訂正有価証券報告書-第19期(令和1年8月1日-令和2年7月31日)

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2021/04/30 15:09
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107項目
(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社および持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
①財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度における当業界は、市場が引き続き成長したほか、家庭用ゲーム市場においても全体としておおむね堅調に推移いたしました。世界的に広がる新型コロナウイルス感染症の影響により、国内外の経済は大きく減速している中、当業界においては、ゲームのダウンロード数、プレイ時間、コンテンツの消費ともに増加する動向を示し、必ずしも悪い影響だけではない変化がありました。
家庭用ゲーム業界におきましては、当連結会計年度も堅調な推移を見せたほか、2020年末発売予定の家庭用ゲーム機プレイステーション5が注目を集めており、配信プラットフォームの多様化によるリメイク・移植作品も引き続き伸びを見せております。また、5G基盤の技術に基づくクラウドゲーミングサービスも更に加速化し、ゲームをプレイするためのデバイス選択にも自由度が高くなりつつあるなど、ゲーム市場全体の拡大が期待されております。
IPライセンスについては、ゲーム以外のメディアに対するライセンスも進んでいる傾向にあり、ゲーム業界の有名IPを中心とした映画、アニメーション、ドラマが続々と発表されているなど、ゲームIPの活用形態も拡大しつつあります。
このような環境下、当社グループは、主要IPである「THE KING OF FIGHTERS」、「サムライスピリッツ」を主軸に、ゲーム開発・販売事業、およびライセンス事業を展開し、既存の発売タイトルに関するダウンロード販売の拡大、マルチプラットフォーム展開に注力することにより収益向上に努めてまいりました。
eスポーツについては、世界最大規模の格闘ゲーム大会「Evolution Championship Series 2020(EVO 2020)」において、当社の剣戟対戦格闘ゲーム「SAMURAI SPIRITS」(海外名:SAMURAI SHODOWN)がメイントーナメント種目に選出されましたが、新型コロナウイルス感染症の影響により中止となりました。さらに、当社グループ主催の「SAMURAI SPIRITS」と「THE KING OF FIGHTERS XIV」の世界一を決定するeスポーツ大会「SNK World Championship GRAND FINAL」ならびに「SNK World Championship JAPAN TOUR FINAL」は延期いたしました。新型コロナウイルス感染症の影響により、オフラインでのイベント開催は困難な状況にありますが、当社グループは、アジアeスポーツ連盟(Asian Electronic Sports Federation、略称:AESF)が、オンラインにて開催した「Your Home Your Arena」キャンペーンの「THE KING OF FIGHTERS XIVチャリティカップ」に協賛するなど、eスポーツへの積極的な活動支援を継続しております。
そのほか、社会貢献活動の一環として、沖縄首里城の再建に向けたチャリティーTシャツの販売を実施いたしました。
そのような中での当連結会計年度の経営成績は、ゲーム開発・販売事業について家庭用ゲーム「SAMURAI SPIRITS」以降の主力IPタイトルのシリーズ最新作の発売、ライセンス事業について複数成約したIPライセンスに関するスマートフォンゲームアプリの新作タイトルの配信が、それぞれ当連結会計年度になかったことから、前年同期比で減収減益となりました。
以上の結果、当連結会計年度における売上収益は77億54百万円(前年同期比21.82%減)、営業利益20億95百万円(前年同期比53.55%減)、親会社の所有者に帰属する当期利益は19億64百万円(前年同期比33.68%減)となりました。
財政状態は、次のとおりであります。
(資産)
当連結会計年度における資産合計は312億86百万円(前連結会計年度末比17億84百万円増加)となりました。
これは主に、ゲーム配信権を取得したことによるものです。
(負債)
負債合計は、20億42百万円(前連結会計年度末比4億44百万円増加)となりました。
これは主に、IFRS16号「リース」を適用したことに伴い、リース負債を計上したことによるものです。
(資本合計)
資本合計は、292億43百万円(前連結会計年度末比13億40百万円増加)となりました。
これは主に、親会社の所有者に帰属する当期純利益の計上に伴う利益剰余金が増加、自己株式の取得、および新株予約権の取得によるものです。
以上の結果、自己資本比率は前連結会計年度末の94.58%から93.47%となりました。
②キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は前連結会計年度末より53億45百万円減少して187億85百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は28億62百万円(前連結会計年度は30億16百万円の収入)となりました。
これは主に税引前利益27億29百万円によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は70億円(前連結会計年度は37百万円の支出)となりました。
これは主に投資の売却及び償還による収入11億40百万円、定期預金の払戻による収入68億24百万円がありま
したが、投資の取得による支出28億25百万円、定期預金の預入による支出97億51百万円、関係会社株式の取得
による支出2億15百万円及び無形資産の取得による支出20億27百万円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は10億65百万円(前連結会計年度は160億20百万円の収入)となりました。
これは主に自己株式の取得による支出9億6百万円によるものであります。
③生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
当社グループは研究開発、IP許諾事業を主体とする会社であり、生産設備を保有していないため、該当事項
はありません。
b.受注実績
当社グループは受注による生産を行っていないため、該当事項はありません。
c.販売実績
当社グループは単一セグメントであるため、当連結会計年度の販売実績を事業の区分ごとに示すと、次のと
おりであります。
事業の名称当連結会計年度
(自 2019年8月1日
至 2020年7月31日)
前年同期比(%)
ゲーム開発・販売事業3,348,072千円87.30
ライセンス事業4,406,721千円72.43
合計7,754,793千円78.18

