有価証券報告書-第9期(令和2年10月1日-令和3年9月30日)
有報資料
文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものであります。
(1)経営方針
当社は、「生まれるべきものが生まれ、広がるべきものが広がり、残るべきものが残る世界の実現」というビジョンのもと、「世界をつなぎ、アタラシイを創る」をミッションに掲げ、世にない新しいものを提供するプロジェクト実行者(事業者)と新しいものや体験を作り手の思いや背景を知った上で応援の気持ちを込めて購入するサポーター(消費者)をつなぐ応援購入サービスMakuakeを運営しております。
また、付随サービスとして企業等が有する研究開発技術を活かした新事業の創出をサポートするMakuake Incubation StudioやMakuakeにおける応援購入金額の拡大をサポートする広告配信代行、プロジェクト終了後ECサイトにて継続販売するMakuake STORE、全国各地の様々な業態のパートナー企業と連携し、Makuake発の商品をリアル店舗で展示・販売するMakuake SHOP等を提供しております。
当社は、これらのサービスを通して、世の中の素晴らしい挑戦がお蔵入りせず加速していくことをサポートする社会インフラになるべく、事業を展開しております。また、当社は、「0次流通市場」という一般の流通に出回る前の流通市場に軸足を定めており、そのオンライン市場である「新商品のオンラインデビュー市場」における最大のプラットフォーマーとしての地位を確立することを通じて、弊社ビジョンである「生まれるべきものが生まれ、広がるべきものが広がり、残るべきものが残る世界の実現」を目指しております。当社の成長によって同市場の顕在化が進むと同時に、新商品や新サービスの一般流通前のゲートウェイとして当社が同市場をリードする地位を確立することができると考えております。
(2)経営指標
当社は、応援購入総額を最重要経営指標としており、今後もその拡大に注力していく方針であります。
応援購入総額
Makuakeにおける応援購入金額の総額(税込)。
当社は、応援購入総額の一定率を手数料として受領しており、その拡大による事業成長を推進しております。
以下の指標は収益に直接的な関連はないもののMakuakeにおけるプラットフォームとしての規模感及びユーザー流動の健全性を測定する係数として重視しております。
掲載開始数
Makuakeに新たに掲載されたプロジェクトの件数。
プロジェクトの掲載件数の増加はアクセスUU増加の一つの要素であり、会員数の増加に繋がるため、その拡大による応援購入総額の成長を推進しております。
アクセスUU(ユニークユーザー)
Makuakeの訪問者数 (名寄せ後)。
会員及び非会員を合わせたサイトの訪問者数です。期間中にサイトを訪問した人数はサイトの認知度の尺度であり、潜在的会員の数であるため、その拡大による会員基盤の拡大を推進しております。
会員数
Makuakeにて会員登録を行った累計人数。
会員数の増加は応援購入者及び潜在的応援購入者の増加であるため、その拡大による応援購入総額の成長を推進しております。
リピート応援購入率
Makuakeにおける応援購入金額のうち、過去1年間において応援購入実績があるプロジェクトサポーターの応援購入金額の割合。
リピート応援購入率はロイヤルカスタマーの割合とも考えられるため、当社はその割合を高い水準で維持することで、堅固な会員基盤による安定的収益を確保することを目指しております。
なお、2018年9月期から2021年9月期における主要管理指標の推移は以下のとおりであります。
(3)経営戦略等
当社の主な収益は、Makuakeにおける応援購入金額に対して発生する手数料であるため、応援購入総額を最大重要経営指標とし、その最大化による事業規模拡大を目指しております。そのため、当社は2013年設立以来、プラットフォームとしての自律的な成長サイクルを確立するとともに、ブランディングの強化及び品質保証体制の強化並びにMakuake生態系の強化を進め、参入障壁を高めております。
当社は今後もこの戦略を継続しMakuakeに経営資源を投下することにより事業拡大を図るとともに、サービスにかかる機能の強化及び領域拡大等に取り組みMakuakeの生態系を拡大、強化することで収益基盤強化を図っていく方針であります。
基本方針
①日本のものづくりへの貢献(産業構造の変革)
従来の日本の流通構造は、様々な障壁があり、たくさんの優れた技術がお蔵入りし、画一的な低コスト商品や売れ筋の商品しか生み出されない構造となっており、趣味嗜好が多様な昨今においても新商品や新サービスが生まれづらい環境が常態化しているものと考えております。
