有価証券報告書-第9期(2023/01/01-2023/12/31)

【提出】
2024/03/28 15:30
【資料】
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【項目】
137項目

事業内容

当社グループは 「Smart Work, Smart Life」の理念の下、 AIなど先進のテクノロジーや第5世代(5G)移動通信システムを活用して、コミュニケーションの次元を高めることを目指し、企業の更なる業務効率向上と、働く従業員の多様な働き方の革新を支援するテクノロジーカンパニーです。
当社グループは、当社、連結子会社1社(AIX Tech Ventures株式会社)より構成されており、当社において当該理念を達成するために顧客企業における生産性向上に資するサービスを展開しており、企業向けに、コミュニケーションを通じてEngagementを高めるためのSmart AI Engagement事業を行っており、AIX Tech Ventures株式会社においてスタートアップ企業を中心とした投資及びビジネス支援や当社との協業を推進する投資事業を行っております。
企業向けに、コミュニケーションを通じてEngagementを高めるために、当社グループはサービスとして、①顧客企業とエンドユーザーの保有するモバイル端末とのコミュニケーションを高めるための「メッセージングサービス」及び②コミュニケーションにより新たな繋がりを創出するべくAIによる分析等を活用した「HR関連サービス」等を提供しております。
(1)メッセージングサービス
メッセージングサービスは、主にB2Cビジネスを営む国内外の事業者に対して、エンドユーザーの保有するモバイル端末にSMS(注1)の配信を行うための配信プラットフォームサービスであります。
SMSは、電話、メール、DM(郵便)などの従来のコミュニケーション手段に比べて、比較的安価な費用で一般消費者とのコミュニケーションが行えることから、様々な用途で利用されており、主な利用用途は以下の通りです。
利用用途内容
本人認証Webサービスにおける本人確認に使用
業務連絡登録派遣スタッフへの募集案内や面接日の連絡
重要事項の連絡
事前通知予約確認連絡、各種往訪日の連絡、商品の出荷通知
プロモーションキャンペーン等の通知
督促滞納者への督促

顧客企業のニーズに合わせて柔軟な提案を可能にするプランを取り揃えており、双方向のSMS配信(注2)が可能な機能や、配信者情報を表記する機能、決済機能、自動応答機能などがあります。
当社と契約した顧客企業は、当社の配信管理画面を操作またはAPI(注3)により携帯電話事業者の回線を介して一般消費者の持つ携帯端末にSMSを配信することができます。APIにおいては、SMS専用プロトコルであるSMPP(注4)接続も可能となります。
当該サービスのビジネスモデルは、顧客企業、販売会社(以下、販社という)、アグリゲーター(注5)と契約を締結し、初期等のカスタマイズ料と配信通数等に応じた月額の利用料の収益を計上し、携帯電話事業者に対するSMS配信に係る利用料とサーバー利用料等を費用に計上します。
携帯電話事業者が認める正規配信ルートによりSMS配信サービスを提供するには全ての携帯電話事業者(注6)と直接契約を締結する必要があり、当社は直接契約を締結しております。
また、SMSの次世代規格ともいわれるRCS(注7)について、法人向け+メッセージ(注8)配信サービス「Smart X Chat」を提供しております。
なお、メッセージングサービスのプラットフォームの名称は以下の通りです。
プラットフォーム名称内容
絶対リーチ!SMSSMS配信プラットフォーム
Smart X ChatRCS配信及びチャットボットプラットフォーム

*SMS配信プラットフォームの名称を2020年9月に「AIX Message SMS」から「絶対リーチ!SMS」へ変更しております。
*RCS配信プラットフォームの名称を2021年3月に「絶対リーチ!RCS」から「Smart X Chat」へ変更し、チャットボット機能を追加しております。
(2)HR関連サービス
当社は、離職防止ソリューションサービス「People Engagement Cloud」及び適性検査情報や人事情報を集約し、AIによる多面的な分析で、最適な組織づくりを実現する「HYOUMAN BOX(ヒューマンボックス)」をHR関連サービスとして提供しております。
なお「HYOUMAN BOX(ヒューマンボックス)」は2023年7月に事業譲渡しております。
(注1)SMS:ショートメッセージサービス。相手先の電話番号だけで文字情報を送受信できるサービス。
(注2)双方向のSMS配信:企業から一般消費者への一方的なSMS配信だけでなく、一般消費者からの返信が可能な配信。
(注3)API:アプリケーションプログラミングインターフェース。ソフトウエアが連携することが可能になる仕様。
(注4)SMPP:Short Message Peer-to-Peer。ショートメッセージデータを転送するための業界標準プロトコル。
(注5)アグリゲーター:SMS配信需要をとりまとめて、大量のSMS配信を行う企業であり、主に海外アグリゲーター。
(注6)携帯電話事業者:株式会社NTTドコモ、KDDI株式会社、ソフトバンク株式会社などの携帯会社。
(注7)RCS:Rich Communication Services。世界的に標準化されている次世代メッセージングサービスの国際規格。
(注8)+メッセージ:KDDI、NTTドコモ、ソフトバンクの携帯3キャリアが中心となって提供する、RCSに準拠した次世代メッセージングサービス。電話番号を宛先にして、動画や音声などのリッチコンテンツの他、画像やスタンプ、最大2,370文字のメッセージなどの送受信が可能になり、法人向け機能の拡充により、企業にとって全く新しいユーザーコミュニケーションの実現を可能にするデジタルツールとして注目されるサービス。
[事業系統図]
当社グループの事業系統図は以下の通りであります。
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