有価証券届出書(新規公開時)

【提出】
2018/07/30 15:00
【資料】
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【項目】
116項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものであります。
なお、当事業年度において、当社は、平成29年8月1日付で、連結子会社であったC-studio株式会社を吸収合併したことにより、連結対象会社が存在しなくなったことから、第3期に係る連結財務諸表を作成しておりません。
(1) 重要な会計方針及び見積り
当社の財務諸表は、わが国において一般的に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この財務諸表の作成に当たり、見積りが必要な事項につきましては、一定の会計基準の範囲内にて合理的な基準に基づき、会計上の見積りを行っております。
なお、当社の財務諸表の作成に際して採用している重要な会計方針は、「第5 経理の状況 2 財務諸表等 (1) 財務諸表 注記事項(重要な会計方針)」に記載しております。
(2) 財政状態の分析
第3期事業年度(自 平成28年9月1日 至 平成29年8月31日)
(資産)
当事業年度末における資産合計は593,593千円となり、前事業年度末に比べ410,544千円増加いたしました。これは主に現金及び預金が120,740千円、売掛金が46,612千円、仕掛販売用不動産が107,495千円、立替金が38,834千円、建物が37,831千円、工具、器具及び備品が13,756千円増加したことによるものであります。
(負債)
当事業年度末における負債合計は401,096千円となり、前事業年度末に比べ236,662千円増加いたしました。これは主に未払金が71,278千円、未払法人税等が27,650千円、長期借入金(1年内返済予定の長期借入金含む)が129,780千円増加したことによるものであります。
(純資産)
当事業年度末における純資産合計は192,496千円となり、前事業年度末に比べ173,882千円増加いたしました。これは当期純利益の計上により利益剰余金が173,882千円増加したことによるものであります。
なお、自己資本比率は32.4%(前事業年度末は10.2%)となりました。
第4期第3四半期累計期間(自 平成29年9月1日 至 平成30年5月31日)
(資産)
当第3四半期会計期間末における総資産は1,200,105千円となり、前事業年度末に比べ606,511千円増加いたしました。これは主に現金及び預金が192,283千円、売掛金が172,210千円、仕掛販売用不動産が133,361千円増加したことによるものであります。
(負債)
当第3四半期会計期間末における負債合計は873,735千円となり、前事業年度末に比べ472,639千円増加いたしました。これは主に長期借入金(1年内返済予定の長期借入金含む)が188,438千円、短期借入金が140,000千円、未払金が96,516千円増加したことによるものであります。
(純資産)
当第3四半期会計期間末における純資産は326,369千円となり、前事業年度末に比べ133,872千円増加いたしました。これは四半期純利益の計上により利益剰余金が133,872千円増加したことによるものであります。
なお、自己資本比率は27.2%(前事業年度末は32.4%)となりました。


(3) 経営成績の分析
第3期事業年度(自 平成28年9月1日 至 平成29年8月31日)
(売上高)
当事業年度の売上高は688,612千円(前年同期比181.0%増)となりました。この主な内訳は、Smartphone APP事業604,031千円、IoT事業62,513千円であります。詳細については、「第2 事業の状況 1 業績等の概要」をご参照ください。
(売上総利益)
当事業年度の売上原価は、182,446千円(前年同期比37.7%増)となりました。これは主に、事業拡大に伴い労務費が103,339千円(前年同期比151.6%増)となったことによるものであります。
以上の結果、当事業年度の売上総利益は506,165千円(前年同期比349.8%増)となりました。
(営業利益)
当事業年度の販売費及び一般管理費は282,419千円(前年同期比183.1%増)となりました。これは主に、役員報酬35,130千円(前年同期比340.2%増)、給料及び手当51,425千円(前年同期比484.3%増)、広告宣伝費46,557千円(前年同期比740.8%増)、支払報酬料29,340千円(前年同期比81.8%増)となったことによるものであります。
以上の結果、当事業年度の営業利益は、223,746千円(前年同期比1,650.6%増)となりました。
(経常利益)
営業外収益の主な内訳は、受取手数料1,300千円(前年同期はゼロ)、業務受託料2,480千円(前年同期比332.0%増)、営業外費用の主な内訳は、賃借料3,375千円(前年同期はゼロ)であります。
以上の結果、当事業年度の経常利益は223,393千円(前年同期比1,758.3%増)となりました。
(当期純利益)
特別損益については、特別損失として抱合せ株式消滅差損15,610千円を計上しております。また、当事業年度の法人税等(法人税等調整額を含む)は33,901千円(前年同期比180.2%増)となりました。
以上の結果、当事業年度の当期純利益は、173,882千円(前年同期は6,461千円の当期純損失)となりました。
第4期第3四半期累計期間(自 平成29年9月1日 至 平成30年5月31日)
(売上高)
当第3四半期累計期間の売上高は1,013,522千円となりました。この主な内訳は、Smartphone APP事業758,260千円、IoT事業240,094千円であります。詳細については、「第2 事業の状況 1 業績等の概要」をご参照ください。
(売上総利益)
当第3四半期累計期間の売上原価は、284,355千円となりました。この主な内訳は、労務費や「&AND HOSTEL」における運営原価であります。
以上の結果、当第3四半期累計期間の売上総利益は729,166千円となりました。
(営業利益)
当第3四半期累計期間の販売費及び一般管理費は519,815千円となりました。この主な内訳は、役員報酬30,170千円、給料及び手当73,009千円、広告宣伝費234,991千円、支払報酬料31,052千円であります。
以上の結果、当第3四半期累計期間の営業利益は、209,350千円となりました。
(経常利益)
当第3四半期累計期間の営業外収益の主な内訳は、補助金収入1,000千円、営業外費用の主な内訳は、支払利息4,195千円となりました。
以上の結果、当第3四半期累計期間の経常利益は205,871千円となりました。
(四半期純利益)
当第3四半期累計期間においては、特別損益は発生しておりません。また、当第3四半期累計期間の法人税等は71,999千円となりました。
以上の結果、当第3四半期累計期間の四半期純利益は、133,872千円となりました。
(4) キャッシュ・フローの状況の分析
キャッシュ・フローの状況の分析については、「第2 事業の状況 1 業績等の概要 (2)キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
(5) 経営成績に重要な影響を与える要因について
当社の財政状態及び経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 4 事業等のリスク」に記載のとおりであります。
(6) 経営戦略の現状と見通し
当社は、「日常の中に&を届ける」をミッションとし、人々の生活にとって+になるようなサービス、事業の創出に取り組んでおります。
「第2 事業の状況 1 業績等の概要」及び「第2 事業の状況 3 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおり、当社は現在、Smartphone APP事業を軸に収益基盤の安定と拡大に取り組む一方で、新規事業としてIoT事業にも注力し、新たな収益基盤の確保を図っております。
当社は、今後も価値の高いサービスを積極的に展開し、一層の事業領域の拡大と企業価値の最大化を図ってまいります。
(7) 経営者の問題認識と今後の方針について
当社が提供するSmartphone APP事業及びIoT事業は、技術革新のスピードが早く、また、市場の成長を見込んだ新規参入企業の増加により、市場競争が激化するなど厳しい事業環境にさらされております。
当社が今後さらに業容を拡大し、成長と発展を遂げるために、当社の経営陣は、厳しい環境の中で様々な課題に対処していく必要があることを認識し、現在の事業環境及び入手可能な情報に基づいて最善の経営方針を立案しております。経営者の問題認識と今後の方針については、「第2 事業の状況 3 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりです。