社及び当社グループのその他子会社が単体上計上した税引前損失2,245,467千円及び123,692千円によるものであります。
当連結会計年度において、主に、当社グループのある韓国子会社が、過去に未認識の繰延税金資産3,092,053千円と税務上の繰越欠損金及び将来減算一時差異に係る税効果2,434,188千円をそれぞれ認識したことによるものです。当該影響は、繰延税金資産を認識していないMixRadio Limitedや当社グループのその他子会社が単体上計上した税引前損失2,368,483千円及び943,921千円と相殺されております。
(3) この差異は主に、前連結会計年度においては、税引前損失を計上している韓国の子会社に対する、日本の高い法定実効税率38.0%と、韓国の子会社の低い法定実効税率22.0%の差異によるもので、当連結会計年度においては、税引前損失を計上しているMixRadio Limitedに対する、日本の高い法定実効税率35.6%と、MixRadio Limitedの低い法定実効税率20.0%の差異によるものです。
(4) 非課税所得は子会社からの配当金に係るものであります。
(5) 税効果は主にMixRadio Limitedから生じた損失により、当社グループの持分から発生した将来減算一時差異によるものであります。当該税効果は、上記(2)及び(3)におけるMixRadio Limited単体の税率に対する影響を相殺しております。
15. その他の流動負債
前連結会計年度末及び当連結会計年度末におけるその他の流動負債は以下のとおりであります。
16. 金融資産及び金融負債
連結財政状態計算書の科目ごと及びIAS第39号で定義されたカテゴリーごとの前連結会計年度末及び当連結会計年度末における現金及び現金同等物を除く金融商品の帳簿価額と公正価値は以下のとおりであります。
連結財政状態計算書において公正価値で測定されていない金融商品については、当該金融商品が短期又は変動金利という性質を有しており、公正価値が帳簿価額と近似していることから、当該公正価値を開示しておりません。なお、注記において公正価値を開示した金融商品の公正価値の詳細は注記27. 公正価値測定に記載しております。
(1) 資金決済法により、ユーザーから前払いを受ける事業を行う非金融業の企業は、直近の3月末及び9月末を基準日とした、ユーザーが購入した未使用の仮想通貨残高の2分の1以上の金額を金銭若しくは国債で法務局に供託するか、金融機関と保証契約を締結することが要求されております。仮に追加の供託をした場合には、当該拠出は保証金として計上されることとなり、金融機関との信用保証契約により対応した場合には、当該金額に契約上の保証料率を乗じた額が保証料として発生いたします。資金決済法に基づき、当社グループは前連結会計年度末及び当連結会計年度末において2,340,200千円、2,530,200千円を供託しております。当社グループは供託した国債を満期まで保有することを意図しており、前連結会計年度末及び当連結会計年度末において280,567千円、280,490千円を計上しております。また、当社グループは、資金決済法に準拠するため、銀行と2,000,000千円の信用保証契約を締結しております。当該保証契約に係る保証料率は0.2%であります。
(2) 当連結会計年度末において、売却可能金融資産にかかる減損損失として1,789,603千円を認識しております。
(3) 前連結会計年度末及び当連結会計年度末における短期借入金の加重平均利率は、0.3%及び0.2%であります。
(4) 2013年8月30日に当社は、6ヶ月TIBORに連動した変動金利で、元本総額1,500,000千円の無担保社債を発行しております。当該社債の最終償還期限は2016年8月31日であります。利息の支払と元本の償還は半年毎に行っております。
(5) 当社グループは、2013年10月に本社のオフィススペースのリース契約に係る敷金に関連し、支払保証契約を締結しております。当該契約には、NAVERが50.1%以上の当社の株式を所有しなければならないというコベナンツが付されております。当該契約は、当社グループのリースの賃貸人が敷金を期日に全て払い戻すことができなかった場合において、当社グループに生じる損失について金融機関が支払保証契約に基づく未返済残高を限度として保証をするというものであります。当該契約に基づき、当社グループは当該金融機関から983,000千円を受領し、2年間の契約期間にわたり、毎月利息の支払及び元本の返済を行っております。賃貸人がリース契約の敷金の全部又は一部をリース契約の終了前に払い戻した場合、当社グループは、直ちに当該契約の未返済残高を金融機関に返済する必要があります。当該契約の実効金利は前連結会計年度末において1.5%であります。当社グループは当連結会計年度末において当該敷金の全額を払い戻しております。
17. 従業員給付
当社グループでは、韓国、台湾、タイに所在する従業員に対して確定給付制度(非積立型)を設けております。制度の具体的な内容は従業員が勤務している各国の法律などにより異なります。当連結会計年度末の確定給付制度債務の殆どは、韓国に所在するLINE Plus、LINE Play、LINE Biz Plus Corporation及びLINE Friends Corporationの従業員に対するものであります。韓国における確定給付制度の内容は以下のとおりであります。
確定給付制度についての法的及び規制の枠組みは韓国の従業員退職給付保障法に基づいております。退職後確定給付制度は、退職一時金の支払い行っております。LINE Plus、LINE Play、LINE Biz Plus Corporation及びLINE Friends Corporationの取締役又は従業員として一年以上勤務している場合に、当該退職後確定給付制度の対象となり、退職給付は最終平均給与に基づいて計算します。
また、当該制度により当社グループは金利リスク、昇給リスク及び長寿リスク等の数理計算上のリスクに晒されております。金利リスクとは債券の利回りの変動リスクをいいます。債券の利回りの低下は、確定給付制度債務の増加をもたらします。昇給リスクとは、将来の給与の増加が確定給付制度債務を増加させるリスクをいいます。長寿リスクとは、当該制度加入者の平均寿命の伸長が確定給付制度債務の増加をもたらすリスクをいいます。当該確定給付制度に関連する制度資産はないため、制度資産に関連するリスクは想定しておりません。
(1) 前連結会計年度末及び当連結会計年度末において確定給付制度債務に関連する負債は以下のとおりであります。
(2) 確定給付制度に係る費用は前連結会計年度及び当連結会計年度の連結損益計算書において営業費用として認識しております。当該費用の構成要素は下記のとおりであります。
(3) 前連結会計年度及び当連結会計年度における確定給付制度債務の現在価値の変動状況は以下のとおりであります。
(1) 実績修正は、主に従業員の転籍に係る予測額と実際の従業員の転籍に係る額の差異に起因する数理計算上の差異であります。
(2) 移管は主にNAVER及びNAVERのグループ会社からLINE Plus、LINE Play、LINE Biz Plus Corporation及びLINE Friends Corporationに転籍した従業員に関連する確定給付制度債務であります。詳細は注記20. 資本金及び剰余金に記載しております。
(4) 各確定給付制度に対し、各連結会計年度末における確定給付費用及び確定給付制度債務を測定するための主要な仮定を選択する際には、重要な判断を要します。使用した主要な数理計算上の仮定は割引率と昇給率であります。
当社グループは、確定給付制度債務の現在価値を算定するための割引率について、各連結会計年度末における確定給付制度債務に適用される通貨及び見積り支払期間と整合した優良社債の市場利回りを基に決定しております。
(5) 経済的要因及び状況は、多くの場合、同時に複数の仮定に影響を与えるため、主要な仮定の変更による影響は必ずしも比例的ではありません。その他の仮定を一定とした場合の、特定の主要な数理計算上の仮定の変更の影響を示す当連結会計年度末における感応度分析は以下のとおりであります。
(単位:千円)
(6) 当連結会計年度末における確定給付制度債務の加重平均デュレーションは10.3年であります。
当連結会計年度末から10年以内に支払いが予想される見積給付の支払額は以下のとおりであります。これらの見積支払額は不確実な将来の事象によって、実際の支払額と異なる場合があります。
18. リース-借主としてのリース
ファイナンス・リース-借主としてのリース
前連結会計年度末及び当連結会計年度末におけるファイナンス・リースにより賃借している資産の帳簿価額は以下のとおりであります。
当社グループは、種々の機械装置についてファイナンス・リース取引を行っております。これらのリースは、一部の契約には更新条項が付されておりますが、購入選択権及びエスカレーション条項は付されておりません。ファイナンス・リース契約における将来の最低リース料総額及び正味最低リース料総額の現在価値は以下のとおりであります。
オペレーティング・リース契約-借主としてのリース
当社グループは、特定のオフィススペース及び店舗についてリース契約を締結しております。重要なリースのリース期間は、4年間から5年間であり、更新条項が付されております。当社グループがこれらのリース契約を締結するにあたり課された制限はありません。
解約不能なオペレーティング・リースに係る最低リース料総額は以下のとおりであります。
前連結会計年度における営業費用1,418,802千円のうち、最低リース料総額に係る費用は889,147千円であり、残余の529,655千円は、変動リース料に係るものであります。
当連結会計年度における営業費用2,955,592千円のうち、最低リース料総額に係る費用は2,006,492千円であり、残余の949,100千円は、変動リース料に係るものであります。
19. リース-貸主としてのリース
オペレーティング・リース-貸主としてのリース
当社グループは、サーバ、データストレージ、ネットワーク機器、パソコン及びソフトウェアに関連する解約可能なリース契約を第三者と締結しております。
当社グループは、前連結会計年度及び当連結会計年度において、第三者に本社の一部をサブリースしております。当該サブリース契約には最低リース料総額に関する要求事項はなく、かかる収入は、第三者が占有した実際の面積に基づいて算定されております。当社グループが前連結会計年度及び当連結会計年度において認識した当該サブリース契約に係る収入は、それぞれ469,267千円、51,484千円であります。
20. 資本金及び剰余金
前連結会計年度及び当連結会計年度における資本金及び剰余金の変動状況は以下のとおりであります。
(1) 発行可能株式及び発行済株式
前連結会計年度及び当連結会計年度における発行可能株式及び発行済株式の変動状況は以下のとおりであります。
(1) 当社は2014年7月28日の取締役会において、同日から効力を発する当社の普通株式1株を500株とする株式分割を承認しております。その結果、発行済株式数は174,642,016株増加し、349,984株から174,992,000株になっております。連結財務諸表全体における当社の発行済株式数、1株当たり利益の金額及びストック・オプションに係る開示は当該株式分割の影響に伴う調整を全ての連結会計年度において反映しております。
(2) 2015年6月15日付の定款の変更を経て、当社は普通株式とA種種類株式から成る種類株式制度を導入しております。種類株式制度のもとでは、両種類株式は剰余金の配当及び残余財産の分配について同等の権利内容となっていますが、普通株式は100株当たり一つ、A種種類株式は10株当たり一つの議決権があります。この変更により、授権株式数は、690,000,000株に増加しその内、A種種類株式の授権株式数は190,872,500株となりました。さらにNAVERが保有しているすべての発行済株式をA種種類株式に変更しました。また、A種種類株式は、定款に定められた応当日が到来した場合または、定款に定められた特定の事象が生じた場合に、A種種類株式1株に対して普通株式1株に強制的に転換されます。
当社は、2016年3月31日付の定款の変更と同時に、種類株式制度を廃止しております。詳細は注記35. 後発事象に記載しております。
(2) 資本剰余金及び利益剰余金
資本剰余金
前連結会計年度及び当連結会計年度における資本剰余金の変動状況は以下のとおりであります。
(1) LINE Plusは前連結会計年度にLINE Biz Plus Corporationを設立しております。NAVERの一部の従業員は転籍時点の退職後確定給付制度債務と共にLINE Biz Plus Corporationに転籍しております。当社グループに引き継がれた会計上の退職後確定給付制度債務総額とNAVERから受領した現金との差額は36,842千円であり、当該差額は株主へのみなし配当として会計処理し、資本剰余金に計上しております。
(2) 資本剰余金の減少は、当社グループが前連結会計年度においてNAVERからLINE Vietnamを取得したことによるものであります。
(3) 2015年6月15日付の定款の変更を経て、当社は目的となる株式が普通株式となるストック・オプション(以下、「普通新株予約権」という。)の一部の内容を変更しました。結果として、2012年12月17日に発行した24,724個の普通新株予約権及び2015年2月4日に発行した6,949個の普通新株予約権は、オプションの保有者が権利行使時にA種種類株式をストック・オプション1個あたりにつき500株を取得できる権利(以下、「A種新株予約権」という。)に変更されております。詳細は注記28. 株式報酬に記載しております
当社は、2016年3月31日付の定款の変更と同時に、当該ストック・オプションの目的となる株式をA種種類株式から普通株式に変更しております。詳細は注記35. 後発事象に記載しております。
日本の会社法上、株式発行による払込額の少なくとも50%を資本金として計上することとされております。払込額の残余の金額は資本剰余金として計上することとされております。会社法上、株主総会の承認により、資本剰余金から資本金への振替えが可能であります。
利益剰余金
日本の会社法上、剰余金の配当をする場合には、資本準備金(資本剰余金の一部)と利益準備金(利益剰余金の一部)の合計額が資本金の4分の1に達するまで、配当の額の10分の1を資本準備金又は利益準備金として積み立てることとされております。利益準備金は、株主総会の承認により、欠損金を消去する又は減少させる、若しくはその他利益剰余金への振替えが可能であります。当社は現在まで金銭の配当の決議又は支払いを行っておりません。そのため当連結会計年度末において利益準備金はありません。
21. キャッシュ・フロー補足情報
退職後確定給付制度債務の移転
当社グループは前連結会計年度にLINE Biz Plus Corporationを設立しております。 NAVERの従業員の一部は、転籍時点の退職後確定給付制度債務と共にLINE Biz Plus Corporationに転籍しております。 当社グループが引き受けた退職後確定給付制度債務総額とNAVERから受領した現金との差額である36,842千円は非資金取引となります。
データ・マネジメント・サービス事業の売却
当社の取締役会は、データ・マネジメント・サービス事業を売却する計画を2014年9月に承認しております。データ・マネジメント・サービス事業の資産及び負債、事業譲渡益及び当該売却に関連して現金で受領した対価は以下のとおりであります。詳細は注記3. 重要な会計方針(1)及び注記24. 非継続事業に記載しております。
(1) 当該金額は、連結キャッシュ・フロー計算書の「事業及び関係会社の譲渡による収入」に含まれております。
22. 売上収益
売上収益はサービスの提供、物品の販売、ロイヤルティ収入から生じております。
前連結会計年度及び当連結会計年度における、区分ごとの売上収益は以下のとおりであります。
23. その他の収益及び費用
(1) 前連結会計年度及び当連結会計年度におけるその他の営業収益は以下のとおりであります。
(2) 前連結会計年度及び当連結会計年度におけるその他の営業費用は以下のとおりであります。
(3) 前連結会計年度及び当連結会計年度におけるその他営業外収益は以下のとおりであります。
(4) 前連結会計年度及び当連結会計年度におけるその他営業外費用は以下のとおりであります。
24. 非継続事業
2014年9月19日、当社の取締役会はデータ・マネジメント・サービス事業を売却する計画を承認しております。データ・マネジメント・サービス事業は、2014年9月19日に非継続事業に分類され、2014年9月30日にNHN Entertainment Corporationの子会社に売却しております。なお、NHN Entertainment Corporationは2013年8月にNAVERが分離設立した会社であり、NAVERは当該会社に対して9.54%の持分を所有しておりましたが、2014年9月30日に当該持分を売却した結果、NAVERの当該会社に対する持分は有しておりません。その結果、データ・マネジメント・サービス事業は、連結損益計算書上、前連結会計年度より、非継続事業として分類しております。詳細は注記3. 重要な会計方針(1)に記載しております。
前連結会計年度及び当連結会計年度における非継続事業に係る経営成績の要約は以下のとおりであります。
(1) 当社グループは、連結会計上、データ・マネジメント・サービス事業の売却により2,455,959千円の利益を認識しておりますが、税務上はデータ・マネジメント・サービス事業の売却により損失を認識しております。この損失は、データ・マネジメント・サービス事業に関連する子会社への投資が、個別上の帳簿価額に基づいており連結上の帳簿価額と異なることによります。これによって当社グループは、前連結会計年度において261,694千円の税金便益を認識しております。
前連結会計年度及び当連結会計年度における非継続事業に係るキャッシュ・フローの要約は以下のとおりであります。
25. 1株当たり利益
1株当たり利益の算定に使用した当期純損益と加重平均株式数は以下のとおりであります。
前連結会計年度に行った株式分割の結果、上表及び本注記に記載しているすべての過去の1株当たりデータは、前連結会計年度に行った株式分割の結果を反映しております。詳細は注記20. 資本金及び剰余金に記載しております。
希薄化後1株当たり利益は、未行使のオプションやその他の潜在的株式が希薄化効果を有する場合にこれらを考慮して算定しております。前連結会計年度における希薄化後1株当たり利益の計算において、前連結会計年度付与分348,500株は、逆希薄化効果を有するため希薄化効果の算定から除外しております。
当連結会計年度の希薄化後1株当たり利益の算定に用いられる潜在的普通株式及びA種種類株式数から当連結会計期間末における普通株式9,848,000株及びA種種類株式15,836,500株相当のオプションを除外し、当該オプションを2015年12月31日時点においては逆希薄化効果を有するものとして取り扱っております。
当社は、2016年3月31日付の定款の変更と同時に、種類株式制度を廃止しております。詳細は、注記35. 後発事象に記載しております。
26. 財務上のリスク管理
当社グループは、金融商品による下記のリスクに晒されております。
– 信用リスク
– 流動性リスク
– 市場リスク
当注記において、上記の各リスクについての当社グループのエクスポージャー、当社グループの目的、方針、リスクを測定及び管理するための手続き、並びに当社グループの資本管理に関する情報を記載しております。なお、定量的開示は、当社グループの連結財務諸表全体を通じて開示しております。
(1) リスク管理の枠組み
当社グループは、その資金管理については、定期預金等の高い流動性を持ち、かつ、リスクの低い短期投資に限定しております。当社グループは、主に社債の発行及び銀行を含む高格付けの金融機関からの借入により、資金を調達しております。当社グループは為替リスクをヘッジする目的で為替予約を利用する場合がありますが、投機目的の取引は行っておりません。
(2) 信用リスク
信用リスクは、金融商品に係る顧客又は取引先がその契約上の義務を履行できない場合に当社グループに財務的損失が発生するリスクであります。信用リスクは、主に当社グループの顧客からの債権及び投資から生じております。
(a) 前連結会計年度末及び当連結会計年度末における信用リスクによる当社グループに発生し得る財務上の損失の最大値は以下のとおりであります。
(1) 前連結会計年度末及び当連結会計年度末において、これらの資産のうち期日経過のもの、又は減損したものはありません。
(2) 資金決済法に基づき差入れられた金融商品の詳細は注記16. 金融資産及び金融負債に記載しております。
(3) 債権については、当社グループの信用リスクに対するエクスポージャーは、主に各顧客の特性により影響を受けるものであります。当社グループは、信用リスク管理を行うために、定期的に、顧客又は相手先に関する財政状態及び過去のデータを勘案し、信用評価を実施しております。
当社グループは、売掛金及びその他の債権に係る発生損失の見積りを表す減損に対する引当金を計上しております。この引当金の主要な構成要素は、個別の重要なエクスポージャーに関連する個別損失及び類似の資産グループから発生しているが未だ識別されていない集合的損失であります。集合的損失に係る引当金は、類似の資産の過去の実績に基づき決定しております。
当社グループは、類似の特性を持つ又はビジネス活動を行う少数の取引先が売掛金及びその他の債権の大部分を占めており、経済その他の状況の変化により同様に影響を受ける場合に、信用リスクの集中を識別しております。前連結会計年度末及び当連結会計年度末における売掛金及びその他の債権の67.5%及び59.5%を2社の決済サービスプロバイダが占めております。この結果当社グループには、信用リスクの重要な集中が存在しております。
(4) 主要な金額は、当社グループのオフィスの賃貸借契約に関して支払われた敷金であります。2013年10月に当社グループは本社オフィスに係る敷金の信用リスクをカバーする契約を、金融機関と締結いたしました。前連結会計年度末において、当該契約により450,542千円が保証され、対応する負債は預り保証金として計上しておりました。当連結会計年度において、当該契約により保証されている金額はありません。
(b) 減損した又は期日経過の金融資産
金融資産を減損する場合、当社グループは当該資産の帳簿価額を直接減額せず、貸倒引当金を計上しております。しかし、将来の回収について現実的な見込みがない場合には、金融資産を直接減額しております。
売掛金及びその他の債権に対する貸倒引当金の変動状況は以下のとおりであります。
個別に減損テストを実施している非流動の売掛金及びその他の債権についての詳細は注記7. 売掛金及びその他の債権に記載しております。
(3) 流動性リスク
流動性リスクは、当社グループが現金又は他の金融資産を引き渡すことにより決済される金融負債に係る債務を履行するにあたり困難に直面するリスクであります。当社グループは、通常の状態及び負荷を与えた状態の両方において、受け入れ不能な損失又は信用に対するリスクが顕在化しないよう、期日に債務を履行するのに十分な流動性を、可能な限り維持し確保することを、流動性管理の方針としております。
当社グループは、長期及び短期の経営戦略を通じてキャッシュ・フローをモニタリングしており、予測される事業上の費用を充足するのに十分な手許資金を確保しております。
(a) 金融負債
前連結会計年度末及び当連結会計年度末における残存する期日に基づく金融負債の残高は以下のとおりであります。下記の金額には、金融負債に係る支払いが予定されている利息見積額を含んでおります。
(1) 当社グループは、前連結会計年度末及び当連結会計年度末において銀行4行とそれぞれコミットメントライン契約を有しております。コミットメントライン総額及び借入実行残高は以下のとおりであります。
(2) 預り保証金についての詳細は注記16. 金融資産及び金融負債に記載しております。
(b) 金融資産
非公開企業への資本性投資
非公開企業への投資ファンドに係る有限責任組合員として、当社グループは、当該ポートフォリオ投資について、全ての有限責任組合員により出資されるべき合計金額の持分割合に比例した額を適時に組合へ出資するよう要求される可能性があります。上限額は、出資要求の日における未払いの出資合意金額(前連結会計年度末及び当連結会計年度末において、それぞれ380千米ドル(45,762千円)、380千米ドル(45,818千円))であります。
(4) 市場リスク
市場リスクは、将来キャッシュ・フロー又は当社グループが保有する金融商品の価値に影響を与える市場価格の変動リスクであります。市場リスク管理の目的は、リターンを最適化する一方で、許容可能な範囲内に市場リスクに係るエクスポージャーを管理及びコントロールすることであります。
(a) 為替リスク
当社グループは、機能通貨以外の通貨建ての販売及び購買取引について為替リスクに晒されております。当社グループが取引に使用している主要な通貨は、日本円、韓国ウォン、台湾ドル、ユーロ及び米ドルであります。前連結会計年度末及び当連結会計年度末における機能通貨以外の通貨建ての主要な貨幣性資産及び負債の帳簿価額は以下のとおりであります。
継続事業に係る税引前利益又は損失及び資本に対する前連結会計年度末及び当連結会計年度末における為替レートの変動による影響は以下のとおりであります。
上記の表は、その他の全ての変数を一定と仮定した場合のユーロ、韓国ウォン、米国ドル及び台湾ドルの変動についての感応度を表しております。
(b) 金利リスク
前連結会計年度末及び当連結会計年度末における有利子の金融資産及び負債は以下のとおりであります。
当社グループは、変動金利付きの金融資産及び負債を保有しているために、金利リスクに晒されております。以下に前連結会計年度末及び当連結会計年度末の変動金利付き金融負債の残高を用いた分析を記載しております。なお、当該負債が各日の直前の連結会計年度にわたり継続的に保有しており、また、その他のすべての変数は一定であると仮定しております。金利の変動による、資本及び報告日から1年間における損益に対する潜在的な影響は以下のとおりであります。
(5) 資本管理
当社グループは、継続企業として存続することを確実にするため、強固な資本的基礎を維持することとしております。また、当社グループは、負債と資本のバランスの管理を通じて、投資家、債権者及び市場の信用を保つこと及び事業の発展を持続することを追求しております。 持続可能な成長を達成するために、当社グループは、事業成長のための外部リソースの取得等の投資機会がある時に事業投資を行うことができるだけの十分な資金調達余力が必要であると理解しております。このために、当社グループは、将来の事業投資に対する適切かつ機動的な資金調達条件を確保するため、バランスのよい資本構成を維持することを追求しております。
当社グループには、外部から要求された資本要件はありません。
27. 公正価値測定
(1)公正価値ヒエラルキー
当社グループは、連結財政状態計算書上の公正価値で測定される金融商品について公正価値ヒエラルキーのレベルを以下のインプットに基づき分類しております。
– レベル1インプット:活発な市場における同一資産又は負債の相場価格に基づくインプット
– レベル2インプット:活発な市場における類似した資産又は負債の相場価格、活発でない市場における同一又は類似した資産又は負債の相場価格、観察可能な相場価格以外のインプット及び相関又は他の手段によって主に観察可能な市場データから算出されるか、又は裏付けられるインプット
– レベル3インプット:1つ以上の重要なインプット又はバリュードライバーが観察不能である評価技法に由来したインプット。なお、当該評価技法は、市場参加者が価格の形成に使用するであろう、報告企業自身の仮定を反映したものであります。
公正価値ヒエラルキーのレベル間の振替は、報告期間の期首に起こったものとみなして認識しております。
(2)公正価値ヒエラルキー別の公正価値測定
前連結会計年度末及び当連結会計年度末における、経常的に公正価値で測定する資産及び負債は以下のとおりであります。
前連結会計年度末及び当連結会計年度末において、公正価値が開示される資産及び負債は以下のとおりであります。
前連結会計年度及び当連結会計年度において次の(3)で記載しているレベル3からレベル1への振替を除いて、レベル1、レベル2及びレベル3の間で振替はありません。
(3) レベル3に分類された金融商品の期首残高から期末残高への調整表
(1) 当該金額は、当社グループの連結損益計算書におけるその他の営業外収益及びその他の営業外費用に含まれております。
(2) 当該金額は、当社グループの連結包括利益計算書における売却可能金融資産の再測定に含まれております。
(3) 前連結会計年度において、該当の非上場企業は当社グループによる資本性証券の取得後に日本の証券取引所に上場しております。従って、この資本性投資はレベル3からレベル1へ振替を行っております。
(4)評価技法及びインプット
公正価値で測定されたもの
償還可能優先株式の転換権
償還可能優先株式の転換権は組込デリバティブであります。当該転換権は基礎となる償還可能優先株式から分離し、比較可能な上場類似企業の平均ヒストリカルボラティリティー及び割引率を含む重大な観察不能なインプットを用いた二項モデルにより公正価値で測定しております。前連結会計年度及び当連結会計年度における比較可能な上場類似企業の平均ヒストリカルボラティリティーはそれぞれ13.9%、63.6%、割引率はそれぞれ7.6%、1.9%であります。ヒストリカルボラティリティーの重大な増大(減少)は償還可能優先株式の転換権の公正価値を上昇(下落)させることとなります。一方、割引率の重大な上昇(下落)は償還可能優先株式の転換権の公正価値を下落(上昇)させることとなります。
非公開企業への資本性投資
レベル3に分類される売却可能金融資産は、主として、非公開企業への投資ファンド及び非上場株式で構成されております。前連結会計年度及び当連結会計年度において、非公開企業への投資ファンドは直近の利用可能な純資産価値に基づく公正価値で測定しております。
非上場株式は直近の取引価格又はマーケット・アプローチ及びオプション・プライシングモデルを用いた公正価値で測定しております。特定の非上場株式の公正価値を測定する際に用いた評価技法及び重大な観察不能なインプットに関する定量的情報は、以下のとおりであります:
EBITDA倍率、EBIT倍率及び収益倍率の重大な増大(減少)は、非上場株式の公正価値を上昇(下落)させることとなります。一方、流動性の欠如による割引、比較可能な上場類似企業の平均ヒストリカルボラティリティー及び割引率の重大な増大(減少)は、非上場株式の公正価値を下落(上昇)させることとなります。
当社グループは、1つの非上場株式の評価技法について、ディスカウント・キャッシュ・フロー法による評価及びマーケット・アプローチによる評価を用いて公正価値評価をしておりますが、当該株式は2014年11月に購入したため公正価値は直近取引価格に近似していると判断し、当該直近取引価格を前連結会計年度末時点の公正価値としております。当連結会計年度末時点においては、2014年11月の取引価格は当該株式の公正価値を表さず、これまで使用していた情報を利用できないことから、当社グループは、当該株式の評価技法についてマーケット・アプローチ及びオプション価値算定モデルによる評価技法がより適切な方法であると考え、当該評価技法に変更しております。当該評価技法の変更は見積りの変更であるため、将来に向かって適用しております。
レベル3に分類される金融資産の評価技法及び評価結果については、外部専門家によるものも含め、当社グループのマネジメントが査閲・承認しております。
公正価値で測定されないもの
日本国債
日本国債は、満期保有投資に含まれております。日本国債の帳簿価額は、償却原価で測定しており、公正価値は報告日における同一の証券に係る観察可能な相場価格で測定しております。
しかし、これらの日本国債は活発に取引されていないため、レベル2に分類しております。
敷金、預り保証金及びサブリース契約に基づく預り敷金
敷金、預り保証金及びサブリース契約に基づく預り敷金の公正価値は、報告日におけるリスク・フリー・レート及び当社の信用リスクスプレッド等の観察可能なインプットを利用したディスカウント・キャッシュ・フロー法を用いて算定しております。
28. 株式報酬
当社グループは、役員及び従業員に対するストック・オプション・インセンティブ・プランを有しております。ストック・オプション1個に対し、定められた期間において、固定価格(前連結会計年度及び当連結会計年度付与分、それぞれ普通株式1株当たり1,320円)で、当社の普通株式500株を購入する権利が付与されております。前連結会計年度において5,852個、及び当連結会計年度において11,547個のオプションを付与しており、これはそれぞれ当社の普通株式2,926,000株と5,773,500株に相当します。ストック・オプションの公正価値は、一般的にストック・オプションの価値算定モデルとして受け入れられている、ブラック・ショールズモデルを用いて算定しております。ストック・オプションは付与日から2年経過した時点で権利が確定し、権利行使期間は権利確定日から8年間であります。ストック・オプションの権利確定条件は付与日から権利確定日まで、権利行使条件は付与日から権利行使時まで、ストック・オプションを付与された者が継続して当社グループの役員又は従業員であることを要しますが、取締役会で承認された場合にはこの限りではありません。ストック・オプションの評価技法及び使用した仮定の詳細は注記4. 重要な会計上の判断、見積り及び仮定(f)に記載しております。
前連結会計年度及び当連結会計年度において当該報酬制度に取消や条件変更はありません。
2015年6月15日付の定款の変更を経て、当社は普通株式とA種種類株式からなる種類株式制度を導入しました。種類株式制度のもとでは、両種類株式は剰余金の配当及び残余財産の分配について同等の権利内容となっておりますが、普通株式は100株当たり一つ、A種種類株式は10株当たり一つの議決権があります。また、当社は一部のストック・オプションの内容を変更しました。結果として、2012年12月17日に発行した24,724個の普通新株予約権及び2015年2月4日に発行した6,949個の普通新株予約権は、オプションの保有者が権利行使時にA種種類株式をストック・オプション1個あたりにつき500株を取得できる権利に変更されております。なお、A種新株予約権は、A種新株予約権の発行要項に定められた応当日が到来した場合または、A種新株予約権の発行要項に定められた特定の事象が生じた場合に、A種新株予約権1個に対して普通新株予約権1個に強制的に転換されます。
当社は、2016年3月31日付の定款の変更と同時に、当該ストック・オプションの目的となる株式をA種種類株式から普通株式に変更しております。詳細は注記35. 後発事象に記載しております。
(1) 前連結会計年度及び当連結会計年度における変動状況は以下のとおりであります。
前連結会計年度及び当連結会計年度における発行済ストック・オプション数(株式数換算)の変動状況及び加重平均行使価格は以下のとおりであります。
(1) オプションの基礎となる普通株式数及びA種種類株式数は、前連結会計年度に行った株式分割の影響を調整しております。詳細は、注記25. 1株当たり利益に記載しております。
前連結会計年度末及び当連結会計年度末におけるストック・オプションの加重平均残存契約年数は、それぞれ8.4年及び7.7年であります。
(2) 前連結会計年度及び当連結会計年度に付与されたストック・オプションの公正価値の算定において、評価モデルに使用したインプット
