訂正有価証券届出書(新規公開時)

【提出】
2020/02/26 15:05
【資料】
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【項目】
97項目
第1 【企業の概況】
(はじめに)
当社の創業者である髙見信光は、宮崎県で葬祭業を営む家の次男として生まれ、米国大学院で経営学修士(MBA)を取得後の1998年8月、実父の髙見忠典が代表取締役を務める宮崎県宮崎市の綜合葬祭株式会社みやそうに常務取締役として入社しました。そして志を同じくする各地の葬儀経営者が集う勉強会が発展する形で、当社の前身である株式会社エポック・ジャパン(以下「旧株式会社エポック・ジャパン」)が2000年7月に東京都港区に設立され、髙見信光が代表取締役社長に就任いたしました。
両社において、旧来の葬儀の在り方を見直し、生活者の立場から必要とされるサービスを検討した結果、故人との最期の別れを親しい家族のみで営むことができる空間を提供する「家族葬」という新しいジャンルの葬儀を生み出し、綜合葬祭株式会社みやそうの「ファミーユ大塚ホール」(宮崎県宮崎市)を2001年10月に「家族葬のファミーユ大塚ホール」へと名称変更することで「家族葬のファミーユ」ブランドを確立しました。その後、2005年3月には旧株式会社エポック・ジャパンが綜合葬祭株式会社みやそうを吸収合併し、旧株式会社エポック・ジャパンで「家族葬のファミーユ」の全国展開を開始いたしました。また2013年4月には北海道札幌市手稲区のGEN株式会社を完全子会社化した後、2014年2月に吸収合併し、北海道での「家族葬のファミーユ」展開を本格化させました。
2015年11月には、大株主と社長を兼ねるいわゆる「個人経営」から脱却し、組織的経営によって更なる事業拡大を果たすため、LBO(Leveraged Buyout:買収先資産を担保とする借入を活用した事業買収)スキームによって、髙見信光及び彼の親族が保有していた旧株式会社エポック・ジャパンの過半数の株式を株式会社アドバンテッジパートナーズに属するファンドにより設立された株式会社AP51に譲渡。その後2016年2月までに他株主が保有していた残りの株式も全て譲渡され、旧株式会社エポック・ジャパンは株式会社AP51の100%子会社となりました。
そして、「家族葬のファミーユ」の全国展開をより一層推進することを目的として、2016年4月に株式会社AP51を形式上の存続会社として旧株式会社エポック・ジャパンを吸収合併、同日付で株式会社AP51から株式会社エポック・ジャパン(以下「新株式会社エポック・ジャパン」)へと商号を変更し、実質的に事業を継続しております。
2016年11月には愛知県刈谷市の株式会社ファミーユから葬儀事業を吸収分割で譲り受け、2017年6月に株式移転により純粋持株会社として当社を設立(設立時の商号は「株式会社エポック・ジャパン・ホールディングス」)、2018年4月には新株式会社エポック・ジャパンが京都府相楽郡精華町の株式会社花駒の株式を取得し完全子会社化、2018年6月に当社の商号を株式会社きずなホールディングスに変更し、子会社の新株式会社エポック・ジャパンの商号を株式会社家族葬のファミーユに変更しております。
当社グループの事業の変遷を図示いたしますと以下のとおりとなります。