当社は、画期的なアイデア・技術をもつプロジェクト実行者と、これまで見たことのない新しい商品やサービスを応援購入したいプロジェクトサポーターをインターネットで結びつけ、量産前の試作又は企画段階において販売(先行販売)が可能なプラットフォームを提供することにより、新しい取り組みに際して生じる様々なリスクを低減し、画期的な新商品や新サービスを世に輩出するための新たな事業創造スキームとして、21世紀型の新たな流通構造の在り方を提示したいと考えております。
また、この仕組みは、ものづくり領域のみならず、飲食店開業における会員権や食事券の先行販売、映像や映画のチケットの先行販売等、多様な領域において活用可能なものであり、大きな広がりを見せていくと考えております。
②プラットフォームとして他社と差別化したポジショニングの確立・維持
当社のアタラシイものや体験の応援購入サービスMakuakeは、新商品や新サービスのマーケットデビュー市場である「0次流通市場」に特化したマーケットプレイスとして他社と差別化したポジショニングを確立・維持してまいります。
当社のプラットフォーム価値を向上させるためには、オペレーション(キュレーターによるコンサルティング力)、カスタマーサポート(安全で安心して応援購入することができるリスクチェック体制)、プロモーション(独自のメディアネットワークを駆使したアプローチ)、リピートユーザー化(プロジェクトサポーターに継続して利用してもらうため体験の提供)、テクノロジー(インターネット関連技術、プラットフォームの構築技術)の各要素をそれぞれ強化することが当社の差別化戦略を形成する上で重要であると認識しており、当社では、各要素の高度化と連携に向けた施策に継続的に取り組んでまいります。これらの高度化された有機的な連携により、マーケティングは得意ではないが優れたアイデアや技術を有している企業や個人が新しい顧客(プロジェクトサポーター)を獲得することが可能となり、他社では実現できない領域にまで、活用できることでプロジェクト実行者の裾野を広げることが可能になると考えております。
③リピート応援購入率の向上
Makuakeにおける、プロジェクトサポーターのリピート応援購入率は70%以上と高水準を維持しており、新商品や新サービスに高い関心又は購買意欲を示すユーザー層を獲得していることが、当社事業の重要な顧客基盤であるものと考えております。
これら顧客及びそのリピート応援購入率の維持は、a)当社キュレーターによるコンサルティングサポートにより良質なプロジェクトが提供されていること、b)当社サービスが、市場にない新商品や新サービスを魅力的なプロジェクトとして提供しているとの評価及び認知向上が図られていること、c)プロジェクトサポーターがプロジェクトに対する応援購入体験を通じてプロジェクト実行者のファンになることを促していること等により実現されているものと考えております。
当社は今後も継続したユーザー開拓を行うとともに、リピート応援購入率を向上させるべく取り組んでまいります。
(4)経営環境
当社事業の成長は、その特性上、新商品デビューにおけるEコマース市場、新サービスにおける予約販売Eコマース市場等市場の動向に影響を受けておりますが、当該市場は新型コロナウイルス感染症拡大によって変化した新しいライフスタイルやワークスタイルにより当該市場への需要が非常に高まり、成長が続いております。今後においても新商品デビューのEコマース市場は非常に高い成長ポテンシャルがあると考えておりますが、国内外の新型
コロナウイルス感染症ワクチン接種の促進により経済の持ち直しが見えつつも、引き続き個人消費、企業収益、雇用情勢等は弱い動きとなり、依然として先行きは不透明な状況となっております。
当社は、引き続き市場の拡大及び競合環境の変化並びに経済環境の変化等に合わせて対応してまいります。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当社を取り巻く環境は、日本社会におけるDXの進行や新たな消費体験を求める消費者の動向により新商品オンラインデビュー市場が拡大していく中で、新型コロナウイルス感染症拡大によって変化した新しいライフスタイルやワークスタイルにより当該市場への需要が非常に高まり、成長が続いております。そんな中、当社が対処すべき主な課題は以下のとおりであると考えております。
①優秀な人材の確保と育成
