四半期報告書-第18期第2四半期(平成29年4月1日-平成29年6月30日)
- 【提出】
- 2017/08/10 15:26
- 【資料】
- PDFをみる
四半期連結財務諸表注記事項(IFRS)
1.報告企業
LINE株式会社(以下「当社」という。)は、オンライン・ゲームのサービスを提供することを目的に、ハンゲームジャパン株式会社として、日本の会社法に基づき、2000年9月に日本で設立しております。当社は2003年8月に社名をNHN Japan株式会社に変更し、2013年4月にLINE株式会社に変更しております。当社は韓国に所在するNAVER Corporation(旧社名 NHN Corporation、以下「NAVER」という。)の子会社であります。また、NAVERは当社及び子会社(以下「当社グループ」という。)の最終的な親会社であります。当社の本社所在地は日本の東京都新宿区新宿四丁目1番6号であります。
当社は、ニューヨーク証券取引所に普通株式を原株とする米国預託株式を、東京証券取引所に普通株式を上場しております。
当社グループは、主として、クロス・プラットフォーム・メッセンジャー・アプリケーションである「LINE」の運営、コミュニケーション及びコンテンツの販売、並びに広告サービスを提供しております。コミュニケーション及びコンテンツの販売は主にLINEのプラットフォームを通じて、広告サービスはLINE広告、livedoor blog及びNAVERまとめを通じて提供しております。
2.作成の基礎
当社グループの要約四半期連結財務諸表は、国際会計基準第34号「期中財務報告」に準拠して作成しております。
当社グループの要約四半期連結財務諸表に掲記される科目その他事項の金額については従来、千円単位で記載しておりましたが、当第1四半期連結会計期間及び当第1四半期連結累計期間より百万円単位で記載することに変更いたしました。
なお、前連結会計年度、前第2四半期連結累計期間及び前第2四半期連結会計期間についても百万円単位で表示しております。
この要約四半期連結財務諸表は連結財務諸表で要求されている情報の全てを含んではいないため、前連結会計年度の当社グループの連結財務諸表と併せて利用されるべきものであります。
当社グループの要約四半期連結財務諸表は、2017年8月10日に代表取締役社長 出澤剛及び取締役CFO 黄仁埈によって承認を受けております。
なお、当社は四半期連結財務諸表規則第1条の2に定める要件を満たしており、指定国際会計基準特定会社に該当します。
当要約四半期連結財務諸表の作成において、経営者は報告期間末日における資産及び負債、報告期間における収益及び費用、並びに偶発負債の開示に影響を及ぼす見積もり及び仮定の設定を行う必要があります。実際の結果はこれらの見積りと異なる可能性があります。重要な見積り及び仮定は、定期的に経営者によって見直されております。見積り及び仮定の変更による影響は、変更のあった期間、又は変更のあった期間及び将来の期間にわたり認識しております。
2016年2月12日において、当社の取締役会はMixRadioサービス(以下「MixRadio」という。)事業の終了を決議しております。MixRadio事業はその実際の終了日である2016年3月21日をもって非継続事業としております。
当社グループ内の債権債務及び取引金額は連結手続きにて相殺消去しております。
3.重要な会計方針
当要約四半期連結財務諸表において適用した重要な会計方針は、前連結会計年度の当社グループの連結財務諸表において適用した会計方針と同一であります。国際会計基準審議会によって発行された、2017年1月1日以降に開始する連結会計年度から強制適用となる新設及び改訂基準が、当社グループの前第2四半期連結累計期間及び当第2四半期連結累計期間の要約四半期連結財務諸表並びに前連結会計年度の連結財務諸表に与える重要な影響はありません。
公表されているが未発効の基準
IFRS第15号「顧客との契約から生じる収益」
IASBは、IFRS第15号「顧客との契約から生じる収益」を公表しております。IFRS第15号では、5つのステップから構成される収益認識モデルが定められており、一部の例外を除いて、取引形態や業種に関係なく、すべての顧客との契約から生じる収益に適用されます。当社グループは、コミュニケーション及びコンテンツの販売並びに広告サービスに関連する売上収益を取引の進捗度に応じて認識しております。当社グループは、これらの取引が契約期間にわたり充足され、これらの取引が完全に充足するまでの進捗度を測定するために現在使用されている方法の多くは、IFRS第15号の下で、これらの取引から生じる履行義務が契約期間にわたり充足され、完全に充足されるまでの進捗度を測定する方法として、引き続き妥当であると暫定的に評価しております。また、IFRS第15号では、契約で識別されている各履行義務への取引価格の配分は、その独立販売価格に基づいて行われます。当社グループは、現在、主として、各履行義務への取引価格の配分、顧客の未行使の権利、契約コストの取り扱いについて検討しており、詳細な検討が完了するまでIFRS第15号の適用による影響を合理的に見積ることは困難であると考えております。その結果、上記の暫定的な評価は変更される可能性があります。当社グループは、IFRS第15号の適用による影響の検討を当連結会計年度中に完了させる予定であります。当社グループは、IFRS第15号を早期適用しないことを決定しており、適用時に完全遡及する方法を選択する予定であります。
発行されたが未だ有効となっていない基準書、解釈指針及び改訂基準で、当社グループが早期適用しているものはございません。
4.セグメント情報
当社グループの事業セグメントは、分離された財務情報が入手可能であり、その経営成績が当社グループの最高経営意思決定者によって経営資源の配分の決定及び業績を評価するために定期的に検討される構成単位であります。最高経営意思決定者は、当社の取締役会であります。報告セグメントを形成するにあたり、集約された事業セグメントはありません。
報告セグメントの概要
当社グループは、以下のとおり、単一の報告セグメントを有しております。
5.有形固定資産
前第2四半期連結累計期間及び当第2四半期連結累計期間に当社グループが取得した有形固定資産はそれぞれ2,988百万円、6,302百万円であります。前第2四半期連結累計期間は主に、LINEビジネス・ポータル事業に関連して購入した当社グループのサーバ設備で1,064百万円であります。また、当第2四半期連結累計期間は主に、本社の移転に伴い取得した備品等が2,736百万円、資産除去債務の認識に対応するものが1,493百万円であります。
前連結会計年度末及び当第2四半期連結会計期間末の有形固定資産の取得に係る契約上のコミットメントはそれぞれ1,464百万円及び930百万円であります。
6.法人所得税
期中報告期間における当社グループの税金は、当社グループの期中報告期間に生じた事項を調整した見積年次実効税率を使用して見積計上しております。当社グループは、各四半期において、見積年次実効税率の見直しを行い、見積年次実効税率を変更した場合には当該四半期に累積的な修正を行っております。
前第2四半期連結累計期間における実効税率は57.6%であり、2015年度の日本における法定実効税率35.6%と異なっております。実効税率が57.6%となる主な要因として、非居住者である従業員や役員に付与されたストック・オプションに係る費用などの税務上損金算入できない株式報酬費用の計上、及び一部の子会社において、単体上税引前損失を計上する一方、関連する税金利益を認識できなかったことにより繰延税金資産を認識していないことによるものであります。
当第2四半期連結累計期間における実効税率は37.8%であり、前連結会計年度の日本における法定実効税率33.1%と異なっております。実効税率が37.8%となる主な要因として、一部の子会社及び持分法適用会社において、単体上税引前損失を計上する一方、関連する税金利益を認識できなかったことにより繰延税金資産を認識していないことによるものであります。
当第2四半期連結累計期間における実効税率は、37.8%であるのに対し、前第2四半期連結累計期間における実効税率は57.6%でありました。当該変動は、主に当連結会計年度における見積年間税引前利益の増加、及び当連結会計年度において発生する税務上損金算入できない株式報酬費用の年間見積額の減少によって、当第2四半期連結累計期間の継続事業に係る税引前四半期利益に対する税金費用の割合が、前第2四半期連結累計期間の継続事業に係る税引前四半期利益に対する税金費用の割合よりも減少していることによるものであります。なお、当該税務上損金算入できない株式報酬費用の年間見積額の減少は、主に過年度に付与されたストック・オプションが当第1四半期連結累計期間において費用処理が完了したことによるものであります。
7.金融資産及び金融負債
要約四半期連結財政状態計算書の科目ごと及びIAS第39号金融商品-認識と測定で定義されたカテゴリーごとの前連結会計年度末及び当第2四半期連結会計期間末時点の現金及び現金同等物を除く金融商品の帳簿価額と公正価値は以下のとおりであります。
要約四半期連結財政状態計算書において公正価値で測定されていない金融商品のうち、短期又は変動金利という性質を有するため公正価値が帳簿価額と近似しているものについては、当該公正価値を開示しておりません。なお、公正価値で測定された金融商品の公正価値の詳細は、注記12. 公正価値測定に記載しております。
(1) 資金決済法により、ユーザーから前払いを受ける事業を行う非金融業の企業は、直近の3月末及び9月末を基準日とした、ユーザーが購入した未使用の仮想通貨残高の2分の1以上の金額を金銭もしくは国債で法務局に供託するか、金融機関と保証契約を締結することが要求されております。仮に追加の供託をした場合には、当該拠出は保証金として計上されることとなり、金融機関との信用保証契約により対応した場合には、当該金額に契約上の保証料率を乗じた額が保証料として発生いたします。資金決済法に基づき、当社グループは前連結会計年度末及び当第2四半期連結会計期間末においてそれぞれ3,445百万円、345百万円を供託しております。当社グループは供託した国債を満期まで保有することを意図しており、前連結会計年度末及び当第2四半期連結会計期間末においてそれぞれ280百万円、280百万円を計上しております。また、当社グループは、資金決済法に準拠するため、銀行との間に前連結会計年度末及び当第2四半期連結会計期間末においてそれぞれ10,100百万円、12,500百万円の信用保証契約を締結しております。当該保証契約に係る加重平均保証料率は、それぞれ0.1%、0.1%であります。