2014年2月7日、2014年8月8日及び2014年10月31日に付与したストック・オプションの公正価値は、それぞれ普通株式1株当たり575円、2,310円及び2,312円であります。
2015年2月4日に付与したストック・オプションの公正価値は、普通株式1株当たり3,219円であります。
予想ボラティリティは当社グループと比較可能な上場企業のストック・オプションの予想残存期間と同等期間中の過去のボラティリティに基づいており、将来のトレンドを示すものと推定しておりますが、実際の結果は、必ずしも当該推定のとおりになるとは限りません。
普通新株予約権から、A種新株予約権への内容の変更に伴うストック・オプションの公正価値の変更の影響はありません。この結果、株式報酬費用の増加はありません。
(3) 前連結会計年度及び当連結会計年度の連結損益計算書において認識した株式報酬費用は、以下のとおりであります。
29. 関連当事者取引
子会社及び親会社の詳細を含む当社グループの構成についての情報は注記31. 主要な子会社に記載しております。前連結会計年度及び当連結会計年度における関連当事者取引の総額並びに前連結会計年度末及び当連結会計年度末における関連当事者に対する残高は以下のとおりであります。
(1) 前連結会計年度における取引総額及び前連結会計年度末残高
(1) 2013年度末において受けていた当社グループの借入金4,000,000千円に対するNAVERの債務保証は前連結会計年度の第3四半期に解消しております。
(2) LINE PlusとNAVERはNAVERのウェブポータルを経由した広告サービスと交換にLINEプラットフォームを経由した広告サービス及びLINEのキャラクターを使用する権利を交換する契約を締結しております。当社グループでは前連結会計年度においてNAVERによって提供された広告サービスに関連して20,974千円のマーケティング費用が発生しております。
(3) LINE Plusの減資の承認に基づき、LINE Plusは2014年9月5日にNAVERからの資本拠出額全額の8,288,000千円をNAVERに買い戻ししております。詳細は注記3. 重要な会計方針(1)に記載しております。
(4) 当該兄弟会社は当社グループにデータ・ホスティング・サービスを提供しております。
(5) 債務は無担保であり、現金で決済されるものであります。
(2) 当連結会計年度における取引総額及び当連結会計年度末残高
(1) LINE PlusとNAVERはNAVERのウェブポータルを経由した広告サービスと交換にLINEプラットフォームを経由した広告サービス及びLINEのキャラクターを使用する権利を交換する契約を締結しております。当社グループでは当連結会計年度においてNAVERに提供した広告サービスに関連して1,126,620千円の売上が発生しております。
(2) 当該兄弟会社は当社グループにITインフラサービス及び関連する開発サービスを提供しております。
(3) 債務は無担保であり、現金で決済されるものであります。
(3) 前連結会計年度及び当連結会計年度の主要な経営陣の総報酬額
(単位:千円)
(1) 詳細は注記28. 株式報酬に記載しております。
主要な経営陣には当社の取締役と監査役を含めております。
30. 企業結合
前連結会計年度における取得
wit studioの取得
当社グループは2014年7月25日にwit studioの議決権付株式の100%を取得しております。wit studioは韓国に所在する非上場会社であり、ユーザー・インターフェース・デザインの強化に係るサービスを提供しております。当社グループは、wit studioがLINEの提供するアプリケーションのユーザー・インターフェース・デザインを強化することを目的にwit studioを取得しております。
取得した資産及び引き受けた負債
取得日時点におけるwit studioの識別可能な資産及び負債の公正価値は以下のとおりであります。
移転した対価はすべて現金を対価としております。売掛金の公正価値は398千円であります。売掛金の契約上の総額と取得原価の配分の一部として決定された公正価値との間で重要な差異はありません。
149,997千円ののれんは、取得から生じると予想されるシナジーの価値を表しており、全額をLINEビジネス・ポータル事業へ配分しております。
企業結合の一部として、当社グループはwit studioから優秀な人材及び集合的な人的資源も獲得しております。しかしながら、人的資源はIAS第38号に基づく無形資産の認識規準を満たしておりません。認識したのれんは税務上損金算入が見込まれるものではありません。
前連結会計年度において、wit studioは、取得日以降、当社グループの売上収益を545千円増加させ、継続事業に係る税引前利益を3,374千円減少させております。仮に、企業結合が2014年1月1日に行われていた場合、前連結会計年度の当社グループの売上収益は86,374,830千円(未監査)、継続事業に係る税引前利益は6,252,846千円(未監査)となります。
当連結会計年度における取得
MixRadioの取得
当社グループは2015年3月16日にMicrosoft Mobile Oyより音楽ストリーミングサービスであるMixRadioを取得しております。当社グループはLINEのサービス拡充及び更なるグローバル展開の土台とすることを目的としてMixRadioを取得しております。当社グループは、MixRadioの音楽に関する権利及び商標権並びに主要な活動を行うためのインプットとプロセスを取得したことから、MixRadioの取得はIFRS第3号における企業結合であると判断しております。当連結会計年度末において、取得した資産及び引き受けた負債の公正価値の測定は完了しており、取得日時点で認識した暫定的な金額からの変動はありません。
取得した資産及び引き受けた負債
取得日時点におけるMixRadioの識別可能な資産及び負債の公正価値は以下のとおりであります。
当社グループは、現金で2,299,444千円を支払っております。これは連結キャッシュ・フロー計算書に投資活動によるキャッシュ・フローの一部として含まれており、またMixRadio取得に際し、一定の負債を引き受けております。2,697,621千円ののれんは取得から生じると予想されるシナジーの価値を表しております。
企業結合の一部として、当社グループはMixRadioから人的資源も獲得しております。しかしながら、人的資源はIAS第38号に基づく無形資産の認識規準を満たしておりません。認識したのれんは税務上損金算入が見込まれております。
当連結会計年度において、MixRadioは取得日以降、当社グループの売上収益を264,306千円増加させ、継続事業に係る税引前当期損失を11,842,411千円増加させております。損失の金額には12.減損損失に記述されている減損損失が含まれております。
仮に、企業結合が2015年1月1日に行われていた場合、当連結会計年度の当社グループの売上収益は121,693,387千円、継続事業に係る税引前当期損失は12,887,981千円となります。なお当該注記は監査証明を受けておりません。
取得関連コスト74,029千円は費用として処理しており、連結損益計算書においてその他の営業費用に含まれております。
当連結会計年度ののれんの減損テストにおいて、MixRadioに係る減損を認識しております。詳細は注記12. 減損損失に記載しております。
31. 主要な子会社
子会社情報
当社グループの連結財務諸表には以下の子会社が含まれております。
(1) 当社は2015年1月にLINE Friends Corporationを設立しております。
(2) 当社及びLINE Ventures株式会社は2015年2月にLINE Life Global Gateway投資事業有限責任組合を設立しております。
(3) LINE Company(Thailand)Limited及びLINE Biz+ PTE. LTD.は2015年2月にLINE BIZ Plus Ltd.を取得しております。LINE BIZ Plus Ltd.には、外部の第三者が保有する非支配持分が存在しておりますが、当社の持分比率は四捨五入の結果100%と表示しております。
(4) LINE Plusは2015年2月にLINE Digital Technologies India Private Limitedを設立しております。
(5) LINE Pay株式会社は、2015年2月にウェブペイ・ホールディングス株式会社及びその完全子会社であるウェブペイ株式会社を取得しております。
(6) LINE Biz+ PTE. LTD.は、2015年3月にLine Biz+ Taiwan Limitedを設立しております。
(7) MixRadio Limitedは、2015年12月にMIXRADIO ENTERTAINMENT INDIA PRIVATE LIMITEDを設立しております。
(8) LINE Plusは、2015年8月にwit studio co., ltdを吸収合併しております。詳細は注記30. 企業結合に記載しております。
(9) LINE(UK)Limitedは、2015年3月にMixRadio Limitedに社名変更しております。
(10) LMG株式会社は、2015年1月にLINE Book Distribution株式会社に社名変更しております。また、2015年1月において、他社からの追加出資により所有持分割合は減少しております。
(11) 当社グループのLINE Company (Thailand) Limitedに対する所有持分割合は50%でありますが、議決権の91%を有しております。従って、当社グループの連結財務諸表上、LINE Company (Thailand) Limitedを連結の範囲に含めております。
当社グループの最終的な親会社
当社グループの直接の所有者であり最終的な親会社は、韓国に所在し韓国証券取引所に上場しているNAVERであります。
32. 非支配持分が保有している資本持分の割合
前連結会計年度において、LINE Plus減資の結果、LINE Plusの非支配持分は40%からゼロになっております。詳細は、注記3. 重要な会計方針(1)に記載しております。
以下に記載された残高と連結財務諸表に計上された非支配持分残高との差額は、以下に記載されていない重要ではない非支配持分に帰属するものであります。
前連結会計年度における重要な非支配持分に配分された損失:
前連結会計年度末における重要な非支配持分の累計額:
上記子会社に関連した要約財務情報は以下のとおりであります。この情報は、グループ内取引消去前の金額に基づいております。
損益計算書:
財政状態計算書:
キャッシュ・フロー計算書:
33. 関連会社及び共同支配企業投資
(1) 当社グループの重要な関連会社及び共同支配企業に対する投資の詳細は以下のとおりであります。
(1) 当連結会計年度末現在、当社グループは、LINE PROJECT製作委員会(以下「LINE Project」という。)の50%の所有持分割合を有しております。当社グループはLINE Projectの業務に対して管理及び指示をできないことから、LINE Projectを支配していないと判断しております。当社グループはLINE Projectを連結しておらず、持分法を用いてLINE Projectを会計処理しております。
(2) Collab+LINE LLCは2014年4月に北米で設立された会社であり、主に、当社グループにとって価値を生み出し、リターンをもたらす可能性のある北米での事業を識別し、投資を行っております。当社グループはCollab+LINE LLCの持分の50%を出資しております。当社グループはCollab+LINE LLCの日常業務に対して管理や指示ができないことから、Collab+LINE LLCを支配していないと判断しております。従って、当社グループはCollab+LINE LLCを連結しておらず、持分法を適用して会計処理しております。
(3) LINE Bros.株式会社(以下「LINE Bros.」という。)は2014年5月に設立された会社であり、主たる事業内容は、LINEプラットフォームを通じた食品配達サービスであります。当社グループはLINE Bros.の持分の40%を出資しております。当社グループはLINE Bros.の日常業務に対して管理や指示ができないことから、LINE Bros.を支配していないと判断しております。従って、当社グループはLINE Bros.を連結しておらず、持分法を適用して会計処理しております。
(4) 2014年10月、当社グループはEpic Voyage株式会社の持分の30%を出資しております。Epic Voyage株式会社は、主たる事業内容はモバイルゲームの企画、開発及び運営サービスを提供することであります。当社グループはEpic Voyage株式会社の日常業務に対して管理や指示ができないことから、Epic Voyage株式会社を支配していないと判断しております。従って、当社グループはEpic Voyage株式会社を連結しておらず、持分法を適用して会計処理しております。
(5) 2014年11月、当社グループは株式会社グリーンモンスターの持分の35%を出資しております。株式会社グリーンモンスターは、主たる事業内容はモバイルゲームの企画、開発及び運営サービスを提供することであります。当社グループは株式会社グリーンモンスターの日常業務に対して管理や指示ができないことから、株式会社グリーンモンスターを支配していないと判断しております。従って、当社グループは株式会社グリーンモンスターを連結しておらず、持分法を適用して会計処理しております。
(6) LINE MUSIC株式会社は2014年12月に設立された会社であり、主たる事業内容は音楽配信サービスであります。当社グループはLINE MUSIC株式会社の持分の40%を出資し、設立しております。当社グループはLINE MUSIC株式会社の日常業務に対して管理や指示ができないことから、LINE MUSIC株式会社を支配していないと判断しております。従って、当社グループはLINE MUSIC株式会社を連結しておらず、持分法を適用して会計処理しております。当社グループは当期中においてLINE MUSIC株式会社の株式の一部を外部の第三者へ売却しております。結果、当社グループの持分は33.4%へ減少しております。
(7) 2015年2月、当社グループは株式会社AUBEの持分の49%を出資しております。株式会社AUBEの主たる事業内容はインターネット及びモバイル・アプリケーションによる求人情報の掲載、配信事業及びこれらに関する事業を行うことであります。当社グループは株式会社AUBEの日常業務に対して管理や指示ができないことから、株式会社AUBEを支配していないと判断しております。従って、当社グループは株式会社AUBEを連結しておらず、持分法を適用して会計処理しております。
(8) 2015年12月に、当社グループは共同支配企業に係る契約を締結し、Lantu Games Limitedの持分の50%を出資しております。Lantu Games Limitedの主たる事業内容はゲームコンテンツ開発及び運営サービスを提供することであります。当社グループはLantu Games Limitedについて持分法を適用して会計処理しております。
(2) 当社グループの関連会社に対する投資に関する要約財務情報は以下のとおりであります。
(3) 当社グループの関連会社に対する個別には重要ではない投資の要約財務情報の合計は以下のとおりであります。
前連結会計年度末及び当連結会計年度末において、当社グループは、これらの関連会社について偶発債務又は出資合意を有しておりません。
(4) 当社グループの共同支配企業に対する投資に関する要約財務情報は以下のとおりであります。
当連結会計年度末において、当共同支配企業は偶発債務又は出資合意を有しておりません。Lantu Games Limitedは共同支配の取決めの当事者の全員一致の合意なくその利益を配当することはできません。
34.共同支配事業
2015年7月に、当社グループ及びNAVERは、ゲームコンテンツ開発会社及びゲームコンテンツ関連事業を営む法人に対して共同で投資を行う目的で、LINE Naver Game Partnershipという共同支配事業にそれぞれ66.7%、33.3%出資しております。当該共同支配事業の所在地は韓国であります。
35. 後発事象
MixRadio事業の終了
2016年2月12日において、当社の取締役会はMixRadio事業の終了を決議しております。MixRadio事業はその実際の終了月である2016年3月をもって非継続事業としております。当該終了の結果、当連結会計年度に発生した減損損失とは別に、2016年度において、7,147千スターリングポンドの退職金やオフィスの解約による費用769千スターリングポンドなどのリストラコスト等が発生する見込みであります。
種類株式制度の廃止
2016年3月31日付の定款の変更と同時に、A種種類株式の定めを廃止し、NAVERが保有していたすべての発行済A種種類株式を普通株式に変更しました。また、一部のストック・オプションの内容を変更し、当該ストック・オプションの目的となる株式をA種種類株式から普通株式に変更しました。
連結子会社から共同支配企業への変更
2016年4月25日における外部の第三者との取引の結果、LINE BIZ Plus Ltd.に対する当社グループの持分は100.0%から50.0%へ減少いたしました。当該持分の減少は、LINE BIZ Plus Ltd.の株式の発行によるものであります。外部の第三者は当該新規発行株式を現金750,000千タイバーツ(2,383,846千円)で取得しました。
LINE BIZ Plus Ltd.は2016年4月25日以降より共同支配企業として持分法適用会社となります。当社グループがLINE BIZ Plus Ltd.に対して保持する投資は、支配喪失日現在の公正価値で再評価されます。当該公正価値については現在測定中であります。
資金決済法に係る供託額の追加
資金決済法に基づく2016年3月31日を基準日とした前払式支払手段の未使用残高の2分の1以上の金額に相当する発行保証金の要供託額に対し、追加で供託すべき額は12,592,543千円であり、当社グループは2016年5月24日に銀行と12,600,000千円の追加の発行保証金保全契約を保証料率0.1%にて締結し、要供託額を充足させております。なお、当該契約が連結財務諸表に与える影響は軽微であります。
福岡の土地の売却契約の締結
当社グループは、2016年5月26日開催の取締役会決議に基づき、建設コストの上昇等の経済環境や福岡を拠点とした事業の拡大に対する土地の不足等を考慮し、当社が福岡に保有する土地(1589.83㎡)を九州旅客鉄道株式会社へ譲渡する契約を2016年5月31日に締結いたしました。当該土地の譲渡実行日は2016年6月29日を予定しております。譲渡価額は5,050,000千円を予定しており、土地売却益を2,460,935千円計上する予定であります。
LINE株式会社(以下「当社」という。)は、オンライン・ゲームのサービスを提供することを目的に、ハンゲームジャパン株式会社として、日本の会社法に基づき、2000年9月に日本で設立しております。当社は2003年8月に社名をNHN Japan株式会社に変更し、2013年4月にLINE株式会社に変更しております。当社は韓国に所在するNAVER Corporation(旧社名 NHN Corporation、以下「NAVER」という。)の子会社であります。また、NAVERは当社の最終的な親会社であります。当社の本社所在地は日本の東京都渋谷区渋谷2-21-1であります。
当社及び子会社(以下「当社グループ」という。)は、主として、クロス・プラットフォーム・メッセンジャー・アプリケーションである「LINE」の運営、コミュニケーション及びコンテンツの販売、並びに広告サービスを提供しております。コミュニケーション及びコンテンツの販売は主にLINEプラットフォームを通じて、広告サービスはLINE広告、livedoor及びNAVERまとめを通じて提供しております。また、当社グループは2014年9月に事業譲渡を行うまでの期間において、主にデータストレージ及びサーバ・ホスティング・サービスからなるデータ・マネジメント・サービス事業を行っております。
2. 作成の基礎
当社グループの連結財務諸表は連結財務諸表規則第1条の2に掲げる「特定会社」の要件を満たすことから、連結財務諸表規則第93条の規定により、IFRSに準拠して作成しております。
当社グループの連結財務諸表は当社の機能通貨である日本円(千円単位)で表示しております。
当社グループの連結財務諸表は、2016年6月3日に代表取締役社長 出澤剛及び取締役CFO 黄仁埈によって承認を受けております。
組替
当連結会計年度の表示形式に合わせ、前連結会計年度の連結財務諸表を一部組替表示しております。
過年度調整
当社グループは、2013年12月期及び2014年12月期に関する収益及び為替差損(純額)の誤りを2015年度の連結財務諸表において修正しております。当該修正により、連結損益計算書における継続事業から生じる税引前損失が123,616千円減少しております。当社グループは、当該修正が当期及びそれ以前の期間における連結財務諸表に対して与える影響は重要ではないと判断しております。
3. 重要な会計方針
連結財務諸表の作成において当社グループが採用した重要な会計方針は以下のとおりであります。会計方針は、連結財務諸表に表示されているすべての期間において、首尾一貫して適用しております。2015年1月1日以降開始する連結会計年度において国際会計基準審議会(以下「IASB」という。)によって新設又は改訂されたIFRSによる前連結会計年度及び当連結会計年度の当社グループの連結財務諸表への影響はございません。
(1)連結の基礎
連結財務諸表は、当社及び当社が直接的又は間接的に支配する子会社から構成されております。当社グループは、投資先に対するパワーを有し、投資先への関与により生じる変動リターンに対するエクスポージャー又は権利を有し、かつ投資先に対するパワーを通じて当該リターンに影響を与える能力を有している場合に投資先を支配していると判断しております。通常、投資先企業の議決権の過半数を所有することで、投資先を支配することとなります。
必要な場合には子会社の財務諸表を修正し、子会社財務諸表の会計方針を当社グループの会計方針に統一しております。子会社の決算日が当社の決算日と異なる場合、当該子会社は連結財務諸表の作成目的で、別途当社グループの決算日と同日の財務諸表を作成しております。
子会社における非支配持分は、親会社の当該子会社に対する所有持分とは区分して会計処理しております。子会社の損益及びその他の包括利益の各構成要素については、非支配持分が負の残高となる場合であっても、親会社の株主と非支配持分に帰属させております。子会社に対する支配の喪失とならない所有持分の変動については、資本取引として会計処理しております。非支配持分の変動額と支払対価又は受取対価の公正価値との差額は、当社の株主に帰属する持分として資本に直接認識しております。
2014年8月1日、NAVERの取締役会及び当社の取締役会は、NAVERが拠出したLINE Plus Corporation(以下、「LINE Plus」という。)の資本の減額(以下「LINE Plus減資」という。)を承認しております。当該減資の完了により、当社がLINE Plusの資本持分の100%を所有しております。2014年8月1日時点でのNAVERからLINE Plusに対する資本拠出累計額は7,253,669千円であります。LINE Plus減資の承認により、LINE PlusはNAVERが所有していたLINE Plusの持分の40%を買い戻すこととし、2014年9月5日の取引完了日にNAVERに80,000,000千韓国ウォン(8,288,000千円)の支払いをしております。
2014年8月、当社が60%の持分割合を有する子会社のLINE PlusはNAVERよりLINE Vietnam Co., Ltd.(以下「LINE Vietnam」という。) の持分割合の95%を取得しており、LINE Vietnamの残りの5%の非支配持分は同日に外部の第三者が取得しております。LINE Vietnamの株式及び議決権の全てを2012年2月28日にNAVERが取得しており、当該取得はNAVERにおいて企業結合として会計処理されております。当社グループによるLINE Vietnamの取得は共通支配下の企業結合として持分プーリング法を用いて会計処理しております。当該取引は、実際の取引日にかかわらず、2012年2月28日に行われたとみなし、LINE Vietnamを遡及して連結しております。その結果、当社グループのLINE Vietnamに対する持分割合は60%および、NAVERによる残り40%の非支配持分が前連結会計年度の連結財務諸表に遡及的に反映されています。
2014年9月19日、当社の取締役会は100%子会社である株式会社データホテル(以下「データホテル」という。)から成るデータ・マネジメント・サービス事業を売却する計画を承認しております。処分されたデータ・マネジメント・サービス事業は、NHN Entertainment Corporationの子会社に売却しております。NHN Entertainment Corporationは2013年8月にNAVERが分離設立した会社であり、NAVERは当該会社に対して9.54%の持分を所有しておりましたが、2014年9月30日に当該持分を処分しております。2014年9月30日時点では、NAVERは当該会社に対する持分を有しておりません。データ・マネジメント・サービス事業は2014年9月19日に非継続事業に分類され、2014年9月30日に売却が完了しております。その結果、データ・マネジメント・サービス事業は、連結損益計算書上、前連結会計年度において、非継続事業として分類しております。
当社グループ内の債権債務及び取引は、連結上、相殺消去しております。
(2)測定の基礎
当社グループの連結財務諸表は、公正価値で測定されている金融商品を除き、取得原価を基礎として作成しております。公正価値は、測定日時点の、市場参加者間の秩序ある取引において、資産を売却するために受け取るであろう価格又は負債を移転するために支払うであろう価格であります。
(3)企業結合
(a)企業結合
当社グループは前連結会計年度においてwit studio co., ltd(以下「wit studio」という。)を、当連結会計年度においてMixRadioサービス(以下「MixRadio」という。)を取得し、下記のとおり取得法を用いて会計処理しております。
IFRS第3号「企業結合」に基づき、各々の識別可能な資産及び負債は、以下を除き、取得日の公正価値で測定しております。
- 繰延税金資産及び負債は、IAS第12号「法人所得税」に基づき認識測定しております。
- 従業員給付制度は、IAS第19号「従業員給付」に基づき認識測定しております。
リース及び保険契約は、契約開始時、又は分類の変更となるような方法で契約条件が変更された場合には、当該変更の日における契約条件及びその他の要因に基づき分類しておりますが、契約条件が分類を修正するような方法で変更された場合には、当該変更日が取得日となる場合があります。
また、企業結合により引き受けた偶発負債については、現在の債務であり、かつ、公正価値を信頼性をもって測定できる場合にのみ認識しております。
企業結合において移転した対価は公正価値で測定しております。当該公正価値は取得企業が移転した資産、取得企業に発生した被取得企業の旧所有者に対する負債及び取得企業が発行した資本持分の取得日における公正価値の合計額として計算しております。取得関連コストは、企業結合を行うために取得企業において発生した費用であり、仲介者手数料、助言、法律、会計、評価など専門家に支払う費用又はコンサルティング費用、内部の買収部門の維持コストなどの一般管理費、負債性証券及び資本性証券の発行登録費用を含みます。取得関連コストは、負債性証券又は資本性証券の発行費用を除き、サービスの提供を受け、これらの費用が発生した期間において費用処理しております。
当社グループは、取得日において、のれんを以下の(1)から(3)の合計額から(4)の金額を控除した額で測定しております。
(1)移転した対価の公正価値
(2)被取得企業のすべての非支配持分の認識額
(3)企業結合が段階的に達成される場合には、取得企業が以前に保有していた被取得企業の資本持分の公正価値
(4)取得した識別可能な資産及び引き受けた負債の正味の金額(通常、公正価値)
当初認識後、のれんは取得原価から減損損失累計額を控除した額で測定しております。
(b)共通支配下の企業結合
当社グループは前連結会計年度にLINE VietnamをNAVERより取得しております。LINE Vietnamの取得は、共通支配下の企業結合として、以下のとおり会計処理しております。
共通支配下の企業結合とは、すべての結合企業または結合事業が最終的に企業結合の前後で同じ当事者によって支配され、その支配が一時的でない企業結合であります。当社グループはLINE Vietnamの取得に関して、NAVERの連結財務諸表において計上されている帳簿価額に基づき会計処理しております。LINE Vietnamの取得は、実際の取引日にかかわらず、NAVERの原始取得日である2012年2月28日に行われたものとして、LINE Vietnamの財務諸表を、当社グループの連結財務諸表の一部として遡及して連結しております。
(4)関連会社及び共同支配の取決め
(a)関連会社
関連会社とは、当社グループが当該企業の財務及び営業の方針に対して重要な影響力を有しているが支配をしていない企業をいいます。当社グループが他の企業に対して20%以上50%以下の議決権を有している場合、当社グループが重要な影響力を有していないことを明確に証明できないかぎり、重要な影響力を有していると推定しております。
当社グループの関連会社に対する投資は、持分法を用いて会計処理しております。持分法では、当初認識時に、関連会社に対する投資を原価で認識し、取得日以降においては、関連会社の純損益及びその他の資本の変動に対する当社グループの持分を認識することで帳簿価額を調整しております。当社グループと関連会社との間の取引から生じる損益は、当社グループによる当該関連会社に対する持分の範囲で消去しております。グループ内取引から生じる損失が、当社グループの連結財務諸表において認識しなければならない減損を示唆する場合、損失として認識しております。
関連会社が類似の状況における同様の取引及び事象に対して、当社グループとは異なる会計方針を適用している場合には、当社グループが持分法を適用するにあたり、当該関連会社の財務諸表に必要な調整を行っております。
当社グループの関連会社に対する損失の持分が当該関連会社に対する持分を超過する場合には、長期投資を含む関連会社投資の帳簿価額をゼロとし、それ以上の損失の認識を中止しております。
(b)共同支配の取決め
共同支配の取決めは、複数の当事者が共同支配を有する取決めをいいます。当該取決めに関する各当事者の権利及び義務に応じて、共同支配事業と共同支配企業に分類しております。
共同支配事業は、取決めに対する共同支配を有する当事者が当該取決めに関する資産に対する権利及び負債に対する義務を有している共同支配の取決めであります。当社グループは共同支配事業に対する持分に係る資産、負債、収益及び費用の会計処理を特定の資産、負債、収益及び費用に適用されるIFRSに従って行っております。
共同支配企業は、共同支配を有する当事者が共同支配の取決めの純資産に対する権利を有している共同支配の取決めであります。共同支配企業については持分法を適用して会計処理をしております。
(5)外貨換算
(a)外貨建取引
外貨建取引は、取引日における為替レートにより各グループ企業の機能通貨に換算しております。外貨建の貨幣性資産及び負債は、報告期間末日の為替レートにより機能通貨へ再換算しております。取得原価で測定する外貨建の非貨幣性資産及び負債は、当初の取引日における為替レートを用いて換算しております。公正価値で測定する外貨建の非貨幣性資産及び負債は、公正価値測定日の為替レートにより機能通貨へ再換算しております。
再換算により生じた換算差額は損益として認識しております。ただし、売却可能な資本性投資の換算による差額、在外営業活動体に対する純投資のヘッジ手段として指定された金融負債、及びキャッシュ・フロー・ヘッジから生じる換算差額については、その他の包括利益として認識します。
(b)在外営業活動体
当社グループの表示通貨が在外営業活動体の機能通貨と異なる場合は、当該財務諸表を、次のとおり、当社グループの表示通貨に換算しております。
ハイパー・インフレ経済の通貨を機能通貨としない在外営業活動体の資産及び負債は、報告期間末日の為替レートにより表示通貨に換算しております。在外営業活動体による収益及び費用は、報告期間の平均為替レートにより表示通貨に換算しております。当該外貨換算差額はその他の包括利益として認識しております。
在外営業活動体を処分する場合、当該在外営業活動体に関連する外貨換算差額は、処分損益の一部として損益に振り替えております。在外営業活動体を含む子会社の、支配の喪失を伴わない部分的な処分においては、当該在外営業活動体の外貨換算差額の累計額を、持分割合に基づき非支配持分に振り替えております。支配の喪失となる場合の部分的な処分においては、関連する持分の外貨換算差額は、損益に振り替えております。
(6)現金及び現金同等物
現金及び現金同等物は、手許現金、要求払預金及び取得日から3ヶ月以内に期日の到来する短期投資から構成されております。このような投資は、流動性が高く、容易に一定の金額に換金できる性質を有しております。現金及び現金同等物は、価値の変動について僅少なリスクしか負わないため、当社グループでは、短期の支払手段として用いております。
(7)金融資産
当社グループは、金融資産を、純損益を通じて公正価値で測定する金融資産、満期保有投資、貸付金及び債権、及び売却可能金融資産の4つのカテゴリーに分類し、測定しております。当社グループは金融資産に係る契約条項の当事者になった時点で連結財政状態計算書に金融資産を認識しております。
金融資産は、当初認識時において純損益を通じて公正価値で測定する金融資産に分類される場合を除き、公正価値に当該金融資産に直接帰属する取引コストを加算した金額で測定しております。通常の方法による金融資産の売買、すなわち、関係する市場における規則又は慣行により一般的に設定されている期間内での資産の引渡しを要求する契約による資産の購入又は売却取引の場合は、当該取引の約定日において会計処理しております。
(a)純損益を通じて公正価値で測定する金融資産
売買目的で保有する金融資産は、純損益を通じて公正価値で測定する金融資産として分類しております。当該金融資産の当初認識時には、関連する取引費用は発生時に損益として認識しております。 純損益を通じて公正価値で測定する金融資産は公正価値で測定し、公正価値の変動は損益として認識しております。
(b)満期保有投資
固定又は決定可能な支払金額と固定の満期を有する金融資産は、当社グループがこれらを満期まで保有する明確な意図と能力を有する場合には、満期保有投資に分類しております。当初認識後、満期保有投資は、実効金利法による償却原価で測定しております。
(c)貸付金及び債権
貸付金及び債権は、支払額が固定されている、若しくは決定可能な金融資産であります。当初認識後、貸付金及び債権は、割引の影響が軽微である貸付金及び債権を除き、実効金利法による償却原価で測定しております。
(d)売却可能金融資産
売却可能金融資産とは、純損益を通じて公正価値で測定する金融資産、満期保有投資又は貸付金及び債権のいずれにも分類されない金融資産をいいます。当初認識後、売却可能金融資産は公正価値で測定され、公正価値の変動は、税効果控除後、資本のその他の包括利益累計額に認識しております。売却可能金融資産の認識を中止した場合、又は減損損失が認識された場合には、その他の包括利益で既に認識されている累積損益を純損益に振り替えております。
売却可能金融資産に係る受取配当金は、当社グループの支払いを受ける権利が確定した時点で、損益として認識しております。
(e)デリバティブ
当社グループは為替リスクをヘッジするための為替予約などのデリバティブ取引を行う場合があります。デリバティブは当初、契約締結日における公正価値で認識し、その後公正価値で再測定しております。デリバティブの公正価値の変動から生じた利得又は損失は損益として認識しております。デリバティブは公正価値が正となる場合には金融資産として、負となる場合には金融負債として計上しております。
非デリバティブの主契約に組み込まれているデリバティブは、次の場合に、主契約と分離し、デリバティブとして会計処理しております。
・デリバティブの定義に該当すること
・組込デリバティブの経済的特徴及びリスクが主契約のそれらに密接に関連していないこと
・当該契約が純損益を通じて公正価値で測定されるものではないこと
(f)金融資産の認識の中止
当社グループは、金融資産から生じるキャッシュ・フローに対する契約上の権利が消滅した場合、又は金融資産のキャッシュ・フローを受け取る契約上の権利を譲渡し、当該金融資産の所有に係るリスクと経済価値のほとんどすべてが移転された場合に、当該金融資産の認識を中止しております。当社グループが移転した金融資産から創出又は保持された権利及び義務は、別個の資産又は負債として認識しております。
当社グループが当該金融資産の所有に係るリスクと経済価値のほとんどすべてを保持している場合には、当該金融資産の認識を継続し、受け取った対価について金融負債を認識しております。
(8)金融負債
当社グループは金融負債に係る契約条項の当事者になった時点で連結財政状態計算書に金融負債を認識しております。当初認識時、金融負債は、取引コスト控除後の公正価値で測定しております。当初認識後、金融負債は、実効金利法を用い、償却原価で測定しております。
当社グループは、金融負債が消滅した時、すなわち、契約中に特定された債務が免責、取消し又は失効した時に、当該金融負債の認識を中止しております。
(9)たな卸資産
主として商品からなるたな卸資産は、原価と正味実現可能価額とのいずれか低い額で測定しております。たな卸資産の原価は先入先出法により算定しております。正味実現可能価額は見積売価から販売に要するコストを控除して算定しております。
(10)資本金
普通株式は、資本として分類しております。普通株式及びストック・オプションの発行に直接帰属する増分費用は、税効果控除後の額を資本の減少として会計処理しております。
(11)有形固定資産
有形固定資産は、取得原価から減価償却累計額及び減損損失累計額を控除した価額で認識、測定しております。取得原価には、意図した方法で稼動可能な状態とするために直接起因するコスト、解体及び除去並びに原状回復費用を含めております。
有形固定資産の一部を交換するコストについては、当該有形固定資産の帳簿価額に含まれるか、又は当該有形固定資産の一部が内包する将来の経済的便益が当社グループに流入する可能性が高く、取得原価を信頼性をもって測定できる場合には、個別の資産として認識しております。これに伴い、交換された部分の有形固定資産については認識を中止しております。有形固定資産の日々のサービスにかかる費用については、発生時に費用として認識しております。
土地及び建設仮勘定は減価償却しておりません。有形固定資産は以下の見積耐用年数にわたって定額法で減価償却を行っております。有形固定資産の取得原価の合計額のうち、重要な構成部分については、当該構成部分の耐用年数にわたり、個別に減価償却しております。
有形固定資産項目の認識の中止から生じる利得又は損失は、正味の処分収入と当該資産項目の帳簿価額との差額として算定し、その他の営業収益又は費用として認識しております。
前連結会計年度及び当連結会計年度の見積耐用年数は以下のとおりであります。
| 見積耐用年数(年) | |
| 機械装置 | 3-5 |
| 備品 | 5 |
| その他 | 3-5 |
有形固定資産の耐用年数、残存価額及び減価償却方法は各連結会計年度末に見直しを行い、従前の見積りと異なる場合には、これを変更しております。なお、当該変更は会計上の見積りの変更として会計処理しております。
(12)借入コスト
当社グループは、適格資産の取得、建設又は生産に直接起因する借入コストを、当該資産の取得原価の一部として資産計上しております。その他の借入コストは発生時に費用処理しております。適格資産とは、意図した使用又は販売が可能となるまでに相当の期間を要する資産をいいます。
当社グループは、資産化に適格な借入コストの金額を、適格資産の取得のために個別に資金を借り入れた範囲で、当期中に当該借入金について発生した実際の借入コストから当該借入金の一時的な投資による投資収益を控除した差額として算定しております。
当社グループが、一般目的で資金を借り入れ、適格資産を取得するために当該借入を使用した範囲で、当該資産への支出に実効金利により計算した資産化率を乗じることにより、資産化の対象となる借入コストの金額を算定しております。資産化率は適格資産の取得のために特別に行った借入を除く、当社グループの当期中の借入金残高に対する借入コストの加重平均としております。ある期間に資産化する借入コストの金額は、当該期間に発生した借入コストの金額を超えることはありません。
(13)無形資産
無形資産は、当初、取得原価で測定し、その後、取得原価から償却累計額及び減損損失累計額を控除した額を帳簿価額としております。
耐用年数を確定できる無形資産は、それぞれの見積耐用年数にわたって、主として定額法で償却し、減損の兆候が存在する場合にはその都度、減損テストを行っております。無形資産の残存価額はゼロと見積もっております。
前連結会計年度及び当連結会計年度の耐用年数を確定できる無形資産の見積耐用年数は以下のとおりであります。
| 見積耐用年数 | |
| ソフトウェア | 2-5 |
| その他 | 1-10 |
耐用年数を確定できる無形資産の見積耐用年数及び償却方法は、各連結会計年度末において見直ししております。
研究開発費
新たに科学上又は技術的な知識と理解を得る目的で行われた研究活動に関する費用は、発生時に費用として認識しております。開発費用は、信頼性をもって測定することが可能であり、開発中の製品やプロセスが技術的、商業的に実行可能で、可能性の高い将来の経済的便益があり、当社グループが、開発を完成させ、適切な資源の利用又は売却の意図を有している場合に、当該費用を資産化しております。その他の開発に関連する費用は、発生時に費用として認識しております。
(14)リース
リース取引
契約がリースであるか又は契約にリースが含まれているかについては、リース開始日における契約の実質に基づき判断しております。契約の履行が特定の資産の使用に依存している、又は契約により当該資産を使用する権利が与えられる場合、当該取引はリース取引としております。
(a)ファイナンス・リース
リースが所有に伴うリスクと経済的便益のほとんどすべてを移転させるものである場合、当該リースはファイナンス・リースとして分類しております。
借手としてのリース
ファイナンス・リースは、リース開始日に算定したリース物件の公正価値とリース開始日に算定した最低支払リース料総額の現在価値のいずれか低い金額で、リース期間の起算日に資産として計上しております。最低リース料総額の現在価値を算定する場合に使用する割引率は、実務上可能な場合にはリースの計算利子率とし、実務上不可能な場合には、借手の追加借入利子率としております。最低リース料総額は、財務費用と負債残高の返済部分とに配分しております。財務費用は、負債残高に対して一定の期間利子率となるように、リース期間中の各期間に配分しております。リース資産は、リース期間及びその耐用年数のいずれか短い期間にわたって減価償却しております。
(b)オペレーティング・リース
連結財政状態計算書に資産計上されたファイナンス•リース以外のすべてのリース契約は、オペレーティング•リースに分類しております。
借手としてのリース
オペレーティング・リースに基づくリース料は、リース期間にわたり定額法で費用として認識しております。
貸手としてのリース
当社グループは、前連結会計年度及び当連結会計年度において、サーバ、データストレージ、ネットワーク機器、パソコン、ソフトウェアに関連する解約可能なリース契約を結んでおります。当該リース資産は、連結財政状態計算書の「有形固定資産」に含まれており、有形固定資産の中での類似の資産と首尾一貫した見積耐用年数にわたり減価償却しております。オペレーティング・リースからのリース収益(借手に支払われたインセンティブ控除後)は、リース期間にわたり、定額法によって認識しております。
(15)金融資産の減損
純損益を通じて公正価値で測定されていない金融資産は、減損している客観的な証拠の有無を各報告日にて検討しております。金融資産の減損は、金融資産の当初認識後に損失事象が発生したという客観的証拠が存在し、かつ当該損失事象が見積将来キャッシュ・フローに対して信頼性をもって見積もることができる影響を有している場合に認識しております。なお、将来の事象の結果として予想される損失は、可能性が高い場合でも、認識しておりません。
資本性証券を含む金融資産が減損しているという客観的証拠には、発行体又は債務者の著しい財政的困難、債務者による支払不履行又は支払遅延、そうでなければ当社グループが斟酌しない条件での当社グループに対する債務の再編、借手又は発行体の破産の兆候、当該金融資産における活発な証券市場の消滅、個々の金融資産の見積将来キャッシュ・フローの減少は信頼性をもって見積もることができなくとも、当初認識後における金融資産グループの見積将来キャッシュ・フローへの影響が不利であることを示す観察可能なデータの存在などがあります。
また、売却可能金融資産として分類された持分証券への投資に関しては、取得原価を下回る公正価値の著しい下落又は長期にわたる下落は、減損の客観的証拠となります。
金融資産の減損の客観的な証拠がある場合は、減損損失を測定し、認識しております。
(a)償却原価で測定する金融資産
償却原価で測定する金融資産の減損損失は当該資産の帳簿価額と、見積将来キャッシュ・フローを当該金融資産の当初の実効金利で割り引いた現在価値との間の差額として算定しております。当該金融資産の将来キャッシュ・フローを見積もることが実務上不可能な場合には、当該金融資産に対する減損損失は、観察可能な直近の市場取引から得た価格を用いて算定することとなります。当社グループは、当該金融資産の減損損失に関して直接に又は引当金勘定を通じて減額する場合があります。以後の期間において、減損損失の額が減少し、その減少が減損を認識した後に発生した事象に客観的に関連付けることができる場合には、以前に認識された減損損失は引当金勘定の修正による戻入れを行っております。なお、当該金融資産の帳簿価額が、将来的に、現実的な回復の見通しがない場合には、当該金融資産の帳簿価格は直接減額しております。
(b)売却可能金融資産
売却可能金融資産の減損については、その他の証拠と兆候も考慮しておりますが、通常、当該金融資産の公正価値が、6ヶ月以上継続して取得原価を下回った場合、又は当該金融資産の公正価値が取得原価を20パーセント以上下回った場合、当該金融資産は減損していると判断しております。売却可能金融資産の公正価値の下落が、その他の包括利益で認識されてきており、かつ、当該金融資産が減損している客観的な証拠がある場合、その他の包括利益で認識されていた累積損失は、当該金融資産の認識が中止されていない場合でも、資本から損益へと振替えております。売却可能金融資産として分類された資本性金融商品への投資について損益として認識された減損損失は損益を通じて戻し入れられることはありません。以後の期間において、売却可能金融資産として分類された負債性金融商品の公正価値が増加し、その増加が客観的に、減損損失を損益として認識した後に発生した事象に関連付けることができる場合、減損損失は損益を通じて戻し入れが行われます。
(16)非金融資産の減損
繰延税金資産及び売却目的で保有する非流動資産を除く、有形固定資産や耐用年数を確定できる又は確定できない無形資産などの非金融資産は、報告日に、減損の兆候があるかどうかを検討しております。減損の兆候が存在する場合には、当該資産の回収可能価額の見積りを行っております。また、毎年の減損テストは、のれん及び耐用年数を確定できない無形資産を対象として行っております。
個別の資産の回収可能価額を測定することが不可能である場合には、資金生成単位の回収可能額を見積もっております。資金生成単位とは、他の資産又は資産グループからのキャッシュ・インフローとはおおむね独立したキャッシュ・インフローを生成する最小の識別可能な資産グループをいいます。資産又は資金生成単位の回収可能価額は、使用価値又は売却費用控除後の公正価値のいずれか高い金額となります。使用価値は、資産又は資金生成単位が創出すると見込まれる見積将来キャッシュ・フローに対して税引前割引率を用いて算定しております。当該税引前割引率は、貨幣の時間価値及び将来キャッシュ・フローの見積りを調整していない当該資産又は資金生成単位に固有のリスクに関する現在の市場評価を反映しております。
資産又は資金生成単位の帳簿価額が回収可能価額を超過する場合には、減損損失を損益として認識しております。回収可能価額の算定に用いた見積りに変更があった場合には、減損損失の戻入れを行っております。減損損失の戻入れは、減損前の資産の帳簿価額に、減価償却を反映した帳簿価額を超えない範囲で行っております。
のれん
企業結合において取得したのれんは、被取得企業のその他の資産及び負債が当該単位に配分されているか否かにかかわらず、被取得企業を取得した日より、企業結合によるシナジーからの便益を得られることが見込まれる各資金生成単位に配分しております。のれんが配分された資金生成単位に対する減損テストは毎年、又は減損の兆候が存在する場合はその都度、行っております。資金生成単位の回収可能価額が帳簿価額を下回る場合、減損損失は、まず、当該資金生成単位に配分されたのれんの帳簿価額を減額するよう配分し、その後、その他の各資産の帳簿価額に基づき、比例的に配分しております。減損損失は損益として認識し、その後、のれんについて認識した減損損失の戻入れは行われません。資金生成単位を処分する場合、当該資金生成単位に配分されているのれんの金額は、処分損益の算定に含めております。
(17)従業員報酬
(a)短期従業員給付
短期従業員報酬は、従業員が関連する勤務を提供した年次報告期間の末日後12ヶ月以内にすべてが決済されると予想される従業員報酬であります。割引前の短期従業員報酬は、従業員が勤務した期間に対応し、発生主義で会計処理しております。
(b)確定給付制度
当社グループでは、韓国、台湾及びタイに所在する子会社の従業員に対して、確定給付制度を設けております。確定給付制度は、確定拠出制度以外の退職後給付制度であります。当社グループの確定給付制度債務は、従業員が現在及び過去の期間の勤務の対価として獲得した、将来の予想給付額であります。確定給付制度債務の計算は、予測単位積増方式を使用し、独立年金数理人によって毎年行われております。当該計算結果は当社グループのマネジメントによって査閲承認されております。
当期勤務費用とは、当期中の従業員の勤務により生じる確定給付制度債務の現在価値の増加であります。過去勤務費用とは、確定給付制度の導入若しくは変更により生じる、過去の期間の従業員の勤務に係る確定給付制度債務の現在価値の変動のことであり、当該変動額は全て、関連した制度の変更が行われた期の損益として会計処理しております。
確定給付負債(純額)の再測定は、主として、実績修正及び数理計算上の仮定の変更の影響から生じる数理計算上の差異からなります。実績修正は従前の数理計算上の仮定と実際の結果との差異から生じます。当社グループは確定給付負債(純額)の再測定をその他の包括利益として認識しております。
確定給付制度債務の現在価値の算定に用いられる割引率は、当社グループの債務の期間と近似する満期日を持ち、給付を支払う際の通貨と同一の通貨建てである優良社債の報告日時点の利回りであります。
確定給付負債(純額)に係る利息純額は、当連結会計年度における拠出及び給付の支払いより生じる確定給付負債(純額)の変動を考慮した、確定給付負債(純額)に上記の割引率を乗じて算定しております。確定給付負債(純額)に係る利息額は、損益として認識しております。
(18)株式報酬
当社グループは、役員及び従業員に対してストック・オプションを付与しております。ストック・オプションの公正価値は付与日時点で測定しております。ストック・オプションに関する従業員報酬費用は2年間の権利確定期間にわたって認識しております。ストック・オプションの公正価値の評価技法及び仮定についての詳細は、注記4. 重要な会計上の判断、見積り及び仮定、並びに注記28. 株式報酬に記載しております。
(19)マーケティング費用
当社グループでは、ブランド認知度を高めるため及び新しいサービスのプロモーションのためのマーケティング費用が発生しております。当社グループのマーケティング費用は、主として、テレビ広告やモバイル広告などのマスメディア広告、及びブランドのプロモーションイベントから発生しております。マーケティングに係る人件費は、マーケティング費用には含まれておらず、従業員報酬費用の一部として計上しております。マーケティング活動に関連する支出は発生時に費用として認識しております。
(20)引当金
当社グループが過去の事象の結果として現在の法的又は推定的債務を有しており、当該債務を決済するために経済的便益を有する資源の流出が必要となる可能性が高く、当該債務の金額について信頼性のある見積りができる場合、引当金を認識しております。
引当金に関連するキャッシュ・アウトフローの金額と時期については不確実性があります。事象及び状況に必然的に関連するリスクと不確実性は、引当金の最善の見積りを行うにあたり考慮に入れております。貨幣の時間価値の影響に重要性がある場合の引当金の金額は、将来見積キャッシュ・フローの現在価値としております。
当社グループの引当金は、主として、リース物件に係る原状回復義務についての引当金及び将来においてユーザーが
仮想アイテムと交換することによる、販促目的の無償の仮想通貨の使用に応じて他社に支払われるライセンス料などに対する引当金で構成されております。
引当金は、各報告期間の末日現在で再検討し、当該時点の最善の見積りを反映するよう調整しております。債務を決済するために経済的便益を有する資源が流出する可能性がもはや高くない場合には、引当金を戻入しております。
引当金は、当該引当金を当初に認識した対象である支出に対してのみ使用しております。
(21)売上収益
当社グループは、主として、クロス・プラットフォーム・メッセンジャー・アプリケーションである「LINE」の運営、コミュニケーション及びコンテンツの販売並びに広告サービスを提供しております。コミュニケーション及びコンテンツの販売は主にLINEスタンプを含む様々なコミュニケーション手段及びLINE GAMEなどのコンテンツをユーザーに提供しております。広告サービスは、LINE公式アカウント及びLINEスポンサードスタンプなどの広告商材を用いたLINEプラットフォーム上にて、あるいは、livedoorやNAVERまとめなどのウェブポータル上にて提供しております。商材やサービスの詳細情報については注記5. セグメント情報に記載しております。
当社グループは、報告期間末日時点の取引の進捗度に応じて売上収益を認識しております。売上収益ごとの取引の進捗度の決定については下記のとおりであります。また、売上収益は、通常の事業の過程で提供したサービスの対価の公正価値から売上税等の税金を控除した額で測定しております。
仮想通貨
仮想通貨は、クレジットカード又は現金で購入することができます。サービスの種類に応じて、ユーザーは、現金、クレジットカード又は当社グループの仮想通貨を用いて支払いを行います。ユーザーの購入のほとんどは、Apple App StoreとGoogle Playのような決済処理サービスプロバイダを通じて行われます。当該決済処理サービスプロバイダは、各取引に対して決済手数料を請求します。
当社グループは仮想通貨を販売した時点では、前受金として連結財政状態計算書に表示しております。当社グループとユーザーとの利用規約で規定されているとおり、仮想通貨の払戻しは行いません。しかし、当社グループが事業を中止した場合においては、「日本の資金決済に関する法律」(平成21年6月24日法律第59号。以下「資金決済法」という。)に従い返金が要求される可能性があります。仮想通貨の使用時点での収益認識については、以下に記載のとおりであります。
(a) LINEビジネス・ポータル
(i)コミュニケーション-LINEスタンプ及びクリエイターズスタンプ
LINEスタンプ及びクリエイターズスタンプ(以下、「スタンプ」という。)は、ユーザーが購入し、インスタントメッセージで使用するイラストであります。スタンプの購入は、現金、仮想通貨又はクレジットカードのいずれかで行われます。
仮想通貨がスタンプの購入のために使用された場合、ユーザーの仮想通貨残高は、購入価格分減少し、スタンプの収益認識期間にわたり売上収益として認識します。当社グループは、ユーザーにスタンプを提供するにあたって、本人として役務を提供しております。当社グループによって追跡調査された過去の使用パターンに基づき、当社グループは利用者によるスタンプの予想総使用の大部分は購入から90日間で発生していると判断しており、実際の使用は同期間中の初期に集中しております。従って、当社グループは、90日の見積使用期間にわたり、初期に比重を置く方法でスタンプの売上収益を認識しております。
(ii)コンテンツ-LINE GAME及びアプリケーション
外部コンテンツプロバイダが開発したゲーム
外部コンテンツプロバイダが開発したすべてのゲームは、LINEプラットフォームから無料でダウンロードすることができます。ユーザーは、ゲーム内仮想アイテムを現金又はクレジットカードを使って購入することができます。
当社グループでは、外部コンテンツプロバイダとレベニューシェア契約を結んでおります。当該契約では、ユーザーがLINEプラットフォームを経由しゲーム内仮想アイテムを購入した場合、当社グループが、決済処理サービスプロバイダからの純収入額の一定割合を受け取ることとなっております。
ユーザーに対するゲーム内仮想アイテムの販売に関しては、当社グループは、外部コンテンツプロバイダが、モバイルゲームの開発、メンテナンス及びアップデートについて主たる責任を負っており、ユーザーが購入し、ゲーム内で使用することができるゲーム内仮想アイテムを作成していることから、外部コンテンツプロバイダがゲーム関連サービス提供のための主たる義務者であると判断しております。
当社グループは、外部コンテンツプロバイダを当社グループの顧客であるとし、当社グループは、ゲーム期間において、当該顧客へ(1)ユーザーのゲームへの導入(チャネリング)、(2)決済代行、(3)サーバ・ホスティング・サービスの各サービスを提供することであると考えております。
当社グループは、それぞれのサービスの提供は別個の会計単位であると考え、決済代行とサーバ・ホスティング・サービスの各提供価格を過去のコストや同業他社のマージン率を考慮したコスト・プラス・マージンで見積もっております。チャネリングはこれらの見積価額を差し引いた残りの受取額を配分しております。
当社グループは、チャネリングに係る履行義務はユーザーがゲーム内仮想アイテムを購入したときに充足することから、対応する売上収益は当該時点で認識しております。
ゲームの終了予告は、ゲームが終了する2ヶ月前にユーザーに通達されます。ゲーム終了の予告が行われた時点から、ユーザーはゲーム内アイテムの購入ができなくなりますが、2ヶ月間ゲームをすることができ、決済はユーザーによるゲーム内アイテム購入から3ヶ月後に行われます。従って、サーバ・ホスティング・サービスについてはゲーム終了の予告からゲーム終了までの2ヶ月、決済代行については、ゲーム終了の予告後3ヶ月、すなわち、ゲーム終了後1ヶ月までサービスを提供する必要があります。
当社グループのサーバ・ホスティング・サービス及び決済代行に係る履行義務は、これらのサービスを提供したとき、すなわち、前者はゲーム提供の開始からゲーム終了までの期間にわたり、後者はゲーム提供の開始からゲーム終了後1ヶ月にわたり、充足することとなります。従って、サーバ・ホスティング・サービス及び決済代行に対応する売上収益は、上記の期間にわたり規則的に認識しております。しかしながら、ゲーム終了予告後は収入が発生しなくなることから、当社グループはゲーム終了予告後のサーバ・ホスティング及び決済代行に係る履行義務に対応する売上収益をサービス提供開始時から繰り延べし、それぞれ、ゲーム終了の予告後2ヶ月及び3ヶ月の期間にて売上収益を認識しております。
なお、当社グループは、2012年度から当社グループのプラットフォームを通じて外部開発ゲームサービスを提供しております。当連結会計年度末において、既に終了した外部開発ゲーム及び提供中の外部開発ゲームの平均提供期間は概ね16ヶ月であります。当連結会計年度において、サーバ・ホスティング・サービスに係る売上収益は概ね16ヵ月で、決済代行サービスに係る売上収益は概ね17ヵ月にわたって認識しております。
内部開発したゲーム及びアプリケーション
本人または代理人
当社グループは、当社グループが開発したゲーム及びアプリケーション(以下「アプリ」という。)をユーザーに提供しております。当社グループは当該ゲーム及びアプリの提供に関して、本人であると判断しております。当社グループの主たる責任は、ゲーム又はアプリ並びにゲーム又はアプリ内仮想アイテムを開発、メンテナンスし、ユーザーに提供することであります。
消費性アイテム及び永久性アイテム
すべてのゲーム又はアプリは無料でダウンロードすることができますが、ゲーム及アプリ内の当社グループが開発したゲーム又はアプリ内仮想アイテムは、現金、クレジットカード及びゲーム又はアプリ内の当社グループの仮想通貨で購入することができます。当社グループは、内部開発したゲーム及びアプリにおいて消費性アイテムと永久性アイテムを提供しております。
消費性アイテムの売上収益認識
消費性アイテムは、ユーザーの一定の行為により消費され、いかなる継続的な便益もユーザーにもたらさないという共通の性質を有しております。消費性アイテムは、一般的にユーザーが購入すると同時に消費されることから、販売時に売上収益を認識しております。
永久性アイテムの売上収益認識
永久性アイテムは、ユーザーに継続的な便益をもたらす性質を有しております。一般的に、永久性アイテムがユーザーに便益をもたらす期間は、(1)アイテムがユーザーに便益をもたらさなくなる時点(アイテムの使用期間が便益をもたらす期間を表します。)(2)廃棄などユーザーによるアプリ内及びゲーム内の特定の行動によりアイテムがゲーム・ボード又はアプリから削除される時点、(3)ユーザーがゲーム又はアプリの使用を止める時点、のうち最も早い時点までの期間となります。従って、当社グループは(イ)アイテムの見積使用期間にわたる定額法、或いは、(ロ)アイテムの使用期間を見積もることができない場合には、ゲームボード又はアプリから削除されたアイテム分を調整したうえで、課金ユーザーの見積平均プレイ期間にわたる定額法、のいずれかの方法で認識しております。
(イ)アイテムの見積使用期間による売上収益認識
永久性アイテムの見積使用期間は購買パターンやユーザーの使用状況に係る過去のデータを考慮して算定しております。前連結会計年度及び当連結会計年度において、当社グループが開発したゲームのうち1つだけが永久性アイテムに対して見積使用期間で売上収益を認識しており、当該期間は数日間と見積もっております。前連結会計年度及び当連結会計年度については、そのような内部開発ゲームからの販売額に重要性はありません。
(ロ)アイテムの使用期間を見積もることができない場合の売上収益認識
① 平均プレイ期間の見積による売上収益認識
当社グループはプレイ期間を課金ユーザーが最初に仮想通貨を購入した日から休眠ユーザーとなるまでの期間と定義しております。課金ユーザーが最後のログインから2ヶ月経過している場合に、休眠ユーザーとみなしております。課金ユーザーの平均プレイ期間を見積もるにあたり、当社グループは、その月に初めて仮想通貨を購入した課金ユーザーから構成される月次コホートを分析し、各月のコホートが休眠ユーザーとなるまでの日数を分析しております。観察された実績データに基づき、当社グループは課金ユーザーの期先減少を外挿して、観察可能なデータが利用可能な日以降の課金ユーザー存続期間終了日を決定しております。当社グループは見積平均プレイ期間の算定にあたり、これら実際のデータ及び推定データを使用しております。前連結会計年度及び当連結会計年度において、1つの内部開発アプリに対して見積平均プレイ期間を使用して売上収益を認識しており、当該見積平均プレイ期間は、それぞれ、約7ヶ月から12ヶ月及び11ヶ月から21ヶ月であります。
② ゲームボード又はアプリから削除されたアイテムの調整
ゲームボード又はアプリから削除された永久性アイテムに対応する売上収益は販売額に見積削除率を適用した額を認識しております。見積削除率はユーザーがゲームボード又はアプリから永久性アイテムを削除した割合であります。
新規ゲーム又はアプリをリリースした場合の売上収益認識
新規ゲーム又はアプリなどをリリースした場合には、関連する売上収益の認識方針を決定するにあたり、仮想アイテムの性質や、ユーザーによる当該アイテムの使用状況、サポートデータの利用可能性を検討しております。また、新規ゲーム又はアプリについて、過去データが不十分である場合には、他の内部開発ゲーム又はアプリに関して存在するデータ、同業他社や当社のデータなどを考慮する場合があります。当社グループがユーザーの使用状況を分析するための十分なデータを有していない場合で、かつ、ゲーム寿命を合理的に見積もるための類似のゲーム又はアプリを参照できない場合、当社グループは、過去データが十分になるまで販売額の全額を繰り延べております。
十分なデータが整った以後においては、四半期毎に、見積使用期間や見積平均プレイ期間などの永久性アイテムに関する見積りをゲーム又はアプリごとに評価しております。
前連結会計年度の売上収益の見積り
前連結会計年度においては、売上収益を認識するにあたり、1つの内部開発ゲームについて、前連結会計年度の第3四半期より前の期間においては平均プレイ期間を見積もるためのデータが十分ではなく、前連結会計年度の第3四半期から十分となりました。そのため、前連結会計年度の第1四半期及び前連結会計年度の第2四半期末時点においては見積削除率を適用した、ユーザーが利用可能ではない仮想アイテムの割合分のみを売上収益として認識し、前連結会計年度の第3四半期から、当該ゲームの平均プレイ期間を合理的に見積もるための実績データを有するようになったと判断し、ユーザーが継続的に利用可能な仮想アイテムについても、見積平均プレイ期間にわたって売上収益を認識しております。
当連結会計年度の売上収益の見積り
当連結会計年度の第2四半期において、当社グループは1つの内部開発ゲームをリリースしましたが、当連結会計年度の第4四半期開始まで、当該内部開発ゲームの平均プレイ期間を合理的に見積もるための十分なデータを有しておりませんでした。当連結会計年度の第2四半期及び第3四半期においては類似の特徴を有する他のゲームの見積平均プレイ期間に基づき売上収益を認識しております。当連結会計年度の第4四半期において、当該ゲームの平均プレイ期間を見積もるための十分なデータを有していると判断したことから、ユーザーが継続的に利用可能な仮想アイテムについて、当該ゲームの見積平均プレイ期間に渡る売上収益の認識を開始しております。
仮想通貨の販売及び使用
仮想通貨がゲーム内又はアプリ内仮想アイテムの購入により使用された場合、ユーザーの仮想通貨残高は購入価格分だけ減少し、前述のとおり、対応する前受金が適切な売上収益の認識期間にわたり、売上収益へと振り替えられます。売上収益はユーザーが支払った対価の総額で認識しております。仮想通貨の販売にかかわる決済処理サービスプロバイダへの支払手数料は、販売時に連結損益計算書上「決済手数料及びライセンス料」として計上しております。
(iii)その他
その他には主としてLINEキャラクター商品の販売が含まれております。物品の販売に係る収益は、主として、物品の所有に伴う重要なリスク及び経済価値が買手に移転したときに認識しております。通常、それは物品の引渡し時点であります。物品の販売による売上収益は、返品や値引を加味した、受領又は受領可能な対価の公正価値により測定しております。
(iv)LINE広告-LINE公式アカウント、LINEスポンサードスタンプ及びLINEフリーコインサービス
LINE公式アカウントを使うことによって、企業及び著名人が、当該企業又は著名人を「友だち」として追加したLINEユーザーに直接メッセージを送信することができます。当社グループは、LINE公式アカウント登録利用による売上収益を当該広告契約期間にわたり定額法で認識しております。また、公式アカウントの広告主は、無料でダウンロードすることができるLINEスポンサードスタンプをLINEユーザーに提供することがあります。LINEスポンサードスタンプの使用パターンはLINEスタンプに類似し、総使用量のうち、使用期間の初期にその多くが利用されます。そのため、LINEスポンサードスタンプの売上収益を初期に比重を置く方法で、広告契約期間開始日から208日間にわたって認識しており、当該契約期間中、LINEスポンサードスタンプはユーザーが利用可能です。
LINEフリーコインサービスは、当社グループが提供するpay-per-action型広告サービスであります。広告主は、ユーザーによるアプリのダウンロードの完了又はコマーシャルの閲覧など、特定のアクションごとに、所定の固定単価を当社グループに支払います。それと引き換えに、当社グループはユーザーに対して、当該広告主が開発したアプリやコマーシャルをLINEプラットフォーム上に掲載し、無償でLINEコインを発行しております(以下、「LINEフリーコイン」という)。当社グループは、LINEフリーコインサービスの売上収益を、当社グループが発行したLINEフリーコインに帰属する部分の売上収益を除いて、ユーザーが広告契約で規定された特定のアクションを行った時点において認識しております。LINEフリーコインに帰属する売上収益は、LINEコインの平均販売価格で測定しております。報告期間末日時点において未使用のLINEフリーコインに帰属する売上収益は繰り延べられ、使用されたLINEフリーコインに係る売上収益は、購入された仮想アイテムの売上収益認識方針に従って認識しております。
(v)ポータル広告
当社グループは、livedoorやNAVER まとめのウェブポータルを通じて広告サービスを提供しております。当社グループは、ウェブポータル広告に係る売上収益を、当該広告契約期間にわたり定額法で認識しております。
(b)データ・マネジメント・サービス
当社グループは、データ・マネジメント・サービスを提供し、契約期間にわたり売上収益を認識しております。当社グループは、2014年9月30日に、データ・マネジメント・サービス事業を売却しております。その結果、データ・マネジメント・サービス事業は前連結会計年度における連結損益計算書において、非継続事業の一部として分類しております。詳細は注記3. 重要な会計方針(1)に記載のとおりであります。
(22)財務収益及び財務費用
財務収益は、主に定期預金と満期保有投資からの受取利息で構成されております。受取利息は、実効金利法を用いて損益に計上しております。
