半期報告書-第2期(令和2年4月1日-令和3年3月31日)
有報資料
(1) 会社の経営の基本方針
当社は、CUSTOMER FIRST(お客さま第一)、INTEGRITY(誠実)、COURAGE(勇気)、ONE AXA(ひとつのチーム)を柱としたAXAバリューに基づき、「お客さまが自信をもってより良い人生を送れるように寄り添う」ことをミッションとしております。このミッションを遂行するため、当社は「保険金をお支払するだけのペイヤーから、パートナーへ」というビジョンを掲げ、最も信頼されるパートナーとして、革新的で卓越したカスタマーエクスペリエンスをお届けし、お客さまがより健やかな人生を送れるよう努めてまいります。また、当社は、当ミッション及びビジョンの実現を通じ、アクサジャパングループとして、幅広いお客さまのニーズにお応えし、最適なソリューションをご提供することによって、お客さまの安心でより良い人生の実現をサポートするとともに、更なる経営効率の向上と収益の拡大を目指してまいります。
(2) 中長期的な会社の経営戦略
当社は、2023年に向けた新戦略「ONE AXA 2023 お客さまと共に」の実行を通じて3つの戦略の柱を軸に、持続可能な成長に向けた変革を推進してまいります。
1.医療・死亡保障分野への注力:医療・死亡保障の提供を通じて、退職準備層・退職者層・中小企業に
寄り添います。
2.ディストリビューションの成長と変革:「ペイヤーからパートナーへ」というビジョンのもと、アドバイス能力を活用した、成長と変革の推進を行います。
3.全てのカスタマージャーニーにおけるカスタマーエクスペリエンスの強化・効率化・シンプルな
事業モデルの構築:
アクサジャパンとしてのより包括的かつ効果的なデジタル化を行い、オペレーションの変革を実施いたします。
(3) 目標とする経営指標
当社は経営指標として、新契約APE・新契約価値(NBV)及び保険料等収入の拡大を掲げるとともに、事業費の削減等を指標に効率性の改善を追求し、アンダーライング・アーニングス(基本利益)の持続的な成長を目指します。
また同時に、お客さまへの体験価値向上を通じたNPS(ネットプロモータースコア、(注1))の伸展を掲げ、これらの達成を通じて企業価値の向上を目指してまいります。
(注1) NPS(ネットプロモータースコア)は、顧客ロイヤリティを数値化した指標の一つです。企業の事業成長や収益性と高い相関関係があり、欧米の売上上位企業(フォーチュン500)のうち3分の1以上が活用しております。
(4) 経営環境
当中間連結会計期間における我が国の経済は、2020年4月~6月の実質GDPは前期比年率▲28.1%と、リーマン・ショック直後を上回る大幅なマイナス成長でした。
内需は個人消費が緊急事態宣言の発令に伴う外出自粛により同▲28.9%と大きく減少しましたが、解除を受け、6月の消費活動指数は前月比+8.6%と、7か月ぶりに上昇しました。財別にみると家具などの耐久財が増加したほか、サービス消費も外食などを中心に下げ止まり傾向です。4~6月期の設備投資は、全産業ベースで前期比▲6.7%と2四半期ぶり減少しました。業績の悪化や先行き不透明感を受け、不要不急の設備投資を延期・中止する動きとなっております。先行きは、新型コロナウイルス感染症の影響長期化が重石となるものの、企業収益の持ち直しにラグを伴う形で設備投資も緩やかに回復する見込みです。一方、外需では、輸出がインバウンド需要の消失に加え、欧米での経済活動の停滞を背景に同▲56.0%と大幅に下振れました。諸外国の経済活動再開の足取りが鈍いなか、貿易取引の回復に時間を要するほか、インバウンド需要も、感染再拡大を防止するための入国規制の継続により、当面ほぼゼロの状態が持続しております。
また、テレワークの利用が進んだことで、オフィス費用の削減や社員のワークライフバランスの改善につながるため、新型コロナウイルス感染症の収束後も継続的に利用しようと考える企業が相当数存在しております。
このような状況下において、当社は持株会社として、次のような取り組みを行いました。
(生命保険事業での主な取り組み)
生命保険事業に関しましては、当社グループの最大の収益基盤であることから、収益の継続的な拡大を目指しております。
主な取り組みにつきましては、以下のとおりです。
アクサ生命保険株式会社は、単に保険金や給付金をお支払するだけの「支払者(ペイヤー)」にとどまらず、常によき「パートナー」としてお客さまに寄り添い、お客さまが健康にお過ごしいただけるよう、多様化するライフスタイルに合った商品やサービスのご提供に努めております。
商品に関しましては、2020年9月23日より、「アクサの「一生保障」の医療保険スマート・ケア」を改定し、人生100年時代に必要とされる保障のニーズによりよくお応えできるよう、認知症一時金特約および通院支援特約(退院・外来手術時給付型)の取り扱いを開始いたします。今回の改定では、通院保障をこれまでの日額タイプから一時金給付タイプに改定し、請求手続きを簡素化します。また、「スマート・ケア」には、医療保障に加え、「アクサメディカルアシスタンスサービス」と、従来の介護・リハビリサポートサービスからMCI(軽度認知障害)や認知症の予防・早期発見や専門相談に特化し直通ダイヤルとした「MCI・認知症総合相談ダイヤル」、介護関連サービス「ウェルエイジングサポートあすのえがお」が付帯されます。幅広い保障とサービス、アフターフォローが、お客さまをリスクからお守りし、不安の軽減をサポートします。
