有価証券報告書-第28期(平成29年4月1日-平成30年3月31日)

【提出】
2018/06/22 15:51
【資料】
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【項目】
107項目

有報資料

(1)会社の経営の基本方針
①お客様一人一人のニーズに応える
②お客様からの注文には迅速かつ正確に応える
③適正価格を維持するため原価を引き下げる努力をする
④当社の取引先には適正な利益を上げる機会を提供する
⑤社員が安心して仕事に従事できる環境の維持・向上に努める
⑥社員の提案が自由にできる環境を提供し続ける
⑦地域No.1店を目指す
⑧有益な社会事業及び福祉に貢献する
⑨適切な租税を負担する
⑩健全な利益を追求する
この経営方針のもと、経営基盤の拡充及び経営の効率化を図り、企業価値の最大化に努めて参ります。
(2)目標とする経営指標
当社は、売上総利益率、営業利益率の維持・向上を図ると共に、店舗ごとのコストパフォーマンスを重視した経営により、収益体質の強化に努めて参ります。
(3)中長期的な会社の経営戦略
①和装事業について
イ.ブランディング力向上
ショッピングモール、ショッピングセンターなど集客性の高い場所への出店。
ロ.リピーターの獲得
悉皆(注1)やリサイクル等、リペア事業に注力。
ハ.写真館、美容室等との提携強化
当社の事業と親和性の高い写真館、美容室との提携強化・相乗効果により新規顧客発掘を推進。
ニ.O2O(注2)戦略推進
店舗への集客力アップにつながる仕組みの構築・強化。
ホ.着方教室の展開
着物を着る機会を提供し、着物を着ることの楽しさを感じていただき、着物ファン拡大に注力。
ヘ.若年層への知名度向上
大学、短大、専門学校、高校等とのコネクションを開拓し、当社商品やサービス内容の広報。
「SAKURA学園」「学祭・サークル応援NAVI」、及び株式会社ChouChou(子会社)が展開する10代女性向け双方向型プラットフォームの運営。
ト.SPA(注3)強化
消費者の嗜好の移り変わりを迅速に商品に反映させ、かつ、より価格競争力のある商品提供による競合他社との差別化。
チ.ワンストップサービス(注4)戦略推進
顧客にとっての利便性を追求したワンストップサービスによる競合他社との差別化。
(注1)「悉皆」とは、着物等の丸洗い、シミ抜き、刺繍直し、仕立直し等、着物等にまつわるお手入れ全般を指します。
(注2)「O2O」とは「Online to Offline」の略で、インターネット上のウェブコンテンツやSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)におけるサービス(Online)を実在する店舗(Offline)での集客力アップや購買促進につなげる仕組みのことを指します。
(注3)「SPA」とは、Speciality store retailer of Private label Apparelの略で、「製造小売」の意味であります。企画から製造、小売までを一貫して行うビジネスモデルを指します。
(注4)「ワンストップサービス」とは、当社グループ店舗において成人式用の振袖等をお求めいただいた顧客に対して自社所有フォトスタジオでの前撮り写真撮影、成人式当日のメイク・着付け等を提供するサービスを指します。
②ウエディング事業について
イ.プロデュース体制維持・強化
コンシェルジュ、コンダクターから料理、写真、装花、美容など各セクション内製化(社員)。各セクションの専門スタッフがチームとなりカップル一組一組をプロデュース。
ロ.リゾートウエディング展開
沖縄へ進出。
ハ.海外展開
アジアマーケットへの進出。
ニ.トレンドに合わせたプランの提供
夏プラン・冬プラン・直近プラン・挙式のみ・パーティーのみ等カップル一組一組のニーズに合わせたプランの開発、提供。
ホ.広告強化
認知度向上、新規集客数増を目指し結婚情報誌等への積極的な広告掲載。
(4)会社の対処すべき課題
当社グループは、「日本文化をもっと身近にする」「私たちのおもてなしを世界に広げる」「世の中を楽しく変えていく」を経営理念に掲げ、和装事業として呉服等の販売、振袖等の販売・レンタル、成人式の前撮り写真撮影サービス、成人式当日の着付け及びメイクサービス、着物の着方教室の運営等、並びにウエディング事業として結婚式場の運営等を行っております。
和装事業については多種多様な5万点超(平成30年3月期末)の振袖在庫、顧客の利便性を追求したワンストップサービス、着方教室の運営、悉皆サービス等により、また、ウエディング事業については本物志向のファシリティと専門的なサービスの内製化により、他社との差別化を図り、業容を拡大させて参りました。
このような環境下において、今後も持続的に事業規模を拡大していくためには、以下の課題への対応が必要であると考えております。
①和装事業
イ.効率的な営業基盤の強化と営業施設の運営