(2) 前第2四半期連結累計期間及び当第2四半期連結累計期間において、売却可能金融資産に係る減損損失としてそれぞれ273百万円、8百万円を認識しております。また、当第2四半期連結累計期間において、売却可能金融資産に係る売却益として697百万円を認識しております。
(3) 前連結会計年度末及び当第2四半期連結会計期間末における短期借入金の加重平均利率は、それぞれ0.1%、0.1%であります。
8.資本金及び資本剰余金
(1) 発行済株式
当第2四半期連結累計期間の発行済株式の変動状況は以下のとおりであります。
(1)詳細は注記13.株式報酬に記載しております。
(2) 資本剰余金
前第2四半期連結累計期間の資本剰余金の変動は以下のとおりであります。
(単位:百万円)
当第2四半期連結累計期間の資本剰余金の変動は以下のとおりであります。
(単位:百万円)
(1)詳細は注記13.株式報酬に記載しております。
(2)その他は主に、日本の会社法上の資本準備金であります。
(3)普通株式の発行に直接帰属する増分費用は、税効果控除後の額を資本の減少として会計処理しております。
9.キャッシュ・フロー補足情報
Snow Corporationに対するカメラアプリケーション事業の譲渡
当社グループは、2017年5月1日に関連会社であるSnow CorporationにLINE Plus Corporationの一部であったカメラアプリケーション事業を譲渡しております。譲渡したカメラアプリケーション事業にはB612、LINE Camera、Foodie、Looks等のサービスが含まれております。
当該譲渡の対価として、Snow Corporationの新規発行株式208,455株を受領しております。当該株式数は、譲渡したカメラアプリケーション事業の公正価値と譲渡する現金及び現金同等物の価額の合計額に対するSnow Corporationの企業価値の比率に基づき決定しております。Snow Corporation株式の追加取得により、当社グループの持分は25.0%から48.6%に増加しており、引き続き持分法を適用して会計処理しております。また、これに伴いNAVERの持分は75.0%から51.4%に減少しております。
譲渡対価として受領した株式は公正価値により測定した額で認識しております。当該公正価値はディスカウント・キャッシュ・フロー法により算定したカメラアプリケーション事業の公正価値に基づき測定しております。なお、Snow Corporationに譲渡したカメラアプリケーション事業の資産及び負債、並びに譲渡対価及び譲渡益は以下のとおりです。
(*1) 事業譲渡益は要約四半期連結損益計算書のその他の営業収益に含まれております。
10. 非継続事業
当社グループは2015年3月16日にMixRadio事業を取得しましたが、その後、戦略的意思決定により、当社グループのコア事業であるLINEビジネス・ポータル事業に集中することとしました。その結果、2016年2月12日に、当社の取締役会はMixRadio事業の終了を決議しております。MixRadio事業は、その実際の終了日である2016年3月21日をもって非継続事業としております。
前第2四半期連結累計期間及び当第2四半期連結累計期間における経営成績の要約は以下のとおりであります。
(単位:百万円)
(1) 前第2四半期連結累計期間において、2016年3月21日におけるMixRadioの清算に関連し、1,171百万円の退職金やオフィスの解約による費用126百万円などのリストラコスト等が発生しております。
(2) 前第2四半期連結累計期間及び当第2四半期連結累計期間における税金収益はMixRadioにおいて生じた損失により、当社グループの持分から発生した将来減算一時差異に対応する税効果であります。
前第2四半期連結累計期間及び当第2四半期連結累計期間における非継続事業に係るキャッシュ・フローの要約は以下のとおりであります。
(単位:百万円)
11.1株当たり利益
1株当たり利益の算定に使用した四半期純利益と加重平均株式数は以下のとおりであります。
(単位:百万円、株式数を除く)
(単位:百万円、株式数を除く)
(1)2015年6月15日付の定款の変更と同時に当社は普通株式とA種種類株式からなる種類株式制度を導入し、この変更によりすべての発行済株式をA種種類株式に変更しました。従って、前第2四半期連結累計期間における基本的1株当たり利益の算定に用いた加重平均普通株式及びA種種類株式数、及び希薄化効果調整後の加重平均普通株式及びA種種類株式数にはA種種類株式が含まれております。また、2016年3月31日付の定款変更と同時に、当社はA種種類株式の定めを廃止し、すべての発行済A種種類株式を普通株式に変更しました。
希薄化後1株当たり利益は、未行使のオプションやその他の潜在的株式が希薄化効果を有する場合にこれらを考慮して算定しております。
前第2四半期連結累計期間における普通株式25,514,500株相当のオプションは、前第2四半期連結累計期間末の希薄化後1株当たり利益の算定において、希薄化効果を有するものとして取り扱っております。
当第2四半期連結累計期間末における普通株式21,274,000株相当のオプションは、当第2四半期連結累計期間末の希薄化後1株当たり利益の算定において、希薄化効果を有するものとして取り扱っております。
なお、当社は、2017年7月18日を割当日として当社の取締役及び執行役員並びに当社子会社の取締役に対して23,860個のストック・オプションを割り当てております。当該ストック・オプションが行使された場合、2,386,000株の普通株式が新規に発行されることとなります。
また、当社は、2017年7月18日において、株式給付信託(J-ESOP)の導入に伴う第三者割当により1,007,810株の普通株式を新規に発行しております。詳細は注記19.後発事象に記載しております。
12. 公正価値測定
(1)公正価値ヒエラルキー
当社グループは、要約四半期連結財政状態計算書上の公正価値で測定される金融商品について公正価値ヒエラルキーのレベルを以下のインプットに基づき分類しております。
– レベル1インプット:活発な市場における同一資産又は負債の相場価格に基づくインプット
– レベル2インプット:活発な市場における類似した資産又は負債の相場価格、活発でない市場における同一又は類似した資産又は負債の相場価格、観察可能な相場価格以外のインプット及び相関または他の手段によって主に観察可能な市場データから算出されるか、又は裏付けられるインプット
– レベル3インプット:1つ以上の重要なインプット又はバリュードライバーが観察不能である評価技法に由来したインプット。なお、当該評価技法は、市場参加者が価格の形成に使用するであろう、報告企業自身の仮定を反映したものであります。
公正価値ヒエラルキーのレベル別の振替は、報告期間の期首に起こったものとみなして認識しております。
(2) 公正価値ヒエラルキー別の公正価値測定
前連結会計年度末及び当第2四半期連結会計期間末における、要約四半期連結財政状態計算書において経常的に公正価値で測定する資産は以下のとおりであります。
(単位:百万円)
(単位:百万円)
当第2四半期連結累計期間において、次の(3)で記載しているレベル1からレベル3への振替を除いて、レベル1、レベル2及びレベル3の間での振替はありません。
(3) レベル3に分類された金融商品の期首残高から期末残高への調整表
(単位:百万円)
(1) 当該金額は、当社グループの要約四半期連結損益計算書におけるその他の営業外収益又はその他の営業外費用に含まれております。
(2) 当該金額は、当社グループの要約四半期連結包括利益計算書における売却可能金融資産の再測定に含まれております。
(3) 当社グループによる資本性証券の取得後に当該証券の発行企業が米国証券取引所にて上場廃止となったため、当第2四半期連結累計期間において当該証券をレベル1からレベル3へと振り替えております。
(4) 評価技法及びインプット
要約四半期財政状態計算書において経常的に公正価値で測定する資産
優先株式の転換権及び償還権
優先株式の転換権及び償還権は組込デリバティブであります。当該転換権及び償還権は基礎となる優先株式から分離し、二項モデルにより公正価値で測定しております。優先株式の転換権及び償還権の公正価値を測定する際に用いた評価技法及び重大な観察不能なインプットに関する定量的情報は、以下のとおりであります。
比較可能な上場類似企業の平均ヒストリカルボラティリティーの重大な増大(減少)は優先株式の転換権及び償還権の公正価値を上昇(下落)させることとなります。一方、割引率の重大な増大(減少)は優先株式の転換権及び償還権の公正価値を下落(上昇)させることとなります。
非公開企業への資本性投資及びその他の金融商品
レベル3に分類される売却可能金融資産は、主として、非公開企業への投資ファンド及び非上場株式で構成されております。前連結会計年度末及び当第2四半期連結会計期間末において、非公開企業への投資ファンドは直近の利用可能な純資産価値に基づく公正価値で測定しております。
非上場株式は直近の取引価格、又はその他のマーケット・アプローチ及びオプション・プライシングモデル、又はディスカウント・キャッシュ・フロー法を用いた公正価値で測定しております。特定の非上場株式の公正価値を測定する際に用いた評価技法及び重大な観察不能なインプットに関する定量的情報は、以下のとおりであります。
EBITDA倍率及び収益倍率の重大な増大(減少)は、非上場株式の公正価値を上昇(下落)させることとなります。一方、流動性の欠如による割引、比較可能な上場類似企業の平均ヒストリカルボラティリティー及び割引率の重大な増大(減少)は、非上場株式の公正価値を下落(上昇)させることとなります。
レベル3に分類される金融資産の評価技法及び評価結果については、外部専門家によるものも含め、当社グループのマネジメントが査閲・承認しております。
13.株式報酬
当社グループは、役員及び従業員に対するストック・オプション・インセンティブ・プランを有しております。ストック・オプション1個に対し、定められた期間において、当社の普通株式500株を購入する権利があります。なお、当第2四半期連結累計期間に付与されたストック・オプションはありません。