当社が今後も継続的に成長するためには、優秀な人材の確保と育成が重要な課題であると認識しております。特にキュレーター本部及び品質保証本部の人材は質の高いプロジェクトの掲載において非常に重要であり、キュレーター本部によるプロジェクトコンサルティング体制及び品質保証本部によるプロジェクト審査・モニタリング体制は他社が短時間で真似することのできない大きな参入障壁になっているため、当該部門の人材を確保し、育成することは当社のヒューマン・アセットの蓄積に繋がると考えております。引き続き積極的な採用活動を行い、優秀な人材を採用していくとともに、社内における教育体制の強化に取り組んでまいります。
②審査強化に向けた体制構築及びモニタリング体制構築によるトラブル発生防止への対応
当社は、不適切なプロジェクトによるトラブルの発生を防止し、ユーザーが安心して利用できるプラットフォームの体制を持続することが重要な課題であると認識しております。そのため、当社は事前の審査体制として、キュレーター本部内におけるプロジェクトチェック体制に加え、品質保証本部における審査専門のチームによる審査を合わせて実施しております。
審査項目として、社内ガイドライン・マニュアル等を整備し、全プロジェクトをカテゴリー別の審査項目に基づき、実現性や法令遵守、プロジェクト実行者の評価、リターンにかかる実現可能性等に留意した審査・チェックを実施することにより、プロジェクトが適切に実行されないリスクの低減に努めております。加えて、プロジェクト掲載から納品までの状況を品質保証本部におけるモニタリングチームにて実施することにより、配送が適切に実行されないリスク低減に努めております。
また、当社は、一般社団法人シェアリングエコノミー協会のシェアリングエコノミー認証を受けており、プラットフォームとしてあるべき機能を備えた信頼できるサービスが維持できるよう社内外チェック体制を構築しております。
上記審査体制及びモニタリング体制については、今後も改善に努め、トラブル発生防止に注力していく方針であります。
(2021年9月期審査・モニタリング体制図)

③業務の効率化
③-1プロジェクト審査の効率化
当社は、不適切なプロジェクトによるトラブルの発生を防止し、ユーザーが安心して利用できるプラットフォームであり続けるために、プロジェクトの審査体制を構築し継続的な改善に努めております。そのため、常にプロジェクトの審査項目や体制は変化し続けており、審査を強化することによる審査工数の増加はプロジェクト審査を担当する品質保証本部のみならず、コンサルティングを行うキュレーター本部の生産性に影響を与える重要な課題で
あると認識しております。品質保証本部は、審査項目の見直しを行う際にキュレーター本部をはじめとする関連部署全体の業務フローを検討し、定型化・システム化が可能な部分についてはフォーマットの運用や開発本部との連携を行うことにより審査工数の増加を最小限に抑える調整をしております。引き続き効率的なプロジェクト審査体制の強化に取り組んでまいります。
③-2オペレーションシステム開発の強化
当社は、プロジェクト実行者が利用するMakuake関連システムや社内オペレーションシステム等の整備・強化が重要な課題であると認識しております。Makuake関連システムを整備・強化し、プロジェクト実行者の利便性向上や機能の拡充を図るとともにプロジェクト審査等をはじめとする社内業務効率の向上を目的とした社内オペレーションシステムの設備・強化に投資を拡大してまいります。
④システム開発投資の拡大
当社は、MakuakeのWEB及びアプリサービスにおける新機能開発やMakuake関連サービスのシステム開発が重要な課題であると認識しております。引き続き、Makuakeを中心とした関連サービスのシステム開発に投資を進め、Makuakeの生態系拡大を図っています。
⑤集客のための広告投資を拡大
当社の更なる成長のためには、Makuakeの認知度向上やブランド力強化が重要な課題であると認識しております。そのため、今後も積極的に広告投資を推進し、プロジェクト実行者及びプロジェクトサポーターの獲得に取り組んでまいります。
⑥プロジェクト実行者及びプロジェクトサポーターのリピート率の向上
当社が成長を維持するためには、より多くのユーザーに継続的にご利用いただくプラットフォームであり続けることが重要であると認識しております。プロジェクト終了後にプロジェクト実行者と振り返り等のコミュニケーションを取りプロジェクト実行者満足度を上げる施策や魅力あるプロジェクトの掲載を続け、プロジェクトサポーターの満足度の向上を図るとともに、プロジェクトサポーターの属性別メールマガジン配信やお気に入り登録機能、アプリのプッシュ通知等をはじめとする、繰り返しプラットフォームをご利用いただくためのCRMを強化することで、プロジェクト実行者及びプロジェクトサポーターのリピート率を上げていきます。