当社グループは、着物や着物関連商品等の販売、着方教室の運営等を行っております。創業当時、呉服業界では、売れ残った在庫商品は小売店が製造元に返品するという商習慣が一般的でした。この商習慣により、呉服商品は、製造元にとっては返品リスクがあることから自ずと高値となり、消費者にとって敷居の高いものとなっておりました。そこで、当社グループではリーズナブルな価格で顧客に商品を提供するため、製造元から呉服商品を現金で買い取る仕入制度を導入し、「小売主体の流通の構築」「適正価格の実現」を図って参りました。また、顧客の多様なニーズに応えるためには、販売チャネルを増やすことが必要であると考え、創業当時から行っている催事販売に加え店舗販売にも力を入れて参りました。具体的には、顧客が来店しやすい全国主要都市のオフィスビルやショッピングセンターへの出店、年間800回を超える(平成30年3月期)着物を着て楽しむイベントの開催、現役生徒数9,000名を超える(平成30年3月期)着方教室の運営等により業容拡大に努めて参りました。
一方で、出店費用、店舗運営費用、広告宣伝費等が増加傾向にあり、当事業の課題となっております。より効率的な出店計画を策定し、イベント開催や着方教室の運営等により収益性の更なる向上に努めて参ります。
ロ.少子化に伴う若年層の減少と受注金額の増加
成人式用の振袖及び卒業式用の袴等の販売並びにレンタルを行っている当社グループの主要顧客は、成人式や卒業式を迎える女性でありますが、少子化に伴う若年層の減少と、多様化する顧客のニーズへの対応が課題であります。
少子化に伴う若年層の減少に対しては、人口が集中する首都圏の中でも特に大学・高校の集中するターミナルへの出店を進めることで受注を拡大させて参りました。
多様化する顧客のニーズに対しては、商品面では多種多様な5万点超の振袖在庫(平成30年3月期末)に加え時代のニーズに合わせた商品を仕入れ顧客に提供することで受注の増加に努めて参りました。更に、当社グループでは仕入後3年間一度も回転しなかった在庫品については当社グループ「棚卸資産管理規程」に規定する評価基準に従い商品評価損を計上しておりますが、回転が鈍い在庫品の見える化を行い積極的に販売していくことで、商品回転数の増加を図り、商品評価損の計上額の最小化に努めております。
また、サービス面では当社グループで振袖等をお求めいただいた顧客に対して提供するワンストップサービスにより競合他社との差別化を図り、受注金額を増加させて参ります。
②ウエディング事業
イ.平均単価の上昇と高稼働率の維持・向上
当社グループは、ゲストハウスタイプの結婚式場を4館(総バンケット数10)運営しております。少ない式場数ながら当社グループの個性を発揮できる設備(ハード)とサービス(ソフト)の提供を心掛けており、ブライダルフェアにおいてその付加価値を実感していただくことで高い成約率、平均単価の上昇を目指しております。結婚式・披露宴が多く行われる傾向にある休日の稼働率(注)は80%を超えておりますが(平成30年3月期。平成29年8月にリニューアルオープンしたネオス・ミラベルを除く。)、稼働率の維持・向上が課題であります。
当社グループの設備(ハード)は、主に欧州から本物の調度品や美術品を調達し、また実存した建築や技法をモチーフとし、歴史的な下支えを大切にしております。一方で、単なる懐古主義ではなく、現代の婚礼に対するニーズをきちんと取り込むことにより、質及び満足度の高い施設を目指しております。
また、サービス(ソフト)に関しては、おもてなしの心で運営することはもちろん、専門的なサービスを内製化(料理、装花、美容、写真撮影、アルバム等フォト製品の企画・開発)することで、より高品質なサービスをより短いリードタイムで実現することを心掛けております。
(注)稼働率の定義:対象期間取扱組数÷対象期間最大組数
対象期間最大組数:2バンケット式場 380組、3バンケット式場 570 組
ロ.厳選された立地での結婚式場新設
既存式場につきましては高稼働率を維持しておりますが、持続的な成長、企業価値を向上させるためには、新たな結婚式場をオープンさせることが課題であります。
当社グループは、結婚式場の新設にあたって、商圏規模、立地条件といった要素から継続的、安定的に集客ができる場所への出店を行って参ります。
③全社
各事業本部間の連携
当社グループは事業本部制を採用しておりますが、各事業本部間でのシナジーを更に拡大することが課題であります。現状は以下の施策により各事業本部間での連携を図っております。
(和装事業)
・ 新規出店について、JTS事業本部、オンディーヌ事業本部の両事業本部共同で検討を行っております。
・ 商品・サービス開発について、両事業本部でノベルティの共同開発、流行商品情報の共有等を行っております。
・ 仕入について、両事業本部共同で小物等の仕入を行うことにより、仕入コストの低減を図っております。
・ 写真撮影について、フォトスタジオを両事業本部で共同使用することで、顧客の利便性の向上を図っております。
(和装事業・ウエディング事業)
・ JTS事業本部では、着物でお出かけするイベントを実施しております。ウエディング事業本部の結婚式場を利用するイベントも企画しており、顧客の当社グループ結婚式場への関心を高めることはもちろん、本物志向の設備(ハード)とおもてなしのサービス(ソフト)を実感いただけるよう取り組んでおります。

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