ストック・オプションの公正価値は、一般的にストック・オプションの価値評価モデルとして受け入れられている、ブラック・ショールズ・モデルを用いて算定しております。ストック・オプションは付与日から2年経過した時点で権利確定し、権利行使期間は権利確定日から8年間であります。ストック・オプションの権利確定条件は付与日から権利確定日まで、権利行使条件は付与日から権利行使時まで、ストック・オプションを付与された者が継続して当社グループの役員又は従業員であることを要しますが、取締役会で承認された場合にはこの限りではありません。
(1) 当第2四半期連結累計期間における変動
当該期間における発行済ストック・オプション数(株式数換算)の変動状況及び加重平均行使価格は以下のとおりであります。
(1)上記オプションの行使日現在の加重平均株価は3,777円であります。
当第2四半期連結会計期間末における未行使のストック・オプションの行使価格は344円から1,320円であり、加重平均残存契約年数は、6.1年であります。
(2) 前第2四半期連結累計期間及び当第2四半期連結累計期間の要約四半期連結損益計算書において認識した株式報酬費用は、それぞれ4,961百万円、748百万円であります。
14.関連当事者取引
前第2四半期連結累計期間及び当第2四半期連結累計期間における関連当事者取引の総額並びに前連結会計年度末及び当第2四半期連結会計期間末の関連当事者との残高は以下のとおりであります。
(1) 前第2四半期連結累計期間における取引総額及び前連結会計年度末残高
(単位:百万円)
(1) LINE Plus CorporationとNAVERはNAVERのウェブポータルを経由した広告サービスと交換にLINEのプラットフォームを経由した広告サービス、LINEのキャラクターを使用する権利を交換する契約を締結しております。前第2四半期連結累計期間において、当社グループがNAVERに提供した広告サービスに関連して126百万円の売上収益が発生しております。
(2) 当該兄弟会社は当社グループにITインフラサービス及び関連する開発サービスを提供しております。
(3) 債権及び債務は無担保であり、現金で決済されるものであります。
(2) 当第2四半期連結累計期間における取引総額及び当第2四半期連結会計期間末残高
(単位:百万円)
(1) LINE Plus CorporationとNAVERはNAVERのウェブポータルを経由した広告サービスと交換にLINEのプラットフォームを経由した広告サービス、LINEのキャラクターを使用する権利を交換する契約を締結しております。当第2四半期連結累計期間において、当社グループがNAVERに提供した広告サービスに関連して263百万円の売上収益が発生しております。
(2) 当該兄弟会社は当社グループにITインフラサービス及び関連する開発サービスを提供しております。
(3) 債権及び債務は無担保であり、現金で決済されるものであります。
(4) LINE Plus Corporationは2017年5月にカメラアプリケーション事業をSnow Corporationに譲渡しております。譲渡の対価は全てSnow Corporationの普通株式208,455株で支払われており、取引金額は引き受けた株式の取引日における公正価値を示しております。詳細は注記9.キャッシュ・フロー補足情報に記載しております。
(3) 前第2四半期連結累計期間及び当第2四半期連結累計期間の主要な経営陣の総報酬額
(単位:百万円)
(1) 詳細は注記13. 株式報酬に記載しております。
主要な経営陣は当社の取締役と監査役であります。
15.企業結合
前連結会計年度
M.T.Burnの取得
当社グループは2016年2月29日に日本に所在し非上場会社であるM.T.Burn株式会社(以下「M.T.Burn」という。)の議決権付株式の50.5%を取得し、これによりM.T.Burnは当社グループの子会社となりました。M.T.Burnはスマートフォン向けネイティブ広告プラットフォーム「Hike(ハイク)」の開発・提供をしております。当社グループは、M.T.Burnが持つ、広告表示関連の技術力及びノウハウを取得することを目的にM.T.Burnを取得しております。本取得は2016年2月29日に行われ、当社グループが取得した資産及び引き受けた負債の公正価値の評価は前第2四半期に完了しております。
取得した資産及び引き受けた負債
IFRSに従った限定的な例外を除き、取得日時点におけるM.T.Burnの識別可能な資産及び負債の公正価値は以下のとおりであります。
(単位:百万円)
移転した対価はすべて現金を対価としております。売掛金の公正価値は83百万円であります。売掛金の契約上の総額と取得原価の配分の一部として決定された公正価値との間で重要な差異はありません。
非支配持分のうち、現在の所有持分であり、清算時に被取得企業の純資産に対する比例的な取り分を保有者に与えているものについては、支配獲得日における識別可能な被取得企業の純資産に、支配獲得日時点の企業結合後の非支配持分比率を乗じて測定しております。
416百万円ののれんは、取得から生じると予想されるシナジーの価値を表しており、全額をLINEビジネス・ポータル事業へ配分しております。また、認識したのれんは税務上損金算入が見込まれるものではありません。
取得日以降、M.T.Burnは、前第2四半期連結累計期間における当社グループの売上収益を252百万円増加させ、継続事業に係る税引前四半期利益を146百万円減少させております。仮に、企業結合が2016年1月1日に行われていた場合、前第2四半期連結累計期間の当社グループの売上収益は67,447百万円、継続事業に係る税引前四半期利益は10,678百万円となります。なお当該注記は監査証明を受けておりません。
取得関連コスト5百万円は費用として処理しており、前第2四半期連結累計期間の要約四半期連結損益計算書においてその他の営業費用に含まれております。
(単位:百万円)
当連結会計年度
当第2四半期連結累計期間における重要な企業結合はありません。
16.主要な子会社
子会社情報
当第2四半期連結累計期間における、新規連結の子会社及び持分比率が変動した子会社の状況は以下のとおりであります。
(1) LINE Friends Corporationは2017年2月にLINE Friends America, LLCを設立しております。
(2) LINE Friends Corporationは2017年3月にLINE Friends (Shanghai) Commercial Trade Co., Ltd.を設立しております。
(3) LINE Plus Corporationは2017年3月にLINE Vietnam Co., Ltdの株式を外部の第三者から取得しており、当社グループの持分比率は95.0%から100.0%に増加しております。
(4) 当社は2017年4月にGatebox株式会社(旧社名 株式会社ウィンクル 2017年7月社名変更)の株式を取得しており、当社の持分比率は51.0%であります。
(5) LINE Digital Technologies India Private Limitedは2017年5月に清算結了しております。
(6) LINE Plus Corporationは2017年6月にKiwiple Inc.の株式を外部の第三者から取得しており、当社グループの持分比率は100.0%であります。
(7) 当社は2017年6月にLINE Games Corporationを設立しております。
当社グループの最終的な親会社
当社グループの最終的な親会社は、韓国に所在し韓国取引所に上場しているNAVERであります。
17.関連会社及び共同支配企業投資
K-Fund Iへの出資
当社グループ及びNAVERは、2017年1月に、ヨーロッパにおいてインターネット関連のスタートアップ企業に対して共同で投資を行う目的で、K-Fund Iにそれぞれ49.9%、50.0%出資いたしました。当社グループの当第2四半期連結会計期間末における当関連会社に対する投資の帳簿価額は1,366百万円であります。
Orfeo SoundWorks Corporationへの出資
LINE Friends Corporationは、2017年6月に、Orfeo SoundWorks Corporationの技術を搭載したイヤホンやヘッドセット等を開発及び販売する目的で、Orfeo SoundWorks Corporationに20.7%出資いたしました。当社グループの当第2四半期連結会計期間末における当関連会社に対する投資の帳簿価額は116百万円であります。
Snow Corporationに対するカメラアプリケーション事業の譲渡
当社グループは、2017年5月に関連会社であるSnow CorporationにLINE Plus Corporationの一部であったカメラアプリケーション事業を譲渡しております。当該譲渡の対価として、Snow Corporationの株式を取得しております。詳細は注記9.キャッシュ・フロー補足情報に記載しております。当社グループの当第2四半期連結会計期間末における当関連会社に対する投資の帳簿価額は13,527百万円であります。
18.その他の営業費用
当第2四半期連結累計期間におけるその他の営業費用には、賃料2,767百万円(前年同期は1,472百万円)、商品原価1,695百万円(前年同期は1,522百万円)、消耗品費1,133百万円(前年同期は453百万円)が含まれております。賃料及び消耗品費は、主に本社移転に伴い増加しております。
19.後発事象
新株予約権(ストック・オプション)の発行
当社は、2017年3月30日開催の株主総会及び2017年6月26日開催の取締役会の決議に基づき、当社の取締役、執行役員及び子会社取締役に対してストック・オプションとしての新株予約権(LINE株式会社第20回新株予約権、LINE株式会社第21回新株予約権)を、2017年7月18日に付与しております。
第三者割当増資
2017年6月26日開催の当社取締役会において決議した「株式給付信託(J-ESOP)」の導入に伴い、資産管理サービス信託銀行株式会社(信託E口)に対して普通株式1,007,810株を発行しており、2017年7月18日に払込手続が完了しております。発行価額の総額、増加する資本金の額、増加する資本剰余金の額は以下のとおりです。
発行価額の総額 4,000百万円