⑦メディア力強化及びマッチング力強化
新商品や新サービスに特化したマーケットプレイスであるMakuakeは、新商品や新サービスに関する情報が集まっているメディアとして多くのプロジェクトサポーターやメディア関係者に認識され、毎日訪れるメディアとしてご利用いただいております。単純にものを買う場所ではなく、毎日訪れ、楽しむ中でさらに応援購入してもらうために、Makuakeのメディア力強化及びマッチング力強化が重要な課題であると認識しております。今後、Makuakeを訪れたユーザーの定着率をあげるための新機能開発やユーザーの趣味嗜好に合った新商品や新サービスとのマッチング精度を上げる開発、検索体験の改善開発、決済手段の追加等に取り組んでまいります。
⑧海外対応・展開について
当社は、主として国内でサービスを展開していますが、Makuake Globalを通じて一部海外向けにもサービスを開始しており、更なる事業成長のために海外対応・展開の規模を拡大させることが重要な課題であると認識しております。日本市場への進出を目指している海外のプロジェクト実行者や日本から生まれる新商品や新サービスを応援購入したい海外のプロジェクトサポーターの開拓を強化するため、今後、海外の法律に対応できる審査人材をはじめとするグローバル人材の拡充やMakuake Globalの多国言語対応等を推進していく方針であります。また、海外における当社サービスの認知度を上げ、より多くのプロジェクトサポーターにMakuake Globalをご利用いただけるよう、広告投資を強化し、事業規模拡大を図ってまいります。
⑨エリア展開の強化
現在、当社は東京本社以外に、大阪府、福岡県、愛知県及び韓国ソウルに拠点を構えておりますが、国内外におけるプロジェクト実行者との連携を強化するために拠点の更なる増設が重要な課題であると認識しております。今後は、国内及び海外に新たな拠点を構え、事業者へのブランド認知に注力するとともに掲載プロジェクトの更なる拡大に取り組んでまいります。
⑩システムの安定性確保
当社のサービスはインターネットを通じて提供されており、システムの安定的な稼働及び何らかの問題が発生した時の適切な対応が重要であると考えております。今後も事業規模の拡大に応じた適切な設備投資を行い、システムの整備・強化を進め、システムの安定性確保に努めてまいります。
⑪情報管理体制の強化
当社は、個人情報を保有しており、また顧客企業の新商品や新技術等の機密情報を取り扱うこともあるため、情報管理が重要な課題であると認識しております。今後も引き続き、社内規程の厳格な運用、役職員に対する定期的な社内教育の実施と同時に、セキュリティシステムの整備・強化に取り組み、より強固な情報管理体制の運用徹底を図ってまいります。
⑫内部管理体制の整備
当社の更なる成長のためには、事業の規模やリスクに応じた内部管理体制の強化が重要な課題であると認識しております。今後も事業上のリスクを適切に把握・分析した上で、社内諸規則や各種マニュアルの整備、社内教育の充実等、適正な内部管理体制の整備に取り組んでまいります。
(1)経営方針
当社は、「生まれるべきものが生まれ、広がるべきものが広がり、残るべきものが残る世界の実現」というビジョンのもと、「世界をつなぎ、アタラシイを創る」をミッションに掲げ、世にない新しいものを提供するプロジェクト実行者(事業者)と新しいものや体験を作り手の思いや背景を知った上で応援の気持ちを込めて購入するサポーター(消費者)をつなぐ応援購入サービスMakuakeを運営しております。
また、付随サービスとして企業等が有する研究開発技術を活かした新事業の創出をサポートするMakuake Incubation StudioやMakuakeにおける応援購入金額の拡大をサポートする広告配信代行、プロジェクト終了後ECサイトにて継続販売するMakuake STORE、全国各地の様々な業態のパートナー企業と連携し、Makuake発の商品をリアル店舗で展示・販売するMakuake SHOP等を提供しております。
当社は、これらのサービスを通して、世の中の素晴らしい挑戦がお蔵入りせず加速していくことをサポートする社会インフラになるべく、事業を展開しております。また、当社は、「0次流通市場」という一般の流通に出回る前の流通市場に軸足を定めており、そのオンライン市場である「新商品のオンラインデビュー市場」における最大のプラットフォーマーとしての地位を確立することを通じて、弊社ビジョンである「生まれるべきものが生まれ、広がるべきものが広がり、残るべきものが残る世界の実現」を目指しております。当社の成長によって同市場の顕在化が進むと同時に、新商品や新サービスの一般流通前のゲートウェイとして当社が同市場をリードする地位を確立することができると考えております。