財務費用は、借入金に係る利息及び引当金の割引の巻き戻しで構成されております。適格資産の取得、建設又は生産に直接起因しない借入コストは、実効金利法を用いて損益に認識しております。
(23)その他の営業外収益及び費用
その他の営業外収益は、受取配当金、売却可能金融資産の処分益、及び純損益を通じて公正価値で測定する金融資産の公正価値の変動で構成されております。受取配当金は当社グループの配当の受取りが確定した時点で認識しております。
その他の営業外費用は、純損益を通じて公正価値で測定する金融資産の公正価値の変動及び売却可能金融資産の減損損失で構成されております。
(24)法人所得税
法人所得税費用は、当期税金及び繰延税金で構成されております。当期税金及び繰延税金は、それらが企業結合に関連している場合、それらが直接資本又はその他の包括利益に認識されている場合を除き、純損益に認識しております。
(a)当期税金
当期税金は、報告期間の末日において制定されている又は実質的に制定されている税率を使用した、当該期間の課税所得または損失に係る納税見込額又は還付見込額並びに過年度の未払法人税等の修正額からなります。課税所得は、将来の期間において加算又は減算される一時差異や加算又は減算不能な項目を会計上の利益から除いて算定されるので、会計上の利益とは異なります。
(b)繰延税金
繰延税金は、財務報告目的での資産及び負債の帳簿価額と課税計算目的に使用される額との一時差異に関して、資産・負債法を使用して認識しております。繰延税金負債はすべての将来加算一時差異について認識しております。繰延税金資産は、すべての将来減算一時差異、未使用の繰越欠損金及び繰越税額控除について、それらを利用できる課税所得が生じる可能性が高い範囲内で、認識しております。ただし、のれんの当初認識から生じる将来加算一時差異、または、会計上の利益にも、課税所得にも影響しない企業結合以外の取引に係る資産又は負債の当初認識から生じる一時差異、について繰延税金は認識しておりません。
当社グループは、子会社及び関連会社への投資に係る全ての将来加算一時差異について、当社グループが当該一時差異を解消する時期をコントロールすることができ、かつ予測可能な期間内に当該一時差異が解消しない可能性が高い場合を除き、繰延税金負債を認識しております。当社グループは、子会社及び関連会社に対する投資から生じたすべての将来減算一時差異について、当該一時差異が予測可能な期間に解消し、かつ当該一時差異を利用できる課税所得が稼得される可能性が高い範囲内で、繰延税金資産を認識しております。
繰延税金資産の帳簿価額は、各報告期間の末日時点で再検討され、一部又は全部の繰延税金資産の便益を受けるために、十分な課税所得を利用できる可能性が確実ではなくなった程度に応じ、繰延税金資産の帳簿価額を減額しております。
繰延税金資産及び負債は、報告期間の末日までに制定され、又は実質的に制定されている税率及び税法に基づいて、資産が実現する期又は負債が決済される期に適用されると予想される税率で測定しております。繰延税金負債及び繰延税金資産の測定は、報告期間の末日において、当社グループが想定している、当社グループの資産及び負債の帳簿価額の回収又は決済から生じる税務上の帰結を反映しております。
繰延税金資産及び負債は、それらが関連する当期税金負債及び資産と相殺される法的強制力のある権利が存在し、かつ、それらが同一の税務当局によって同一の納税主体に対して課せられる法人所得税に係る場合にだけ、相殺しております。
(25)1株当たり利益
当社グループは、普通株式に関して、基本的及び希薄化後1株当たり利益を表示しております。基本的1株当たり利益は、当社の普通株主に帰属する純損益を、自己株式調整後の当期中の発行済普通株式の加重平均株式数で除して計算しております。希薄化後1株当たり利益は、普通株主に帰属する純損益及び自己株式調整後の発行済普通株式の加重平均株式数に関して、当社グループの役員及び従業員に付与されたストック・オプションなど、すべての希薄化性潜在的普通株式による影響について調整を行った上で算定しております。潜在的普通株式は、普通株式への転換により、継続事業からの1株当たり利益が増加する場合又は損失が減少する場合に、逆希薄化効果を有しております。希薄化後1株当たり利益の算定においては、1株当たり利益に逆希薄化効果をもつと考えられる潜在的普通株式の転換、行使又はその他の発行を仮定しておりません。
(26)事業セグメント
当社グループは当社グループの最高意思決定機関が資源配分の意思決定を行い、業績を評価するために検討する内部報告を基礎としてセグメントを識別しております。最高意思決定機関は当社の取締役会であります。
前連結会計年度において、当社グループは、当社グループの事業単位であるLINEビジネス・ポータル及びデータ・マネジメント・サービスの2つの報告セグメントを識別しておりましたが、2014年9月30日に、データ・マネジメント・サービス事業を売却しております。その結果、データ・マネジメント・サービス事業は前連結会計年度の連結損益計算書において、非継続事業の一部として分類しております。詳細は注記3.重要な会計方針(1)に記載のとおりであります。
当社グループは当連結会計年度の第4四半期より、最高経営意思決定者が事業活動の意思決定や、各構成単位への資源配分のために使用する主要な業績測定についての意思決定に用いる事業単位の構成を変更しました。報告セグメントは現在、LINEビジネス・ポータル事業とMixRadio事業の2つの事業単位に基づいております。詳細は注記5.セグメント情報に記載のとおりであります。
(27)非継続事業及び売却目的で保有する非流動資産
他の部分から営業上及び財務報告目的上明確に区別できる事業及びキャッシュ・フローからなる当社グループの構成単位が、売却目的保有に分類されたか、又は既に処分された場合で、かつ、当該構成単位が (1) 独立の主要な事業分野又は営業地域を表す場合、 (2) 独立の主要な事業分野又は営業地域を処分する統一された計画の一部である場合、又は (3) 転売のみを目的に取得した子会社である場合のいずれかに該当する場合、非継続事業として表示しております。
2014年9月に、当社グループはデータ・マネジメント・サービス事業を売却することを決定しております。連結損益計算書では、非継続事業からの損益は、継続事業からの損益とは区分して表示しております。非継続事業から生じたキャッシュ・フローの情報は注記24. 非継続事業に記載のとおりであります。また、注記24. 非継続事業の開示を除き、連結損益計算書で参照している注記は、継続事業に関連した注記としております。
非流動資産及び処分グループの帳簿価額が、継続的使用ではなく、主として、売却によって回収される場合には、当該非流動資産及び処分グループは、売却目的保有に分類しております。売却目的保有に分類された非流動資産又は処分グループは、IFRS第5号「売却目的で保有する非流動資産及び非継続事業」において定義された測定範囲の一部ではない場合を除き、帳簿価額と、売却コスト控除後の公正価値のいずれか低い金額で測定しております。
(28)公表されているが未発効の基準
当連結会計年度末において、公表されているが未発効の基準又は解釈指針は以下のとおりであります。当社グループは、これらの基準又は解釈が発効した時点で該当する場合、適用する予定であります。
- IFRS第9号「金融商品」
IASBは、IAS第39号「金融商品: 認識及び測定」の内容を置き換えるためにIFRS第9号「金融商品」の最終版を公表し、その中で金融資産、金融負債及び非金融商品を売買する一定の契約の認識及び測定に関する要求事項を規定しております。IFRS第9号は、金融商品の財務報告の新基準であり、原則主義に基づき、IASBプロジェクトの分類及び測定、減損及びヘッジ会計のフェーズを集約するものであります。IFRS第9号は単一の分類及び測定のアプローチに基づいて構築されており、管理されている事業モデル、並びに貸倒損失の適時な認識につながる予想損失モデルに基づく新しい減損の要求事項を含めたキャッシュ・フローの特性を反映するものであり、減損会計の対象となるすべての金融商品に適用可能な単一のモデルであります。また、IFRS第9号は、銀行やその他の企業が、公正価値で負債を測定する方針を採用した場合の自己の信用度の低下により生じる自己の負債の価値の下落に対して純損益を通じて収益を計上するという、いわゆる「自己の信用」の問題を取り扱っております。IFRS第9号は2018年1月1日以降に開始する事業年度から適用され、早期適用も容認されております。当社グループは、IFRS第9号を早期適用しないことを決定しており、現在IFRS第9号の適用による影響は検討中であります。
- 減価償却及び償却の許容される方法の明確化(IAS第16号「有形固定資産」及びIAS第38号「無形資産」の改訂)
IASBは、収益を基礎とした減価償却方法を使用して資産の減価償却費を算定することは適切ではないということを明確にするため、IAS第16号「有形固定資産」及びIAS第38号「無形資産」の改訂を公表しております。IASBはまた、収益は一般的に、無形資産として内包された権利の経済的便益の消費を測定するには不適切な基礎であると推定していることを明確にしております。しかし、この推定は限られた状況において反証可能であります。これらの改訂は2016年1月1日以降に開始する事業年度から適用され、早期適用も認められております。当社グループは、IAS第16号及びIAS第38号の改訂が、将来の連結財務諸表において重要な影響を与えるとは考えておりません。
- IFRS第15号「顧客との契約から生じる収益」
IASBは、IFRS第15号「顧客との契約から生じる収益」を公表しております。IFRS第15号では、5つのステップから構成される収益認識モデルが定められており、一部の例外を除いて、取引形態や業種に関係なく、すべての顧客との契約から生じる収益に適用されます。5つのステップから構成される収益認識モデルに加え、IFRS第15号には契約を獲得するための増分コストと契約の履行に直接関連するコストの会計処理も規定しております。これらのコストは、回収が見込まれる場合には資産計上され、事後的に償却及び減損テストが行われます。また、IFRS第15号は、企業の通常の活動から生じるアウトプットに該当しない、例えば有形固定資産や無形資産の売却のような一部の非金融資産の売却から生じる利得及び損失の認識と測定にも適用されます。IFRS第15号は2018年1月1日以降開始する事業年度から完全な遡及適用又は修正遡及適用を要求しており、早期適用も認められております。修正遡及適用アプローチの下では、当基準適用初年度の期首から、その時点で存在する契約に対して同基準を適用することが認められますが、遡及修正として、当基準適用初年度において、当該契約に関してIFRS第15号適用により生じる過年度からの累積的影響額を認識することが求められております。このアプローチを採用した場合、初めて当基準を適用する年度について、現行のIFRSに基づく収益に関する比較情報も追加で開示している限り、比較年度の修正再表示は要求されておりません。当社グループは、IFRS第15号を早期適用しないことを決定しており、現在IFRS第15号の適用による影響は検討中であります。
- IFRS第11号「共同支配の取決め:持分の取得に係る会計処理」
改訂IFRS11では共同支配事業者が共同支配事業の持分の取得に係る会計処理について、共同支配事業の活動がIFRS第3号「企業結合」で定義する「事業」を構成する場合には、IFRS第3号における企業結合に係る会計処理の原則を適用すべきであることを規定しております。また、当該改訂は、共同支配を維持する同一の共同支配事業に対する追加の持分取得時において、従前から保有していた共同支配事業に対する持分を再測定しないことも明確にしております。さらに、当該IFRS第11号の改訂は、報告企業を含む共同支配を有する当事者が、同一の最終的な支配当事者の共通支配下にある場合には、適用範囲外としております。これらの改訂は共同支配事業に対する当初の持分取得及び同一の共同支配事業に対する追加の持分の取得の両方に適用され、2016年1月1日以降開始する事業年度より将来に向かって適用されます。なお、早期適用も認められます。当社グループは、IFRS第11号を早期適用しないことを決定しており、これらの改訂が当社グループに及ぼす影響は現在、検討中であります。
- IFRS第16号「リース」
IASBは2016年1月にIFRS第16号「リース」を公表しております。本基準は、リースの借手及び貸手におけるリース契約の認識、測定、表示及び開示の原則を定めております。IFRS第16号において、リースの借手は、現行の基準であるIAS第17号「リース」において求められていたファイナンス・リースとオペレーティング・リースの区分をせず、単一の会計モデルを使用することとなります。IFRS第16号は、2019年1月1日以降に始まる事業年度より適用され、IFRS第15号を適用する場合においては早期適用が認められます。当社グループは、IFRS第16号の適用による影響を検討中であります。
4. 重要な会計上の判断、見積り及び仮定
当社グループは連結財務諸表の作成にあたり、収益、費用、資産及び負債の報告額、並びに関連する開示に影響する見積りを行い、仮定を置いております。これらの見積り及び仮定は、過去の経験及び連結会計年度末において合理的であると判断された様々な要因を勘案したマネジメントの最善の判断に基づいております。その性質上、これらの仮定及び見積りに係る不確実性は将来の期間において資産又は負債の帳簿価額の重要な修正を要する結果となる可能性があります。
見積り及び仮定はマネジメントにより継続的に見直ししております。見積り及び仮定の変更による影響は、当該変更の期間又は当該変更の期間及び将来の期間において認識します。マネジメントによる見積り及び仮定のうち、当社グループの連結財務諸表に認識された金額に重要な影響を与え得るものは以下のとおりであります。
(a) 減損
- 非金融資産
のれんを除く非流動資産
有形固定資産及び耐用年数を確定できる無形資産等ののれんを除く非流動資産は、報告期間の末日において減損の兆候について評価を行っております。当社グループは減損の兆候が存在するかどうかを評価するために内部及び外部の情報源を検討しております。減損の兆候のいくつかは、当社グループが事業を行う又はその資産を利用する市場における技術、市場、経済又は法的環境における、陳腐化や悪影響のある著しい変化であります。減損の兆候が存在する場合には、その範囲を決定するために資産の回収可能価額を見積もっております。同様に、資産の回収可能価額の決定には、当該価額及び最終的な減損の額に重要な影響をあたえ得る、マネジメントによる見積りが含まれております。
のれん
のれんの減損テストにあたり、のれんが配分された資金生成単位の帳簿価額が、当該のれんが配分された資金生成単位の回収可能価額により裏付けられるかについて、当社グループは判断を行使し、評価しております。
資金生成単位の回収可能価額は、見積りを含む使用価値の算定に基づいております。使用価値の算定に用いた主要な仮定には、割引率、永久成長率及びマネジメントにより承認された財務予算に基づく5年以内のキャッシュ・フロー予測があります。計画期間以降のキャッシュ・フロー予測は、永久成長率を用いて推定しております。キャッシュ・フロー予測は、過去の経験を勘案したものであり、マネジメントの最善の見積りを表しております。これらの仮定は、ユーザー・トレンド、マーケティング費用、会社のIT関連支出及び競合他社との競争といった要因により、重要な調整の対象となる可能性があります。のれんが配分された異なる資金生成単位の回収可能価額の算定に使用される主要な仮定は、注記12.減損損失に記載のとおりであります。
- 償却原価で測定する金融資産
償却原価で測定する金融資産について、当社グループは金融資産の減損に関する客観的な証拠の有無について四半期ごとに評価しております。客観的な証拠がある場合、当社グループは当該資産の帳簿価額と見積将来キャッシュ・フローの現在価値との差額を減損損失として認識しております。当社グループが将来キャッシュ・フローを見積もる際には、マネジメントは債務不履行の可能性、回収までの期間及び損失の過去の傾向を勘案し、また、現在の経済及び信用状態を反映し、実際の損失が過去の傾向を上回るか否かを決定しております。当社グループは、何らかの調整が償却原価で測定する金融資産の減損の額に重要な影響を与える可能性があるため、これらの見積りは重要であると考えております。
(b) 繰延税金資産の回収可能性
当社グループは、連結財政状態計算書上の資産又は負債の帳簿価額とその税務基準額の差異である一時差異について繰延税金資産及び負債を認識しております。繰延税金資産及び負債は、報告期間末日時点において制定されている、又は実質的に制定されている税法に基づいた税率及び、資産が実現する期又は負債が決済される期に適用されると予想される税率を用いて算定しております。繰延税金資産は、課税所得が生じる可能性が高い範囲内で、すべての減算一時差異、未使用の繰越欠損金及び未使用の繰越税額控除について認識しております。将来の課税所得の見積りは、当社グループのマネジメントにより承認された財務予算に基づき算定しており、マネジメントの主観的な判断及び見積を伴います。当社グループは、前提条件の何らかの調整や将来の税法の改正が繰延税金資産及び負債の額に重要な影響を与える可能性があるため、これらの見積りは重要であると考えております。
(c) 公正価値で測定される金融商品についての公正価値算定方法
当社グループが保有する金融資産及び金融負債は以下の公正価値で測定しております。
- 同一銘柄の資産又は負債に係る活発な市場での相場価格
- 資産又は負債に係る相場価格以外の直接又は間接の観察可能なインプットを用いて算定された公正価値、及び
- 観察不能なインプットを組み込んだ評価技法を用いて算定された公正価値
特に観察不能なインプットを組み込んだ評価技法を用いて算定された公正価値は、経験に基づく仮定など、当社グループのマネジメントによる判断と仮定及びディスカウント・キャッシュ・フロー法のような特定の数値計算方式に基づくものとなります。
(d) 引当金
当社グループはオペレーティング・リースによるリース資産に係る資産除去債務を連結財政状態計算書に計上しております。この引当金は、オペレーティング・リースの解約に伴い、オペレーティング・リース資産を契約書に規定されている状態に回復する際に発生すると予想される費用について経営者の最善の見積りに基づいて認識しております。この見積りは、連結会計年度末におけるリスクと不確実性を考慮に入れております。
ユーザーによる仮想アイテム購入のための仮想通貨の将来の使用に関して外部のプラットフォーム・パートナーへ支払うべきライセンス料などに対する引当金を計上しています。プロモーション及びマーケティング目的の仮想通貨はユーザーに無償で提供しております。
(e) 確定給付制度
確定給付制度の費用及び債務の現在価値は、数理計算による評価を用いて算定しております。数理計算による評価は、割引率及び将来の昇給率を含む様々な仮定を伴うものであります。
当社グループは、確定給付制度債務の現在価値を算定するために、報告期間末日時点の確定給付制度債務に適用される通貨及び見積り支払期間と整合した優良社債の市場利回りを基に割引率を決定しております。将来の昇給率の見積りは、過去の昇給率及び将来の見積りインフレ率に基づいております。
評価に内在する複雑性及び長期という性質のために、確定給付制度債務はこれらの仮定の変化に対して高い感応度を有しております。すべての仮定は各報告日において見直ししております。
当社グループの確定給付制度債務についての詳細は、注記17. 従業員給付において記載しております。
(f) 株式報酬
役員及び従業員に付与したストック・オプションに関連する株式報酬費用の見積りは、ブラック・ショールズ・マートン(以下「ブラック・ショールズ」という。)オプション価値算定モデルにより決定されたオプションの公正価値に基づいております。ブラック・ショールズモデルは、オプション付与日における予想ボラティリティ、ストック・オプションの予想残存期間及びオプション付与日における株式の公正価値など、高度な判断を要する様々な仮定を伴うものであります。なお、これらについては、下記に追加で説明しております。
予想ボラティリティの見積りは、類似する上場企業である参照企業の過去のボラティリティに基づいております。ストック・オプションの予想残存期間の見積りは、将来の株価の変動予想及びオプション保有者の予想行使パターンに基づいております。
(g) 普通株式の評価
当社グループは、株式の市場価格を利用できないため、オプション付与日における普通株式の公正価値を算定するために重要な判断を行使しております。その評価は、過去の財務数値、当社グループの将来の事業及び財務予測、類似する上場企業の市場価格、全般的な経済及び業界の見通し、並びに第三者によるストック・オプション付与日の評価など、評価日におけるすべての関連する事実及び状況に基づいております。
(h) 収益
当社グループが開発したゲーム内又はアプリ内仮想アイテムの販売に係る収益は、購買パターンやログイン情報、ユーザーの仮想アイテムの削除率などの過去のデータを考慮に入れた、ユーザーが便益を消費すると見込まれる期間にわたり、認識しております。
LINEスタンプ、クリエイターズスタンプ及びLINEスポンサードスタンプの販売に起因する収益は、使用やユーザーの行動に係る過去のデータを考慮に入れた、ユーザーがLINEスタンプ、クリエイターズスタンプ及びLINEスポンサードスタンプを使用すると見込まれる期間にわたり、認識しております。
5. セグメント情報
当社グループの事業セグメントは、分離された財務情報が入手可能であり、その経営成績が当社グループの最高経営意思決定者によって経営資源の配分の決定及び業績を評価するために定期的に検討される構成単位であります。報告セグメントを形成するにあたり、集約された事業セグメントはありません。
当社グループは前連結会計年度の第3四半連結会計期間末まで、当社グループの事業単位でもある、LINEビジネス・ポータル事業とデータ・マネジメント・サービス事業の2つの事業セグメントを識別しておりました。当社グループは、2014年9月30日をもって、データ・マネジメント・サービス事業を売却しております。その結果、データ・マネジメント・サービス事業は前連結会計年度の連結損益計算書において、非継続事業の一部として分類しているため、当社グループは前連結会計年度末において単一の報告セグメントとしております。詳細は注記3. 重要な会計方針(1)に記載のとおりであります。
注記3. 重要な会計方針(26)に記載のとおり、当社グループは当連結会計年度の第4四半期より、最高経営意思決定者が事業活動の意思決定や、各構成単位への資源配分のために使用する主要な業績測定についての意思決定に用いる事業単位の構成を変更しました。報告セグメントは現在、LINEビジネス・ポータル事業とMixRadio事業の2つの事業単位に基づいております。
セグメント情報は継続事業について表示しております。
(1) 報告セグメントの概要
当社グループは2つの報告セグメントを有しております。
| LINEビジネス・ポータル事業 | LINEビジネス・ポータル事業では主に、クロス・プラットフォーム・メッセンジャー・アプリケーションである「LINE」の運営、コミュニケーション及びコンテンツ並びに広告サービスの提供を行っております。コミュニケーション及びコンテンツは主に様々なコミュニケーション手段及びコンテンツをユーザーに提供しております。コミュニケーションには主にLINEスタンプが含まれます。コンテンツには主にLINE GAME、LINE PLAYが含まれます。広告サービスはLINE広告、livedoor blog、NAVERまとめを通じて提供しております。LINE広告にはLINE公式アカウント、LINEスポンサード・スタンプ及びLINEフリーコインなどがあります。 |
| MixRadio事業 | MixRadio事業では主に、MixRadioアプリケーションの運営、個人向け音楽配信サービス及び広告サービスを提供しております。 |
(2) 報告セグメントごとの利益または損失
セグメントの業績は、営業利益または損失に基づいて評価され、連結財務諸表の営業利益または損失と整合する方法で測定されております。当社グループは当第1四半期にMixRadioを取得しており、報告セグメントごとの利益または損失の情報は当連結会計年度のみ開示しております。
当連結会計年度
(単位:千円)
| 報告セグメント | ||||||||||
| LINEビジネス ・ポータル | MixRadio | 合計 | 調整及び 消去(1) | 連結 | ||||||
| 売上収益 | ||||||||||
| 外部顧客への売上収益 | 120,405,531 | 264,306 | 120,669,837 | - | 120,669,837 | |||||
| セグメント間の振替高 | 336,198 | - | 336,198 | △336,198 | - | |||||
| 計 | 120,741,729 | 264,306 | 121,006,035 | △336,198 | 120,669,837 | |||||
| セグメント利益(△は損失) | 2,296,324 | △11,820,506 | △9,524,182 | - | △9,524,182 | |||||
| 減価償却費及び償却費 | 3,732,775 | 324,435 | 4,057,210 | - | 4,057,210 | |||||
| 減損損失(2) | 72,960 | 4,613,344 | 4,686,304 | - | 4,686,304 | |||||
(1) セグメント間売上収益は連結上では消去しております。なお、セグメント間売上収益は両セグメント間で合意された対価の額で行われております。
(2) MixRadio事業において、有形固定資産、のれん及びその他の無形資産、その他の資産等について合わせて4,613,344千円の減損損失を認識しております。MixRadio関連の主な減損損失については、注記9. 有形固定資産、注記11. のれん及びその他の無形資産、及び注記12. 減損損失に記載しております。
セグメント損失から継続事業に係る税引前損失への調整表は以下のとおりであります。
(単位:千円)
| 当連結会計年度 | |
| セグメント損失 | △9,524,182 |
| 財務収益 | 70,587 |
| 財務費用 | △105,668 |
| 持分法による投資損失 | △204,903 |
| 為替差損益 | △538,636 |
| その他の営業外収益 | 157,023 |
| その他の営業外費用 | △1,887,437 |
| 継続事業に係る税引前損失 | △12,033,216 |
これらの項目は当社グループとして管理しており、個々のセグメントに配分しておりません。
(3) 主要なサービスからの収益
当社グループの前連結会計年度及び当連結会計年度の継続事業の主要なサービス別の売上収益は以下のとおりであります。
| (単位:千円) | |||||
| 前連結会計年度 | 当連結会計年度 | ||||
| (自 2014年1月1日 至 2014年12月31日) | (自 2015年1月1日 至 2015年12月31日) | ||||
| LINEビジネス・ポータル事業 | |||||
| コミュニケーション及びコンテンツ | |||||
| コミュニケーション(1) | 20,689,739 | 28,725,134 | |||
| コンテンツ(2) | 40,448,648 | 49,283,859 | |||
| その他 | 1,783,666 | 5,985,048 | |||
| 小計 | 62,922,053 | 83,994,041 | |||
| 広告 | |||||
| LINE 広告(3) | 14,603,427 | 26,487,056 | |||
| ポータル広告(4) | 8,840,789 | 9,924,434 | |||
| 小計 | 23,444,216 | 36,411,490 | |||
| LINEビジネス・ポータル事業 合計 | 86,366,269 | 120,405,531 | |||
| MixRadio事業 | ― | 264,306 | |||
| 合計 | 86,366,269 | 120,669,837 | |||
(1) コミュニケーションからの売上収益は、主にLINEスタンプ及びクリエイターズスタンプの提供によるものであります。
(2) コンテンツからの売上収益は、主にLINE GAMEの仮想アイテムの販売によるものであります。
(3) LINE広告からの売上収益は主にLINE公式アカウント、LINEフリーコイン及びLINEスポンサードスタンプの提供によるものであります。
(4) ポータル広告からの売上収益は主にlivedoor及びNAVERまとめでの広告によるものであります。
(4) 地域別に関する情報
外部顧客からの売上収益
地域別の売上収益は顧客の所在地を基礎とし、国又は地域に分類しております。コミュニケーション及びコンテンツからの売上収益はユーザーの所在地を基礎に分類しております。ポータル広告からの売上収益はサービスが提供される地域に基づき分類しております。
| (単位:千円) | |||
| 前連結会計年度 (自 2014年1月1日 至 2014年12月31日) | 当連結会計年度 (自 2015年1月1日 至 2015年12月31日) | ||
| 日本 (所在地) | 65,476,215 | 84,779,808 | |
| 台湾 | 10,514,667 | 17,057,953 | |
| その他 | 10,375,387 | 18,832,076 | |
| 合計 | 86,366,269 | 120,669,837 |
非流動資産
非流動資産は、有形固定資産及び無形資産で構成されております。
| (単位:千円) | |||
| 前連結会計年度 (自 2014年1月1日 至 2014年12月31日) | 当連結会計年度 (自 2015年1月1日 至 2015年12月31日) | ||
| 日本 (所在地) | 10,714,120 | 12,128,756 | |
| 韓国 | 1,548,333 | 2,095,142 | |
| その他 | 27,624 | 567,671 | |
| 合計 | 12,290,077 | 14,791,569 |
(5) 主要な顧客に関する情報
前連結会計年度及び当連結会計年度において、売上収益の額の10%以上を占める単一の顧客はありません。
6. 現金及び現金同等物
前連結会計年度末及び当連結会計年度末における現金及び現金同等物の内訳は以下のとおりであります。
| (単位:千円) | ||||
| 前連結会計年度 (2014年12月31日) | 当連結会計年度 (2015年12月31日) | |||
| 手許現金 | 939 | 3,730 | ||
| 要求払預金 | 20,253,516 | 33,648,520 | ||
| 現金及び現金同等物合計 | 20,254,455 | 33,652,250 |
7. 売掛金及びその他の債権
前連結会計年度末及び当連結会計年度末における売掛金及びその他の債権は以下のとおりであります。
| (単位:千円) | ||||||
| 前連結会計年度 (2014年12月31日) | 当連結会計年度 (2015年12月31日) | |||||
| 売掛金及びその他の短期債権(流動) | 24,488,309 | 27,645,690 | ||||
| 貸倒引当金(一般) | △265,462 | △397,193 | ||||
| 売掛金(非流動)(1) | 21,624 | 32,754 | ||||
| 貸倒引当金(個別) | △21,624 | △32,754 | ||||
| 売掛金及びその他の債権合計 | 24,222,847 | 27,248,497 | ||||
(1) 売掛金(非流動)については、その決済期日の超過期間に基づき、報告日において個別に減損テストを行っております。その結果、当該債権全額に対して貸倒引当金を計上しております。
売掛金及びその他の債権に関する貸倒引当金の変動状況については注記26. 財務上のリスク管理に記載しております。
8. たな卸資産
前連結会計年度末及び当連結会計年度末におけるたな卸資産は以下のとおりであります。
| (単位:千円) | ||||||
| 前連結会計年度 (2014年12月31日) | 当連結会計年度 (2015年12月31日) | |||||
| 商品 | 2,108,470 | 1,475,939 | ||||
| たな卸資産合計 | 2,108,470 | 1,475,939 | ||||
商品原価(継続事業)として認識されたたな卸資産は、前連結会計年度及び当連結会計年度において、それぞれ812,713千円、2,474,809千円であります。商品原価(継続事業)として認識されたたな卸資産の評価減の金額は、前連結会計年度及び当連結会計年度において、それぞれ61,991千円、734,218千円であります。
9. 有形固定資産
(1) 前連結会計年度の有形固定資産の変動状況は以下のとおりであります。
| (単位:千円) | |||||||||||
| 備品 | 機械装置 | 土地 | 建設仮勘定 | その他 | 合計 | ||||||
| 取得原価 | |||||||||||
| 2014年1月1日残高 | 2,115,926 | 7,980,446 | 2,571,851 | 10,276 | 17,475 | 12,695,974 | |||||
| 取得 | 596,190 | 4,491,323 | 12,506 | 28,235 | 180,867 | 5,309,121 | |||||
| 売却又は処分 | △63,348 | △556,160 | ― | ― | △17,418 | △636,926 | |||||
| 企業結合による取得 | ― | 1,547 | ― | ― | ― | 1,547 | |||||
| 為替換算調整 | ― | 27,767 | ― | ― | 4,436 | 32,203 | |||||
| 事業譲渡 | △178,989 | △3,107,359 | ― | ― | ― | △3,286,348 | |||||
| 2014年12月31日残高 | 2,469,779 | 8,837,564 | 2,584,357 | 38,511 | 185,360 | 14,115,571 | |||||
| 減価償却累計額及び減損損失累計額 | |||||||||||
| 2014年1月1日残高 | 576,898 | 4,012,809 | ― | ― | 4,355 | 4,594,062 | |||||
| 売却又は処分 | △47,779 | △513,663 | ― | ― | △6,307 | △567,749 | |||||
| 減価償却費(1) | 445,796 | 2,324,992 | ― | ― | 29,887 | 2,800,675 | |||||
| 為替換算調整 | ― | 14,039 | ― | ― | 685 | 14,724 | |||||
| 事業譲渡 | △116,017 | △2,265,643 | ― | ― | ― | △2,381,660 | |||||
| 2014年12月31日残高 | 858,898 | 3,572,534 | ― | ― | 28,620 | 4,460,052 | |||||
| 帳簿価額 | |||||||||||
| 2014年1月1日残高 | 1,539,028 | 3,967,637 | 2,571,851 | 10,276 | 13,120 | 8,101,912 | |||||