増加する資本金の額 2,000百万円
増加する資本剰余金の額 2,000百万円
なお、当該信託銀行が保有する当社の株式は、連結財務諸表では自己株式と同様に資本剰余金のマイナスとして処理する予定です。
株式給付信託(J-ESOP)の導入
当社グループは、株価と連動した従業員へのインセンティブ及び将来における優秀な人材の確保及び長期勤務を目的として、株式給付規程を設けております。
当社グループは、当該株式給付規程に基づき、当社グループの従業員に対して2017年7月18日に839,103株相当のポイントを付与しております。ポイントを付与された従業員が株式給付規程に定める条件を充足した時点で従業員の給付を受ける権利が確定し、信託銀行は、信託銀行が保有する、ポイント数に応じた数の株式又はポイント数に応じた数の株式を市場で売却するなどして得られた現金を従業員に支給することとなります。
2017年7月18日にポイントが付与された当社グループの従業員について、株式給付規程に定める勤務条件は、2018年4月1日から2020年4月1日の間に設定されている各権利確定日まで当社グループの従業員として在籍することであります。
LINE株式会社(以下「当社」という。)は、オンライン・ゲームのサービスを提供することを目的に、ハンゲームジャパン株式会社として、日本の会社法に基づき、2000年9月に日本で設立しております。当社は2003年8月に社名をNHN Japan株式会社に変更し、2013年4月にLINE株式会社に変更しております。当社は韓国に所在するNAVER Corporation(旧社名 NHN Corporation、以下「NAVER」という。)の子会社であります。また、NAVERは当社及び子会社(以下「当社グループ」という。)の最終的な親会社であります。当社の本社所在地は日本の東京都新宿区新宿四丁目1番6号であります。
当社は、ニューヨーク証券取引所に普通株式を原株とする米国預託株式を、東京証券取引所に普通株式を上場しております。
当社グループは、主として、クロス・プラットフォーム・メッセンジャー・アプリケーションである「LINE」の運営、コミュニケーション及びコンテンツの販売、並びに広告サービスを提供しております。コミュニケーション及びコンテンツの販売は主にLINEのプラットフォームを通じて、広告サービスはLINE広告、livedoor blog及びNAVERまとめを通じて提供しております。
2.作成の基礎
当社グループの要約四半期連結財務諸表は、国際会計基準第34号「期中財務報告」に準拠して作成しております。
当社グループの要約四半期連結財務諸表に掲記される科目その他事項の金額については従来、千円単位で記載しておりましたが、当第1四半期連結会計期間及び当第1四半期連結累計期間より百万円単位で記載することに変更いたしました。
なお、前連結会計年度、前第2四半期連結累計期間及び前第2四半期連結会計期間についても百万円単位で表示しております。
この要約四半期連結財務諸表は連結財務諸表で要求されている情報の全てを含んではいないため、前連結会計年度の当社グループの連結財務諸表と併せて利用されるべきものであります。
当社グループの要約四半期連結財務諸表は、2017年8月10日に代表取締役社長 出澤剛及び取締役CFO 黄仁埈によって承認を受けております。
なお、当社は四半期連結財務諸表規則第1条の2に定める要件を満たしており、指定国際会計基準特定会社に該当します。
当要約四半期連結財務諸表の作成において、経営者は報告期間末日における資産及び負債、報告期間における収益及び費用、並びに偶発負債の開示に影響を及ぼす見積もり及び仮定の設定を行う必要があります。実際の結果はこれらの見積りと異なる可能性があります。重要な見積り及び仮定は、定期的に経営者によって見直されております。見積り及び仮定の変更による影響は、変更のあった期間、又は変更のあった期間及び将来の期間にわたり認識しております。
2016年2月12日において、当社の取締役会はMixRadioサービス(以下「MixRadio」という。)事業の終了を決議しております。MixRadio事業はその実際の終了日である2016年3月21日をもって非継続事業としております。
当社グループ内の債権債務及び取引金額は連結手続きにて相殺消去しております。
3.重要な会計方針
当要約四半期連結財務諸表において適用した重要な会計方針は、前連結会計年度の当社グループの連結財務諸表において適用した会計方針と同一であります。国際会計基準審議会によって発行された、2017年1月1日以降に開始する連結会計年度から強制適用となる新設及び改訂基準が、当社グループの前第2四半期連結累計期間及び当第2四半期連結累計期間の要約四半期連結財務諸表並びに前連結会計年度の連結財務諸表に与える重要な影響はありません。
公表されているが未発効の基準
IFRS第15号「顧客との契約から生じる収益」
IASBは、IFRS第15号「顧客との契約から生じる収益」を公表しております。IFRS第15号では、5つのステップから構成される収益認識モデルが定められており、一部の例外を除いて、取引形態や業種に関係なく、すべての顧客との契約から生じる収益に適用されます。当社グループは、コミュニケーション及びコンテンツの販売並びに広告サービスに関連する売上収益を取引の進捗度に応じて認識しております。当社グループは、これらの取引が契約期間にわたり充足され、これらの取引が完全に充足するまでの進捗度を測定するために現在使用されている方法の多くは、IFRS第15号の下で、これらの取引から生じる履行義務が契約期間にわたり充足され、完全に充足されるまでの進捗度を測定する方法として、引き続き妥当であると暫定的に評価しております。また、IFRS第15号では、契約で識別されている各履行義務への取引価格の配分は、その独立販売価格に基づいて行われます。当社グループは、現在、主として、各履行義務への取引価格の配分、顧客の未行使の権利、契約コストの取り扱いについて検討しており、詳細な検討が完了するまでIFRS第15号の適用による影響を合理的に見積ることは困難であると考えております。その結果、上記の暫定的な評価は変更される可能性があります。当社グループは、IFRS第15号の適用による影響の検討を当連結会計年度中に完了させる予定であります。当社グループは、IFRS第15号を早期適用しないことを決定しており、適用時に完全遡及する方法を選択する予定であります。
発行されたが未だ有効となっていない基準書、解釈指針及び改訂基準で、当社グループが早期適用しているものはございません。
4.セグメント情報
当社グループの事業セグメントは、分離された財務情報が入手可能であり、その経営成績が当社グループの最高経営意思決定者によって経営資源の配分の決定及び業績を評価するために定期的に検討される構成単位であります。最高経営意思決定者は、当社の取締役会であります。報告セグメントを形成するにあたり、集約された事業セグメントはありません。
報告セグメントの概要
当社グループは、以下のとおり、単一の報告セグメントを有しております。
| LINEビジネス・ポータル事業 | 当社グループは主に、クロス・プラットフォーム・メッセンジャー・アプリケーションである「LINE」の運営、コミュニケーション及びコンテンツ並びに広告サービスの提供を行っております。コミュニケーション及びコンテンツは主に様々なコミュニケーション手段及びコンテンツをユーザーに提供しております。コミュニケーションには主にLINEスタンプが含まれます。コンテンツには主にLINE GAME、LINE プレイが含まれます。また、その他としてLINEフレンズサービスなどがあります。広告サービスはLINE広告、livedoor blog、NAVERまとめを通じて提供しております。LINE広告にはLINE公式アカウント、LINEスポンサード・スタンプ及びLINEポイント、タイムライン面やLINE NEWS面に掲載されるパフォーマンス型広告などがあります。 |
5.有形固定資産
前第2四半期連結累計期間及び当第2四半期連結累計期間に当社グループが取得した有形固定資産はそれぞれ2,988百万円、6,302百万円であります。前第2四半期連結累計期間は主に、LINEビジネス・ポータル事業に関連して購入した当社グループのサーバ設備で1,064百万円であります。また、当第2四半期連結累計期間は主に、本社の移転に伴い取得した備品等が2,736百万円、資産除去債務の認識に対応するものが1,493百万円であります。
前連結会計年度末及び当第2四半期連結会計期間末の有形固定資産の取得に係る契約上のコミットメントはそれぞれ1,464百万円及び930百万円であります。
6.法人所得税
期中報告期間における当社グループの税金は、当社グループの期中報告期間に生じた事項を調整した見積年次実効税率を使用して見積計上しております。当社グループは、各四半期において、見積年次実効税率の見直しを行い、見積年次実効税率を変更した場合には当該四半期に累積的な修正を行っております。
前第2四半期連結累計期間における実効税率は57.6%であり、2015年度の日本における法定実効税率35.6%と異なっております。実効税率が57.6%となる主な要因として、非居住者である従業員や役員に付与されたストック・オプションに係る費用などの税務上損金算入できない株式報酬費用の計上、及び一部の子会社において、単体上税引前損失を計上する一方、関連する税金利益を認識できなかったことにより繰延税金資産を認識していないことによるものであります。
当第2四半期連結累計期間における実効税率は37.8%であり、前連結会計年度の日本における法定実効税率33.1%と異なっております。実効税率が37.8%となる主な要因として、一部の子会社及び持分法適用会社において、単体上税引前損失を計上する一方、関連する税金利益を認識できなかったことにより繰延税金資産を認識していないことによるものであります。
当第2四半期連結累計期間における実効税率は、37.8%であるのに対し、前第2四半期連結累計期間における実効税率は57.6%でありました。当該変動は、主に当連結会計年度における見積年間税引前利益の増加、及び当連結会計年度において発生する税務上損金算入できない株式報酬費用の年間見積額の減少によって、当第2四半期連結累計期間の継続事業に係る税引前四半期利益に対する税金費用の割合が、前第2四半期連結累計期間の継続事業に係る税引前四半期利益に対する税金費用の割合よりも減少していることによるものであります。なお、当該税務上損金算入できない株式報酬費用の年間見積額の減少は、主に過年度に付与されたストック・オプションが当第1四半期連結累計期間において費用処理が完了したことによるものであります。