(2)経営指標
当社は、応援購入総額を最重要経営指標としており、今後もその拡大に注力していく方針であります。
応援購入総額
Makuakeにおける応援購入金額の総額(税込)。
当社は、応援購入総額の一定率を手数料として受領しており、その拡大による事業成長を推進しております。
以下の指標は収益に直接的な関連はないもののMakuakeにおけるプラットフォームとしての規模感及びユーザー流動の健全性を測定する係数として重視しております。
掲載開始数
Makuakeに新たに掲載されたプロジェクトの件数。
プロジェクトの掲載件数の増加はアクセスUU増加の一つの要素であり、会員数の増加に繋がるため、その拡大による応援購入総額の成長を推進しております。
アクセスUU(ユニークユーザー)
Makuakeの訪問者数 (名寄せ後)。
会員及び非会員を合わせたサイトの訪問者数です。期間中にサイトを訪問した人数はサイトの認知度の尺度であり、潜在的会員の数であるため、その拡大による会員基盤の拡大を推進しております。
会員数
Makuakeにて会員登録を行った累計人数。
会員数の増加は応援購入者及び潜在的応援購入者の増加であるため、その拡大による応援購入総額の成長を推進しております。
リピート応援購入率
Makuakeにおける応援購入金額のうち、過去1年間において応援購入実績があるプロジェクトサポーターの応援購入金額の割合。
リピート応援購入率はロイヤルカスタマーの割合とも考えられるため、当社はその割合を高い水準で維持することで、堅固な会員基盤による安定的収益を確保することを目指しております。
なお、2018年9月期から2021年9月期における主要管理指標の推移は以下のとおりであります。
| 2018年9月期 第1四半期 | 2018年9月期 第2四半期 | 2018年9月期 第3四半期 | 2018年9月期 第4四半期 | ||
| 応援購入総額 | 千円 | 773,303 | 851,624 | 1,061,880 | 1,215,438 |
| 掲載開始数 | 件 | 417 | 388 | 484 | 538 |
| アクセスUU | 名 | 2,437,928 | 2,708,846 | 2,945,716 | 3,816,866 |
| 会員数 | 名 | 307,865 | 344,750 | 386,298 | 457,128 |
| リピート応援購入率 | % | 63.5 | 63.9 | 69.5 | 68.8 |
| 2019年9月期 第1四半期 | 2019年9月期 第2四半期 | 2019年9月期 第3四半期 | 2019年9月期 第4四半期 | ||
| 応援購入総額 | 千円 | 1,256,294 | 1,166,837 | 1,367,922 | 1,688,982 |
| 掲載開始数 | 件 | 538 | 524 | 635 | 774 |
| アクセスUU | 名 | 3,327,902 | 3,341,358 | 4,148,557 | 4,518,702 |
| 会員数 | 名 | 508,735 | 557,302 | 607,024 | 666,242 |
| リピート応援購入率 | % | 67.8 | 68.9 | 72.3 | 74.9 |
| 2020年9月期 第1四半期 | 2020年9月期 第2四半期 | 2020年9月期 第3四半期 | 2020年9月期 第4四半期 | ||
| 応援購入総額 | 千円 | 2,182,615 | 2,596,903 | 4,632,108 | 5,252,394 |
| 掲載開始数 | 件 | 890 | 863 | 1,319 | 1,559 |
| アクセスUU | 名 | 4,967,639 | 5,748,772 | 11,400,156 | 10,585,274 |
| 会員数 | 名 | 746,553 | 844,082 | 1,084,016 | 1,262,758 |
| リピート応援購入率 | % | 70.8 | 72.1 | 72.4 | 71.4 |
| 2021年9月期 第1四半期 | 2021年9月期 第2四半期 | 2021年9月期 第3四半期 | 2021年9月期 第4四半期 | ||
| 応援購入総額 | 千円 | 4,512,189 | 5,299,587 | 5,917,992 | 5,807,210 |