| 2014年12月31日残高 | 1,610,881 | 5,265,030 | 2,584,357 | 38,511 | 156,740 | 9,655,519 | |||||
(1) 前連結会計年度の非継続事業に係る減価償却費473,415千円が含まれております。
(2) 当連結会計年度の有形固定資産の変動状況は以下のとおりであります。
| (単位:千円) | |||||||||||
| 備品 | 機械装置 | 土地 | 建設仮勘定 | その他 | 合計 | ||||||
| 取得原価 | |||||||||||
| 2015年1月1日残高 | 2,469,779 | 8,837,564 | 2,584,357 | 38,511 | 185,360 | 14,115,571 | |||||
| 取得 | 453,187 | 4,033,212 | ― | 59,800 | 202,885 | 4,749,084 | |||||
| 売却又は処分 | ― | △596,214 | ― | ― | △25,044 | △621,258 | |||||
| 企業結合による取得 | 16,742 | 24,546 | ― | ― | ― | 41,288 | |||||
| 為替換算調整 | 4,907 | △51,143 | ― | ― | △9,271 | △55,507 | |||||
| その他 | 5,704 | 4,968 | ― | △38,511 | 1,580 | △26,259 | |||||
| 2015年12月31日残高 | 2,950,319 | 12,252,933 | 2,584,357 | 59,800 | 355,510 | 18,202,919 | |||||
| 減価償却累計額及び減損損失累計額 | |||||||||||
| 2015年1月1日残高 | 858,898 | 3,572,534 | ― | ― | 28,620 | 4,460,052 | |||||
| 売却又は処分 | ― | △341,813 | ― | ― | ― | △341,813 | |||||
| 減価償却費 | 601,827 | 2,860,363 | ― | ― | 81,249 | 3,543,439 | |||||
| 為替換算調整 | 4,831 | △26,071 | ― | ― | △6,981 | △28,221 | |||||
| 減損損失(1) | 11,715 | 42,692 | ― | ― | ― | 54,407 | |||||
| その他 | 2,070 | 13,349 | ― | ― | △1,114 | 14,305 | |||||
| 2015年12月31日残高 | 1,479,341 | 6,121,054 | ― | ― | 101,774 | 7,702,169 | |||||
| 帳簿価額 | |||||||||||
| 2015年1月1日残高 | 1,610,881 | 5,265,030 | 2,584,357 | 38,511 | 156,740 | 9,655,519 | |||||
| 2015年12月31日残高 | 1,470,978 | 6,131,879 | 2,584,357 | 59,800 | 253,736 | 10,500,750 | |||||
(1) 当連結会計年度において、MixRadio事業の減損テストの結果、MixRadio事業が有する54,407千円の備品及び機械装置の全額を減損処理しております。当該減損損失は、連結損益計算書の「その他の営業費用」に計上しております。詳細は注記12. 減損損失に記載しております。
(3) 有形固定資産の取得に関する契約上のコミットメントは以下のとおりであります。
| (単位:千円) | |||
| 前連結会計年度 (2014年12月31日) | 当連結会計年度 (2015年12月31日) | ||
| 21,778 | 199,090 |
ファイナンス・リース契約により保有している有形固定資産の帳簿価額は前連結会計年度末において2,023千円、また当連結会計年度末において1,329千円であります。ファイナンス・リース及び割賦契約に基づく前連結会計年度及び当連結会計年度における有形固定資産の取得はありません。リース資産及び割賦契約による資産は、関連するファイナンス・リース及び割賦負債に関する担保として差し入れております。
土地(前連結会計年度末及び当連結会計年度末において帳簿価額2,584,357千円)は、当社グループの銀行借入のうちの一つについて、第一順位の抵当権が付されておりましたが、当連結会計年度末において当該抵当権は解除されております。建設仮勘定は、現在建設中の建物に対する資本的支出に関連するものであります。
10. 借入コストの資産化
前連結会計年度における借入コストの資産計上額は、12,683千円であります。資産化に必要な借入コストの金額の算定のために用いた利率は、一般目的借入の実効金利であり、前連結会計年度において、0.49%であります。当連結会計年度における借入コストの資産計上額はゼロであります。
11. のれん及びその他の無形資産
(1) 前連結会計年度におけるのれん及びその他の無形資産の変動状況は以下のとおりであります。
| (単位:千円) | |||||||
| のれん | ソフトウェア(1) | その他 | 合計 | ||||
| 取得原価 | |||||||
| 2014年1月1日残高 | 2,723,645 | 437,718 | 285,536 | 3,446,899 | |||
| 外部取得 | ― | 133,253 | 12,993 | 146,246 | |||
| 企業結合による取得(2) | 149,997 | ― | 239 | 150,236 | |||
| 売却又は処分 | ― | △70,961 | △609 | △71,570 | |||
| 外貨換算差額 | 13,881 | 586 | 22 | 14,489 | |||
| 事業譲渡(3) | △436,631 | △116,012 | △244,929 | △797,572 | |||
| 2014年12月31日残高 | 2,450,892 | 384,584 | 53,252 | 2,888,728 | |||
| 償却累計額及び減損損失累計額 | |||||||
| 2014年1月1日残高 | 40,337 | 317,211 | 173,899 | 531,447 | |||
| 売却又は処分 | ― | △65,461 | △80 | △65,541 | |||
| 償却費(4) | ― | 41,885 | 28,437 | 70,322 | |||
| 外貨換算差額 | ― | △3,871 | ― | △3,871 | |||
| 事業譲渡(3) | ― | △88,839 | △189,348 | △278,187 | |||
| 2014年12月31日残高 | 40,337 | 200,925 | 12,908 | 254,170 | |||
| 帳簿価額 | |||||||
| 2014年1月1日残高 | 2,683,308 | 120,507 | 111,637 | 2,915,452 | |||
| 2014年12月31日残高 | 2,410,555 | 183,659 | 40,344 | 2,634,558 |
(1) ソフトウェアは主に外部取得のソフトウェアであります。前連結会計年度末におけるソフトウェアの残存耐用年数は3年であります。
(2) 当社グループがwit studioを取得したことによるものです。詳細は注記30. 企業結合に記載しております。
(3) 当社グループがデータ・マネジメント・サービス事業を譲渡したことによるものです。詳細は注記24. 非継続事業に記載しております。
(4) 前連結会計年度における非継続事業に係る償却費27,960千円が含まれております。
(2) 当連結会計年度におけるのれん及びその他の無形資産の変動状況は以下のとおりであります。
| (単位:千円) | |||||||||
| のれん | ソフトウェア(1) | 音楽に関する 権利 | その他 | 合計 | |||||
| 取得原価 | |||||||||
| 2015年1月1日残高 | 2,450,892 | 384,584 | ― | 53,252 | 2,888,728 | ||||
| 外部取得 | ― | 321,502 | ― | 764,465 | 1,085,967 | ||||
| 企業結合による取得(2) | 3,425,653 | 863,429 | 543,292 | 272,384 | 5,104,758 | ||||
| 売却又は処分 | ― | △23,817 | ― | △35,000 | △58,817 | ||||
| 外貨換算差額 | △23,770 | △439 | △1,198 | △2,527 | △27,934 | ||||
| その他 | ― | △1,345 | ― | △10,427 | △11,772 | ||||
| 2015年12月31日残高 | 5,852,775 | 1,543,914 | 542,094 | 1,042,147 | 8,980,930 | ||||
| 償却累計額及び減損損失累計額 | |||||||||
| 2015年1月1日残高 | 40,337 | 200,925 | ― | 12,908 | 254,170 | ||||
| 売却又は処分 | ― | △23,744 | ― | △30,960 | △54,704 | ||||
| 償却費 | ― | 265,226 | 96,884 | 151,661 | 513,771 | ||||
| 減損(3) | 2,691,671 | 709,287 | 446,408 | 290,923 | 4,138,289 | ||||
| 外貨換算差額 | ― | 56 | △1,198 | △7,730 | △8,872 | ||||
| その他 | ― | 5,978 | ― | ― | 5,978 | ||||
| 2015年12月31日残高 | 2,732,008 | 1,157,728 | 542,094 | 416,802 | 4,848,632 | ||||
| 帳簿価額 | |||||||||
| 2015年1月1日残高 | 2,410,555 | 183,659 | ― | 40,344 | 2,634,558 | ||||
| 2015年12月31日残高 | 3,120,767 | 386,186 | ― | 625,345 | 4,132,298 |
(1) ソフトウェアは主に外部取得のソフトウェアであります。当連結会計年度末におけるソフトウェアの残存耐用年数は3年であります。
(2) 主に当社グループがMixRadioを取得したことによるものです。詳細は注記30. 企業結合に記載しております。
(3) 当社グループののれんの年次の減損テストの結果、MixRadio事業に係るのれん、ソフトウェア、音楽に関する権利及びその他の無形資産の全額に対して、それぞれ、2,691,671千円、709,287千円、446,408千円及び217,963千円の減損損失を認識しております。当該減損損失は、連結損益計算書の「その他の営業費用」に計上しております。詳細は注記12. 減損損失に記載しております。
のれんの帳簿価額は、前連結会計年度末及び当連結会計年度末において、それぞれ2,410,555千円、3,120,767千円であります。のれんの大部分は、2010年のライブドア株式会社の買収により認識したものであります。
(3) 前連結会計年度に発生した研究開発費は、2014年9月19日に非継続事業に分類されたデータ・マネジメント・サービス事業によるものです。詳細は注記24. 非継続事業に記載しております。当連結会計年度に発生した研究開発費はありません。連結損益計算書の非継続事業に係る純利益として認識した研究開発費は以下のとおりであります。
| (単位:千円) | ||
| 前連結会計年度 (自 2014年1月1日 至 2014年12月31日) | 当連結会計年度 (自 2015年1月1日 至 2015年12月31日) | |
| 19,642 | ― |
12. 減損損失
(1) のれんの減損
のれんに係る年次の減損テストは、前連結会計年度及び当連結会計年度の10月1日に実施しております。のれんは、減損テスト目的のために、前連結会計年度においては1つの資金生成単位に、当連結会計年度においては2つの資金生成単位に配分しております。2つの資金生成単位は、当社グループの事業セグメントであり、報告セグメントでもあります。
減損テストの目的で各資金生成単位に配分されたのれんは以下のとおりであります。
| (単位:千円) | ||
| 前連結会計年度 (自 2014年1月1日 至 2014年12月31日) | ||
| LINEビジネス・ポータル事業 | 合計 | |
| 2,410,555 | 2,410,555 | |
| (単位:千円) | ||||
| 当連結会計年度 (自 2015年1月1日 至 2015年12月31日) | ||||
| LINEビジネス・ポータル事業 | MixRadio事業 | 合計 | ||
| 3,120,767 | 2,691,671 | 5,812,438 | ||
資金生成単位の回収可能価額は、当社グループのマネジメントにより承認された5年以内の財務予算上の将来キャッシュ・フロー予測に基づいて使用価値を計算しております。将来キャッシュ・フロー予測は、過去の経験を勘案したものであり、マネジメントによる最善の見積りを表しております。使用価値の算定に用いられた主な仮定には割引率、永久成長率及び将来キャッシュ・フロー予測があります。これらの仮定は、マーケティング予算、IT関連の支出及び競合他社との競争といった要因により重要な調整の対象となる可能性があります。計画期間を超えるキャッシュ・フローは、永久成長率を用いて推定しております。
当社グループは、貨幣の時間価値や資金生成単位に固有のリスクを反映した割引率の見積りを行うにあたり、リスクフリーレートを、年次の減損テストを実施する日における日本の10年国債の1ヶ月の平均市場利回りと同じであると仮定しております。当社グループは、会社固有のプレミアムや、株式プレミアムのような、リスクプレミアムも、割引率に含めております。永久成長率は当社グループの主要な事業国である、日本、台湾及びタイの長期平均インフレ率で、外部のマクロ経済データを考慮しております。
(a)LINEビジネス・ポータル事業
使用価値の算定に用いた重要な仮定は以下のとおりであります。
| 前連結会計年度 (自 2014年1月1日 至 2014年12月31日) | 当連結会計年度 (自 2015年1月1日 至 2015年12月31日) | |||||||
| 資金生成単位 | 税引前 割引率 | 永久 成長率 | 税引前 割引率 | 永久 成長率 | ||||
| LINEビジネス・ポータル事業 | 14.4% | 1.3% | 14.7% | 1.4% | ||||
年次の減損テストの結果、前連結会計年度及び当連結会計年度においては、のれんの減損損失を認識しておりません。
(b)MixRadio事業
当社グループは、当連結会計年度の第1四半期に「LINE」のサービス拡充及び更なるグローバル展開の土台とすることを目的としてMixRadioを取得いたしました。 (詳細は注記30.企業結合に記載しております。)しかしながら、当連結会計年度下期において音楽配信業界は急激な競争の激化が進みました。特に、大手テクノロジー企業が音楽配信サービスに参入したことにより、多くのユーザー間の競合の拡大を招きました。さらに、需要増に支えられたレーベル側の交渉力の上昇による音楽ロイヤルティの大幅な増加及び、ユーザー獲得のためのマーケティング費用の増加がMixRadio事業及び当社グループの長期的な収益性に影響を与えました。この結果、第4四半期において、当社グループは、戦略的判断を変更し当社のコア事業である、LINEビジネス・ポータル事業に集中し、翌連結会計年度において、MixRadio事業を売却又は、売却先が見つからない場合にはMixRadio事業を清算することを計画しております。
当連結会計年度末において、具体的な買収先は確定していないため、当社グループはMixRadio事業を精算する可能性が高いと考えており、将来キャッシュ・フローがマイナスであると見込まれるため、MixRadio事業について全額の減損損失を認識しております。この結果、当連結会計年度末において、MixRadio事業の、のれんについて2,691,671千円の減損損失を計上しております。
(2) 仮定の変更に係る感応度
LINEビジネス・ポータル事業について、当社グループのマネジメントは、回収可能価額は、資金生成単位の帳簿価額を大幅に上回っており、減損テストの結果資金生成単位に対する予測期間で使用されたキャッシュ・フロー予測や割引率などの仮定が合理的に起こりうる範囲で変化した場合、減損損失が発生する可能性は高くないと考えております。
MixRadio事業について、上述のとおり、全額減損損失として処理していることから、感応度分析を省略しております。
(3) 有形固定資産及び耐用年数を確定できる無形資産の減損
前連結会計年度において、有形固定資産及び耐用年数を確定できる無形資産の減損損失は認識しておりません。当連結会計年度においては、MixRadioに関連して、耐用年数を確定できる無形資産については、1,373,658千円、有形固定資産については54,407千円の減損損失を認識しております。詳細は注記9.有形固定資産及び注記11. のれん及びその他の無形資産に記載しております。
13. 引当金
前連結会計年度及び当連結会計年度における引当金の変動状況は以下のとおりであります。
(単位:千円)
| オペレーティング・リース物件に関連する資産除去債務 | ポイント引当金 | その他 | 合計 | ||||
| 2014年1月1日残高 | 734,064 | 32,279 | ― | 766,343 | |||
| 期中増加額 | 297,830 | 354,723 | ― | 652,553 | |||
| 目的使用による減少 | △7,447 | △184,498 | ― | △191,945 | |||
| 割引の巻き戻し及び割引率の変更 | 1,692 | ― | ― | 1,692 | |||
| 事業譲渡 | △71,625 | ― | ― | △71,625 | |||
| 外貨換算差額 | 16,788 | ― | ― | 16,788 | |||
| 2014年12月31日残高 | 971,302 | 202,504 | ― | 1,173,806 | |||
| 期中増加額 | 249,900 | 224,775 | 278,643 | 753,318 | |||
| 目的使用による減少 | ― | △136,937 | ― | △136,937 | |||
| 割引の巻き戻し及び割引率の変更 | 1,655 | ― | ― | 1,655 | |||
| 外貨換算差額 | △9,639 | ― | ― | △9,639 | |||
| 2015年12月31日残高 | 1,213,218 | 290,342 | 278,643 | 1,782,203 |
オペレーティング・リース物件に関連する資産除去債務
当社グループは、オペレーティング・リース物件をオペレーティング・リース終了時にレンタル契約で定められた状態まで回復させる原状回復義務があり、当該オペレーティング・リース物件の原状回復義務について引当金を認識しております。当該レンタル契約は2017年までに終了する予定であります。
ポイント引当金
当社グループは、プロモーション及びマーケティング目的のために、仮想通貨を無償でユーザーに提供しております。当社グループは、将来においてユーザーによる仮想アイテムの購入のためのプロモーションを目的とした無償の仮想通貨の使用時に、外部のプラットフォーム・パートナーに支払うライセンス料などについて引当金を認識しております。
その他
その他は主に、本社移転を予定しているため、既存の本社オフィスについての賃貸契約に関して発生すると予想される損失に係る引当金であります。
14. 法人所得税
(1) 前連結会計年度及び当連結会計年度において、その他の包括利益の各項目に係る当期税金及び繰延税金は以下のとおりであります。
(単位:千円)
| 前連結会計年度 (自 2014年1月1日 至 2014年12月31日) | 当連結会計年度 (自 2015年1月1日 至 2015年12月31日) | ||||||||||
| 税引前 | 法人所得税 | 税引後 | 税引前 | 法人所得税 | 税引後 | ||||||
| 確定給付制度の再測定 | △654,768 | 4,024 | △650,744 | △1,722,112 | 576,237 | △1,145,875 | |||||
| 在外営業活動体の換算差額 | 533,750 | ― | 533,750 | △281,161 | 14,462 | △266,699 | |||||
| 関連会社のその他の包括利益に対する持分相当額 | 18,545 | ― | 18,545 | 15,642 | △3,785 | 11,857 | |||||
| 売却可能金融資産の再測定 | 5,461,675 | △1,708,938 | 3,752,737 | 1,550,589 | 276,788 | 1,827,377 | |||||
| 売却可能金融資産の組替調整額 | ― | ― | ― | 1,789,603 | △577,343 | 1,212,260 | |||||
| 合計 | 5,359,202 | △1,704,914 | 3,654,288 | 1,352,561 | 286,359 | 1,638,920 | |||||
(2) 繰延税金資産及び繰延税金負債
前連結会計年度及び当連結会計年度における、繰延税金資産及び繰延税金負債の変動状況は以下のとおりであります。
| (単位:千円) | |||||||||
| 2014年1月1日 | 損益として認識された金額 | その他の包括利益として認識された金額 | その他(1) | 2014年12月31日 | |||||
| 繰延税金資産: | |||||||||
| 繰越欠損金 | 3,291 | △1,693 | ― | ― | 1,598 | ||||
| 減価償却費 | 577,017 | 52,270 | ― | △138,159 | 491,128 | ||||
| 前受金 | 542,652 | 1,134,726 | ― | ― | 1,677,378 | ||||
| 繰延収益 | 618,052 | 615,931 | ― | ― | 1,233,983 | ||||
| オペレーティング・リース物件に関連する資産除去債務 | 73,114 | 56,097 | ― | △14,632 | 114,579 | ||||
| 未払賞与 | 154,390 | 122,400 | ― | △22,332 | 254,458 | ||||
| 貸倒引当金 | 20,497 | 59,027 | ― | △6,095 | 73,429 | ||||
| その他未払費用 | 231,672 | 107,833 | ― | △30,179 | 309,326 | ||||
| 未払事業税 | 255,694 | 335,740 | ― | △41,011 | 550,423 | ||||
| その他金融資産 | 92,301 | △92,301 | ― | ― | ― | ||||
| 株式報酬 | 44,634 | 111,841 | ― | ― | 156,475 | ||||
| その他 | 158,613 | 379,434 | ― | △7,010 | 531,037 | ||||
| 合計 | 2,771,927 | 2,881,305 | ― | △259,418 | 5,393,814 | ||||
| 繰延税金負債: | |||||||||
| 顧客関連無形資産 | △24,351 | 4,308 | ― | 20,043 | ― | ||||
| 売却可能金融資産 | △46,473 | △796 | △1,708,938 | △1,464 | △1,757,671 | ||||
| 前払費用 | ― | △400,138 | ― | ― | △400,138 | ||||
| その他 | △33,297 | △16,160 | ― | 2,004 | △47,453 | ||||
| 合計 | △104,121 | △412,786 | △1,708,938 | 20,583 | △2,205,262 |
(1)その他における減少額は、主として、データホテルの売却に起因しております。詳細は注記3. 重要な会計方針(1)に記載しております。
| (単位:千円) | |||||||||
| 2015年1月1日 | 損益として認識された金額 | その他の包括利益として認識された金額 | その他 | 2015年12月31日 | |||||
| 繰延税金資産: | |||||||||
| 繰越欠損金 | 1,598 | 3,130,808 | ― | ― | 3,132,406 | ||||
| 減価償却費 | 491,128 | 428,534 | ― | △21 | 919,641 | ||||
| 前受金 | 1,677,378 | 1,289,656 | ― | ― | 2,967,034 | ||||
| 繰延収益 | 1,233,983 | 1,116,164 | ― | ― | 2,350,147 | ||||
| オペレーティング・リース物件に関連する資産除去債務 | 114,579 | 93,611 | ― | △60 | 208,130 | ||||
| 未払賞与 | 254,458 | 360,353 | ― | △1,130 | 613,681 | ||||
| 貸倒引当金 | 73,429 | 11,543 | ― | ― | 84,972 | ||||
| その他未払費用 | 309,326 | 111,804 | ― | △566 | 420,564 | ||||
| 未払事業税 | 550,423 | △302,115 | ― | ― | 248,308 | ||||
| 売却可能金融資産 | ― | 559,412 | ― | △1,410 | 558,002 | ||||
| 株式報酬 | 156,475 | 562,749 | ― | ― | 719,224 | ||||
| 退職後給付 | 13,813 | 426,513 | 576,237 | 1,007 | 1,017,570 | ||||
| 子会社及び関連会社に対する持分に係る税効果 | ― | 3,955,868 | 10,677 | ― | 3,966,545 | ||||
| その他 | 517,224 | △58,202 | ― | △33,148 | 425,874 | ||||
| 合計 | 5,393,814 | 11,686,698 | 586,914 | △35,328 | 17,632,098 | ||||
| 繰延税金負債: | |||||||||
| 売却可能金融資産 | △1,757,671 | △51,457 | △300,555 | 2,246 | △2,107,437 | ||||
| 前払費用 | △400,138 | 50,101 | ― | ― | △350,037 | ||||
| その他 | △47,453 | △29,064 | ― | ― | △76,517 | ||||
| 合計 | △2,205,262 | △30,420 | △300,555 | 2,246 | △2,533,991 |
連結財政状態計算書で表示されている繰延税金資産及び繰延税金負債の金額との調整は以下のとおりであります。
| (単位:千円) | ||||
| 前連結会計年度 (2014年12月31日) | 当連結会計年度 (2015年12月31日) | |||
| 繰延税金資産の総額(相殺前) | 5,393,814 | 17,632,098 | ||
| 繰延税金資産と繰延税金負債の相殺 | △1,762,089 | △690,047 | ||
| 繰延税金資産(純額) | 3,631,725 | 16,942,051 |
| (単位:千円) | ||||
| 前連結会計年度 (2014年12月31日) | 当連結会計年度 (2015年12月31日) | |||
| 繰延税金負債の総額(相殺前) | △2,205,262 | △2,533,991 | ||
| 繰延税金資産と繰延税金負債の相殺 | 1,762,089 | 690,047 | ||
| 繰延税金負債(純額) | △443,173 | △1,843,944 |
当社グループは、繰延税金資産及び繰延税金資産について相殺する法的強制力のある権利を有している場合、かつ、当期税金資産及び当期税金負債が同一の税務当局が課している法人所得税に関するものである場合にのみ税金資産と税金負債を相殺しております。
繰延税金資産を認識していない将来減算一時差異、税務上の繰越欠損金及び繰越税額控除の内訳は以下のとおりであります。
| (単位:千円) | ||||
| 前連結会計年度 (2014年12月31日) | 当連結会計年度 (2015年12月31日) | |||
| 将来減算一時差異 | 28,021,895 | 26,543,789 | ||
| 繰越欠損金 | 23,105,401 | 14,679,106 | ||
| 繰越税額控除 | 396,639 | 210,495 | ||
| 合計 | 51,523,935 | 41,433,390 |
繰延税金資産を認識していない繰越欠損金の繰越期限別の内訳は以下のとおりであります。
| (単位:千円) | ||||
| 前連結会計年度 (2014年12月31日) | 当連結会計年度 (2015年12月31日) | |||
| 1年以内 | ― | ― | ||
| 1年超5年以内 | 725,392 | 1,776,598 | ||
| 5年超 | 22,206,679 | 1,877,067 | ||
| 繰越期限無し | 173,330 | 11,025,441 | ||
| 合計 | 23,105,401 | 14,679,106 |
繰延税金資産を認識していない繰越税額控除の繰越期限別の内訳は以下のとおりであります。
| (単位:千円) | ||||
| 前連結会計年度 (2014年12月31日) | 当連結会計年度 (2015年12月31日) | |||
| 1年以内 | ― | ― | ||
| 1年超5年以内 | 396,639 | 210,495 | ||
| 5年超 | ― | ― | ||
| 繰越期限無し | ― | ― | ||
| 合計 | 396,639 | 210,495 |
前連結会計年度末及び当連結会計年度末において、子会社及び関連会社宛投資に関する繰延税金負債を認識していない将来加算一時差異の合計金額は、2,076,670千円及び6,897,050千円であります。
(3) 前連結会計年度及び当連結会計年度における法人所得税の内訳は以下のとおりであります。
| (単位:千円) | |||
| 前連結会計年度 (自 2014年1月1日 至 2014年12月31日) | 当連結会計年度 (自 2015年1月1日 至 2015年12月31日) | ||
| 当期税金: | |||
| 当期法人所得税費用(1) | △9,619,085 | △7,595,173 | |
| 繰延税金: | |||
| 一時差異の発生及び解消に係る変動 (2) | 2,739,637 | 12,672,922 | |
| 税率の変更(3) | △271,118 | △1,016,644 | |
| 法人所得税 | △7,150,566 | 4,061,105 |
(1) 当期法人所得税費用は、過去に未認識であった繰越欠損金や将来減算一時差異からの税金便益を含んでおります。これらの税金収益は前連結会計年度及び当連結会計年度において、それぞれゼロ、1,800,969千円であります。
(2) 従前評価減していた繰延税金資産の戻入れを繰延税金資産の評価減により一部相殺した繰延税金の便益額を表しております。当社グループの前連結会計年度及び当連結会計年度における繰延税金収益は、ゼロ及び5,698,746千円であります。
(3) 2011年11月30日に法人税法の改正が行われた結果、法定実効税率は、前連結会計年度において、概ね38.0%としております。その後、2014年3月31日及び2015年3月31日に法人税の改正が行われた結果、当連結会計年度より法定実効税率は概ね35.6%としており、2016年度は概ね33.1%、2017年度は概ね32.3%としております。従って、当社グループは、繰延税金資産及び繰延税金負債を当該資産及び負債が実現又は決済されるであろう期間に適用されると予想される当該税率を用いて測定しております。
(4) 当社グループの税引前損益に法定実効税率を適用して算定した法人所得税と、前連結会計年度及び当連結会計年度における、連結損益計算書上の実際の法人所得税費用との差異は以下の理由によります。
| (単位:千円) | |||
| 前連結会計年度 (自 2014年1月1日 至 2014年12月31日) | 当連結会計年度 (自 2015年1月1日 至 2015年12月31日) | ||
| 継続事業に係る税引前利益(△は損失) | 6,262,807 | △12,033,216 | |
| 非継続事業に係る税引前利益 | 2,846,559 | ― | |
| 会計上の税引前利益(△は損失) | 9,109,366 | △12,033,216 | |
| 35.6%の法定実効税率における法人所得税(前連結会計年度は38.0%) | △3,462,470 | 4,288,638 | |
| 永久差異(1) | △811,952 | △3,386,033 | |
| 繰延税金資産の回収可能性の評価による増減(2) | △2,369,159 | 2,213,837 | |
| 税率の変更による影響 | △271,118 | △1,016,644 | |
| 子会社の適用税率の差異(3) | △1,463,557 | △2,217,781 | |
| 事業譲渡に伴う一時差異の減少 | △372,033 | ― | |
| 非課税所得(4) | 1,511,341 | ― | |
| 子会社及び関連会社に対する持分に係る税効果(5) | ― | 4,260,291 | |
| その他 | 133,658 | △81,203 | |
| 負担率33.7%における法人所得税 (前連結会計年度は78.0%) | △7,105,290 | 4,061,105 | |
| 連結損益計算書上で報告された法人所得税 | △7,150,566 | 4,061,105 | |
| 非継続事業に係る法人所得税 | 45,276 | ― | |
| △7,105,290 | 4,061,105 |
(1) 永久差異は、主に非居住者である従業員や役員に付与されたストック・オプションに係る費用などの税務上損金算入できない株式報酬費用によるものであります。
(2) 前連結会計年度において、主に、繰延税金資産を認識していない当社グループの韓国子会社及び当社グループのその他子会社が単体上計上した税引前損失2,245,467千円及び123,692千円によるものであります。
当連結会計年度において、主に、当社グループのある韓国子会社が、過去に未認識の繰延税金資産3,092,053千円と税務上の繰越欠損金及び将来減算一時差異に係る税効果2,434,188千円をそれぞれ認識したことによるものです。当該影響は、繰延税金資産を認識していないMixRadio Limitedや当社グループのその他子会社が単体上計上した税引前損失2,368,483千円及び943,921千円と相殺されております。