7.金融資産及び金融負債
要約四半期連結財政状態計算書の科目ごと及びIAS第39号金融商品-認識と測定で定義されたカテゴリーごとの前連結会計年度末及び当第2四半期連結会計期間末時点の現金及び現金同等物を除く金融商品の帳簿価額と公正価値は以下のとおりであります。
要約四半期連結財政状態計算書において公正価値で測定されていない金融商品のうち、短期又は変動金利という性質を有するため公正価値が帳簿価額と近似しているものについては、当該公正価値を開示しておりません。なお、公正価値で測定された金融商品の公正価値の詳細は、注記12. 公正価値測定に記載しております。
| (単位:百万円) | |||||||
| 前連結会計年度 (2016年12月31日) | 当第2四半期 連結会計期間 (2017年6月30日) | ||||||
| 帳簿価額 | 公正価値 | 帳簿価額 | 公正価値 | ||||
| 金融資産 | |||||||
| 売掛金及びその他の短期債権 | |||||||
| 貸付金及び債権 | 28,167 | 31,418 | |||||
| その他の金融資産(流動) | |||||||
| 貸付金及び債権 | |||||||
| 定期預金 | 764 | 961 | |||||
| 短期貸付金 | 2 | 2,052 | |||||
| 社債及びその他の負債性金融商品 | 4,012 | 3,859 | |||||
| 売却可能金融資産 | 1,000 | 1,000 | 1,000 | 1,000 | |||
| 敷金 | 1,170 | 44 | |||||
| その他 | 4 | ― | |||||
| 合計 | 6,952 | 7,916 | |||||
| その他の金融資産(非流動) | |||||||
| 満期保有投資(1) | 280 | 294 | 280 | 292 | |||
| 貸付金及び債権 | |||||||
| 定期預金 | 10,000 | 10,000 | 10,000 | 10,000 | |||
| 社債及びその他の負債性金融商品 | 2,632 | 2,632 | 3,160 | 3,142 | |||
| 保証金(1) | 3,447 | 393 | |||||
| 敷金 | 4,858 | 4,739 | 4,852 | 4,729 | |||
| 純損益を通じて公正価値で測定する金融資産 | |||||||
| 優先株式の転換権及び償還権 | 325 | 325 | 793 | 793 | |||
| 売却可能金融資産(2) | 14,141 | 14,141 | 19,331 | 19,331 | |||
| その他 | 32 | 72 | |||||
| 合計 | 35,715 | 38,881 | |||||
| (単位:百万円) | |||||||
| 前連結会計年度 (2016年12月31日) | 当第2四半期 連結会計期間 (2017年6月30日) | ||||||
| 帳簿価額 | 公正価値 | 帳簿価額 | 公正価値 | ||||
| 金融負債 | |||||||
| 買掛金及びその他の未払金 | |||||||
| 償却原価で測定される金融負債 | 21,532 | 22,317 | |||||
| その他の金融負債(流動) | |||||||
| 償却原価で測定される金融負債 | |||||||
| 預り金 | 2,572 | 4,366 | |||||
| 短期借入金(3) | 21,925 | 19,955 | |||||
| その他 | ― | 6 | |||||
| 合計 | 24,497 | 24,327 | |||||
| その他の金融負債(非流動) | |||||||
| 償却原価で測定される金融負債 | |||||||
| サブリース契約に基づく預り敷金 | ― | ― | 15 | 15 | |||
| その他 | ― | 43 | |||||
| 合計 | ― | 58 | |||||
(1) 資金決済法により、ユーザーから前払いを受ける事業を行う非金融業の企業は、直近の3月末及び9月末を基準日とした、ユーザーが購入した未使用の仮想通貨残高の2分の1以上の金額を金銭もしくは国債で法務局に供託するか、金融機関と保証契約を締結することが要求されております。仮に追加の供託をした場合には、当該拠出は保証金として計上されることとなり、金融機関との信用保証契約により対応した場合には、当該金額に契約上の保証料率を乗じた額が保証料として発生いたします。資金決済法に基づき、当社グループは前連結会計年度末及び当第2四半期連結会計期間末においてそれぞれ3,445百万円、345百万円を供託しております。当社グループは供託した国債を満期まで保有することを意図しており、前連結会計年度末及び当第2四半期連結会計期間末においてそれぞれ280百万円、280百万円を計上しております。また、当社グループは、資金決済法に準拠するため、銀行との間に前連結会計年度末及び当第2四半期連結会計期間末においてそれぞれ10,100百万円、12,500百万円の信用保証契約を締結しております。当該保証契約に係る加重平均保証料率は、それぞれ0.1%、0.1%であります。
(2) 前第2四半期連結累計期間及び当第2四半期連結累計期間において、売却可能金融資産に係る減損損失としてそれぞれ273百万円、8百万円を認識しております。また、当第2四半期連結累計期間において、売却可能金融資産に係る売却益として697百万円を認識しております。
(3) 前連結会計年度末及び当第2四半期連結会計期間末における短期借入金の加重平均利率は、それぞれ0.1%、0.1%であります。
8.資本金及び資本剰余金
(1) 発行済株式
当第2四半期連結累計期間の発行済株式の変動状況は以下のとおりであります。
| 発行済株式数 (無額面株式) | 資本金 | |||
| (単位:株) | (単位:百万円) | |||
| 普通株式 | ||||
| 2017年1月1日残高 | 217,775,500 | 77,856 | ||
| 新株予約権の行使(1) | 1,631,500 | 2,063 | ||
| 2017年6月30日残高 | 219,407,000 | 79,919 |
(1)詳細は注記13.株式報酬に記載しております。
(2) 資本剰余金
前第2四半期連結累計期間の資本剰余金の変動は以下のとおりであります。
(単位:百万円)
| 株式報酬(1) | 共通支配下の 企業結合 | その他(2) | 資本剰余金合計 | ||||
| 2016年1月1日残高 | 15,023 | 294 | 3,666 | 18,983 | |||
| 株式報酬 | 4,961 | ― | ― | 4,961 | |||
| 新株予約権の失効 | △34 | ― | ― | △34 | |||
| 2016年6月30日残高 | 19,950 | 294 | 3,666 | 23,910 |
当第2四半期連結累計期間の資本剰余金の変動は以下のとおりであります。
(単位:百万円)
| 株式報酬(1) | 共通支配下の 企業結合 | その他(2) | 資本剰余金合計 | ||||
| 2017年1月1日残高 | 21,935 | 294 | 68,979 | 91,208 | |||
| 株式報酬 | 748 | ― | ― | 748 | |||
| 新株予約権の行使 | △3,084 | ― | 2,475 | △609 | |||
| 新株予約権の失効 | △8 | ― | ― | △8 | |||
| 株式発行費用(3) | ― | ― | △10 | △10 | |||
| 非支配持分の取得 | ― | ― | △46 | △46 | |||
| 2017年6月30日残高 | 19,591 | 294 | 71,398 | 91,283 |
(1)詳細は注記13.株式報酬に記載しております。
(2)その他は主に、日本の会社法上の資本準備金であります。
(3)普通株式の発行に直接帰属する増分費用は、税効果控除後の額を資本の減少として会計処理しております。
9.キャッシュ・フロー補足情報
Snow Corporationに対するカメラアプリケーション事業の譲渡
当社グループは、2017年5月1日に関連会社であるSnow CorporationにLINE Plus Corporationの一部であったカメラアプリケーション事業を譲渡しております。譲渡したカメラアプリケーション事業にはB612、LINE Camera、Foodie、Looks等のサービスが含まれております。
当該譲渡の対価として、Snow Corporationの新規発行株式208,455株を受領しております。当該株式数は、譲渡したカメラアプリケーション事業の公正価値と譲渡する現金及び現金同等物の価額の合計額に対するSnow Corporationの企業価値の比率に基づき決定しております。Snow Corporation株式の追加取得により、当社グループの持分は25.0%から48.6%に増加しており、引き続き持分法を適用して会計処理しております。また、これに伴いNAVERの持分は75.0%から51.4%に減少しております。
譲渡対価として受領した株式は公正価値により測定した額で認識しております。当該公正価値はディスカウント・キャッシュ・フロー法により算定したカメラアプリケーション事業の公正価値に基づき測定しております。なお、Snow Corporationに譲渡したカメラアプリケーション事業の資産及び負債、並びに譲渡対価及び譲渡益は以下のとおりです。
| (単位:百万円) | |
| 流動資産 | 603 |
| 現金及び現金同等物 | 581 |
| その他の流動資産 | 22 |
| 非流動資産 | 71 |
| 流動負債 | △133 |
| 非流動負債 | △334 |
| 合計 | 207 |
| 事業譲渡対価 | 10,651 |
| 事業譲渡益(*1) | 10,444 |
(*1) 事業譲渡益は要約四半期連結損益計算書のその他の営業収益に含まれております。
10. 非継続事業