| 掲載開始数 | 件 | 1,826 | 1,660 | 2,213 | 2,215 |
| アクセスUU | 名 | 9,026,738 | 11,257,289 | 13,650,096 | 14,442,316 |
| 会員数 | 名 | 1,391,071 | 1,573,864 | 1,735,354 | 1,874,196 |
| リピート応援購入率 | % | 74.1 | 75.9 | 73.2 | 76.0 |
(3)経営戦略等
当社の主な収益は、Makuakeにおける応援購入金額に対して発生する手数料であるため、応援購入総額を最大重要経営指標とし、その最大化による事業規模拡大を目指しております。そのため、当社は2013年設立以来、プラットフォームとしての自律的な成長サイクルを確立するとともに、ブランディングの強化及び品質保証体制の強化並びにMakuake生態系の強化を進め、参入障壁を高めております。
当社は今後もこの戦略を継続しMakuakeに経営資源を投下することにより事業拡大を図るとともに、サービスにかかる機能の強化及び領域拡大等に取り組みMakuakeの生態系を拡大、強化することで収益基盤強化を図っていく方針であります。
基本方針
①日本のものづくりへの貢献(産業構造の変革)
従来の日本の流通構造は、様々な障壁があり、たくさんの優れた技術がお蔵入りし、画一的な低コスト商品や売れ筋の商品しか生み出されない構造となっており、趣味嗜好が多様な昨今においても新商品や新サービスが生まれづらい環境が常態化しているものと考えております。
当社は、画期的なアイデア・技術をもつプロジェクト実行者と、これまで見たことのない新しい商品やサービスを応援購入したいプロジェクトサポーターをインターネットで結びつけ、量産前の試作又は企画段階において販売(先行販売)が可能なプラットフォームを提供することにより、新しい取り組みに際して生じる様々なリスクを低減し、画期的な新商品や新サービスを世に輩出するための新たな事業創造スキームとして、21世紀型の新たな流通構造の在り方を提示したいと考えております。
また、この仕組みは、ものづくり領域のみならず、飲食店開業における会員権や食事券の先行販売、映像や映画のチケットの先行販売等、多様な領域において活用可能なものであり、大きな広がりを見せていくと考えております。
②プラットフォームとして他社と差別化したポジショニングの確立・維持
当社のアタラシイものや体験の応援購入サービスMakuakeは、新商品や新サービスのマーケットデビュー市場である「0次流通市場」に特化したマーケットプレイスとして他社と差別化したポジショニングを確立・維持してまいります。
当社のプラットフォーム価値を向上させるためには、オペレーション(キュレーターによるコンサルティング力)、カスタマーサポート(安全で安心して応援購入することができるリスクチェック体制)、プロモーション(独自のメディアネットワークを駆使したアプローチ)、リピートユーザー化(プロジェクトサポーターに継続して利用してもらうため体験の提供)、テクノロジー(インターネット関連技術、プラットフォームの構築技術)の各要素をそれぞれ強化することが当社の差別化戦略を形成する上で重要であると認識しており、当社では、各要素の高度化と連携に向けた施策に継続的に取り組んでまいります。これらの高度化された有機的な連携により、マーケティングは得意ではないが優れたアイデアや技術を有している企業や個人が新しい顧客(プロジェクトサポーター)を獲得することが可能となり、他社では実現できない領域にまで、活用できることでプロジェクト実行者の裾野を広げることが可能になると考えております。
③リピート応援購入率の向上
Makuakeにおける、プロジェクトサポーターのリピート応援購入率は70%以上と高水準を維持しており、新商品や新サービスに高い関心又は購買意欲を示すユーザー層を獲得していることが、当社事業の重要な顧客基盤であるものと考えております。
これら顧客及びそのリピート応援購入率の維持は、a)当社キュレーターによるコンサルティングサポートにより良質なプロジェクトが提供されていること、b)当社サービスが、市場にない新商品や新サービスを魅力的なプロジェクトとして提供しているとの評価及び認知向上が図られていること、c)プロジェクトサポーターがプロジェクトに対する応援購入体験を通じてプロジェクト実行者のファンになることを促していること等により実現されているものと考えております。
当社は今後も継続したユーザー開拓を行うとともに、リピート応援購入率を向上させるべく取り組んでまいります。
(4)経営環境