(注)1.事業間の取引については相殺消去しております。
2.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績および当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。
相手先前連結会計年度
(自 2018年8月1日
至 2019年7月31日)
当連結会計年度
(自 2019年8月1日
至 2020年7月31日)
金額(千円)割合(%)金額(千円)割合(%)
Tencentおよび連結子会社--954,54312.31
Ourpalm Co., Limited1,209,41712.19762,2949.83
Tianjin Ledo Interactive Technology Co.,Ltdおよび連結子会社1,660,10016.74219,1402.83

3.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
当グループの経営成績に重要な影響を与える要因については、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」をご参照ください。
当社グループは単一セグメントであるため、セグメント情報にかえて事業区分ごとの経営成績を示すと次のとおりであります。
(ゲーム開発・販売事業)
当連結会計年度は、対戦型格闘ゲーム初の剣戟対戦格闘ゲームとして人気を博した「サムライスピリッツ」シリーズを中心に事業展開し、前連結会計年度に発売した最新作「SAMURAI SPIRITS」は、プレイステーション4、XBOX ONEに加えて、2019年11月にグーグルのクラウドゲームサービスSTADIAのローンチタイトルとして配信、2019年12月にNintendo Switchで発売、2020年6月にEpic Games Storeに配信するなど、マルチプラットフォーム展開しております。さらに、購入いただいたユーザーに長期的にお楽しみいただくため、シーズンパス1(追加キャラクター4体)、シーズンパス2(追加キャラクター4体)、コラボコスチュームの有料コンテンツ販売など、継続的なアップデートを実施しております。
中国市場においては、2020年5月に「SAMURAI SPIRITS(中国名:侍魂 暁)」を発売し、販売エリアを拡大しております。
未発売作品であった「サムライスピリッツ零SPECIAL完全版」を含め同シリーズの7タイトルを収録した「SAMURAI SPIRITS NEOGEO COLLECTION」は、2020年6月にSTEAM、Epic Games Storeに配信、2020年7月にプレイステーション4、Nintendo Switchで発売し、マルチプラットフォーム展開しております。
商品については、2019年9月にNEOGEO「サムライスピリッツ」シリーズ6作品など全48作品を収録した「NEOGEO mini サムライスピリッツ特別限定セット」を発売しております。
そのほか、2020年4月にNintendo Switch向けダウンロードゲーム「NEOGEO POCKET COLOR SELECTION」として 「SNK GALS’ FIGHTERS」を配信、以降も2020年8月に「キング・オブ・ファイターズ R-2」、「サムライスピリッツ!2」を配信する予定であります。
スマートフォンゲームアプリ「METAL SLUG ATTACK」については、配信4周年を迎え、記念大型バージョンアップなど継続的にアップデートを実施し、アクティブユーザー数は堅調に推移しております。
以上の結果、ゲーム開発・販売における売上収益は、33億48百万円(前年同期比12.70%減)となりました。
(ライセンス事業)
当連結会計年度は、「THE KING OF FIGHTERS」シリーズを使用したスマートフォンゲームアプリ「THE KING OF FIGHTERS'98 ULTIMATE MATCH Online」、「拳皇命運」、「KOF WORLD」等の既存配信地域の売上収益は配信当初と比較して落ち着いてまいりましたが、継続的なアップデートにより安定的に推移しております。
「SNKオールスター(中国名「拳魂覚醒:拳皇全明星」)」は、2019年5月の国内配信に続き、2019年12月には中国配信、2020年4月には韓国配信を開始しております。
「KOF ALLSTAR」は、2018年7月日本、2019年5月韓国配信に続き、2019年10月には中国を除くグローバル配信を開始しております。「サムライスピリッツ」シリーズを使用したスマートフォンゲームアプリ「侍魂 朧月伝説」は、中国大陸地域において引き続き高収益を維持しております。
