有価証券報告書-第18期(平成31年4月1日-令和2年3月31日)

【提出】
2020/06/26 14:13
【資料】
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【項目】
100項目
文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものです。
(1)経営方針
当社は、「開発環境をイノベーションする」という経営スローガンを実践するために、以下の三つを経営理念としております。
① 新しいアイディアを行動力で形にし、ユーザーをわくわくさせ、自分たちもわくわくする
② 世の中にないシンプルでわかりやすい仕組みを構築し、ユーザー(社会)のより良い開発環境提供に貢献する
③ お互いを信頼し、同じ志の仲間と共に成長しながら、持てる能力を最大限に生かして活躍し、物心両面の幸せを追求する
(2)経営戦略
当社サービスが中長期に渡り安定的な成長を続けていく為には、当社サービスを認知していただくことから、購入への誘導、さらに購入に至るまでの各フェーズに対して時流に沿ったニーズを察知し、適切な営業アプローチを「仕組み」として継続展開していくことが重要であると考えております。購入に至るまでの各フェーズに合わせた、当社の経営戦略は以下となります。
○認知 :P板.comを知っていただき、会員登録していただく
○育成 :P板.comを利用したいと思っていただく
○購入 :P板.comを利用いただく
○ファン化:P板.comのファンになっていただき、リピーターになっていただく
戦略体系毎の、具体的な施策は以下となります。
① 認知
潜在顧客にP板.comというサービスの存在を知っていただく為、GoogleやYahoo!などの検索エンジンにおいて、当社のウェブサイトが上位に表されるようにする「検索エンジン最適化(SEO対策)」の取り組みや、同検索エンジンが販売する「インターネット広告(リスティング広告)」への出稿を主軸として、その他、業界専門誌への定期的な広告出稿、電子機器産業業界の展示会への出展を行い、オンラインでの情報取得者・オフラインでの情報取得者、双方へリーチし、当社サービスの無料会員登録への誘導を同時に行っていきます。
② 育成
会員登録をいただいた顧客(リード顧客)に対し、P板.comを有効活用する為の無料のサービス導入セミナーや、プリント基板の製造依頼に必要となるデータの作成ソフト(基板設計CAD)の無料講習会の実施、インターネットでの注文に不安を抱いている顧客に対しては、対面窓口の「基板コンシェル」を設けております。また、リード顧客の希望に応じ企業訪問型のサービス導入セミナーを実施し、企業内での当社サービスの利用拡大を促しております。
③ 購入
一般に、プリント基板はオーダーメイドで、一点一点の仕様や意匠が異なる精密部品であり、見積りから注文、納品に至るまでのプロセスにおいては、専門知識を有する基板製造業者の営業担当との打合せが必要不可欠とされてきました。
当社は、基板仕様を汎用標準化し、初心者でも簡単に仕様の選択ができるよう分かりやすく視覚的に表示し、瞬時に見積り回答される「1-Click見積システム」を構築いたしました。見積りから注文、納品までインターネットで完結できる仕組みで、プリント基板注文の利便性を追求しております。
④ ファン化
当社は、プリント基板に関する専門知識の啓蒙を目的とし、設計・製造・実装のノウハウを解説する技術セミナーの無料開催や、基板のQ&Aを動画でお届けする「目からウロコ!のQ&A便」の配信、WEBサイトでは、プリント基板製作に役立つテクニカルガイドラインの公開などを行っております。ものづくりにおける現場独自のノウハウは財産であるという考えで外部に公開しないメーカーが多い中、当社は情報を可能な限りオープンにすることで、顧客との接点拡大でファン化を図り、既存顧客の継続購入促進に繋げております。
(3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当社は、事業活動の成果を示す①売上高、②当社サービス利用の既存顧客数、③当社サービス利用の新規顧客数を重要な経営指標としております。
(4)経営環境及び財務上の対処すべき課題等
当社を取り巻く環境では、新型コロナウイルス感染拡大により国内電子業界への影響が懸念される一方で、新規成長産業分野の拡大による需要増加が期待されております。当社は、従業員並びに協力関係にある皆様の安全性を確保しながら、事業活動を展開してまいります。新しい生活様式への移行で、企業間取引においてもこれまで以上にEコマースの利用が進むことが期待されますが、各企業において在宅ワークが浸透する中、電子機器開発の環境変化への対応状況が懸念されます。当社では、受注活動は従来どおりEコマースで対応し、仕入においては国内外30社程の工場との提携でリスク分散されており、当社の経常的な営業活動における影響は軽微に留まるものと想定しております。
このような状況の中、今後もさらに成長を持続するために、以下の課題に取り組んでまいります。
① 新規顧客の獲得
売上の持続的成長には新規顧客の獲得が不可欠です。プリント基板の国内生産額は約6千5百億円で、市場規模などを勘案すると、未だ当社サービスをご利用いただいていない潜在顧客は多く、新規顧客の獲得余地は多分にあります。近年では、とくに大手・中堅企業層の新規取引が増加しております。さらに、これからは5Gの浸透により、遠隔医療、無人配送、警備ドローン、ロボットなどのIoT関連デバイスの需要増加が見込まれます。当社の成長には、これらの顧客層をさらに開拓していくことが重要と考えております。
新型コロナウイルス感染拡大により新しい生活様式への対応が進む中、企業の資材調達においてもEコマースの利用が進むことが想定され、当社サービスも市場獲得の商機と捉え、従業員及び協力関係のある皆様の安全性を確保しながら積極的にアプローチをしていく方針です。
当社では、早期事業参入による先行メリットを生かしながら、検索エンジン最適化(SEO)により顧客へのアプローチを継続するとともに、これまで主に首都圏で開催していたサービス導入セミナーをWEB形式に切り替え、全国の潜在ユーザーへ展開してまいります。
また、当社サービスの優位性である、Eコマースを利用した明朗かつ効率的に受発注できるサービスの利便性に加え、品質管理の強化と、納期遵守を徹底することで、お客様にご満足いただけるサービス作りを引き続き行ってまいります。
② 既存顧客への当社サービスの拡販
事業基盤の拡大のためには、既存顧客により幅広く当社サービスをご利用いただくことが重要です。当社の独自性のひとつである、プリント基板の設計・製造・部品調達・実装等のサービスを一括でご利用いただく「ワンストップ・ソリューション」の利便性を掲げ、利用の拡大を促しております。
また、収益源の多様化を進めるため、引き続き基板関連サービスの拡充を進め、積極的に新サービスないし新規事業に取り組んでいく考えです。当社では、新規事業として電子機器を一括で受託生産を行うEMS事業の拡大を図り、顧客の注文の特徴に合わせた技術提案を組み合わせることで、幅広くサービスをご利用いただけるよう努めてまいります。
③ 人材育成と業務効率化の推進
当社は、見積作成対応から、受注・仕入先への発注、出荷まで一連の工程をシステム化することにより受発注業務の効率化を図り、少人数体制の事業運営を実現しております。また、充実した福利厚生と働きやすい環境作りを目指した結果、従業員の定着率が向上し、各個人の専門知識の習熟度が高まっております。当社では、今後の需要拡大にも安定した受発注を効率的に実行し得るシステムの構築を推進し、専門性を発揮しながら、少人数での事業運営を継続していく方針です。
事業規模の拡大及び業務内容の多様化に対応するためには、各部門において優秀な人材の確保と育成は重要な課題であり、必要に応じて外部人材を採用しながら、内部人材の育成強化と登用に努めてまいります。

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