当社事業の成長は、その特性上、新商品デビューにおけるEコマース市場、新サービスにおける予約販売Eコマース市場等市場の動向に影響を受けておりますが、当該市場は新型コロナウイルス感染症拡大によって変化した新しいライフスタイルやワークスタイルにより当該市場への需要が非常に高まり、成長が続いております。今後においても新商品デビューのEコマース市場は非常に高い成長ポテンシャルがあると考えておりますが、国内外の新型
コロナウイルス感染症ワクチン接種の促進により経済の持ち直しが見えつつも、引き続き個人消費、企業収益、雇用情勢等は弱い動きとなり、依然として先行きは不透明な状況となっております。
当社は、引き続き市場の拡大及び競合環境の変化並びに経済環境の変化等に合わせて対応してまいります。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当社を取り巻く環境は、日本社会におけるDXの進行や新たな消費体験を求める消費者の動向により新商品オンラインデビュー市場が拡大していく中で、新型コロナウイルス感染症拡大によって変化した新しいライフスタイルやワークスタイルにより当該市場への需要が非常に高まり、成長が続いております。そんな中、当社が対処すべき主な課題は以下のとおりであると考えております。
①優秀な人材の確保と育成
当社が今後も継続的に成長するためには、優秀な人材の確保と育成が重要な課題であると認識しております。特にキュレーター本部及び品質保証本部の人材は質の高いプロジェクトの掲載において非常に重要であり、キュレーター本部によるプロジェクトコンサルティング体制及び品質保証本部によるプロジェクト審査・モニタリング体制は他社が短時間で真似することのできない大きな参入障壁になっているため、当該部門の人材を確保し、育成することは当社のヒューマン・アセットの蓄積に繋がると考えております。引き続き積極的な採用活動を行い、優秀な人材を採用していくとともに、社内における教育体制の強化に取り組んでまいります。
②審査強化に向けた体制構築及びモニタリング体制構築によるトラブル発生防止への対応
当社は、不適切なプロジェクトによるトラブルの発生を防止し、ユーザーが安心して利用できるプラットフォームの体制を持続することが重要な課題であると認識しております。そのため、当社は事前の審査体制として、キュレーター本部内におけるプロジェクトチェック体制に加え、品質保証本部における審査専門のチームによる審査を合わせて実施しております。
審査項目として、社内ガイドライン・マニュアル等を整備し、全プロジェクトをカテゴリー別の審査項目に基づき、実現性や法令遵守、プロジェクト実行者の評価、リターンにかかる実現可能性等に留意した審査・チェックを実施することにより、プロジェクトが適切に実行されないリスクの低減に努めております。加えて、プロジェクト掲載から納品までの状況を品質保証本部におけるモニタリングチームにて実施することにより、配送が適切に実行されないリスク低減に努めております。
また、当社は、一般社団法人シェアリングエコノミー協会のシェアリングエコノミー認証を受けており、プラットフォームとしてあるべき機能を備えた信頼できるサービスが維持できるよう社内外チェック体制を構築しております。
上記審査体制及びモニタリング体制については、今後も改善に努め、トラブル発生防止に注力していく方針であります。
(2021年9月期審査・モニタリング体制図)

③業務の効率化
③-1プロジェクト審査の効率化
当社は、不適切なプロジェクトによるトラブルの発生を防止し、ユーザーが安心して利用できるプラットフォームであり続けるために、プロジェクトの審査体制を構築し継続的な改善に努めております。そのため、常にプロジェクトの審査項目や体制は変化し続けており、審査を強化することによる審査工数の増加はプロジェクト審査を担当する品質保証本部のみならず、コンサルティングを行うキュレーター本部の生産性に影響を与える重要な課題で
あると認識しております。品質保証本部は、審査項目の見直しを行う際にキュレーター本部をはじめとする関連部署全体の業務フローを検討し、定型化・システム化が可能な部分についてはフォーマットの運用や開発本部との連携を行うことにより審査工数の増加を最小限に抑える調整をしております。引き続き効率的なプロジェクト審査体制の強化に取り組んでまいります。
③-2オペレーションシステム開発の強化
当社は、プロジェクト実行者が利用するMakuake関連システムや社内オペレーションシステム等の整備・強化が重要な課題であると認識しております。Makuake関連システムを整備・強化し、プロジェクト実行者の利便性向上や機能の拡充を図るとともにプロジェクト審査等をはじめとする社内業務効率の向上を目的とした社内オペレーションシステムの設備・強化に投資を拡大してまいります。