キャラクターライセンスについては、他社の大人気スマートフォンゲームアプリと複数のコラボを実施しました。「THE KING OF FIGHTERS」は、2020年3月にTencent社の「王者栄耀」「和平精英」の2タイトル、2020年7月にYINHAN GAMES社の「時空召喚」とコラボを実施いたしました。
「サムライスピリッツ」は、2019年10月にガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社の「パズル&ドラゴンズ」、2020年1月と4月にTencent社の「王者栄耀」、2020年3月にBeijing Zhaoxiguangnian Information Technology社の「AOE: Red Tides」、2020年4月にLilith Games社の「AFK Arena」とコラボを実施いたしました。また、同シリーズの人気キャラクター「ナコルル」と「橘 右京」は、AIフィギュアをTencent社が販売する商品化ライセンスビジネスを展開いたしました。
そのほか、「METAL SLUG」シリーズを含む主要IPのライセンス案件が複数成約いたしました。さらに、2020年6月に映画化中の「THE KING OF FIGHTERS · AWAKEN」のティザー映像、Tencent社の新作スマートフォンゲーム「METAL SLUG CODE: J(仮称)」が発表され、ユーザーの期待を集めております。
以上の結果、ライセンス事業における売上収益は、44億6百万円(前年同期比27.57%減)となりました。
経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
「1経営方針、経営環境及び対処すべき課題等(3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等」に記載のとおり、売上収益および営業利益に加え、営業利益率を重視しておりますが、当連結会計年度は、主力IPタイトルのシリーズ最新作の発売、ライセンス事業について複数成約したIPライセンスに関するスマートフォンゲームアプリの新作タイトルの配信がなかったことから、前年同期比で減収減益となりました。
当社グループは、継続的な成長を実現するために、ゲームのプラットフォームが拡大しつつある事業環境の中、既存タイトルのマルチプラットフォーム展開に加え、安定的な主力IPタイトルのシリーズ最新作の発売に経営資源を集中できるように開発体制の強化を図り、営業利益率向上を目指し、経営効率の改善に努めてまいりたいと考えております。当連結会計年度の前年同期比は以下のとおりであります。
指標前連結会計年度
(自 2018年8月1日
至 2019年7月31日)
当連結会計年度
(自 2019年8月1日
至 2020年7月31日)
前年同期比(%)
売上収益9,919百万円7,754百万円78.18
営業利益4,512百万円2,095百万円46.45
営業利益率45.49%27.03%-

財政状態につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」をご参照ください。
②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当社グループの運転資金需要のうち主なものには、ゲーム事業における人件費、外注費がありますが、全て自己資金で賄うことを基本方針としており、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は187億85百万円となっております。
当連結会計年度のキャッシュ・フローの概況につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」をご参考ください。
③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、「連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則」(以下「連結財務諸表規則」という。)第93条の規定によりIFRSに準拠して作成しております。この連結財務諸表の作成に当たって、必要と思われる見積りは、合理的な基準に基づいて実施しております。
なお、当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 連結財務諸表注記 4.重要な会計上の見積り及び見積りを伴う判断」に記載しております。

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