当社グループは2015年3月16日にMixRadio事業を取得しましたが、その後、戦略的意思決定により、当社グループのコア事業であるLINEビジネス・ポータル事業に集中することとしました。その結果、2016年2月12日に、当社の取締役会はMixRadio事業の終了を決議しております。MixRadio事業は、その実際の終了日である2016年3月21日をもって非継続事業としております。
前第2四半期連結累計期間及び当第2四半期連結累計期間における経営成績の要約は以下のとおりであります。
(単位:百万円)
| 前第2四半期 連結累計期間 (自 2016年1月1日 至 2016年6月30日) | 当第2四半期 連結累計期間 (自 2017年1月1日 至 2017年6月30日) | ||
| 売上収益 | 444 | ― | |
| その他の営業収益 | ― | ― | |
| 費用(1) | △3,002 | △11 | |
| 非継続事業に係る税引前損失 | △2,558 | △11 | |
| 清算に伴う税金収益(2) | 892 | 4 | |
| 非継続事業に係る損失(当社の株主に帰属) | △1,666 | △7 |
(1) 前第2四半期連結累計期間において、2016年3月21日におけるMixRadioの清算に関連し、1,171百万円の退職金やオフィスの解約による費用126百万円などのリストラコスト等が発生しております。
(2) 前第2四半期連結累計期間及び当第2四半期連結累計期間における税金収益はMixRadioにおいて生じた損失により、当社グループの持分から発生した将来減算一時差異に対応する税効果であります。
前第2四半期連結累計期間及び当第2四半期連結累計期間における非継続事業に係るキャッシュ・フローの要約は以下のとおりであります。
(単位:百万円)
| 前第2四半期 連結累計期間 (自 2016年1月1日 至 2016年6月30日) | 当第2四半期 連結累計期間 (自 2017年1月1日 至 2017年6月30日) | ||
| 営業活動によるキャッシュ・フロー | △4,309 | △102 | |
| 投資活動によるキャッシュ・フロー | △2 | ― | |
| 財務活動によるキャッシュ・フロー | ― | ― | |
| キャッシュ・フロー(純額) | △4,311 | △102 |
11.1株当たり利益
1株当たり利益の算定に使用した四半期純利益と加重平均株式数は以下のとおりであります。
(単位:百万円、株式数を除く)
| 前第2四半期 連結累計期間 (自 2016年1月1日 至 2016年6月30日) | 当第2四半期 連結累計期間 (自 2017年1月1日 至 2017年6月30日) | ||
| 当社の株主に帰属する継続事業に係る四半期純利益 | 4,225 | 10,280 | |
| 当社の株主に帰属する非継続事業に係る四半期純損失 | △1,666 | △7 | |
| 当社の株主に帰属する基本的及び希薄化後1株当たり利益の算定に用いた四半期純利益合計 | 2,559 | 10,273 | |
| 基本的1株当たり利益の算定に用いた加重平均普通株式及びA種種類株式数(1) | 174,992,000 | 218,812,544 | |
| 希薄化効果: | |||
| ストック・オプション | 20,391,874 | 18,294,536 | |
| 希薄化効果調整後の加重平均普通株式及びA種種類株式数(1) | 195,383,874 | 237,107,080 |
(単位:百万円、株式数を除く)
| 前第2四半期 連結会計期間 (自 2016年4月1日 至 2016年6月30日) | 当第2四半期 連結会計期間 (自 2017年4月1日 至 2017年6月30日) | ||
| 当社の株主に帰属する継続事業に係る四半期純利益 | 2,708 | 8,840 | |
| 当社の株主に帰属する非継続事業に係る四半期純損失 | △26 | △4 | |
| 当社の株主に帰属する基本的及び希薄化後1株当たり利益の算定に用いた四半期純利益合計 | 2,682 | 8,836 | |
| 基本的1株当たり利益の算定に用いた加重平均普通株式 | 174,992,000 | 219,210,842 | |
| 希薄化効果: | |||
| ストック・オプション | 20,501,455 | 18,025,794 | |
| 希薄化効果調整後の加重平均普通株式 | 195,493,455 | 237,236,636 |
(1)2015年6月15日付の定款の変更と同時に当社は普通株式とA種種類株式からなる種類株式制度を導入し、この変更によりすべての発行済株式をA種種類株式に変更しました。従って、前第2四半期連結累計期間における基本的1株当たり利益の算定に用いた加重平均普通株式及びA種種類株式数、及び希薄化効果調整後の加重平均普通株式及びA種種類株式数にはA種種類株式が含まれております。また、2016年3月31日付の定款変更と同時に、当社はA種種類株式の定めを廃止し、すべての発行済A種種類株式を普通株式に変更しました。
希薄化後1株当たり利益は、未行使のオプションやその他の潜在的株式が希薄化効果を有する場合にこれらを考慮して算定しております。
前第2四半期連結累計期間における普通株式25,514,500株相当のオプションは、前第2四半期連結累計期間末の希薄化後1株当たり利益の算定において、希薄化効果を有するものとして取り扱っております。
当第2四半期連結累計期間末における普通株式21,274,000株相当のオプションは、当第2四半期連結累計期間末の希薄化後1株当たり利益の算定において、希薄化効果を有するものとして取り扱っております。
なお、当社は、2017年7月18日を割当日として当社の取締役及び執行役員並びに当社子会社の取締役に対して23,860個のストック・オプションを割り当てております。当該ストック・オプションが行使された場合、2,386,000株の普通株式が新規に発行されることとなります。
また、当社は、2017年7月18日において、株式給付信託(J-ESOP)の導入に伴う第三者割当により1,007,810株の普通株式を新規に発行しております。詳細は注記19.後発事象に記載しております。
12. 公正価値測定
(1)公正価値ヒエラルキー
当社グループは、要約四半期連結財政状態計算書上の公正価値で測定される金融商品について公正価値ヒエラルキーのレベルを以下のインプットに基づき分類しております。
– レベル1インプット:活発な市場における同一資産又は負債の相場価格に基づくインプット
– レベル2インプット:活発な市場における類似した資産又は負債の相場価格、活発でない市場における同一又は類似した資産又は負債の相場価格、観察可能な相場価格以外のインプット及び相関または他の手段によって主に観察可能な市場データから算出されるか、又は裏付けられるインプット
– レベル3インプット:1つ以上の重要なインプット又はバリュードライバーが観察不能である評価技法に由来したインプット。なお、当該評価技法は、市場参加者が価格の形成に使用するであろう、報告企業自身の仮定を反映したものであります。
公正価値ヒエラルキーのレベル別の振替は、報告期間の期首に起こったものとみなして認識しております。
(2) 公正価値ヒエラルキー別の公正価値測定
前連結会計年度末及び当第2四半期連結会計期間末における、要約四半期連結財政状態計算書において経常的に公正価値で測定する資産は以下のとおりであります。
(単位:百万円)
| 前連結会計年度 (2016年12月31日) | レベル 1 | レベル 2 | レベル 3 | 合計 | ||||
| 純損益を通じて公正価値で測定する金融資産 | ||||||||
| 優先株式の転換権及び償還権 | ― | ― | 325 | 325 | ||||
| 売却可能金融資産 | ||||||||
| 上場企業への資本性投資 | 2,346 | ― | ― | 2,346 | ||||
| 非公開企業への資本性投資及びその他の金融商品 | ― | ― | 12,795 | 12,795 | ||||
| 合計 | 2,346 | ― | 13,120 | 15,466 |
(単位:百万円)
| 当第2四半期連結会計期間 (2017年6月30日) | レベル 1 | レベル 2 | レベル 3 | 合計 | ||||
| 純損益を通じて公正価値で測定する金融資産 | ||||||||
| 優先株式の転換権及び償還権 | ― | ― | 793 | 793 | ||||
| 売却可能金融資産 | ||||||||
| 上場企業への資本性投資 | 2,006 | ― | ― | 2,006 | ||||
| 非公開企業への資本性投資及びその他の金融商品 | ― | ― | 18,325 | 18,325 | ||||
| 合計 | 2,006 | ― | 19,118 | 21,124 |
当第2四半期連結累計期間において、次の(3)で記載しているレベル1からレベル3への振替を除いて、レベル1、レベル2及びレベル3の間での振替はありません。
(3) レベル3に分類された金融商品の期首残高から期末残高への調整表
(単位:百万円)
| 前第2四半期連結累計期間 (自 2016年1月1日 至 2016年6月30日) | 当第2四半期連結累計期間 (自 2017年1月1日 至 2017年6月30日) | ||||||
| 非公開企業への 資本性投資 | 優先株式の転換権及び償還権 | 非公開企業への 資本性投資及びその他の金融商品 | 優先株式の転換権及び償還権 | ||||
| 1月1日の公正価値 | 13,648 | 871 | 12,795 | 325 | |||
| 第2四半期連結累計期間における利得(△は損失)合計: | |||||||
| 純損益に計上 (1) | △9 | △742 | 284 | 371 | |||
| その他の包括利益に計上 (2) | △1,330 | ― | 2,966 | ― | |||
| 包括利益 (△は損失) | △1,339 | △742 | 3,250 | 371 | |||
| 購入 | 380 | ― | 2,220 | 90 | |||
| 処分 | ― | ― | △449 | ― | |||
| 出資の戻し | ― | ― | △1 | ― | |||
| レベル3への振替 (3) | ― | ― | 326 | ― | |||
| 為替換算調整 | △1,536 | △73 | 184 | 7 | |||
| 6月30日の公正価値 | 11,153 | 56 | 18,325 | 793 | |||
