有価証券報告書-第14期(平成28年4月1日-平成29年3月31日)
文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において、当社が判断したものであります。
(経営方針)
当社は、高品質な住宅に対し、「良質で安心な住宅ローンを安定的に供給」し、お客様の豊かな住生活実現の「夢の懸け橋」となることを基本方針としております。「当社の事業は社会貢献である」と位置づけ、お客様のご意見・ご要望を広く取り入れながら、お客様の満足度を最優先とするきめ細かい金融サービスのご提供に努めております。
住宅ローンは長期に亘るため、当社も永続的な発展を目指し、そのために、リスク管理能力を高めるとともに、新築向けの住宅ローンだけではなく、リフォームローンや、リバースモーゲージといった分野でも、常に「革新的なビジネスモデルの担い手」であるために挑戦を続けてまいります。
(経営環境)
当社は、複数の住宅事業者(以下、提携ハウスメーカー)を主たる株主として、住宅購入者に対するフラット35の提供を通じ、提携ハウスメーカーの住宅販売促進に役立つため、住宅ローン及び付帯サービスを提供する目的で設立されました。提携ハウスメーカーが当社を活用することで、他のハウスメーカーと住宅ローンの面で差別化され、その結果として住宅受注に繋がるようなサービスを提供できるよう、「差別化戦略」については重点的な取り組みを行ってまいりました。
具体的には、審査スピード早期化、ローン案件に係るコンサルティング機能強化、販売促進のためのキャンペーン実施、事務手続の簡便化等をこれまで実現してきております。また、フラット35に付随する独自のローン商品を導入し、提携ハウスメーカーに対して新たな資金計画提案ノウハウを提供することで、当社事業が成長してきたと考えております。
今後住宅ローンビジネスを取り巻く環境は、ますます厳しいものになることが予想されますが、当社においては、次の項目を重点課題と位置付け、当社独自のローン商品を提供するとともに、最新のIT技術を活用し、消費者や提携ハウスメーカーへのサービスレベル向上を図ってまいります。
(対処すべき課題)
(1) 特色ある住宅ローン商品の開発
① MCJフラットプレミアムの商品力強化
MCJフラットプレミアムは、独立行政法人住宅金融支援機構(以下、「機構」といいます。)の住宅融資保険制度を利用した商品で、平成28年5月に取り扱いを開始いたしました。
フラット35(買取型)では機構から提示される買取レートが全金融機関で一律であるため金利の差別化が難しい一方、MCJフラットプレミアムでは当社独自の金利設定が可能なため、フラット35(買取型)よりも低金利を実現し、既に当社への申込件数の約3割を占める取り扱いとなっております。ただし現時点では、融資可能金額が、物件価格の80%以下、あるいは物件価格の90%から100%という利用条件があり、融資金額が80%から90%の間にある方に当商品を提供することができません。今後は、当商品力を強化し、提供可能顧客層を拡大することで、さらに、利用件数の伸長に努めてまいります。
② リフォームローン分野への本格参入
少子高齢化や、国の中古住宅活用政策等を背景に、住宅のリフォーム需要が拡大し、ハウスメーカーにおいてはリフォーム事業強化が重要な課題となっております。当社においても、リフォーム需要に応えるため、次の商品を取り扱い、リフォームローン分野へ本格参入してまいります。
(イ)「借換de リフォームローン」
既に住宅ローンを借りている顧客向けに、住宅ローンのフラット35への借換えとセットでリフォームローンを提供する「借換de リフォームローン」の取り扱いを、平成28年7月に開始いたしました。
「借換de リフォームローン」は、既存の住宅ローンと比べて低い金利のフラット35への借換えにより月々の返済額を低減させ、これにフラット35と同じ長い返済期間のリフォームローンを合わせることにより、従前のローン返済額と同程度の負担でリフォーム資金も借入れが可能な商品です。今後、提携ハウスメーカーの関連リフォーム会社との連携を強化し、本ローンを利用したリフォームのニーズ掘り起こしに繋げてまいります。
(ロ)「ご自宅活用ローン“家の恩返し”」(リバースモーゲージ)
60歳以上の資金需要者のリフォームの資金ニーズに応えるため、「家」という資産を有効活用できる商品として、機構の住宅融資保険制度を利用したリバースモーゲージ「ご自宅活用ローン“家の恩返し”」の取り扱いを平成28年11月に開始、その後平成29年1月より資金使途を住宅建設や取得まで拡大いたしました。
機構のリバースモーゲージ制度は、担保となる自宅の評価額の50%まで借入が可能ですが、従来の担保評価方法では建物価格が充分に評価されないため、当社では提携ハウスメーカー施工の建物が本来持つ価値を適正に評価することができる独自モデルを採用いたしました。また、元本返済は据え置き、借入期間中の返済を分割手数料(金利相当分)のみとしておりますので、月々の返済負担は低く、定年退職後の方にもご利用しやすいローンになっていると考えております。これらの特徴により、本ローンは従来のリバースモーゲージより商品競争力は高く、今後拡大が期待される60歳以上の消費者層のリフォームや建て替え等の需要を喚起するために、提携ハウスメーカーやその関連リフォーム会社への展開を行ってまいります。