(3) この差異は主に、前連結会計年度においては、税引前損失を計上している韓国の子会社に対する、日本の高い法定実効税率38.0%と、韓国の子会社の低い法定実効税率22.0%の差異によるもので、当連結会計年度においては、税引前損失を計上しているMixRadio Limitedに対する、日本の高い法定実効税率35.6%と、MixRadio Limitedの低い法定実効税率20.0%の差異によるものです。
(4) 非課税所得は子会社からの配当金に係るものであります。
(5) 税効果は主にMixRadio Limitedから生じた損失により、当社グループの持分から発生した将来減算一時差異によるものであります。当該税効果は、上記(2)及び(3)におけるMixRadio Limited単体の税率に対する影響を相殺しております。
15. その他の流動負債
前連結会計年度末及び当連結会計年度末におけるその他の流動負債は以下のとおりであります。
| (単位:千円) | ||||
| 前連結会計年度 (2014年12月31日) | 当連結会計年度 (2015年12月31日) | |||
| 前受収益 | 4,160,404 | 7,820,054 | ||
| その他 | 1,443,675 | 1,204,230 | ||
| 合計 | 5,604,079 | 9,024,284 |
16. 金融資産及び金融負債
連結財政状態計算書の科目ごと及びIAS第39号で定義されたカテゴリーごとの前連結会計年度末及び当連結会計年度末における現金及び現金同等物を除く金融商品の帳簿価額と公正価値は以下のとおりであります。
連結財政状態計算書において公正価値で測定されていない金融商品については、当該金融商品が短期又は変動金利という性質を有しており、公正価値が帳簿価額と近似していることから、当該公正価値を開示しておりません。なお、注記において公正価値を開示した金融商品の公正価値の詳細は注記27. 公正価値測定に記載しております。
| (単位:千円) | ||||||||
| 前連結会計年度 (2014年12月31日) | 当連結会計年度 (2015年12月31日) | |||||||
| 帳簿価額 | 公正価値 | 帳簿価額 | 公正価値 | |||||
| 金融資産: | ||||||||
| 売掛金及びその他の短期債権 | ||||||||
| 貸付金及び債権 | 24,222,847 | 27,248,497 | ||||||
| その他の金融資産(流動) | ||||||||
| 貸付金及び債権-定期預金 | 812,926 | 314,194 | ||||||
| その他 | ― | 27,209 | ||||||
| 合計 | 812,926 | 341,403 | ||||||
| その他の金融資産(非流動) | ||||||||
| 満期保有投資(1) | 280,567 | 296,478 | 280,490 | 294,595 | ||||
| 貸付金及び債権 | ||||||||
| 保証金(1) | 2,341,620 | 2,531,620 | ||||||
| 敷金 | 2,021,785 | 1,962,124 | 3,832,993 | 3,661,179 | ||||
| 純損益を通じて公正価値で測定する金融資産 | ||||||||
| 償還可能優先株式の転換権 | 816,605 | 816,605 | 871,309 | 871,309 | ||||
| 売却可能金融資産(2) | 14,228,204 | 14,228,204 | 15,863,543 | 15,863,543 | ||||
| その他 | 44,459 | 86,965 | ||||||
| 合計 | 19,733,240 | 23,466,920 | ||||||
| 金融負債: | ||||||||
| 買掛金及びその他の未払金 | ||||||||
| 償却原価で測定する金融負債 | 19,368,920 | 22,983,242 | ||||||
| その他の金融負債(流動) | ||||||||
| 償却原価で測定する金融負債 | ||||||||
| 預り金 | 1,403,764 | 935,041 | ||||||
| 短期借入金(3) | 22,656,788 | 42,464,553 | ||||||
| 社債(4) | 495,000 | 510,000 | ||||||
| 預り保証金(5) | 450,542 | 450,665 | ― | ― | ||||
| サブリース契約に基づく預り敷金 | 393,650 | ― | ||||||
| その他 | 727 | 23,618 | ||||||
| 合計 | 25,400,471 | 43,933,212 | ||||||
| その他の金融負債(非流動) | ||||||||
| 償却原価で測定する金融負債 | ||||||||
| 社債(4) | 510,000 | ― | ||||||
| サブリース契約に基づく預り敷金 | 7,502 | 7,493 | 7,502 | 7,502 | ||||
| その他 | 1,535 | 782 | ||||||
| 合計 | 519,037 | 8,284 | ||||||
(1) 資金決済法により、ユーザーから前払いを受ける事業を行う非金融業の企業は、直近の3月末及び9月末を基準日とした、ユーザーが購入した未使用の仮想通貨残高の2分の1以上の金額を金銭若しくは国債で法務局に供託するか、金融機関と保証契約を締結することが要求されております。仮に追加の供託をした場合には、当該拠出は保証金として計上されることとなり、金融機関との信用保証契約により対応した場合には、当該金額に契約上の保証料率を乗じた額が保証料として発生いたします。資金決済法に基づき、当社グループは前連結会計年度末及び当連結会計年度末において2,340,200千円、2,530,200千円を供託しております。当社グループは供託した国債を満期まで保有することを意図しており、前連結会計年度末及び当連結会計年度末において280,567千円、280,490千円を計上しております。また、当社グループは、資金決済法に準拠するため、銀行と2,000,000千円の信用保証契約を締結しております。当該保証契約に係る保証料率は0.2%であります。
(2) 当連結会計年度末において、売却可能金融資産にかかる減損損失として1,789,603千円を認識しております。
(3) 前連結会計年度末及び当連結会計年度末における短期借入金の加重平均利率は、0.3%及び0.2%であります。
(4) 2013年8月30日に当社は、6ヶ月TIBORに連動した変動金利で、元本総額1,500,000千円の無担保社債を発行しております。当該社債の最終償還期限は2016年8月31日であります。利息の支払と元本の償還は半年毎に行っております。
(5) 当社グループは、2013年10月に本社のオフィススペースのリース契約に係る敷金に関連し、支払保証契約を締結しております。当該契約には、NAVERが50.1%以上の当社の株式を所有しなければならないというコベナンツが付されております。当該契約は、当社グループのリースの賃貸人が敷金を期日に全て払い戻すことができなかった場合において、当社グループに生じる損失について金融機関が支払保証契約に基づく未返済残高を限度として保証をするというものであります。当該契約に基づき、当社グループは当該金融機関から983,000千円を受領し、2年間の契約期間にわたり、毎月利息の支払及び元本の返済を行っております。賃貸人がリース契約の敷金の全部又は一部をリース契約の終了前に払い戻した場合、当社グループは、直ちに当該契約の未返済残高を金融機関に返済する必要があります。当該契約の実効金利は前連結会計年度末において1.5%であります。当社グループは当連結会計年度末において当該敷金の全額を払い戻しております。
17. 従業員給付
当社グループでは、韓国、台湾、タイに所在する従業員に対して確定給付制度(非積立型)を設けております。制度の具体的な内容は従業員が勤務している各国の法律などにより異なります。当連結会計年度末の確定給付制度債務の殆どは、韓国に所在するLINE Plus、LINE Play、LINE Biz Plus Corporation及びLINE Friends Corporationの従業員に対するものであります。韓国における確定給付制度の内容は以下のとおりであります。
確定給付制度についての法的及び規制の枠組みは韓国の従業員退職給付保障法に基づいております。退職後確定給付制度は、退職一時金の支払い行っております。LINE Plus、LINE Play、LINE Biz Plus Corporation及びLINE Friends Corporationの取締役又は従業員として一年以上勤務している場合に、当該退職後確定給付制度の対象となり、退職給付は最終平均給与に基づいて計算します。
また、当該制度により当社グループは金利リスク、昇給リスク及び長寿リスク等の数理計算上のリスクに晒されております。金利リスクとは債券の利回りの変動リスクをいいます。債券の利回りの低下は、確定給付制度債務の増加をもたらします。昇給リスクとは、将来の給与の増加が確定給付制度債務を増加させるリスクをいいます。長寿リスクとは、当該制度加入者の平均寿命の伸長が確定給付制度債務の増加をもたらすリスクをいいます。当該確定給付制度に関連する制度資産はないため、制度資産に関連するリスクは想定しておりません。
(1) 前連結会計年度末及び当連結会計年度末において確定給付制度債務に関連する負債は以下のとおりであります。
| (単位:千円) | ||||
| 前連結会計年度 (2014年12月31日) | 当連結会計年度 (2015年12月31日) | |||
| 確定給付制度債務の現在価値 | 2,921,467 | 5,495,416 | ||
| 退職給付に係る負債 | 2,921,467 | 5,495,416 |
(2) 確定給付制度に係る費用は前連結会計年度及び当連結会計年度の連結損益計算書において営業費用として認識しております。当該費用の構成要素は下記のとおりであります。
| (単位:千円) | ||||
| 前連結会計年度 (自2014年1月1日 至2014年12月31日) | 当連結会計年度 (自2015年1月1日 至2015年12月31日) | |||
| 当期勤務費用 | 359,851 | 1,025,187 | ||
| 利息費用 | 51,660 | 81,124 | ||
| 合計 | 411,511 | 1,106,311 |
(3) 前連結会計年度及び当連結会計年度における確定給付制度債務の現在価値の変動状況は以下のとおりであります。
| (単位:千円) | |||
| 前連結会計年度 (自2014年1月1日 至2014年12月31日) | 当連結会計年度 (自2015年1月1日 至2015年12月31日) | ||
| 確定給付制度債務の期首残高 | 1,322,980 | 2,921,467 | |
| 当期勤務費用 | 359,851 | 1,025,187 | |
| 利息費用 | 51,660 | 81,124 | |
| 再測定による利得又は損失: | |||
| 数理計算上の差異-人口統計上の仮定の変更により生じた影響 | ― | 496 | |
| 数理計算上の差異-財務上の仮定の変更により生じた影響 | 280,216 | 1,042,820 | |
| 実績修正(1) | 374,552 | 678,797 | |
| 支払額 | △76,616 | △112,180 | |
| 移管(2) | 369,498 | 161,862 | |
| 在外営業活動体の換算差額 | 239,326 | △304,157 | |
| 確定給付制度債務の期末残高 | 2,921,467 | 5,495,416 |
(1) 実績修正は、主に従業員の転籍に係る予測額と実際の従業員の転籍に係る額の差異に起因する数理計算上の差異であります。
(2) 移管は主にNAVER及びNAVERのグループ会社からLINE Plus、LINE Play、LINE Biz Plus Corporation及びLINE Friends Corporationに転籍した従業員に関連する確定給付制度債務であります。詳細は注記20. 資本金及び剰余金に記載しております。
(4) 各確定給付制度に対し、各連結会計年度末における確定給付費用及び確定給付制度債務を測定するための主要な仮定を選択する際には、重要な判断を要します。使用した主要な数理計算上の仮定は割引率と昇給率であります。
当社グループは、確定給付制度債務の現在価値を算定するための割引率について、各連結会計年度末における確定給付制度債務に適用される通貨及び見積り支払期間と整合した優良社債の市場利回りを基に決定しております。
| 前連結会計年度 (2014年12月31日) | 当連結会計年度 (2015年12月31日) | |||
| 割引率 | 3.0% | 2.6% | ||
| 加重平均昇給率 | 9.9%~11.9% | 9.5%~14.4% |
(5) 経済的要因及び状況は、多くの場合、同時に複数の仮定に影響を与えるため、主要な仮定の変更による影響は必ずしも比例的ではありません。その他の仮定を一定とした場合の、特定の主要な数理計算上の仮定の変更の影響を示す当連結会計年度末における感応度分析は以下のとおりであります。
(単位:千円)
| 仮定 | 割引率 | 昇給率 | ||||
| 感応度レベル | 100 ベーシス ポイント増加 | 100 ベーシス ポイント減少 | 100 ベーシス ポイント増加 | 100 ベーシス ポイント減少 | ||
| 確定給付制度債務に対する影響 | △520,348 | 615,235 | 545,676 | △477,460 | ||
(6) 当連結会計年度末における確定給付制度債務の加重平均デュレーションは10.3年であります。
当連結会計年度末から10年以内に支払いが予想される見積給付の支払額は以下のとおりであります。これらの見積支払額は不確実な将来の事象によって、実際の支払額と異なる場合があります。
| 連結会計年度 | (単位:千円) | |
| 2016 | 299,509 | |
| 2017 | 399,172 | |
| 2018 | 490,335 | |
| 2019 | 582,472 | |
| 2020 | 675,007 | |
| 2021-2025 | 4,696,177 |
18. リース-借主としてのリース
ファイナンス・リース-借主としてのリース
前連結会計年度末及び当連結会計年度末におけるファイナンス・リースにより賃借している資産の帳簿価額は以下のとおりであります。
| (単位:千円) | ||||
| 前連結会計年度 (2014年12月31日) | 当連結会計年度 (2015年12月31日) | |||
| 機械装置 | 2,023 | 1,329 |
当社グループは、種々の機械装置についてファイナンス・リース取引を行っております。これらのリースは、一部の契約には更新条項が付されておりますが、購入選択権及びエスカレーション条項は付されておりません。ファイナンス・リース契約における将来の最低リース料総額及び正味最低リース料総額の現在価値は以下のとおりであります。
| (単位:千円) | ||||
| 前連結会計年度 (2014年12月31日) | 当連結会計年度 (2015年12月31日) | |||
| 1年以内 | ||||
| 最低支払リース料 | 728 | 758 | ||
| 財務費用 | △1 | △1 | ||
| 最低支払リース料の現在価値 | 727 | 757 | ||
| 1年超5年以内 | ||||
| 最低支払リース料 | 1,457 | 759 | ||
| 財務費用 | △9 | △4 | ||
| 最低支払リース料の現在価値 | 1,448 | 755 | ||
| 合計 | ||||
| 最低支払リース料 | 2,185 | 1,517 | ||
| 財務費用 | △10 | △5 | ||
| 最低支払リース料の現在価値 | 2,175 | 1,512 |
オペレーティング・リース契約-借主としてのリース
当社グループは、特定のオフィススペース及び店舗についてリース契約を締結しております。重要なリースのリース期間は、4年間から5年間であり、更新条項が付されております。当社グループがこれらのリース契約を締結するにあたり課された制限はありません。
解約不能なオペレーティング・リースに係る最低リース料総額は以下のとおりであります。
| (単位:千円) | ||||
| 前連結会計年度 (2014年12月31日) | 当連結会計年度 (2015年12月31日) | |||
| 1年以内 | 1,632,483 | 2,848,114 | ||
| 1年超5年以内 | 2,228,722 | 2,663,140 | ||
| 3,861,205 | 5,511,254 |
前連結会計年度における営業費用1,418,802千円のうち、最低リース料総額に係る費用は889,147千円であり、残余の529,655千円は、変動リース料に係るものであります。
当連結会計年度における営業費用2,955,592千円のうち、最低リース料総額に係る費用は2,006,492千円であり、残余の949,100千円は、変動リース料に係るものであります。
19. リース-貸主としてのリース
オペレーティング・リース-貸主としてのリース
当社グループは、サーバ、データストレージ、ネットワーク機器、パソコン及びソフトウェアに関連する解約可能なリース契約を第三者と締結しております。
当社グループは、前連結会計年度及び当連結会計年度において、第三者に本社の一部をサブリースしております。当該サブリース契約には最低リース料総額に関する要求事項はなく、かかる収入は、第三者が占有した実際の面積に基づいて算定されております。当社グループが前連結会計年度及び当連結会計年度において認識した当該サブリース契約に係る収入は、それぞれ469,267千円、51,484千円であります。
20. 資本金及び剰余金
前連結会計年度及び当連結会計年度における資本金及び剰余金の変動状況は以下のとおりであります。
(1) 発行可能株式及び発行済株式
前連結会計年度及び当連結会計年度における発行可能株式及び発行済株式の変動状況は以下のとおりであります。
| 発行可能株式総数 (無額面株式)(1) | 発行済株式数 (無額面株式)(1) | 資本金 | ||||||
| (単位:株) | (単位:株) | (単位:千円) | ||||||
| 普通株式 | A種種類株式 | |||||||
| 2014年1月1日残高 | 400,000,000 | 174,992,000 | ― | 12,596,198 | ||||
| 増減 | ― | ― | ― | ― | ||||
| 2014年12月31日残高 | 400,000,000 | 174,992,000 | ― | 12,596,198 | ||||
| A種種類株式への変更(2) | 290,000,000 | △174,992,000 | 174,992,000 | ― | ||||
| 2015年12月31日残高 | 690,000,000 | ― | 174,992,000 | 12,596,198 | ||||
(1) 当社は2014年7月28日の取締役会において、同日から効力を発する当社の普通株式1株を500株とする株式分割を承認しております。その結果、発行済株式数は174,642,016株増加し、349,984株から174,992,000株になっております。連結財務諸表全体における当社の発行済株式数、1株当たり利益の金額及びストック・オプションに係る開示は当該株式分割の影響に伴う調整を全ての連結会計年度において反映しております。
(2) 2015年6月15日付の定款の変更を経て、当社は普通株式とA種種類株式から成る種類株式制度を導入しております。種類株式制度のもとでは、両種類株式は剰余金の配当及び残余財産の分配について同等の権利内容となっていますが、普通株式は100株当たり一つ、A種種類株式は10株当たり一つの議決権があります。この変更により、授権株式数は、690,000,000株に増加しその内、A種種類株式の授権株式数は190,872,500株となりました。さらにNAVERが保有しているすべての発行済株式をA種種類株式に変更しました。また、A種種類株式は、定款に定められた応当日が到来した場合または、定款に定められた特定の事象が生じた場合に、A種種類株式1株に対して普通株式1株に強制的に転換されます。
当社は、2016年3月31日付の定款の変更と同時に、種類株式制度を廃止しております。詳細は注記35. 後発事象に記載しております。
(2) 資本剰余金及び利益剰余金
資本剰余金
前連結会計年度及び当連結会計年度における資本剰余金の変動状況は以下のとおりであります。
| (単位:千円) | |||||||
| 株式報酬(3) | 共通支配下の 企業結合 | その他 | 資本剰余金合計 | ||||
| 2014年1月1日残高 | 835,589 | 426,958 | 3,716,025 | 4,978,572 | |||
| 株主への分配(1) | ― | ― | △36,842 | △36,842 | |||
| 株式報酬 | 2,974,692 | ― | ― | 2,974,692 | |||
| 当社グループによるLINE Vietnamの取得(2) | ― | △133,329 | ― | △133,329 | |||
| その他 | ― | ― | △11,434 | △11,434 | |||
| 2014年12月31日残高 | 3,810,281 | 293,629 | 3,667,749 | 7,771,659 | |||
| 株式報酬 | 11,212,630 | ― | ― | 11,212,630 | |||
| 非支配持分の取得 | ― | ― | △1,513 | △1,513 | |||
| 2015年12月31日残高 | 15,022,911 | 293,629 | 3,666,236 | 18,982,776 | |||
(1) LINE Plusは前連結会計年度にLINE Biz Plus Corporationを設立しております。NAVERの一部の従業員は転籍時点の退職後確定給付制度債務と共にLINE Biz Plus Corporationに転籍しております。当社グループに引き継がれた会計上の退職後確定給付制度債務総額とNAVERから受領した現金との差額は36,842千円であり、当該差額は株主へのみなし配当として会計処理し、資本剰余金に計上しております。
(2) 資本剰余金の減少は、当社グループが前連結会計年度においてNAVERからLINE Vietnamを取得したことによるものであります。
(3) 2015年6月15日付の定款の変更を経て、当社は目的となる株式が普通株式となるストック・オプション(以下、「普通新株予約権」という。)の一部の内容を変更しました。結果として、2012年12月17日に発行した24,724個の普通新株予約権及び2015年2月4日に発行した6,949個の普通新株予約権は、オプションの保有者が権利行使時にA種種類株式をストック・オプション1個あたりにつき500株を取得できる権利(以下、「A種新株予約権」という。)に変更されております。詳細は注記28. 株式報酬に記載しております
当社は、2016年3月31日付の定款の変更と同時に、当該ストック・オプションの目的となる株式をA種種類株式から普通株式に変更しております。詳細は注記35. 後発事象に記載しております。
日本の会社法上、株式発行による払込額の少なくとも50%を資本金として計上することとされております。払込額の残余の金額は資本剰余金として計上することとされております。会社法上、株主総会の承認により、資本剰余金から資本金への振替えが可能であります。
利益剰余金
日本の会社法上、剰余金の配当をする場合には、資本準備金(資本剰余金の一部)と利益準備金(利益剰余金の一部)の合計額が資本金の4分の1に達するまで、配当の額の10分の1を資本準備金又は利益準備金として積み立てることとされております。利益準備金は、株主総会の承認により、欠損金を消去する又は減少させる、若しくはその他利益剰余金への振替えが可能であります。当社は現在まで金銭の配当の決議又は支払いを行っておりません。そのため当連結会計年度末において利益準備金はありません。
21. キャッシュ・フロー補足情報
退職後確定給付制度債務の移転
当社グループは前連結会計年度にLINE Biz Plus Corporationを設立しております。 NAVERの従業員の一部は、転籍時点の退職後確定給付制度債務と共にLINE Biz Plus Corporationに転籍しております。 当社グループが引き受けた退職後確定給付制度債務総額とNAVERから受領した現金との差額である36,842千円は非資金取引となります。
データ・マネジメント・サービス事業の売却
当社の取締役会は、データ・マネジメント・サービス事業を売却する計画を2014年9月に承認しております。データ・マネジメント・サービス事業の資産及び負債、事業譲渡益及び当該売却に関連して現金で受領した対価は以下のとおりであります。詳細は注記3. 重要な会計方針(1)及び注記24. 非継続事業に記載しております。
| (単位:千円) | |
| 現金及び現金同等物 | 1,633,156 |
| その他の流動資産 | 831,678 |
| 非流動資産 | 1,820,138 |
| 流動負債 | △3,614,222 |
| 非流動負債 | △102,877 |
| 事業譲渡益 | 2,455,959 |
| 現金で受領した対価の合計 | 3,023,832 |
| データ・マネジメント・サービス事業の売却により増加した現金及び現金同等物の純額(1) | 1,390,676 |
(1) 当該金額は、連結キャッシュ・フロー計算書の「事業及び関係会社の譲渡による収入」に含まれております。
22. 売上収益
売上収益はサービスの提供、物品の販売、ロイヤルティ収入から生じております。
前連結会計年度及び当連結会計年度における、区分ごとの売上収益は以下のとおりであります。
| (単位:千円) | |||
| 前連結会計年度 (自 2014年1月1日 至 2014年12月31日) | 当連結会計年度 (自 2015年1月1日 至 2015年12月31日) | ||
| 物品の販売 | 1,323,192 | 4,250,086 | |
| サービスの提供 | 85,043,077 | 115,779,315 | |
| ロイヤルティ収入 | - | 640,436 | |
| 合計 | 86,366,269 | 120,669,837 |
23. その他の収益及び費用
(1) 前連結会計年度及び当連結会計年度におけるその他の営業収益は以下のとおりであります。
| (単位:千円) | |||
| 前連結会計年度 (自 2014年1月1日 至 2014年12月31日) | 当連結会計年度 (自 2015年1月1日 至 2015年12月31日) | ||
| 仮想通貨失効益 | 238,480 | 346,535 | |
| その他 | 57,421 | 127,828 | |
| 合計 | 295,901 | 474,363 |
(2) 前連結会計年度及び当連結会計年度におけるその他の営業費用は以下のとおりであります。
| (単位:千円) | |||
| 前連結会計年度 (自 2014年1月1日 至 2014年12月31日) | 当連結会計年度 (自 2015年1月1日 至 2015年12月31日) | ||
| 賃料 | 1,431,397 | 2,503,198 | |
| 旅費交通費 | 1,419,270 | 2,004,680 | |
| 消耗品費 | 726,664 | 758,891 | |
| 租税公課 | 235,716 | 349,731 | |
| 専門家報酬 | 1,652,188 | 2,452,684 | |
| 商品原価 | 874,704 | 3,209,027 | |
| 研修費 | 483,664 | 853,683 | |
| のれん減損損失 | ― | 2,691,671 | |
| 無形資産減損損失 | ― | 1,446,618 | |
| その他 | 1,731,312 | 3,643,416 | |
| 合計 | 8,554,915 | 19,913,599 |
(3) 前連結会計年度及び当連結会計年度におけるその他営業外収益は以下のとおりであります。
| (単位:千円) | |||
| 前連結会計年度 (自 2014年1月1日 至 2014年12月31日) | 当連結会計年度 (自 2015年1月1日 至 2015年12月31日) | ||
| 金融資産公正価値評価益 | ― | 110,507 | |
| 受取配当金 | ― | 46,516 | |
| 合計 | ― | 157,023 |
(4) 前連結会計年度及び当連結会計年度におけるその他営業外費用は以下のとおりであります。
| (単位:千円) | |||
| 前連結会計年度 (自 2014年1月1日 至 2014年12月31日) | 当連結会計年度 (自 2015年1月1日 至 2015年12月31日) | ||
| 売却可能金融資産減損損失 | ― | 1,789,603 | |
| 派生金融商品取引損失 | ― | 38,838 | |
| 派生金融商品評価損失 | ― | 22,864 | |
| その他 | ― | 36,132 | |
| 合計 | ― | 1,887,437 |
24. 非継続事業
2014年9月19日、当社の取締役会はデータ・マネジメント・サービス事業を売却する計画を承認しております。データ・マネジメント・サービス事業は、2014年9月19日に非継続事業に分類され、2014年9月30日にNHN Entertainment Corporationの子会社に売却しております。なお、NHN Entertainment Corporationは2013年8月にNAVERが分離設立した会社であり、NAVERは当該会社に対して9.54%の持分を所有しておりましたが、2014年9月30日に当該持分を売却した結果、NAVERの当該会社に対する持分は有しておりません。その結果、データ・マネジメント・サービス事業は、連結損益計算書上、前連結会計年度より、非継続事業として分類しております。詳細は注記3. 重要な会計方針(1)に記載しております。
前連結会計年度及び当連結会計年度における非継続事業に係る経営成績の要約は以下のとおりであります。
| (単位:千円) | |||
| 前連結会計年度 (自 2014年1月1日 至 2014年12月31日) | 当連結会計年度 (自 2015年1月1日 至 2015年12月31日) | ||
| 売上収益 | 3,476,856 | - | |
| その他の営業収益 | 607 | - | |
| 費用 | △3,086,863 | - | |
| 非継続事業の処分に係る利益(1) | 2,455,959 | - | |
| 非継続事業に係る税引前利益 | 2,846,559 | - | |
| 通常の活動に係る法人税 | △216,418 | - | |
| 配当及び売却に係る税金利益(1) | 261,694 | - | |
| 非継続事業に係る純利益(当社の株主に帰属) | 2,891,835 | - |
(1) 当社グループは、連結会計上、データ・マネジメント・サービス事業の売却により2,455,959千円の利益を認識しておりますが、税務上はデータ・マネジメント・サービス事業の売却により損失を認識しております。この損失は、データ・マネジメント・サービス事業に関連する子会社への投資が、個別上の帳簿価額に基づいており連結上の帳簿価額と異なることによります。これによって当社グループは、前連結会計年度において261,694千円の税金便益を認識しております。
前連結会計年度及び当連結会計年度における非継続事業に係るキャッシュ・フローの要約は以下のとおりであります。
| (単位:千円) | |||
| 前連結会計年度 (自 2014年1月1日 至 2014年12月31日) | 当連結会計年度 (自 2015年1月1日 至 2015年12月31日) | ||
| 営業活動によるキャッシュ・フロー | 384,183 | - | |
| 投資活動によるキャッシュ・フロー | 1,034,244 | - | |
| 財務活動によるキャッシュ・フロー | 2,300,000 | - | |
| キャッシュ・フロー(純額) | 3,718,427 | - |
25. 1株当たり利益
1株当たり利益の算定に使用した当期純損益と加重平均株式数は以下のとおりであります。
| (単位:千円、株式数を除く) | |||
| 前連結会計年度 (自 2014年1月1日 至 2014年12月31日) | 当連結会計年度 (自 2015年1月1日 至 2015年12月31日) | ||
| 当社の株主に帰属する継続事業に係る当期純利益(△は損失) | 1,315,154 | △7,581,801 | |
| 当社の株主に帰属する非継続事業に係る当期純利益 | 2,891,835 | ― | |
| 当社の株主に帰属する基本的及び希薄化後1株当たり利益の算定に用いた当期純利益(△は損失)合計 | 4,206,989 | △7,581,801 | |
| 基本的1株当たり利益の算定に用いた加重平均普通株式数及びA種種類株式数 | 174,992,000 | 174,992,000 | |
| 希薄化効果: | |||
| ストック・オプション | 15,032,846 | ― | |
| 希薄化効果調整後の加重平均普通株式数及びA種種類株式数 | 190,024,846 | 174,992,000 | |
前連結会計年度に行った株式分割の結果、上表及び本注記に記載しているすべての過去の1株当たりデータは、前連結会計年度に行った株式分割の結果を反映しております。詳細は注記20. 資本金及び剰余金に記載しております。
希薄化後1株当たり利益は、未行使のオプションやその他の潜在的株式が希薄化効果を有する場合にこれらを考慮して算定しております。前連結会計年度における希薄化後1株当たり利益の計算において、前連結会計年度付与分348,500株は、逆希薄化効果を有するため希薄化効果の算定から除外しております。
当連結会計年度の希薄化後1株当たり利益の算定に用いられる潜在的普通株式及びA種種類株式数から当連結会計期間末における普通株式9,848,000株及びA種種類株式15,836,500株相当のオプションを除外し、当該オプションを2015年12月31日時点においては逆希薄化効果を有するものとして取り扱っております。
当社は、2016年3月31日付の定款の変更と同時に、種類株式制度を廃止しております。詳細は、注記35. 後発事象に記載しております。
26. 財務上のリスク管理
当社グループは、金融商品による下記のリスクに晒されております。
– 信用リスク
– 流動性リスク
– 市場リスク
当注記において、上記の各リスクについての当社グループのエクスポージャー、当社グループの目的、方針、リスクを測定及び管理するための手続き、並びに当社グループの資本管理に関する情報を記載しております。なお、定量的開示は、当社グループの連結財務諸表全体を通じて開示しております。
(1) リスク管理の枠組み
当社グループは、その資金管理については、定期預金等の高い流動性を持ち、かつ、リスクの低い短期投資に限定しております。当社グループは、主に社債の発行及び銀行を含む高格付けの金融機関からの借入により、資金を調達しております。当社グループは為替リスクをヘッジする目的で為替予約を利用する場合がありますが、投機目的の取引は行っておりません。
(2) 信用リスク
信用リスクは、金融商品に係る顧客又は取引先がその契約上の義務を履行できない場合に当社グループに財務的損失が発生するリスクであります。信用リスクは、主に当社グループの顧客からの債権及び投資から生じております。