(1) 当該金額は、当社グループの要約四半期連結損益計算書におけるその他の営業外収益又はその他の営業外費用に含まれております。
(2) 当該金額は、当社グループの要約四半期連結包括利益計算書における売却可能金融資産の再測定に含まれております。
(3) 当社グループによる資本性証券の取得後に当該証券の発行企業が米国証券取引所にて上場廃止となったため、当第2四半期連結累計期間において当該証券をレベル1からレベル3へと振り替えております。
(4) 評価技法及びインプット
要約四半期財政状態計算書において経常的に公正価値で測定する資産
優先株式の転換権及び償還権
優先株式の転換権及び償還権は組込デリバティブであります。当該転換権及び償還権は基礎となる優先株式から分離し、二項モデルにより公正価値で測定しております。優先株式の転換権及び償還権の公正価値を測定する際に用いた評価技法及び重大な観察不能なインプットに関する定量的情報は、以下のとおりであります。
| 評価技法 | 重大な 観察不能なインプット | 前連結会計年度 (2016年12月31日) | 当第2四半期連結会計期間 (2017年6月30日) | |||
| 二項モデル | 比較可能な上場類似企業の平均ヒストリカルボラティリティー | 13.6% - 39.6% | 36.6% - 46.2% | |||
| 割引率 | 1.6% | 1.9% - 2.5% |
比較可能な上場類似企業の平均ヒストリカルボラティリティーの重大な増大(減少)は優先株式の転換権及び償還権の公正価値を上昇(下落)させることとなります。一方、割引率の重大な増大(減少)は優先株式の転換権及び償還権の公正価値を下落(上昇)させることとなります。
非公開企業への資本性投資及びその他の金融商品
レベル3に分類される売却可能金融資産は、主として、非公開企業への投資ファンド及び非上場株式で構成されております。前連結会計年度末及び当第2四半期連結会計期間末において、非公開企業への投資ファンドは直近の利用可能な純資産価値に基づく公正価値で測定しております。
非上場株式は直近の取引価格、又はその他のマーケット・アプローチ及びオプション・プライシングモデル、又はディスカウント・キャッシュ・フロー法を用いた公正価値で測定しております。特定の非上場株式の公正価値を測定する際に用いた評価技法及び重大な観察不能なインプットに関する定量的情報は、以下のとおりであります。
| 評価技法 | 重大な 観察不能なインプット | 前連結会計年度 (2016年12月31日) | 当第2四半期連結会計期間 (2017年6月30日) | ||||
| マーケット・アプローチ | EBITDA倍率 | 10.4 | 19.9 | ||||
| 類似会社の市場価格 | 収益倍率 | 1.7 - 3.6 | 3.2 - 3.8 | ||||
| 流動性の欠如による割引 | 30% | 30% | |||||
| オプション・プライシング モデル | 比較可能な上場類似企業の平均ヒストリカルボラティリティー | 39.6% - 78.9% | 46.2% - 76.8% | ||||
| 割引率 | △0.1% - 1.6% | △0.1% - 2.5% | |||||
| ディスカウント・キャッシュ・フロー法 | 割引率 | 16.8% | 14.1% |
EBITDA倍率及び収益倍率の重大な増大(減少)は、非上場株式の公正価値を上昇(下落)させることとなります。一方、流動性の欠如による割引、比較可能な上場類似企業の平均ヒストリカルボラティリティー及び割引率の重大な増大(減少)は、非上場株式の公正価値を下落(上昇)させることとなります。
レベル3に分類される金融資産の評価技法及び評価結果については、外部専門家によるものも含め、当社グループのマネジメントが査閲・承認しております。
13.株式報酬
当社グループは、役員及び従業員に対するストック・オプション・インセンティブ・プランを有しております。ストック・オプション1個に対し、定められた期間において、当社の普通株式500株を購入する権利があります。なお、当第2四半期連結累計期間に付与されたストック・オプションはありません。
ストック・オプションの公正価値は、一般的にストック・オプションの価値評価モデルとして受け入れられている、ブラック・ショールズ・モデルを用いて算定しております。ストック・オプションは付与日から2年経過した時点で権利確定し、権利行使期間は権利確定日から8年間であります。ストック・オプションの権利確定条件は付与日から権利確定日まで、権利行使条件は付与日から権利行使時まで、ストック・オプションを付与された者が継続して当社グループの役員又は従業員であることを要しますが、取締役会で承認された場合にはこの限りではありません。
(1) 当第2四半期連結累計期間における変動
当該期間における発行済ストック・オプション数(株式数換算)の変動状況及び加重平均行使価格は以下のとおりであります。
| 当第2四半期連結累計期間 (自 2017年1月1日 至 2017年6月30日) | |||
| 普通新株予約権 | |||
| 株式数(株) | 加重平均行使価額(円) | ||
| 1月1日 発行済残高 | 22,911,500 | 653 | |
| 期中付与 | ― | ― | |
| 期中失効 | △6,000 | 1,320 | |
| 期中行使(1) | △1,631,500 | 891 | |
| 期中行使期限到来 | ― | ― | |
| 6月30日 発行済残高 | 21,274,000 | 635 | |
| 6月30日 行使可能残高 | 21,274,000 | 635 | |
(1)上記オプションの行使日現在の加重平均株価は3,777円であります。
当第2四半期連結会計期間末における未行使のストック・オプションの行使価格は344円から1,320円であり、加重平均残存契約年数は、6.1年であります。
(2) 前第2四半期連結累計期間及び当第2四半期連結累計期間の要約四半期連結損益計算書において認識した株式報酬費用は、それぞれ4,961百万円、748百万円であります。
14.関連当事者取引
前第2四半期連結累計期間及び当第2四半期連結累計期間における関連当事者取引の総額並びに前連結会計年度末及び当第2四半期連結会計期間末の関連当事者との残高は以下のとおりであります。
(1) 前第2四半期連結累計期間における取引総額及び前連結会計年度末残高
(単位:百万円)
| 関係 | 名称 | 取引 | 取引金額 | 債権(△は債務)残高(3) | ||||
| 親会社 | NAVER | 広告サービス(1) | 126 | 67 | ||||
| 兄弟会社 | NAVER Business Platform Corp.(2) | 営業費用 | 3,606 | △902 |
(1) LINE Plus CorporationとNAVERはNAVERのウェブポータルを経由した広告サービスと交換にLINEのプラットフォームを経由した広告サービス、LINEのキャラクターを使用する権利を交換する契約を締結しております。前第2四半期連結累計期間において、当社グループがNAVERに提供した広告サービスに関連して126百万円の売上収益が発生しております。
(2) 当該兄弟会社は当社グループにITインフラサービス及び関連する開発サービスを提供しております。
(3) 債権及び債務は無担保であり、現金で決済されるものであります。
(2) 当第2四半期連結累計期間における取引総額及び当第2四半期連結会計期間末残高
(単位:百万円)
| 関係 | 名称 | 取引 | 取引金額 | 債権(△は債務)残高(3) | ||||
| 親会社 | NAVER | 広告サービス(1) | 263 | 119 | ||||
| 兄弟会社 | NAVER Business Platform Corp.(2) | 営業費用 | 4,198 | △900 | ||||
| 関連会社 | Snow Corporation | カメラアプリケーション事業の 譲渡(4) | 10,651 | ― |
(1) LINE Plus CorporationとNAVERはNAVERのウェブポータルを経由した広告サービスと交換にLINEのプラットフォームを経由した広告サービス、LINEのキャラクターを使用する権利を交換する契約を締結しております。当第2四半期連結累計期間において、当社グループがNAVERに提供した広告サービスに関連して263百万円の売上収益が発生しております。
(2) 当該兄弟会社は当社グループにITインフラサービス及び関連する開発サービスを提供しております。
(3) 債権及び債務は無担保であり、現金で決済されるものであります。
(4) LINE Plus Corporationは2017年5月にカメラアプリケーション事業をSnow Corporationに譲渡しております。譲渡の対価は全てSnow Corporationの普通株式208,455株で支払われており、取引金額は引き受けた株式の取引日における公正価値を示しております。詳細は注記9.キャッシュ・フロー補足情報に記載しております。
(3) 前第2四半期連結累計期間及び当第2四半期連結累計期間の主要な経営陣の総報酬額
(単位:百万円)
| 前第2四半期連結累計期間 (自 2016年1月1日 至 2016年6月30日) | 当第2四半期連結累計期間 (自 2017年1月1日 至 2017年6月30日) | ||
| 給与(賞与含む) | 203 | 431 | |
| 株式報酬(1) | 2,857 | 476 | |
| 合計 | 3,060 | 907 |
(1) 詳細は注記13. 株式報酬に記載しております。
主要な経営陣は当社の取締役と監査役であります。
15.企業結合
前連結会計年度
M.T.Burnの取得
当社グループは2016年2月29日に日本に所在し非上場会社であるM.T.Burn株式会社(以下「M.T.Burn」という。)の議決権付株式の50.5%を取得し、これによりM.T.Burnは当社グループの子会社となりました。M.T.Burnはスマートフォン向けネイティブ広告プラットフォーム「Hike(ハイク)」の開発・提供をしております。当社グループは、M.T.Burnが持つ、広告表示関連の技術力及びノウハウを取得することを目的にM.T.Burnを取得しております。本取得は2016年2月29日に行われ、当社グループが取得した資産及び引き受けた負債の公正価値の評価は前第2四半期に完了しております。
取得した資産及び引き受けた負債