(2) 契約電子化をはじめとするITの積極投入
当社は住宅ローン業務において、オンライン伝送による審査スピードの短縮化や、審査書類をイメージ化してペーパーレス業務を実現することで、業務効率化・省力化を推進してまいりました。
平成28年6月には、電子署名法及び電子帳簿保存法に基づいた電子契約を用いて、日本初の住宅ローン金銭消費貸借契約のペーパーレス化を実現し、これにより、利用者はPCやスマートフォンを用いて、時間と場所に関係なく契約手続を行うことができるようになりました。また同11月には、抵当権設定手続の電子化についても対応を開始いたしました。
今後は、利用者のローン申込段階から書面を必要としない「100%ペーパーレス」を目指すほか、スマートフォンを活用したローン手続きの簡便化やスピードアップ等、IT技術を使った新しい金融サービスの提供に取り組んでいくことで、さらなる業務効率化・省力化を推進してまいります。
(3) コーポレートガバナンスの強化及びコンプライアンスの徹底
当社のビジネスモデルは、お客様、提携ハウスメーカー、機構をはじめとするステークホルダーから成り立っており、業務遂行にあたっての法令順守や適切な業務の体制等を整えることは重要な課題となります。このため、コーポレートガバナンスの強化や内部管理体制の整備について引き続き取り組んでまいります。
(4) リスク管理体制の強化
当社の取扱い商品は、フラット35が中心であり、証券化によりリスクは限定されておりました。今後法令の改正や新商品の開発及び保有資産の実態に即して、統合的リスク管理をよりきめ細かく行う必要があり、リスク管理体制について更に高度化するよう取り組んでまいります。
また、昨今の個人情報や機密情報を含む「情報資産」の保護に関する社会的要請が高まる中で、当社の情報資産管理体制を整えることは重要な課題となります。今後弊社が保有する個人情報等の情報資産に対し、セキュリティ管理体制をより一層強化すべく努めてまいります。
(5) 財務上の課題
当社は今まで主に証券化や銀行借入により資金調達を行っておりましたが、資金調達の多様化を図るため、平成28年10月には当社初となるコマーシャル・ペーパーを、平成29年3月にはモーゲージバンク初となる公募社債を発行いたしました。今後も引き続き証券化を主要な資金調達手段としつつ、より効率的かつ安定的な資金調達を行うため、金融機関からの借入による間接調達並びにコマーシャル・ペーパー及び社債発行による直接調達をバランスよく組み入れていく方針です。
(経営方針)
当社は、高品質な住宅に対し、「良質で安心な住宅ローンを安定的に供給」し、お客様の豊かな住生活実現の「夢の懸け橋」となることを基本方針としております。「当社の事業は社会貢献である」と位置づけ、お客様のご意見・ご要望を広く取り入れながら、お客様の満足度を最優先とするきめ細かい金融サービスのご提供に努めております。
住宅ローンは長期に亘るため、当社も永続的な発展を目指し、そのために、リスク管理能力を高めるとともに、新築向けの住宅ローンだけではなく、リフォームローンや、リバースモーゲージといった分野でも、常に「革新的なビジネスモデルの担い手」であるために挑戦を続けてまいります。
(経営環境)
当社は、複数の住宅事業者(以下、提携ハウスメーカー)を主たる株主として、住宅購入者に対するフラット35の提供を通じ、提携ハウスメーカーの住宅販売促進に役立つため、住宅ローン及び付帯サービスを提供する目的で設立されました。提携ハウスメーカーが当社を活用することで、他のハウスメーカーと住宅ローンの面で差別化され、その結果として住宅受注に繋がるようなサービスを提供できるよう、「差別化戦略」については重点的な取り組みを行ってまいりました。
具体的には、審査スピード早期化、ローン案件に係るコンサルティング機能強化、販売促進のためのキャンペーン実施、事務手続の簡便化等をこれまで実現してきております。また、フラット35に付随する独自のローン商品を導入し、提携ハウスメーカーに対して新たな資金計画提案ノウハウを提供することで、当社事業が成長してきたと考えております。
今後住宅ローンビジネスを取り巻く環境は、ますます厳しいものになることが予想されますが、当社においては、次の項目を重点課題と位置付け、当社独自のローン商品を提供するとともに、最新のIT技術を活用し、消費者や提携ハウスメーカーへのサービスレベル向上を図ってまいります。
(対処すべき課題)
(1) 特色ある住宅ローン商品の開発
① MCJフラットプレミアムの商品力強化
MCJフラットプレミアムは、独立行政法人住宅金融支援機構(以下、「機構」といいます。)の住宅融資保険制度を利用した商品で、平成28年5月に取り扱いを開始いたしました。