(a) 前連結会計年度末及び当連結会計年度末における信用リスクによる当社グループに発生し得る財務上の損失の最大値は以下のとおりであります。
| (単位:千円) | ||||
| 前連結会計年度 (2014年12月31日) | 当連結会計年度 (2015年12月31日) | |||
| 帳簿価額 | 帳簿価額 | |||
| 要求払預金(1) | 20,253,516 | 33,648,520 | ||
| 定期預金(1) | 812,926 | 314,194 | ||
| 保証金(1)(2) | 2,341,620 | 2,531,620 | ||
| 売掛金及びその他の債権(3) | 24,222,847 | 27,248,497 | ||
| 日本国債(1)(2) | 280,567 | 280,490 | ||
| 敷金(1)(4) | 2,021,785 | 3,832,993 | ||
| 合計 | 49,933,261 | 67,856,314 |
(1) 前連結会計年度末及び当連結会計年度末において、これらの資産のうち期日経過のもの、又は減損したものはありません。
(2) 資金決済法に基づき差入れられた金融商品の詳細は注記16. 金融資産及び金融負債に記載しております。
(3) 債権については、当社グループの信用リスクに対するエクスポージャーは、主に各顧客の特性により影響を受けるものであります。当社グループは、信用リスク管理を行うために、定期的に、顧客又は相手先に関する財政状態及び過去のデータを勘案し、信用評価を実施しております。
当社グループは、売掛金及びその他の債権に係る発生損失の見積りを表す減損に対する引当金を計上しております。この引当金の主要な構成要素は、個別の重要なエクスポージャーに関連する個別損失及び類似の資産グループから発生しているが未だ識別されていない集合的損失であります。集合的損失に係る引当金は、類似の資産の過去の実績に基づき決定しております。
当社グループは、類似の特性を持つ又はビジネス活動を行う少数の取引先が売掛金及びその他の債権の大部分を占めており、経済その他の状況の変化により同様に影響を受ける場合に、信用リスクの集中を識別しております。前連結会計年度末及び当連結会計年度末における売掛金及びその他の債権の67.5%及び59.5%を2社の決済サービスプロバイダが占めております。この結果当社グループには、信用リスクの重要な集中が存在しております。
(4) 主要な金額は、当社グループのオフィスの賃貸借契約に関して支払われた敷金であります。2013年10月に当社グループは本社オフィスに係る敷金の信用リスクをカバーする契約を、金融機関と締結いたしました。前連結会計年度末において、当該契約により450,542千円が保証され、対応する負債は預り保証金として計上しておりました。当連結会計年度において、当該契約により保証されている金額はありません。
(b) 減損した又は期日経過の金融資産
金融資産を減損する場合、当社グループは当該資産の帳簿価額を直接減額せず、貸倒引当金を計上しております。しかし、将来の回収について現実的な見込みがない場合には、金融資産を直接減額しております。
売掛金及びその他の債権に対する貸倒引当金の変動状況は以下のとおりであります。
| (単位:千円) | |
| 貸倒引当金 | |
| 2014年1月1日残高 | 79,969 |
| 期中増加額 | 228,278 |
| 期中減少額(戻入) | △4,891 |
| 期中減少額(事業譲渡) | △16,270 |
| 2014年12月31日残高 | 287,086 |
| 期中増加額 | 253,795 |
| 期中減少額(戻入) | △108,718 |
| 期中減少額(目的使用) | △2,216 |
| 2015年12月31日残高 | 429,947 |
個別に減損テストを実施している非流動の売掛金及びその他の債権についての詳細は注記7. 売掛金及びその他の債権に記載しております。
(3) 流動性リスク
流動性リスクは、当社グループが現金又は他の金融資産を引き渡すことにより決済される金融負債に係る債務を履行するにあたり困難に直面するリスクであります。当社グループは、通常の状態及び負荷を与えた状態の両方において、受け入れ不能な損失又は信用に対するリスクが顕在化しないよう、期日に債務を履行するのに十分な流動性を、可能な限り維持し確保することを、流動性管理の方針としております。
当社グループは、長期及び短期の経営戦略を通じてキャッシュ・フローをモニタリングしており、予測される事業上の費用を充足するのに十分な手許資金を確保しております。
(a) 金融負債
前連結会計年度末及び当連結会計年度末における残存する期日に基づく金融負債の残高は以下のとおりであります。下記の金額には、金融負債に係る支払いが予定されている利息見積額を含んでおります。
| (単位:千円) | |||||||||
| 前連結会計年度 (2014年12月31日) | |||||||||
| 帳簿価額 | 契約上のキャッシュ・アウト・フロー | 1年以内 | 1年超 5年以内 | 5年超 | |||||
| 買掛金及びその他の未払金 | 19,368,920 | 19,368,920 | 19,368,920 | ― | ― | ||||
| 短期借入金(1) | 22,656,788 | 22,707,384 | 22,707,384 | ― | ― | ||||
| 預り金 | 1,403,764 | 1,403,764 | 1,403,764 | ― | ― | ||||
| 預り保証金(2) | 450,542 | 453,752 | 453,752 | ― | ― | ||||
| サブリース契約に基づく預り敷金 | 401,152 | 401,152 | 393,650 | 7,502 | ― | ||||
| 社債 | 1,005,000 | 1,008,796 | 497,641 | 511,155 | ― | ||||
| 合計 | 45,286,166 | 45,343,768 | 44,825,111 | 518,657 | ― | ||||
| (単位:千円) | |||||||||
| 当連結会計年度 (2015年12月31日) | |||||||||
| 帳簿価額 | 契約上のキャッシュ・アウト・フロー | 1年以内 | 1年超 5年以内 | 5年超 | |||||
| 買掛金及びその他の未払金 | 22,983,242 | 22,983,242 | 22,964,373 | 18,869 | ― | ||||
| 短期借入金(1) | 42,464,553 | 42,487,943 | 42,487,943 | ― | ― | ||||
| 預り金 | 935,041 | 935,041 | 935,041 | ― | ― | ||||
| サブリース契約に基づく預り敷金 | 7,502 | 7,502 | 7,502 | ― | ― | ||||
| 社債 | 510,000 | 510,989 | 510,989 | ― | ― | ||||
| 合計 | 66,900,338 | 66,924,717 | 66,905,848 | 18,869 | ― | ||||
(1) 当社グループは、前連結会計年度末及び当連結会計年度末において銀行4行とそれぞれコミットメントライン契約を有しております。コミットメントライン総額及び借入実行残高は以下のとおりであります。
| (単位:千円) | |||
| 前連結会計年度 (2014年12月31日) | 当連結会計年度 (2015年12月31日) | ||
| コミットメントライン総額 | 24,700,000 | 54,200,000 | |
| 借入実行残高 | 22,656,788 | 42,464,553 | |
| 未実行残高 | 2,043,212 | 11,735,447 |
(2) 預り保証金についての詳細は注記16. 金融資産及び金融負債に記載しております。
(b) 金融資産
非公開企業への資本性投資
非公開企業への投資ファンドに係る有限責任組合員として、当社グループは、当該ポートフォリオ投資について、全ての有限責任組合員により出資されるべき合計金額の持分割合に比例した額を適時に組合へ出資するよう要求される可能性があります。上限額は、出資要求の日における未払いの出資合意金額(前連結会計年度末及び当連結会計年度末において、それぞれ380千米ドル(45,762千円)、380千米ドル(45,818千円))であります。
(4) 市場リスク
市場リスクは、将来キャッシュ・フロー又は当社グループが保有する金融商品の価値に影響を与える市場価格の変動リスクであります。市場リスク管理の目的は、リターンを最適化する一方で、許容可能な範囲内に市場リスクに係るエクスポージャーを管理及びコントロールすることであります。
(a) 為替リスク
当社グループは、機能通貨以外の通貨建ての販売及び購買取引について為替リスクに晒されております。当社グループが取引に使用している主要な通貨は、日本円、韓国ウォン、台湾ドル、ユーロ及び米ドルであります。前連結会計年度末及び当連結会計年度末における機能通貨以外の通貨建ての主要な貨幣性資産及び負債の帳簿価額は以下のとおりであります。
| (単位:千円) | |||||||
| 前連結会計年度 (2014年12月31日) | |||||||
| 通貨 | 金額 | 為替レート | 円換算額 | ||||
| 貨幣性資産: | |||||||
| 現金及び現金同等物 | ユーロ | 1,274 | 146.54 | 186,663 | |||
| 韓国ウォン | 50,332,185 | 0.11 | 5,526,474 | ||||
| 米ドル | 7,420 | 120.55 | 894,538 | ||||
| 売掛金 | 韓国ウォン | 1,096,604 | 0.11 | 120,407 | |||
| 台湾ドル | 183,969 | 3.78 | 695,401 | ||||
| 米ドル | 4,787 | 120.55 | 577,095 | ||||
| その他の債権 | 韓国ウォン | 1,780,565 | 0.11 | 195,506 | |||
| 合計 | 8,196,084 | ||||||
| (単位:千円) | |||||||
| 当連結会計年度 (2015年12月31日) | |||||||
| 通貨 | 金額 | 為替レート | 円換算額 | ||||
| 貨幣性資産: | |||||||
| 現金及び現金同等物 | 韓国ウォン | 7,427,220 | 0.10 | 764,112 | |||
| 米ドル | 29,248 | 120.57 | 3,526,564 | ||||
| 台湾ドル | 29,382 | 3.65 | 107,341 | ||||
| ユーロ | 1,269 | 131.74 | 167,156 | ||||
| 売掛金 | 韓国ウォン | 4,359,230 | 0.10 | 448,478 | |||
| 米ドル | 7,599 | 120.57 | 916,210 | ||||
| 定期預金 | 韓国ウォン | 2,899,989 | 0.10 | 298,351 | |||
| 敷金 | 韓国ウォン | 5,225,093 | 0.10 | 537,558 | |||
| 売却可能金融資産 | 米ドル | 5,336 | 120.57 | 643,446 | |||
| 合計 | 7,409,216 | ||||||
| (単位:千円) | |||||||
| 前連結会計年度 (2014年12月31日) | |||||||
| 通貨 | 金額 | 為替レート | 円換算額 | ||||
| 貨幣性負債: | |||||||
| その他の未払金 | ユーロ | △906 | 146.54 | △132,710 | |||
| 韓国ウォン | △37,718,989 | 0.11 | △4,141,545 | ||||
| 米ドル | △3,149 | 120.55 | △379,611 | ||||
| 合計 | △4,653,866 | ||||||
| (単位:千円) | |||||||
| 当連結会計年度 (2015年12月31日) | |||||||
| 通貨 | 金額 | 為替レート | 円換算額 | ||||
| 貨幣性負債: | |||||||
| その他の未払金 | 韓国ウォン | 8,030,768 | 0.10 | 826,205 | |||
| 米ドル | △5,788 | 120.57 | △697,879 | ||||
| ユーロ | △9,843 | 131.74 | △1,296,684 | ||||
| 合計 | △1,168,358 | ||||||
継続事業に係る税引前利益又は損失及び資本に対する前連結会計年度末及び当連結会計年度末における為替レートの変動による影響は以下のとおりであります。
| (単位:千円) | ||||||||
| 前連結会計年度 (2014年12月31日) | ||||||||
| 資本 | 税引前利益(△は損失) | |||||||
| 通貨 | 機能通貨が5%増価 | 機能通貨が5%減価 | 機能通貨が5%増価 | 機能通貨が5%減価 | ||||
| ユーロ | 2,103 | △2,003 | 2,696 | △2,567 | ||||
| 韓国ウォン | 64,985 | △61,891 | 85,042 | △80,992 | ||||
| 米ドル | 41,935 | △39,938 | 55,031 | △52,411 | ||||
| 台湾ドル | 27,121 | △25,829 | 34,770 | △33,114 | ||||
| (単位:千円) | ||||||||
| 当連結会計年度 (2015年12月31日) | ||||||||
| 資本 | 税引前利益(△は損失) | |||||||
| 通貨 | 機能通貨が5%増価 | 機能通貨が5%減価 | 機能通貨が5%増価 | 機能通貨が5%減価 | ||||
| ユーロ | △45,034 | 42,889 | △56,476 | 53,787 | ||||
| 韓国ウォン | 111,279 | △105,980 | 143,735 | △136,891 | ||||
| 米ドル | 163,904 | △156,099 | 219,417 | △208,969 | ||||
| 台湾ドル | 4,067 | △3,873 | 5,367 | △5,111 | ||||
上記の表は、その他の全ての変数を一定と仮定した場合のユーロ、韓国ウォン、米国ドル及び台湾ドルの変動についての感応度を表しております。
(b) 金利リスク
前連結会計年度末及び当連結会計年度末における有利子の金融資産及び負債は以下のとおりであります。
| (単位:千円) | ||||||||
| 前連結会計年度 (2014年12月31日) | 当連結会計年度 (2015年12月31日) | |||||||
| 固定金利 | 変動金利 | 固定金利 | 変動金利 | |||||
| 金融資産 | ||||||||
| 日本国債 | 280,567 | ― | 280,490 | ― | ||||
| 定期預金 | 812,926 | ― | 314,194 | ― | ||||
| 金融資産合計 | 1,093,493 | ― | 594,684 | ― | ||||
| 金融負債 | ||||||||
| 短期借入金 | 956,788 | 21,700,000 | 464,553 | 42,000,000 | ||||
| 社債 | ― | 1,005,000 | ― | 510,000 | ||||
| 金融負債合計 | 956,788 | 22,705,000 | 464,553 | 42,510,000 | ||||
当社グループは、変動金利付きの金融資産及び負債を保有しているために、金利リスクに晒されております。以下に前連結会計年度末及び当連結会計年度末の変動金利付き金融負債の残高を用いた分析を記載しております。なお、当該負債が各日の直前の連結会計年度にわたり継続的に保有しており、また、その他のすべての変数は一定であると仮定しております。金利の変動による、資本及び報告日から1年間における損益に対する潜在的な影響は以下のとおりであります。
| (単位:千円) | |||||||
| 前連結会計年度 (2014年12月31日) | |||||||
| 資本 | 税引前利益(△は損失) | ||||||
| 50ベーシス・ ポイント増加 | 50ベーシス・ ポイント減少 | 50ベーシス・ ポイント増加 | 50ベーシス・ ポイント減少 | ||||
| 支払利息 | △66,175 | 33,392 | △102,820 | 51,882 | |||
| (単位:千円) | |||||||
| 当連結会計年度 (2015年12月31日) | |||||||
| 資本 | 税引前利益(△は損失) | ||||||
| 50ベーシス・ ポイント増加 | 50ベーシス・ ポイント減少 | 50ベーシス・ ポイント増加 | 50ベーシス・ ポイント減少 | ||||
| 支払利息 | △39,975 | 15,910 | △59,717 | 23,768 | |||
(5) 資本管理
当社グループは、継続企業として存続することを確実にするため、強固な資本的基礎を維持することとしております。また、当社グループは、負債と資本のバランスの管理を通じて、投資家、債権者及び市場の信用を保つこと及び事業の発展を持続することを追求しております。 持続可能な成長を達成するために、当社グループは、事業成長のための外部リソースの取得等の投資機会がある時に事業投資を行うことができるだけの十分な資金調達余力が必要であると理解しております。このために、当社グループは、将来の事業投資に対する適切かつ機動的な資金調達条件を確保するため、バランスのよい資本構成を維持することを追求しております。
| (単位:千円) | ||||
| 前連結会計年度 (2014年12月31日) | 当連結会計年度 (2015年12月31日) | |||
| 短期借入金 | 22,656,788 | 42,464,553 | ||
| 社債 | 1,005,000 | 510,000 | ||
| 合計 | 23,661,788 | 42,974,553 | ||
| 資本合計 | 12,510,968 | 17,532,885 |
当社グループには、外部から要求された資本要件はありません。
27. 公正価値測定
(1)公正価値ヒエラルキー
当社グループは、連結財政状態計算書上の公正価値で測定される金融商品について公正価値ヒエラルキーのレベルを以下のインプットに基づき分類しております。
– レベル1インプット:活発な市場における同一資産又は負債の相場価格に基づくインプット
– レベル2インプット:活発な市場における類似した資産又は負債の相場価格、活発でない市場における同一又は類似した資産又は負債の相場価格、観察可能な相場価格以外のインプット及び相関又は他の手段によって主に観察可能な市場データから算出されるか、又は裏付けられるインプット
– レベル3インプット:1つ以上の重要なインプット又はバリュードライバーが観察不能である評価技法に由来したインプット。なお、当該評価技法は、市場参加者が価格の形成に使用するであろう、報告企業自身の仮定を反映したものであります。
公正価値ヒエラルキーのレベル間の振替は、報告期間の期首に起こったものとみなして認識しております。
(2)公正価値ヒエラルキー別の公正価値測定
前連結会計年度末及び当連結会計年度末における、経常的に公正価値で測定する資産及び負債は以下のとおりであります。
| (単位:千円) | ||||||||
| 前連結会計年度 (2014年12月31日) | レベル1 | レベル2 | レベル3 | 合計 | ||||
| 純損益を通じて公正価値で測定する金融資産 | ||||||||
| 償還可能優先株式の転換権 | ― | ― | 816,605 | 816,605 | ||||
| 売却可能金融資産 | ||||||||
| 上場企業への資本性証券 | 6,925,765 | ― | ― | 6,925,765 | ||||
| 非公開企業への資本性投資 | ― | ― | 7,302,439 | 7,302,439 | ||||
| 合計 | 6,925,765 | ― | 8,119,044 | 15,044,809 | ||||
| (単位:千円) | ||||||||
| 当連結会計年度 (2015年12月31日) | レベル1 | レベル2 | レベル3 | 合計 | ||||
| 純損益を通じて公正価値で測定する金融資産 | ||||||||
| 償還可能優先株式の転換権 | ― | ― | 871,309 | 871,309 | ||||
| 売却可能金融資産 | ||||||||
| 上場企業への資本性証券 | 2,215,330 | ― | ― | 2,215,330 | ||||
| 非公開企業への資本性投資 | ― | ― | 13,648,213 | 13,648,213 | ||||
| 合計 | 2,215,330 | ― | 14,519,522 | 16,734,852 | ||||
前連結会計年度末及び当連結会計年度末において、公正価値が開示される資産及び負債は以下のとおりであります。
| (単位:千円) | ||||||||
| 前連結会計年度 (2014年12月31日) | レベル1 | レベル2 | レベル3 | 合計 | ||||
| 満期保有投資 | ||||||||
| 日本国債 | ― | 296,478 | ― | 296,478 | ||||
| 貸付金及び債権 | ||||||||
| 敷金 | ― | 1,962,124 | ― | 1,962,124 | ||||
| 合計 | ― | 2,258,602 | ― | 2,258,602 | ||||
| 償却原価で測定する金融負債 | ||||||||
| 預り保証金 | ― | 450,665 | ― | 450,665 | ||||
| サブリース契約に基づく預り敷金 | ― | 7,493 | ― | 7,493 | ||||
| 合計 | ― | 458,158 | ― | 458,158 | ||||
| (単位:千円) | ||||||||
| 当連結会計年度 (2015年12月31日) | レベル1 | レベル2 | レベル3 | 合計 | ||||
| 満期保有投資 | ||||||||
| 日本国債 | ― | 294,595 | ― | 294,595 | ||||
| 貸付金及び債権 | ||||||||
| 敷金 | ― | 3,661,179 | ― | 3,661,179 | ||||
| 合計 | ― | 3,955,774 | ― | 3,955,774 | ||||
| 償却原価で測定する金融負債 | ||||||||
| サブリース契約に基づく預り敷金 | ― | 7,502 | ― | 7,502 | ||||
| 合計 | ― | 7,502 | ― | 7,502 | ||||
前連結会計年度及び当連結会計年度において次の(3)で記載しているレベル3からレベル1への振替を除いて、レベル1、レベル2及びレベル3の間で振替はありません。
(3) レベル3に分類された金融商品の期首残高から期末残高への調整表
| (単位:千円) | |||||||
| 前連結会計年度 (自 2014年1月1日 至 2014年12月31日) | 当連結会計年度 (自 2015年1月1日 至 2015年12月31日) | ||||||
| 非公開企業 への投資 | 償還可能優先株式の転換権 | 非公開企業 への投資 | 償還可能優先株式の転換権 | ||||
| 期首の公正価値 | 1,243,718 | ― | 7,302,439 | 816,605 | |||
| 連結会計年度における利得合計: | |||||||
| 純損益に計上(1) | ― | ― | △184,928 | 110,507 | |||
| その他の包括利益に計上(2) | 2,209,320 | ― | 6,506,889 | ― | |||
| 包括利益 | 2,209,320 | ― | 6,321,961 | 110,507 | |||
| 購入 | 6,960,910 | 794,293 | 416,628 | ― | |||
| 払戻 | ― | ― | △37,887 | ― | |||
| 為替換算調整 | 218,581 | 22,312 | △354,928 | △55,803 | |||
| レベル3からの振替(3) | △3,330,090 | ― | ― | ― | |||
| 期末の公正価値 | 7,302,439 | 816,605 | 13,648,213 | 871,309 | |||
(1) 当該金額は、当社グループの連結損益計算書におけるその他の営業外収益及びその他の営業外費用に含まれております。
(2) 当該金額は、当社グループの連結包括利益計算書における売却可能金融資産の再測定に含まれております。
(3) 前連結会計年度において、該当の非上場企業は当社グループによる資本性証券の取得後に日本の証券取引所に上場しております。従って、この資本性投資はレベル3からレベル1へ振替を行っております。
(4)評価技法及びインプット
公正価値で測定されたもの
償還可能優先株式の転換権
償還可能優先株式の転換権は組込デリバティブであります。当該転換権は基礎となる償還可能優先株式から分離し、比較可能な上場類似企業の平均ヒストリカルボラティリティー及び割引率を含む重大な観察不能なインプットを用いた二項モデルにより公正価値で測定しております。前連結会計年度及び当連結会計年度における比較可能な上場類似企業の平均ヒストリカルボラティリティーはそれぞれ13.9%、63.6%、割引率はそれぞれ7.6%、1.9%であります。ヒストリカルボラティリティーの重大な増大(減少)は償還可能優先株式の転換権の公正価値を上昇(下落)させることとなります。一方、割引率の重大な上昇(下落)は償還可能優先株式の転換権の公正価値を下落(上昇)させることとなります。
非公開企業への資本性投資
レベル3に分類される売却可能金融資産は、主として、非公開企業への投資ファンド及び非上場株式で構成されております。前連結会計年度及び当連結会計年度において、非公開企業への投資ファンドは直近の利用可能な純資産価値に基づく公正価値で測定しております。
非上場株式は直近の取引価格又はマーケット・アプローチ及びオプション・プライシングモデルを用いた公正価値で測定しております。特定の非上場株式の公正価値を測定する際に用いた評価技法及び重大な観察不能なインプットに関する定量的情報は、以下のとおりであります:
| 評価技法 | 重大な 観察不能なインプット | 前連結会計年度 (2014年12月31日) | 当連結会計年度 (2015年12月31日) | ||||
| マーケット・アプローチ | EBITDA倍率 | ― | 11.1 - 16.0 | ||||
| ‐類似会社の市場価格 | EBIT倍率 | ― | 11.4 | ||||
| 収益倍率 | 4.2 | 1.5 - 4.7 | |||||
| 流動性の欠如による割引 | 30% | 30% | |||||
| オプション・プライシング モデル | 比較可能な上場類似企業の平均ヒストリカルボラティリティー | ― | 64.5% - 81.5% | ||||
| 割引率 | ― | △0.0% - 1.9% |
EBITDA倍率、EBIT倍率及び収益倍率の重大な増大(減少)は、非上場株式の公正価値を上昇(下落)させることとなります。一方、流動性の欠如による割引、比較可能な上場類似企業の平均ヒストリカルボラティリティー及び割引率の重大な増大(減少)は、非上場株式の公正価値を下落(上昇)させることとなります。
当社グループは、1つの非上場株式の評価技法について、ディスカウント・キャッシュ・フロー法による評価及びマーケット・アプローチによる評価を用いて公正価値評価をしておりますが、当該株式は2014年11月に購入したため公正価値は直近取引価格に近似していると判断し、当該直近取引価格を前連結会計年度末時点の公正価値としております。当連結会計年度末時点においては、2014年11月の取引価格は当該株式の公正価値を表さず、これまで使用していた情報を利用できないことから、当社グループは、当該株式の評価技法についてマーケット・アプローチ及びオプション価値算定モデルによる評価技法がより適切な方法であると考え、当該評価技法に変更しております。当該評価技法の変更は見積りの変更であるため、将来に向かって適用しております。
レベル3に分類される金融資産の評価技法及び評価結果については、外部専門家によるものも含め、当社グループのマネジメントが査閲・承認しております。
公正価値で測定されないもの
日本国債
日本国債は、満期保有投資に含まれております。日本国債の帳簿価額は、償却原価で測定しており、公正価値は報告日における同一の証券に係る観察可能な相場価格で測定しております。
しかし、これらの日本国債は活発に取引されていないため、レベル2に分類しております。
敷金、預り保証金及びサブリース契約に基づく預り敷金
敷金、預り保証金及びサブリース契約に基づく預り敷金の公正価値は、報告日におけるリスク・フリー・レート及び当社の信用リスクスプレッド等の観察可能なインプットを利用したディスカウント・キャッシュ・フロー法を用いて算定しております。
28. 株式報酬
当社グループは、役員及び従業員に対するストック・オプション・インセンティブ・プランを有しております。ストック・オプション1個に対し、定められた期間において、固定価格(前連結会計年度及び当連結会計年度付与分、それぞれ普通株式1株当たり1,320円)で、当社の普通株式500株を購入する権利が付与されております。前連結会計年度において5,852個、及び当連結会計年度において11,547個のオプションを付与しており、これはそれぞれ当社の普通株式2,926,000株と5,773,500株に相当します。ストック・オプションの公正価値は、一般的にストック・オプションの価値算定モデルとして受け入れられている、ブラック・ショールズモデルを用いて算定しております。ストック・オプションは付与日から2年経過した時点で権利が確定し、権利行使期間は権利確定日から8年間であります。ストック・オプションの権利確定条件は付与日から権利確定日まで、権利行使条件は付与日から権利行使時まで、ストック・オプションを付与された者が継続して当社グループの役員又は従業員であることを要しますが、取締役会で承認された場合にはこの限りではありません。ストック・オプションの評価技法及び使用した仮定の詳細は注記4. 重要な会計上の判断、見積り及び仮定(f)に記載しております。
前連結会計年度及び当連結会計年度において当該報酬制度に取消や条件変更はありません。
2015年6月15日付の定款の変更を経て、当社は普通株式とA種種類株式からなる種類株式制度を導入しました。種類株式制度のもとでは、両種類株式は剰余金の配当及び残余財産の分配について同等の権利内容となっておりますが、普通株式は100株当たり一つ、A種種類株式は10株当たり一つの議決権があります。また、当社は一部のストック・オプションの内容を変更しました。結果として、2012年12月17日に発行した24,724個の普通新株予約権及び2015年2月4日に発行した6,949個の普通新株予約権は、オプションの保有者が権利行使時にA種種類株式をストック・オプション1個あたりにつき500株を取得できる権利に変更されております。なお、A種新株予約権は、A種新株予約権の発行要項に定められた応当日が到来した場合または、A種新株予約権の発行要項に定められた特定の事象が生じた場合に、A種新株予約権1個に対して普通新株予約権1個に強制的に転換されます。
当社は、2016年3月31日付の定款の変更と同時に、当該ストック・オプションの目的となる株式をA種種類株式から普通株式に変更しております。詳細は注記35. 後発事象に記載しております。
(1) 前連結会計年度及び当連結会計年度における変動状況は以下のとおりであります。
前連結会計年度及び当連結会計年度における発行済ストック・オプション数(株式数換算)の変動状況及び加重平均行使価格は以下のとおりであります。
| 前連結会計年度 (自 2014年1月1日 至 2014年12月31日) | |||
| 株式数(株)(1) | 加重平均行使価額(円) | ||
| 1月1日 発行済残高 | 17,430,500 | 344 | |
| 期中付与 | 2,926,000 | 1,320 | |
| 期中失効 | △139,000 | 944 | |
| 期中行使 | ― | ― | |
| 期中行使期限到来 | ― | ― | |
| 12月31日 発行済残高 | 20,217,500 | 481 | |
| 12月31日 行使可能残高 | 14,000,000 | 344 | |
| 当連結会計年度 (自 2015年1月1日 至 2015年12月31日) | |||||||
| 普通新株予約権 | A種新株予約権 | ||||||
| 株式数(株)(1) | 加重平均行使価額(円) | 株式数(株)(1) | 加重平均行使価額(円) | ||||
| 1月1日 発行済残高 | 20,217,500 | 481 | ― | ― | |||
| 期中付与 | 5,773,500 | 1,320 | ― | ― | |||
| 期中失効 | △306,500 | 1,178 | ― | ― | |||
| 期中行使 | ― | ― | ― | ― | |||
| 期中行使期限到来 | ― | ― | ― | ― | |||
| A種新株予約権へ変更 | △15,836,500 | 558 | 15,836,500 | 558 | |||
| 12月31日 発行済残高 | 9,848,000 | 827 | 15,836,500 | 558 | |||
| 12月31日 行使可能残高 | 4,970,500 | 344 | 12,362,000 | 344 | |||
(1) オプションの基礎となる普通株式数及びA種種類株式数は、前連結会計年度に行った株式分割の影響を調整しております。詳細は、注記25. 1株当たり利益に記載しております。
前連結会計年度末及び当連結会計年度末におけるストック・オプションの加重平均残存契約年数は、それぞれ8.4年及び7.7年であります。
(2) 前連結会計年度及び当連結会計年度に付与されたストック・オプションの公正価値の算定において、評価モデルに使用したインプット
| 前連結会計年度 (自 2014年1月1日 至 2014年12月31日) | |||||
| 2014年2月7日 | 2014年8月8日 | 2014年10月31日 | |||
| 配当利回り | 0.0% | 0.0% | 0.0% | ||
| 予想ボラティリティ | 58% | 53% | 52% | ||
| リスク・フリー・レート | 0.2% | 0.2% | 0.2% | ||
| オプションの予想残存期間(年) | 6 | 6 | 6 | ||
| 権利行使価格(円) | 1,320 | 1,320 | 1,320 | ||
| 普通株式1株当たりの付与日における公正価値(円) | 1,161 | 3,280 | 3,297 | ||
| 使用した評価モデル | ブラック・ | ブラック・ | ブラック・ | ||
| ショールズモデル | ショールズモデル | ショールズモデル | |||
2014年2月7日、2014年8月8日及び2014年10月31日に付与したストック・オプションの公正価値は、それぞれ普通株式1株当たり575円、2,310円及び2,312円であります。
| 当連結会計年度 (自 2015年1月1日 至 2015年12月31日) | |
| 2015年2月4日 | |
