有価証券報告書-第5期(平成31年4月1日-令和2年3月31日)

【提出】
2020/06/19 15:56
【資料】
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【項目】
162項目
(3) 【監査の状況】
①監査役監査の状況
a.監査役会の活動状況
監査役会は、金融業務に精通し、かつ財務・会計に関する適切な知見を有する当社グループ出身の監査役2名
と、中立的かつ客観的な観点から当社グループの健全性確保のための監査を行う独立性の高い社外監査役3名
(うち女性1名)で構成されております。
監査役会は原則毎月1回開催され、当事業年度において当社は監査役会を13回開催しており、個々の監査役の出
席状況は以下のとおりです。
氏名役職名開催回数出席回数
田辺 雄一監査役(常勤)13回13回
海ヶ倉 浩文監査役13回13回
関口 憲一社外監査役13回13回
田中 克郎社外監査役13回12回
田島 優子社外監査役13回13回

監査役会では、法令上の決議、協議等のほか、業務監査実施状況の報告を踏まえて主に監査計画で定められた重
点監査項目について検討がなされております。その主な内容は以下のとおりです。
(ⅰ)グループ一体となった組織運営体制の確立状況
(ⅱ)グループ中期経営計画の取組状況
(ⅲ)内部統制システムの構築及び運用状況
(ⅳ)財務報告に係る内部統制の構築及び運用状況、並びに評価及び監査状況
(ⅴ)コーポレートガバナンス・コードの運用状況及び未整備事項への対応
b.監査役の活動状況
監査役は、取締役会へ出席して取締役及び使用人等から報告を受け、必要に応じて説明を求めております。
また、会計監査人と都度会合を持ち、定期的または必要に応じて報告を受け、意見交換等を行うなど密接な連携
を図っているほか、代表取締役、社外取締役との間で意見交換会を通して意思の疎通及び情報の交換を定期的に
行っております。
このなかで、常勤監査役田辺雄一と監査役海ヶ倉浩文は、グループ経営執行会議など重要な会議へ出席して取締
役及び使用人等から報告を受け、必要に応じて説明を求めております。また、業務執行に関して重要な書類の閲
覧、ヒアリングを行っているほか、内部監査部門、内部統制部門と定期的な会合を通して密接な連携を図っており
ます。
さらに両名は子会社である株式会社肥後銀行、株式会社鹿児島銀行の監査役をそれぞれ兼務して営業店往査をはじ
め各種監査を実施しているほか、子会社監査役との間で定例報告、説明、意見交換を通して密接に連携することで
当社グループ全体での監査の実効性の確保を図っております。社外監査役3名は、他の監査役、会計監査人から監
査の実施状況、結果について定期的に報告を受け、取締役会、監査役会において独立の立場に基づき専門的見地か
ら適宜意見を表明しております。
②内部監査の状況
当社の監査部は3名(各子銀行からの兼務出向者は含んでおりません。)で構成され、被監査部署から独立した体制をとり、年度毎の監査方針及び監査計画に基づき、内部管理態勢(リスク管理態勢含む)等の適切性、有効性を監査する体制としております。また、監査部は、内部監査の内容について、取締役会、グループ経営執行会議及び監査役等へ報告する体制としております。
③会計監査の状況
a.監査法人の名称
有限責任監査法人トーマツ
b.継続監査期間
当社は発足時の2015年より有限責任監査法人トーマツとの間で監査契約を締結し、会計監査を受けております。
(注)株式会社肥後銀行及び株式会社鹿児島銀行は有限責任監査法人トーマツ(当時は監査法人トーマツ)と
2006年監査契約を締結。以後両行にて共同株式移転の方式により設立された当社は、継続して有限責任監
査法人トーマツと監査契約を締結しております。
c.業務を執行した公認会計士
竹之内 髙司(有限責任監査法人トーマツ)
平木 達也 (有限責任監査法人トーマツ)
窪田 真 (有限責任監査法人トーマツ)
d.監査業務に係る補助者の構成
公認会計士10名
その他8名(IT専門家、税務専門家等)
e. 監査法人の選定方針と理由
当社は、監査法人の独立性、監査実績、監査の品質管理体制、監査の継続性等を総合的に勘案し、有限責任監査法人トーマツを会計監査人として選定しております。但し、当社の監査役会は、会社法第340条第1項各号に定める事由に該当すると判断した場合には、監査役全員の同意により会計監査人を解任いたします。また、会計監査人が職務を適切に遂行することが困難であると認められる場合、法令等が定める会計監査人の独立性及び適格性が確保できない場合、その他必要と判断される場合には、株主総会に提出する会計監査人の解任又は不再任に関する議案の内容を決定いたします。
f.監査役及び監査役会による監査法人の評価
当社の監査役会は、監査法人に対して定期的に評価を行っております。この評価については「会計監査人評価
基準」を定め、法令違反等の有無、職務執行状況、監査品質等を評価し、さらに最近の日本公認会計士協会の品
質管理レビュー及び公認会計士・監査審査会による検査の内容及びその対応状況も考慮した品質管理体制を勘案
して評価しております。有限責任監査法人トーマツについては、いずれも問題はなく、適切であると評価いたし
ました。
④監査報酬の内容等
a.監査公認会計士等に対する報酬
区分前連結会計年度当連結会計年度
監査証明業務に
基づく報酬(百万円)
非監査業務に
基づく報酬(百万円)
監査証明業務に
基づく報酬(百万円)
非監査業務に
基づく報酬(百万円)
提出会社36-38-
連結子会社111711810
147715610

※ 連結子会社における非監査業務の主な内容は、前連結会計年度は株式会社鹿児島銀行における、共同利用型KeyMan(融資支援システム)に係る内部統制に関する保証業務の委託、及び株式会社肥後銀行における次期システム更改プロジェクトに関する助言・指導等であります。当連結会計年度は株式会社鹿児島銀行における、共同利用型KeyMan(融資支援システム)に係る内部統制に関する保証業務の委託等であります。
b. 監査公認会計士等と同一のネットワーク(デロイトグループ)に対する報酬(a.を除く)
前連結会計年度及び当連結会計年度において、重要な報酬はありません。
c.その他の重要な監査証明業務に基づく報酬の内容
該当事項はありません。
d.監査報酬の決定方針
当社の監査報酬等の額は、監査計画に基づく監査予定日数や当社の規模、業務の特殊性等を勘案し、監査法人と協議を行い、代表取締役が監査役会の同意を得たうえで決定する手続きを実施しております。
e.監査役会が会計監査人の報酬等に同意した理由
監査役会は、会計監査人の監査計画の内容、会計監査の職務遂行状況、監査品質及び監査報酬額の算出根拠などについて検討した結果、会計監査人の報酬等について会社法第399条1項の同意を行っております。