新型コロナウイルス感染症拡大の影響によるお客さまと地域社会の課題解決を支援するため、2020年4月より健康経営メニューを拡充し、経営者に職場の感染リスク対策や従業員の健康管理などに関するアドバイス情報を提供しており、中小企業の従業員へ運動・食事・睡眠三つの領域から健康増進をサポートしております。
また、インターネット専業のアクサダイレクト生命保険株式会社においては、「お客さまに途切れないサービスを提供できる最高の保険会社になる」をビジョンに、シンプルで合理的かつ手頃な保険商品、保険の検討・申込みから契約保全・給付金請求手続きまでオンライン完結する一気通貫したサービスをご提供しております。
新型コロナウイルス感染症拡大に伴う緊急事態宣言下で全社原則テレワークとなった際にも、開業以来堅持しているシンプルでペーパーレスなオペレーションにより、平時と変わらないサービスレベルを維持してまいりました。またこの未曾有の状況下でますます増大している非対面取引ニーズにスピーディにお応えし、より快適に保険の検討・申込みをしていただけるよう2020年8月にWebサイトのリニューアルを実施いたしました。
(損害保険事業での主な取り組み)
損害保険事業に関しましては、当社の損害保険子会社であるアクサ損害保険株式会社を通して収益の一層の進展を図っております。業務プロセスのデジタル化推進やデータ活用によりウェブサイトやお電話でのサービス向上を継続的に推し進め、新規顧客の獲得、継続的なカスタマーサポートによりプラス成長を実現しています。
また、社員のエンゲージメントの最大化を図る上で重要なインクルージョン&ダイバーシティへの積極的な取組みが社員の意識変革や業績向上に貢献した点が高く評価され、2020年3月に「新・ダイバーシティ経営企業100選」(経済産業大臣表彰)に初めて選定されました。
社会貢献活動においては、2018年より認定NPO法人「シャイン・オン!キッズ」とのパートナーシップを通じ、入院中の子どもたちを支えるファシリティドッグの支援活動を行っております。
長期入院を余儀なくされている子どもたちを継続的に応援したいという思いから、CEO自ら発案した物語に社員のイラストを添えたオリジナル絵本を制作し、2020年7月に約500冊を入院中の子どもたちへ贈呈しました。
今後も、企業文化の一部として社会貢献活動を浸透させていくことによって、「地域社会」、「お客さま」、「社員」、「株主」、「環境」、「サプライヤー」といった主要なステークホルダーに対して責任ある企業としての役割を果たすことを目指してまいります。
(5) 対処すべき課題
日本では少子高齢化、社会保障費の増加、超低金利の長期化、デジタル化の進展、ライフスタイルの多様化など大きな環境の変化が起こっており、その不確実性が高まる中、お客さまが抱えるリスクも大きく変容しています。
当社を含むアクサジャパングループは、相互の連携を深めるとともに、その他のAXAメンバーカンパニーと密接に連携しながら、お客さまをリスクからお守りするための商品・サービスをご提供しています。今後も事業戦略の遂行を加速させ、「お客さま第一」を常に経営の根幹に置き、お客さま、そして社会から信頼されるパートナーとなるための歩みをこれからも進めてまいります。
世界中の国々で多くの人々が新型コロナウイルス感染症による困難な局面に直面し、当社グループはクラウドファンディングを通じて、東京コミュニティー財団が寄付金募集を行っている「拡大防止活動基金」や新型コロナウイルス感染症拡大に伴う社会的課題解決に取り組むNPO3団体に対して、寄付金による支援を行っています。
当中間連結会計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上の課題は非対面のコンサルティング及びニューノーマルの時代に合ったオフィスの改装です。非対面のコンサルティングについては、リモートでの環境であっても対面と同様な保険のご提案や各種のお手続きができるようにデジタル化を加速していきます。オフィスの改装については、アクサジャパンの主要な会社が1つのオフィスに集結するということを目的の一つとしたOne Roofプロジェクトを進行しております。ソーシャルディスタンスを保ち、また在宅勤務とオフィス勤務を50%ずつにすることを前提にしたオフィスレイアウトにリノベーションするとともに、グループ会社間でより密接なコミュニケーションを促進するために2021年5月以降アクサ損害保険の約半数の社員、アクサダイレクト生命の本社全社員が白金のNBFプラチナタワーに移転予定です。
また、新型コロナウイルス感染症拡大による緊急事態宣言下においては、新契約の申込件数が一時的に減少しましたが、緊急事態宣言解除後の6月以降はV字で回復しつつあり、経営方針・経営戦略等への影響はありません。