| 配当利回り | 0.0% |
| 予想ボラティリティ | 56% |
| リスク・フリー・レート | 0.0% |
| オプションの予想残存期間(年) | 6 |
| 権利行使価格(円) | 1,320 |
| 普通株式1株当たりの付与日における公正価値(円) | 4,225 |
| 使用した評価モデル | ブラック・ |
| ショールズモデル |
2015年2月4日に付与したストック・オプションの公正価値は、普通株式1株当たり3,219円であります。
予想ボラティリティは当社グループと比較可能な上場企業のストック・オプションの予想残存期間と同等期間中の過去のボラティリティに基づいており、将来のトレンドを示すものと推定しておりますが、実際の結果は、必ずしも当該推定のとおりになるとは限りません。
普通新株予約権から、A種新株予約権への内容の変更に伴うストック・オプションの公正価値の変更の影響はありません。この結果、株式報酬費用の増加はありません。
(3) 前連結会計年度及び当連結会計年度の連結損益計算書において認識した株式報酬費用は、以下のとおりであります。
| (単位:千円) | |||
| 前連結会計年度 (自 2014年1月1日 至 2014年12月31日) | 当連結会計年度 (自 2015年1月1日 至 2015年12月31日) | ||
| 持分決済型の株式報酬取引から生じる費用の合計 | 2,974,692 | 11,212,630 |
29. 関連当事者取引
子会社及び親会社の詳細を含む当社グループの構成についての情報は注記31. 主要な子会社に記載しております。前連結会計年度及び当連結会計年度における関連当事者取引の総額並びに前連結会計年度末及び当連結会計年度末における関連当事者に対する残高は以下のとおりであります。
(1) 前連結会計年度における取引総額及び前連結会計年度末残高
| (単位:千円) | ||||||||
| 関係 | 名称 | 取引 | 取引金額 | 債務残高(5) | ||||
| 親会社 | NAVER | 債務保証(1) | - | - | ||||
| 親会社 | NAVER | 広告サービス(2) | 20,974 | 51,371 | ||||
| 親会社 | NAVER | LINE Plus 減資(3) | 8,288,000 | - | ||||
| 兄弟会社 | NAVER Business Platform Corp.(4) | 営業費用 | 4,443,055 | 1,186,432 |
(1) 2013年度末において受けていた当社グループの借入金4,000,000千円に対するNAVERの債務保証は前連結会計年度の第3四半期に解消しております。
(2) LINE PlusとNAVERはNAVERのウェブポータルを経由した広告サービスと交換にLINEプラットフォームを経由した広告サービス及びLINEのキャラクターを使用する権利を交換する契約を締結しております。当社グループでは前連結会計年度においてNAVERによって提供された広告サービスに関連して20,974千円のマーケティング費用が発生しております。
(3) LINE Plusの減資の承認に基づき、LINE Plusは2014年9月5日にNAVERからの資本拠出額全額の8,288,000千円をNAVERに買い戻ししております。詳細は注記3. 重要な会計方針(1)に記載しております。
(4) 当該兄弟会社は当社グループにデータ・ホスティング・サービスを提供しております。
(5) 債務は無担保であり、現金で決済されるものであります。
(2) 当連結会計年度における取引総額及び当連結会計年度末残高
| (単位:千円) | ||||||||
| 関係 | 名称 | 取引 | 取引金額 | 債権(△は 債務)残高(3) | ||||
| 親会社 | NAVER | 広告サービス(1) | 1,126,620 | 159,964 | ||||
| 兄弟会社 | NAVER Business Platform Corp.(2) | 営業費用 | 8,139,487 | △942,488 |
(1) LINE PlusとNAVERはNAVERのウェブポータルを経由した広告サービスと交換にLINEプラットフォームを経由した広告サービス及びLINEのキャラクターを使用する権利を交換する契約を締結しております。当社グループでは当連結会計年度においてNAVERに提供した広告サービスに関連して1,126,620千円の売上が発生しております。
(2) 当該兄弟会社は当社グループにITインフラサービス及び関連する開発サービスを提供しております。
(3) 債務は無担保であり、現金で決済されるものであります。
(3) 前連結会計年度及び当連結会計年度の主要な経営陣の総報酬額
(単位:千円)
| 前連結会計年度 (自 2014年1月1日 至 2014年12月31日) | 当連結会計年度 (自 2015年1月1日 至 2015年12月31日) | ||
| 給与(賞与含む) | 285,655 | 315,587 | |
| 株式報酬(1) | 673,070 | 5,285,667 | |
| 合計 | 958,725 | 5,601,254 |
(1) 詳細は注記28. 株式報酬に記載しております。
主要な経営陣には当社の取締役と監査役を含めております。
30. 企業結合
前連結会計年度における取得
wit studioの取得
当社グループは2014年7月25日にwit studioの議決権付株式の100%を取得しております。wit studioは韓国に所在する非上場会社であり、ユーザー・インターフェース・デザインの強化に係るサービスを提供しております。当社グループは、wit studioがLINEの提供するアプリケーションのユーザー・インターフェース・デザインを強化することを目的にwit studioを取得しております。
取得した資産及び引き受けた負債
取得日時点におけるwit studioの識別可能な資産及び負債の公正価値は以下のとおりであります。
| (単位:千円) | |
| 取得時の公正価値 | |
| 資産 | |
| 現金及び現金同等物 | 608 |
| 売掛金(純額) | 398 |
| 有形固定資産 | 912 |
| のれん以外の無形資産 | 240 |
| 敷金 | 4,020 |
| 6,178 | |
| 負債 | |
| 買掛金及びその他の未払金 | 17 |
| その他の金融負債(流動) | 172 |
| 短期借入金 | 5,025 |
| その他の負債 | 210 |
| 5,424 | |
| 識別可能な純資産の公正価値合計 | 754 |
| のれん | 149,997 |
| 移転した対価の合計 | 150,751 |
移転した対価はすべて現金を対価としております。売掛金の公正価値は398千円であります。売掛金の契約上の総額と取得原価の配分の一部として決定された公正価値との間で重要な差異はありません。
149,997千円ののれんは、取得から生じると予想されるシナジーの価値を表しており、全額をLINEビジネス・ポータル事業へ配分しております。
企業結合の一部として、当社グループはwit studioから優秀な人材及び集合的な人的資源も獲得しております。しかしながら、人的資源はIAS第38号に基づく無形資産の認識規準を満たしておりません。認識したのれんは税務上損金算入が見込まれるものではありません。
前連結会計年度において、wit studioは、取得日以降、当社グループの売上収益を545千円増加させ、継続事業に係る税引前利益を3,374千円減少させております。仮に、企業結合が2014年1月1日に行われていた場合、前連結会計年度の当社グループの売上収益は86,374,830千円(未監査)、継続事業に係る税引前利益は6,252,846千円(未監査)となります。
| (単位:千円) | |
| 取得におけるキャッシュ・フローの分析 | |
| 取得に関連して移転した対価の合計 | △150,751 |
| 子会社とともに取得した正味現金 | 608 |
| 取得における正味キャッシュ・フロー(投資活動によるキャッシュ・フロー) | △150,143 |
当連結会計年度における取得
MixRadioの取得
当社グループは2015年3月16日にMicrosoft Mobile Oyより音楽ストリーミングサービスであるMixRadioを取得しております。当社グループはLINEのサービス拡充及び更なるグローバル展開の土台とすることを目的としてMixRadioを取得しております。当社グループは、MixRadioの音楽に関する権利及び商標権並びに主要な活動を行うためのインプットとプロセスを取得したことから、MixRadioの取得はIFRS第3号における企業結合であると判断しております。当連結会計年度末において、取得した資産及び引き受けた負債の公正価値の測定は完了しており、取得日時点で認識した暫定的な金額からの変動はありません。
取得した資産及び引き受けた負債
取得日時点におけるMixRadioの識別可能な資産及び負債の公正価値は以下のとおりであります。
| (単位:千円) |
| 取得時の公正価値 | |
| 資産 | |
| 有形固定資産 | 39,320 |
| 無形資産 | |
| 技術 | 845,121 |
| 音楽に関する権利 | 543,292 |
| 商標権 | 156,951 |
| 顧客関係 | 108,658 |
| その他の無形資産 | 3,665 |
| 1,697,007 | |
| 負債 | |
| 買掛金及びその他の未払金 | 1,544,410 |
| その他の負債 | 550,774 |
| 2,095,184 | |
| 識別可能な純負債の公正価値合計 | △398,177 |
| のれん | 2,697,621 |
| 移転した対価の合計 | 2,299,444 |
当社グループは、現金で2,299,444千円を支払っております。これは連結キャッシュ・フロー計算書に投資活動によるキャッシュ・フローの一部として含まれており、またMixRadio取得に際し、一定の負債を引き受けております。2,697,621千円ののれんは取得から生じると予想されるシナジーの価値を表しております。
企業結合の一部として、当社グループはMixRadioから人的資源も獲得しております。しかしながら、人的資源はIAS第38号に基づく無形資産の認識規準を満たしておりません。認識したのれんは税務上損金算入が見込まれております。
当連結会計年度において、MixRadioは取得日以降、当社グループの売上収益を264,306千円増加させ、継続事業に係る税引前当期損失を11,842,411千円増加させております。損失の金額には12.減損損失に記述されている減損損失が含まれております。
仮に、企業結合が2015年1月1日に行われていた場合、当連結会計年度の当社グループの売上収益は121,693,387千円、継続事業に係る税引前当期損失は12,887,981千円となります。なお当該注記は監査証明を受けておりません。
取得関連コスト74,029千円は費用として処理しており、連結損益計算書においてその他の営業費用に含まれております。
当連結会計年度ののれんの減損テストにおいて、MixRadioに係る減損を認識しております。詳細は注記12. 減損損失に記載しております。
31. 主要な子会社
子会社情報
当社グループの連結財務諸表には以下の子会社が含まれております。
| 所有持分割合 | ||||||||
| 社名 | 主な事業活動 | 所在国 | 前連結会計年度 ( 2014年 12月31日) | 当連結会計年度 ( 2015年 12月31日) | ||||
| LINE Friends Corporation(1) | キャラクターグッズに係る事業 | 韓国 | ― | 100% | ||||
| LINE Life Global Gateway投資事業有限責任組合(2) | 投資 | 日本 | ― | 100% | ||||
| LINE BIZ Plus Ltd.(3) | 決済サービス | タイ | ― | 100% | ||||
| LINE Digital Technologies India Private Limited(4) | モバイル広告サービス | インド | ― | 100% | ||||
| ウェブペイ・ホールディングス株式会社(5) | 管理 | 日本 | ― | 100% | ||||
| ウェブペイ株式会社(5) | 決済サービス | 日本 | ― | 100% | ||||
| Line Biz+ Taiwan Limited(6) | 決済サービス | 台湾 | ― | 100% | ||||
| MIXRADIO ENTERTAINMENT INDIA PRIVATE LIMITED(7) | 音楽配信 | インド | ― | 99% | ||||
| wit studio co., ltd.(8) | UIソリューション開発及びデザイン | 韓国 | 100% | ― | ||||
| MixRadio Limited(9) | 音楽配信 | 英国 | 100% | 100% | ||||
| LINE Book Distribution株式会社(10) | モバイルコンテンツ | 日本 | 100% | 52% | ||||
| LINE Pay株式会社 | ソフトウエア開発及びモバイル決済サービス | 日本 | 100% | 100% | ||||
| LINE BIZ+ PTE. LTD. | ソフトウエア開発及びモバイル決済事サービス | シンガポール | 100% | 100% | ||||
| LINE Company (Thailand) Limited(11) | eコマース | タイ | 50% | 50% | ||||
| 台湾連線有限公司 | モバイルサービス | 台湾 | 100% | 100% | ||||
| LINE Digital Technology (Shanghai) Limited. | ソーシャルメディア | 中国 | 100% | 100% | ||||
| LINE C&I Corporation | 投資 | 韓国 | 100% | 100% | ||||
| LINE Biz Plus Corporation | モバイル決済サービス | 韓国 | 100% | 100% | ||||
| LINE Ventures株式会社 | 投資 | 日本 | 100% | 100% | ||||
| LINE GAME Global Gateway投資事業有限責任組合 | 投資 | 日本 | 100% | 100% | ||||
| Bonsai Garage株式会社 | ファッション | 日本 | 100% | 100% | ||||
| LINE Plus Corporation | グローバル・マーケティング | 韓国 | 100% | 100% | ||||
| LINE PLAY Corporation | コンテンツ販売 | 韓国 | 100% | 100% | ||||
| LINE Euro-Americas Corp. | グローバル・マーケティング | 米国 | 100% | 100% | ||||
| LINE Vietnam Co., Ltd | オンライン広告 | ベトナム | 95% | 95% | ||||
| LINE Business Partners株式会社 | オンライン広告 | 日本 | 100% | 100% | ||||
| LINE Fukuoka株式会社 | 経営サポート | 日本 | 100% | 100% | ||||
(1) 当社は2015年1月にLINE Friends Corporationを設立しております。
(2) 当社及びLINE Ventures株式会社は2015年2月にLINE Life Global Gateway投資事業有限責任組合を設立しております。
(3) LINE Company(Thailand)Limited及びLINE Biz+ PTE. LTD.は2015年2月にLINE BIZ Plus Ltd.を取得しております。LINE BIZ Plus Ltd.には、外部の第三者が保有する非支配持分が存在しておりますが、当社の持分比率は四捨五入の結果100%と表示しております。
(4) LINE Plusは2015年2月にLINE Digital Technologies India Private Limitedを設立しております。
(5) LINE Pay株式会社は、2015年2月にウェブペイ・ホールディングス株式会社及びその完全子会社であるウェブペイ株式会社を取得しております。
(6) LINE Biz+ PTE. LTD.は、2015年3月にLine Biz+ Taiwan Limitedを設立しております。
(7) MixRadio Limitedは、2015年12月にMIXRADIO ENTERTAINMENT INDIA PRIVATE LIMITEDを設立しております。
(8) LINE Plusは、2015年8月にwit studio co., ltdを吸収合併しております。詳細は注記30. 企業結合に記載しております。
(9) LINE(UK)Limitedは、2015年3月にMixRadio Limitedに社名変更しております。
(10) LMG株式会社は、2015年1月にLINE Book Distribution株式会社に社名変更しております。また、2015年1月において、他社からの追加出資により所有持分割合は減少しております。
(11) 当社グループのLINE Company (Thailand) Limitedに対する所有持分割合は50%でありますが、議決権の91%を有しております。従って、当社グループの連結財務諸表上、LINE Company (Thailand) Limitedを連結の範囲に含めております。
当社グループの最終的な親会社
当社グループの直接の所有者であり最終的な親会社は、韓国に所在し韓国証券取引所に上場しているNAVERであります。
32. 非支配持分が保有している資本持分の割合
前連結会計年度において、LINE Plus減資の結果、LINE Plusの非支配持分は40%からゼロになっております。詳細は、注記3. 重要な会計方針(1)に記載しております。
| 名称 | 設立国及び主要な事業拠点 | 前連結会計年度 (2014年12月31日) | |||
| LINE Plus | 韓国 | ― |
以下に記載された残高と連結財務諸表に計上された非支配持分残高との差額は、以下に記載されていない重要ではない非支配持分に帰属するものであります。
前連結会計年度における重要な非支配持分に配分された損失:
| (単位:千円) |
| 前連結会計年度 (自 2014年1月1日 至 2014年12月31日) | ||
| LINE Plus | △2,092,307 |
前連結会計年度末における重要な非支配持分の累計額:
| (単位:千円) |
| 前連結会計年度 (2014年12月31日) | ||
| LINE Plus | ― |
上記子会社に関連した要約財務情報は以下のとおりであります。この情報は、グループ内取引消去前の金額に基づいております。
損益計算書:
| (単位:千円) |
| LINE Plus | ||
| 前連結会計年度 (自 2014年1月1日 至 2014年12月31日) | ||
| 売上収益 | 29,475,352 | |
| 当期純損失 | △8,839,503 | |
| 当期包括損失合計 | △9,547,419 |
財政状態計算書:
| (単位:千円) |
| LINE Plus | ||
| 前連結会計年度 (2014年12月31日) | ||
| 流動資産 | 19,513,632 | |
| 非流動資産 | 3,245,493 | |
| 流動負債 | 14,815,269 | |
| 非流動負債 | 2,640,370 |
キャッシュ・フロー計算書:
| (単位:千円) |
| LINE Plus | ||
| 前連結会計年度 (自 2014年1月1日 至 2014年12月31日) | ||
| 営業活動によるキャッシュ・フロー | △5,990,189 | |
| 投資活動によるキャッシュ・フロー | △2,787,069 | |
| 財務活動によるキャッシュ・フロー | 9,163,176 | |
| 現金及び現金同等物の増加額(純額) | 385,918 | |
| 現金及び現金同等物の期首残高 | 5,722,601 | |
| 現金及び現金同等物に係る換算差額 | 646,162 | |
| 現金及び現金同等物の期末残高 | 6,754,681 |
33. 関連会社及び共同支配企業投資
(1) 当社グループの重要な関連会社及び共同支配企業に対する投資の詳細は以下のとおりであります。
| (単位:千円) | |||||||||||
| 前連結会計年度 (2014年12月31日) | 当連結会計年度 (2015年12月31日) | |||||||||||
| 社名 | 主な事業活動 | 所在国 | 所有持分割合 | 帳簿価額 | 所有持分割合 | 帳簿価額 | ||||||
| 関連会社 | ||||||||||||
| 「LINE PROJECT」製作委員会 (1) | アニメーション製作 | 日本 | 50.0% | ― | 50.0% | ― | ||||||
| Collab+LINE LLC (2) | 投資 | 米国 | 50.0% | 120,837 | 50.0% | 137,579 | ||||||
| LINE Bros.株式会社 (3) | モバイル・コンテンツの提供 | 日本 | 40.0% | 8,005 | 40.0% | 0 | ||||||
| Epic Voyage株式会社 (4) | モバイル・ゲームの提供 | 日本 | 30.0% | 2,859 | 30.0% | 2,730 | ||||||
| 株式会社グリーンモンスター (5) | モバイル・ゲームの提供 | 日本 | 35.0% | 68,514 | 35.0% | 42,948 | ||||||
| LINE MUSIC株式会社 (6) | 音楽配信 | 日本 | 40.0% | 270,232 | 33.4% | 109,501 | ||||||
| 株式会社AUBE (7) | 求人情報の配信 | 日本 | ― | ― | 49.0% | 287,319 | ||||||
| 共同支配企業 | ||||||||||||
| Lantu Games Limited (8) | ゲームコンテンツの開発 | 香港(中国) | ― | ― | 50.0% | 1,205,749 | ||||||
(1) 当連結会計年度末現在、当社グループは、LINE PROJECT製作委員会(以下「LINE Project」という。)の50%の所有持分割合を有しております。当社グループはLINE Projectの業務に対して管理及び指示をできないことから、LINE Projectを支配していないと判断しております。当社グループはLINE Projectを連結しておらず、持分法を用いてLINE Projectを会計処理しております。
(2) Collab+LINE LLCは2014年4月に北米で設立された会社であり、主に、当社グループにとって価値を生み出し、リターンをもたらす可能性のある北米での事業を識別し、投資を行っております。当社グループはCollab+LINE LLCの持分の50%を出資しております。当社グループはCollab+LINE LLCの日常業務に対して管理や指示ができないことから、Collab+LINE LLCを支配していないと判断しております。従って、当社グループはCollab+LINE LLCを連結しておらず、持分法を適用して会計処理しております。
(3) LINE Bros.株式会社(以下「LINE Bros.」という。)は2014年5月に設立された会社であり、主たる事業内容は、LINEプラットフォームを通じた食品配達サービスであります。当社グループはLINE Bros.の持分の40%を出資しております。当社グループはLINE Bros.の日常業務に対して管理や指示ができないことから、LINE Bros.を支配していないと判断しております。従って、当社グループはLINE Bros.を連結しておらず、持分法を適用して会計処理しております。
(4) 2014年10月、当社グループはEpic Voyage株式会社の持分の30%を出資しております。Epic Voyage株式会社は、主たる事業内容はモバイルゲームの企画、開発及び運営サービスを提供することであります。当社グループはEpic Voyage株式会社の日常業務に対して管理や指示ができないことから、Epic Voyage株式会社を支配していないと判断しております。従って、当社グループはEpic Voyage株式会社を連結しておらず、持分法を適用して会計処理しております。
(5) 2014年11月、当社グループは株式会社グリーンモンスターの持分の35%を出資しております。株式会社グリーンモンスターは、主たる事業内容はモバイルゲームの企画、開発及び運営サービスを提供することであります。当社グループは株式会社グリーンモンスターの日常業務に対して管理や指示ができないことから、株式会社グリーンモンスターを支配していないと判断しております。従って、当社グループは株式会社グリーンモンスターを連結しておらず、持分法を適用して会計処理しております。
(6) LINE MUSIC株式会社は2014年12月に設立された会社であり、主たる事業内容は音楽配信サービスであります。当社グループはLINE MUSIC株式会社の持分の40%を出資し、設立しております。当社グループはLINE MUSIC株式会社の日常業務に対して管理や指示ができないことから、LINE MUSIC株式会社を支配していないと判断しております。従って、当社グループはLINE MUSIC株式会社を連結しておらず、持分法を適用して会計処理しております。当社グループは当期中においてLINE MUSIC株式会社の株式の一部を外部の第三者へ売却しております。結果、当社グループの持分は33.4%へ減少しております。
(7) 2015年2月、当社グループは株式会社AUBEの持分の49%を出資しております。株式会社AUBEの主たる事業内容はインターネット及びモバイル・アプリケーションによる求人情報の掲載、配信事業及びこれらに関する事業を行うことであります。当社グループは株式会社AUBEの日常業務に対して管理や指示ができないことから、株式会社AUBEを支配していないと判断しております。従って、当社グループは株式会社AUBEを連結しておらず、持分法を適用して会計処理しております。
(8) 2015年12月に、当社グループは共同支配企業に係る契約を締結し、Lantu Games Limitedの持分の50%を出資しております。Lantu Games Limitedの主たる事業内容はゲームコンテンツ開発及び運営サービスを提供することであります。当社グループはLantu Games Limitedについて持分法を適用して会計処理しております。
(2) 当社グループの関連会社に対する投資に関する要約財務情報は以下のとおりであります。
| (単位:千円) |
| LINE Project | |||
| 前連結会計年度 (2014年12月31日) | 当連結会計年度 (2015年12月31日) | ||
| 流動資産 | ― | ― | |
| 流動負債 | ― | ― | |
| 資本 | ― | ― | |
| 当社グループの所有持分割合 | 50.0% | 50.0% | |
| 当社グループの資本持分 | ― | ― | |
| 持分の帳簿価額 | ― | ― | |
| LINE Project | |||
| 前連結会計年度 (自 2014年1月1日 至 2014年12月31日) | 当連結会計年度 (自 2015年1月1日 至 2015年12月31日) | ||
| 売上収益 | 45,100 | ― | |
| 継続事業に係る損失 | △81,829 | ― | |
| 税引後その他の包括利益 | ― | ― | |
| 当期包括損失合計 | △81,829 | ― | |
| 当社グループの持分損失 | △40,915 | ― | |
| (単位:千円) |
| LINE MUSIC株式会社 | |||
| 前連結会計年度 (2014年12月31日) | 当連結会計年度 (2015年12月31日) | ||
| 流動資産 | 960,280 | 943,791 | |
| 非流動資産 | 2,434 | 12,574 | |
| 流動負債 | 287,133 | 628,519 | |
| 非流動負債 | ― | ― | |
| 資本 | 675,581 | 327,846 | |
| 当社グループの所有持分割合 | 40.0% | 33.4% | |
| 当社グループの資本持分 | 270,232 | 109,501 | |
| 持分の帳簿価額 | 270,232 | 109,501 | |
| LINE MUSIC株式会社 | |||
| 前連結会計年度 (自 2014年1月1日 至 2014年12月31日) | 当連結会計年度 (自 2015年1月1日 至 2015年12月31日) | ||
| 売上収益 | ― | 272,731 | |
| 継続事業に係る損失 | △284,419 | △347,735 | |
| 税引後その他の包括利益 | ― | ― | |
| 当期包括損失合計 | △284,419 | △347,735 | |
| 当社グループの持分損失 | △113,768 | △120,883 | |
| (単位:千円) |
| 株式会社AUBE | |||
| 当連結会計年度 (2015年12月31日) | |||
| 流動資産 | 670,524 | ||
| 非流動資産 | ― | ||
| 流動負債 | 84,159 | ||
| 非流動負債 | ― | ||
| 資本 | 586,365 | ||
| 当社グループの所有持分割合 | 49.0% | ||
| 当社グループの資本持分 | 287,319 | ||
| 持分の帳簿価額 | 287,319 |
| 株式会社AUBE | |||
| 当連結会計年度 (自 2015年1月1日 至 2015年12月31日) | |||
| 売上収益 | 830,010 | ||
| 継続事業に係る損失 | △13,635 | ||
| 税引後その他の包括利益 | ― | ||
| 当期包括損失合計 | △13,635 | ||
| 当社グループの持分損失 | △6,681 |
(3) 当社グループの関連会社に対する個別には重要ではない投資の要約財務情報の合計は以下のとおりであります。
| (単位:千円) |
| 前連結会計年度 (2014年12月31日) | 当連結会計年度 (2015年12月31日) | ||
| 流動資産 | 314,585 | 213,434 | |
| 非流動資産 | 160,276 | 427,176 | |
| 流動負債 | 7,891 | 29,574 | |
| 非流動負債 | ― | 170,662 | |
| 資本 | 466,970 | 440,374 | |
| 当社グループの資本持分 | 200,215 | 196,620 | |
| 減損損失累計額 | ― | △13,363 | |
| 持分の帳簿価額 | 200,215 | 183,257 | |
| 前連結会計年度 (自 2014年1月1日 至 2014年12月31日) | 当連結会計年度 (自 2015年1月1日 至 2015年12月31日) | ||
| 売上収益 | 586 | 4,859 | |
| 継続事業に係る損失 | △34,196 | △228,225 | |
| 税引後その他の包括利益 | 37,090 | 31,284 | |
| 当期包括利益合計 | 2,894 | △196,941 | |
| 当社グループの持分利得又は損失 | 5,178 | △71,667 | |
前連結会計年度末及び当連結会計年度末において、当社グループは、これらの関連会社について偶発債務又は出資合意を有しておりません。
(4) 当社グループの共同支配企業に対する投資に関する要約財務情報は以下のとおりであります。
| (単位:千円) |
| Lantu Games Limited | |
| 当連結会計年度 (2015年12月31日) | |
| 現金及び現金同等物 | 2,411,498 |
| 資本 | 2,411,498 |
| 当社グループの所有持分割合 | 50.0% |
| 当社グループの資本持分 | 1,205,749 |
| 持分の帳簿価額 | 1,205,749 |
当連結会計年度末において、当共同支配企業は偶発債務又は出資合意を有しておりません。Lantu Games Limitedは共同支配の取決めの当事者の全員一致の合意なくその利益を配当することはできません。
34.共同支配事業
2015年7月に、当社グループ及びNAVERは、ゲームコンテンツ開発会社及びゲームコンテンツ関連事業を営む法人に対して共同で投資を行う目的で、LINE Naver Game Partnershipという共同支配事業にそれぞれ66.7%、33.3%出資しております。当該共同支配事業の所在地は韓国であります。
35. 後発事象
MixRadio事業の終了
2016年2月12日において、当社の取締役会はMixRadio事業の終了を決議しております。MixRadio事業はその実際の終了月である2016年3月をもって非継続事業としております。当該終了の結果、当連結会計年度に発生した減損損失とは別に、2016年度において、7,147千スターリングポンドの退職金やオフィスの解約による費用769千スターリングポンドなどのリストラコスト等が発生する見込みであります。
種類株式制度の廃止
2016年3月31日付の定款の変更と同時に、A種種類株式の定めを廃止し、NAVERが保有していたすべての発行済A種種類株式を普通株式に変更しました。また、一部のストック・オプションの内容を変更し、当該ストック・オプションの目的となる株式をA種種類株式から普通株式に変更しました。
連結子会社から共同支配企業への変更
2016年4月25日における外部の第三者との取引の結果、LINE BIZ Plus Ltd.に対する当社グループの持分は100.0%から50.0%へ減少いたしました。当該持分の減少は、LINE BIZ Plus Ltd.の株式の発行によるものであります。外部の第三者は当該新規発行株式を現金750,000千タイバーツ(2,383,846千円)で取得しました。
LINE BIZ Plus Ltd.は2016年4月25日以降より共同支配企業として持分法適用会社となります。当社グループがLINE BIZ Plus Ltd.に対して保持する投資は、支配喪失日現在の公正価値で再評価されます。当該公正価値については現在測定中であります。
資金決済法に係る供託額の追加
資金決済法に基づく2016年3月31日を基準日とした前払式支払手段の未使用残高の2分の1以上の金額に相当する発行保証金の要供託額に対し、追加で供託すべき額は12,592,543千円であり、当社グループは2016年5月24日に銀行と12,600,000千円の追加の発行保証金保全契約を保証料率0.1%にて締結し、要供託額を充足させております。なお、当該契約が連結財務諸表に与える影響は軽微であります。
福岡の土地の売却契約の締結
当社グループは、2016年5月26日開催の取締役会決議に基づき、建設コストの上昇等の経済環境や福岡を拠点とした事業の拡大に対する土地の不足等を考慮し、当社が福岡に保有する土地(1589.83㎡)を九州旅客鉄道株式会社へ譲渡する契約を2016年5月31日に締結いたしました。当該土地の譲渡実行日は2016年6月29日を予定しております。譲渡価額は5,050,000千円を予定しており、土地売却益を2,460,935千円計上する予定であります。