フラット35(買取型)では機構から提示される買取レートが全金融機関で一律であるため金利の差別化が難しい一方、MCJフラットプレミアムでは当社独自の金利設定が可能なため、フラット35(買取型)よりも低金利を実現し、既に当社への申込件数の約3割を占める取り扱いとなっております。ただし現時点では、融資可能金額が、物件価格の80%以下、あるいは物件価格の90%から100%という利用条件があり、融資金額が80%から90%の間にある方に当商品を提供することができません。今後は、当商品力を強化し、提供可能顧客層を拡大することで、さらに、利用件数の伸長に努めてまいります。
② リフォームローン分野への本格参入
少子高齢化や、国の中古住宅活用政策等を背景に、住宅のリフォーム需要が拡大し、ハウスメーカーにおいてはリフォーム事業強化が重要な課題となっております。当社においても、リフォーム需要に応えるため、次の商品を取り扱い、リフォームローン分野へ本格参入してまいります。
(イ)「借換de リフォームローン」
既に住宅ローンを借りている顧客向けに、住宅ローンのフラット35への借換えとセットでリフォームローンを提供する「借換de リフォームローン」の取り扱いを、平成28年7月に開始いたしました。
「借換de リフォームローン」は、既存の住宅ローンと比べて低い金利のフラット35への借換えにより月々の返済額を低減させ、これにフラット35と同じ長い返済期間のリフォームローンを合わせることにより、従前のローン返済額と同程度の負担でリフォーム資金も借入れが可能な商品です。今後、提携ハウスメーカーの関連リフォーム会社との連携を強化し、本ローンを利用したリフォームのニーズ掘り起こしに繋げてまいります。
(ロ)「ご自宅活用ローン“家の恩返し”」(リバースモーゲージ)
60歳以上の資金需要者のリフォームの資金ニーズに応えるため、「家」という資産を有効活用できる商品として、機構の住宅融資保険制度を利用したリバースモーゲージ「ご自宅活用ローン“家の恩返し”」の取り扱いを平成28年11月に開始、その後平成29年1月より資金使途を住宅建設や取得まで拡大いたしました。
機構のリバースモーゲージ制度は、担保となる自宅の評価額の50%まで借入が可能ですが、従来の担保評価方法では建物価格が充分に評価されないため、当社では提携ハウスメーカー施工の建物が本来持つ価値を適正に評価することができる独自モデルを採用いたしました。また、元本返済は据え置き、借入期間中の返済を分割手数料(金利相当分)のみとしておりますので、月々の返済負担は低く、定年退職後の方にもご利用しやすいローンになっていると考えております。これらの特徴により、本ローンは従来のリバースモーゲージより商品競争力は高く、今後拡大が期待される60歳以上の消費者層のリフォームや建て替え等の需要を喚起するために、提携ハウスメーカーやその関連リフォーム会社への展開を行ってまいります。
(2) 契約電子化をはじめとするITの積極投入
当社は住宅ローン業務において、オンライン伝送による審査スピードの短縮化や、審査書類をイメージ化してペーパーレス業務を実現することで、業務効率化・省力化を推進してまいりました。
平成28年6月には、電子署名法及び電子帳簿保存法に基づいた電子契約を用いて、日本初の住宅ローン金銭消費貸借契約のペーパーレス化を実現し、これにより、利用者はPCやスマートフォンを用いて、時間と場所に関係なく契約手続を行うことができるようになりました。また同11月には、抵当権設定手続の電子化についても対応を開始いたしました。
今後は、利用者のローン申込段階から書面を必要としない「100%ペーパーレス」を目指すほか、スマートフォンを活用したローン手続きの簡便化やスピードアップ等、IT技術を使った新しい金融サービスの提供に取り組んでいくことで、さらなる業務効率化・省力化を推進してまいります。
(3) コーポレートガバナンスの強化及びコンプライアンスの徹底
当社のビジネスモデルは、お客様、提携ハウスメーカー、機構をはじめとするステークホルダーから成り立っており、業務遂行にあたっての法令順守や適切な業務の体制等を整えることは重要な課題となります。このため、コーポレートガバナンスの強化や内部管理体制の整備について引き続き取り組んでまいります。
(4) リスク管理体制の強化
当社の取扱い商品は、フラット35が中心であり、証券化によりリスクは限定されておりました。今後法令の改正や新商品の開発及び保有資産の実態に即して、統合的リスク管理をよりきめ細かく行う必要があり、リスク管理体制について更に高度化するよう取り組んでまいります。
また、昨今の個人情報や機密情報を含む「情報資産」の保護に関する社会的要請が高まる中で、当社の情報資産管理体制を整えることは重要な課題となります。今後弊社が保有する個人情報等の情報資産に対し、セキュリティ管理体制をより一層強化すべく努めてまいります。
(5) 財務上の課題
当社は今まで主に証券化や銀行借入により資金調達を行っておりましたが、資金調達の多様化を図るため、平成28年10月には当社初となるコマーシャル・ペーパーを、平成29年3月にはモーゲージバンク初となる公募社債を発行いたしました。今後も引き続き証券化を主要な資金調達手段としつつ、より効率的かつ安定的な資金調達を行うため、金融機関からの借入による間接調達並びにコマーシャル・ペーパー及び社債発行による直接調達をバランスよく組み入れていく方針です。