IFRSに従った限定的な例外を除き、取得日時点におけるM.T.Burnの識別可能な資産及び負債の公正価値は以下のとおりであります。
(単位:百万円)
| 取得時の 公正価値 | |
| 資産 | |
| 現金及び現金同等物 | 87 |
| 売掛金(純額) | 83 |
| 顧客関係 | 401 |
| ソフトウェア | 26 |
| 繰延税金資産 | 88 |
| その他 | 1 |
| 686 | |
| 負債 | |
| 買掛金及びその他の未払金 | 78 |
| その他の金融負債(流動) | 50 |
| その他の金融負債(非流動) | 210 |
| 繰延税金負債 | 149 |
| その他 | 13 |
| 500 | |
| 識別可能な純資産の公正価値合計 | 186 |
| 非支配持分 | △92 |
| のれん | 416 |
| 移転した対価の合計 | 510 |
移転した対価はすべて現金を対価としております。売掛金の公正価値は83百万円であります。売掛金の契約上の総額と取得原価の配分の一部として決定された公正価値との間で重要な差異はありません。
非支配持分のうち、現在の所有持分であり、清算時に被取得企業の純資産に対する比例的な取り分を保有者に与えているものについては、支配獲得日における識別可能な被取得企業の純資産に、支配獲得日時点の企業結合後の非支配持分比率を乗じて測定しております。
416百万円ののれんは、取得から生じると予想されるシナジーの価値を表しており、全額をLINEビジネス・ポータル事業へ配分しております。また、認識したのれんは税務上損金算入が見込まれるものではありません。
取得日以降、M.T.Burnは、前第2四半期連結累計期間における当社グループの売上収益を252百万円増加させ、継続事業に係る税引前四半期利益を146百万円減少させております。仮に、企業結合が2016年1月1日に行われていた場合、前第2四半期連結累計期間の当社グループの売上収益は67,447百万円、継続事業に係る税引前四半期利益は10,678百万円となります。なお当該注記は監査証明を受けておりません。
取得関連コスト5百万円は費用として処理しており、前第2四半期連結累計期間の要約四半期連結損益計算書においてその他の営業費用に含まれております。
(単位:百万円)
| 取得におけるキャッシュ・フローの分析 | |
| 取得に関連して移転した対価の合計 | △510 |
| 子会社とともに取得した正味現金 | 87 |
| 取得における正味キャッシュ・フロー(投資活動によるキャッシュ・フロー) | △423 |
当連結会計年度
当第2四半期連結累計期間における重要な企業結合はありません。
16.主要な子会社
子会社情報
当第2四半期連結累計期間における、新規連結の子会社及び持分比率が変動した子会社の状況は以下のとおりであります。
| 持分比率 | ||||||||
| 社名 | 主な事業活動 | 所在国 | 前連結 会計年度 (2016年 12月31日) | 当第2四半期 連結会計期間 (2017年 6月30日) | ||||
| LINE Friends America, LLC(1) | キャラクターグッズに係る事業 | 米国 | ― | 100.0% | ||||
| LINE Friends (Shanghai) Commercial Trade Co., Ltd.(2) | キャラクターグッズに係る事業 | 中国 | ― | 100.0% | ||||
| LINE Vietnam Co., Ltd(3) | オンライン広告 | ベトナム | 95.0% | 100.0% | ||||
| Gatebox株式会社(4) | IoTホログラム技術の開発 | 日本 | ― | 51.0% | ||||
| LINE Digital Technologies India Private Limited(5) | モバイル広告サービス | インド | 100.0% | ― | ||||
| Kiwiple Inc.(6) | アプリケーション開発 | 韓国 | ― | 100.0% | ||||
| LINE Games Corporation(7) | ゲーム開発及び運営 | 韓国 | ― | 100.0% | ||||
(1) LINE Friends Corporationは2017年2月にLINE Friends America, LLCを設立しております。
(2) LINE Friends Corporationは2017年3月にLINE Friends (Shanghai) Commercial Trade Co., Ltd.を設立しております。
(3) LINE Plus Corporationは2017年3月にLINE Vietnam Co., Ltdの株式を外部の第三者から取得しており、当社グループの持分比率は95.0%から100.0%に増加しております。
(4) 当社は2017年4月にGatebox株式会社(旧社名 株式会社ウィンクル 2017年7月社名変更)の株式を取得しており、当社の持分比率は51.0%であります。
(5) LINE Digital Technologies India Private Limitedは2017年5月に清算結了しております。
(6) LINE Plus Corporationは2017年6月にKiwiple Inc.の株式を外部の第三者から取得しており、当社グループの持分比率は100.0%であります。
(7) 当社は2017年6月にLINE Games Corporationを設立しております。
当社グループの最終的な親会社
当社グループの最終的な親会社は、韓国に所在し韓国取引所に上場しているNAVERであります。
17.関連会社及び共同支配企業投資
K-Fund Iへの出資
当社グループ及びNAVERは、2017年1月に、ヨーロッパにおいてインターネット関連のスタートアップ企業に対して共同で投資を行う目的で、K-Fund Iにそれぞれ49.9%、50.0%出資いたしました。当社グループの当第2四半期連結会計期間末における当関連会社に対する投資の帳簿価額は1,366百万円であります。
Orfeo SoundWorks Corporationへの出資
LINE Friends Corporationは、2017年6月に、Orfeo SoundWorks Corporationの技術を搭載したイヤホンやヘッドセット等を開発及び販売する目的で、Orfeo SoundWorks Corporationに20.7%出資いたしました。当社グループの当第2四半期連結会計期間末における当関連会社に対する投資の帳簿価額は116百万円であります。
Snow Corporationに対するカメラアプリケーション事業の譲渡
当社グループは、2017年5月に関連会社であるSnow CorporationにLINE Plus Corporationの一部であったカメラアプリケーション事業を譲渡しております。当該譲渡の対価として、Snow Corporationの株式を取得しております。詳細は注記9.キャッシュ・フロー補足情報に記載しております。当社グループの当第2四半期連結会計期間末における当関連会社に対する投資の帳簿価額は13,527百万円であります。
18.その他の営業費用
当第2四半期連結累計期間におけるその他の営業費用には、賃料2,767百万円(前年同期は1,472百万円)、商品原価1,695百万円(前年同期は1,522百万円)、消耗品費1,133百万円(前年同期は453百万円)が含まれております。賃料及び消耗品費は、主に本社移転に伴い増加しております。
19.後発事象
新株予約権(ストック・オプション)の発行
当社は、2017年3月30日開催の株主総会及び2017年6月26日開催の取締役会の決議に基づき、当社の取締役、執行役員及び子会社取締役に対してストック・オプションとしての新株予約権(LINE株式会社第20回新株予約権、LINE株式会社第21回新株予約権)を、2017年7月18日に付与しております。
| 新株予約権の名称 | LINE株式会社第20回新株予約権 | LINE株式会社第21回新株予約権 |
| 付与対象者の区分及び人数 | 当社取締役4名 | 当社執行役員9名及び当社完全子会社取締役1名 |
| 新株予約権の総数 | 12,621個 | 11,239個 |
| 新株予約権の目的となる株式の種類と数 | 普通株式 1,262,100株 | 普通株式 1,123,900株 |
| 新株予約権の行使に際して出資される財産の価額 | 1株当たりの行使価額4,206円に付与株式数を乗じた額 | 同左 |
| 新株予約権の付与日における公正価値 | 新株予約権1個当たり154,500円(1株当たり1,545円) | 同左 |
| 新株予約権の行使期間 | 2018年7月18日から2027年7月18日まで | 同左 |
第三者割当増資
2017年6月26日開催の当社取締役会において決議した「株式給付信託(J-ESOP)」の導入に伴い、資産管理サービス信託銀行株式会社(信託E口)に対して普通株式1,007,810株を発行しており、2017年7月18日に払込手続が完了しております。発行価額の総額、増加する資本金の額、増加する資本剰余金の額は以下のとおりです。
発行価額の総額 4,000百万円
増加する資本金の額 2,000百万円
増加する資本剰余金の額 2,000百万円
なお、当該信託銀行が保有する当社の株式は、連結財務諸表では自己株式と同様に資本剰余金のマイナスとして処理する予定です。
株式給付信託(J-ESOP)の導入
当社グループは、株価と連動した従業員へのインセンティブ及び将来における優秀な人材の確保及び長期勤務を目的として、株式給付規程を設けております。
当社グループは、当該株式給付規程に基づき、当社グループの従業員に対して2017年7月18日に839,103株相当のポイントを付与しております。ポイントを付与された従業員が株式給付規程に定める条件を充足した時点で従業員の給付を受ける権利が確定し、信託銀行は、信託銀行が保有する、ポイント数に応じた数の株式又はポイント数に応じた数の株式を市場で売却するなどして得られた現金を従業員に支給することとなります。
2017年7月18日にポイントが付与された当社グループの従業員について、株式給付規程に定める勤務条件は、2018年4月1日から2020年4月1日の間に設定されている各権利確定日まで当社グループの従業員として在籍することであります。