④システム開発投資の拡大
当社は、MakuakeのWEB及びアプリサービスにおける新機能開発やMakuake関連サービスのシステム開発が重要な課題であると認識しております。引き続き、Makuakeを中心とした関連サービスのシステム開発に投資を進め、Makuakeの生態系拡大を図っています。
⑤集客のための広告投資を拡大
当社の更なる成長のためには、Makuakeの認知度向上やブランド力強化が重要な課題であると認識しております。そのため、今後も積極的に広告投資を推進し、プロジェクト実行者及びプロジェクトサポーターの獲得に取り組んでまいります。
⑥プロジェクト実行者及びプロジェクトサポーターのリピート率の向上
当社が成長を維持するためには、より多くのユーザーに継続的にご利用いただくプラットフォームであり続けることが重要であると認識しております。プロジェクト終了後にプロジェクト実行者と振り返り等のコミュニケーションを取りプロジェクト実行者満足度を上げる施策や魅力あるプロジェクトの掲載を続け、プロジェクトサポーターの満足度の向上を図るとともに、プロジェクトサポーターの属性別メールマガジン配信やお気に入り登録機能、アプリのプッシュ通知等をはじめとする、繰り返しプラットフォームをご利用いただくためのCRMを強化することで、プロジェクト実行者及びプロジェクトサポーターのリピート率を上げていきます。
⑦メディア力強化及びマッチング力強化
新商品や新サービスに特化したマーケットプレイスであるMakuakeは、新商品や新サービスに関する情報が集まっているメディアとして多くのプロジェクトサポーターやメディア関係者に認識され、毎日訪れるメディアとしてご利用いただいております。単純にものを買う場所ではなく、毎日訪れ、楽しむ中でさらに応援購入してもらうために、Makuakeのメディア力強化及びマッチング力強化が重要な課題であると認識しております。今後、Makuakeを訪れたユーザーの定着率をあげるための新機能開発やユーザーの趣味嗜好に合った新商品や新サービスとのマッチング精度を上げる開発、検索体験の改善開発、決済手段の追加等に取り組んでまいります。
⑧海外対応・展開について
当社は、主として国内でサービスを展開していますが、Makuake Globalを通じて一部海外向けにもサービスを開始しており、更なる事業成長のために海外対応・展開の規模を拡大させることが重要な課題であると認識しております。日本市場への進出を目指している海外のプロジェクト実行者や日本から生まれる新商品や新サービスを応援購入したい海外のプロジェクトサポーターの開拓を強化するため、今後、海外の法律に対応できる審査人材をはじめとするグローバル人材の拡充やMakuake Globalの多国言語対応等を推進していく方針であります。また、海外における当社サービスの認知度を上げ、より多くのプロジェクトサポーターにMakuake Globalをご利用いただけるよう、広告投資を強化し、事業規模拡大を図ってまいります。
⑨エリア展開の強化
現在、当社は東京本社以外に、大阪府、福岡県、愛知県及び韓国ソウルに拠点を構えておりますが、国内外におけるプロジェクト実行者との連携を強化するために拠点の更なる増設が重要な課題であると認識しております。今後は、国内及び海外に新たな拠点を構え、事業者へのブランド認知に注力するとともに掲載プロジェクトの更なる拡大に取り組んでまいります。
⑩システムの安定性確保
当社のサービスはインターネットを通じて提供されており、システムの安定的な稼働及び何らかの問題が発生した時の適切な対応が重要であると考えております。今後も事業規模の拡大に応じた適切な設備投資を行い、システムの整備・強化を進め、システムの安定性確保に努めてまいります。
⑪情報管理体制の強化
当社は、個人情報を保有しており、また顧客企業の新商品や新技術等の機密情報を取り扱うこともあるため、情報管理が重要な課題であると認識しております。今後も引き続き、社内規程の厳格な運用、役職員に対する定期的な社内教育の実施と同時に、セキュリティシステムの整備・強化に取り組み、より強固な情報管理体制の運用徹底を図ってまいります。
⑫内部管理体制の整備
当社の更なる成長のためには、事業の規模やリスクに応じた内部管理体制の強化が重要な課題であると認識しております。今後も事業上のリスクを適切に把握・分析した上で、社内諸規則や各種マニュアルの整備、社内教育の充実等、適正な内部管理体制の整備に取り組んでまいります。